ロンドンに咲く狐草 作:みこみこーんマークII
主人公やヒロイン、その周りのキャラクターにオリジナルキャラクターを使用していますが、Fateシリーズのキャラクターも登場させることがあります。
また、作品内では男→女への性転換要素が含まれますので、苦手な方はご注意ください。
「――あなたの助手、何者なの?」
魔術師のカーネリア・ホーンズが訊ねる。
当然の疑問だろう。
訊かれた自分は『おそらく聞かれるだろうな』と予め用意していた答えを口にした。
「たぶん、
口にした後、自分でもその答えが完璧に自信のあるものではないなと気付いた。
当然、
「たぶん、ですって? よくも知らない相手を助手に雇ってるということかしら?」
その言葉に反論はしなかった。
半分くらいは彼女の言う通りだった。
自分の助手のことを、全て理解しているわけではなかったから。
まだ
その期間で
「まあね。ほとんど成り行きというか……カルトンさんにお願いされたのもあるし」
「カルトン? それは、カルトン・メンディングのこと? あの
カーネリアが驚いたように言う。
そういえば、カルトン氏との付き合いがあることを彼女に言ったことはなかったか。
とはいえ実際にお世話になっていたのは、自分ではなく父親の方だが。
「そうそう、ちょっと訳アリらしくて。それで最初の1ヶ月は普通に面倒みてたんだけど、『何か恩返しをさせてください』ってもうしつこくてね」
内気な性格だというのに、非常に頑固な面がある。
それが自分の助手だった。
まぁ、少々大雑把でいい加減な性格の自分にはちょうど良い相方なのかもしれない。
「それで根負けして助手にしたの? 得体の知れない呪術師の女を?」
カーネリアの言う事は真っ当だ。
魔術師としても、常識という点においても。
「えぇ、別に構わないでしょ? それに、要領が良くて器用だから正直色々と助かってるのよね」
出会った当初は東洋人ゆえに日本語しか話せかった助手。
自分も英語しか話せないためお互い意思疎通には苦労したし、これからも苦労するなと思っていた。
言語翻訳の
――教科書に載っているような、丁寧な英語なのが少し気になるが。
「呆れた、いつの間にか呪われてても知らないわよ」
「ご心配どうも」
カーネリアに呆れられながらも、彼女の言葉を噛んでみる。
先ほども言ったように、助手については知らないことがたくさんある。
性格や普段の態度からして、その可能性はほぼ無いと思うが――しかし、身内に背中を刺されるのは魔術師の世界ではよくある話だ。
現に、私は自分の家族を
「――あ、そうだ。一つだけ教えとくわ」
カーネリアとは長い付き合いで、これからも付き合いがあるだろう。
だから、色々と誤解や面倒が起きる前にカーネリアには教えておくことにした。
「
「…………は?」
一度投稿したのですが、加筆修正したらほぼ原型がなくなったので再投稿することにしました。