最近のボーダー内、特に正隊員を中心に流行するものがあった。
それは開発されたばかりの新トリガー、カメレオン。使用者を肉眼で見えなくする隠密トリガーである。
他のトリガーと同時に起動できない難点があるが、気づかれないまま相手の背後に忍び寄れるので、近距離での奇襲において無類の強さを発揮する。
「かざまさん来たー」
「何しに来た帰れ」
「事前に訪問は知らせていたはずだが? 諏訪隊の隊長は記憶力に乏しいらしいな」
「ああ、もう、新人くんたちが戸惑いますから」
諏訪隊の作戦室にやってきた風間が、早速絡んできた諏訪にノータイムでやり返した。まあまあ、と堤が両手をひらひらと振って仲裁に入る。
用意していた高級茶菓子を差し出すと「わ、これイイやつじゃないですか」と堤がリアクションする。小佐野も紙袋の中身を見て「おいしそー」と目を輝かせた。
風間はそんな二人を一瞥してから連れてきた後輩を紹介し、目的の人物を呼ぶ。
「招木は」
「ここに」
出てきた招木に案内されて訓練室へと向かう。
その後ろを珍しそうにキョロキョロしてついてくるのは菊地原と歌川だ。今期に入隊した期待の新人である。
彼らは風間にスカウトされ、正隊員になった時この三人で部隊を組むことが決まっていた。
「隠密部隊ってコンセプトも決まってんだろ? おまえミーハーなのな」
「俺の作るチームなら、流行りに考えなしに飛びつく他とは違う戦いができる。一緒にするな」
諏訪の雑なフリに風間がぴしゃりと切り返す。この二人が揃うといつもこんな感じなので、慣れた様子で招木が割り込む。
「カメレオンでの戦闘で確認したいことがあるんだよね。存在は知ってるけど使ったことないし、使っている人と戦ったこともないから、楽しみだな」
「ああ。付き合ってくれて感謝する」
「風間にはたくさん世話になっているから、このくらいどうってことないよ」
風間がここに来た目的は、カメレオンが幸運体質にどう通用するかを確認するためである。
訓練生二人を連れてきたのは、いずれ対戦することになる招木を見せておきたかったからだ。風間が想定する戦法が彼女に潰されるかもしれない。
加えて招木と菊地原にはサイドエフェクトという共通点がある。反応が知りたかった。
「実戦を見越した実験だ。設定はランク戦と同じにしてくれ」
『おっけー。トリオン自動供給モードは切っとくね』
「歌川。菊地原。おまえたちは見て考えろ。自分たちならどう動くか、俺たちならどう戦えるか」
「はい!」
「はーい……」
小佐野がPCを操作し、市街地MAPの中で招木と風間が一定の距離を空けて向かい合う。
諏訪と堤、歌川と菊地原が観戦のために後ろで見ている。
「いつでもいいよ」
招木が言った。戦闘開始である。
途端に風間の姿がすぅと薄くなる。カメレオンだ。トリオンを消費して風景に溶け込む隠密向きの新トリガー。
他のトリガーとの併用ができないことは招木も知っている。となれば攻撃や防御の瞬間だけ姿を現すことになるが、風間はスコーピオン使いなので「攻撃の瞬間=死」の式が成立する。
風間とも個人戦の経験はあるが招木の勝率は低い。最初は射手らしく離れて攻撃するのだが、最終的には風間のペースに引き込まれ、幸運を上回る手数で押し切られるのだ。
素の実力差は歴然としている。ではカメレオンを搭載するとどうなるか。
「風間さんがあんな曲芸師に負けるわけないでしょ」
「曲芸師? 招木さんのこと、菊地原は何か知ってるのか?」
「ラッキーガールの運試しはわかるよね」
「ああ。……ん、あの人だったのか! 一太刀浴びせられたら今日の運勢は大吉って噂を耳にしたことがある」
訓練生たちの会話を聞き、諏訪が内心「またアホな噂が流れてら」と思う。
ラッキーガールの噂は常にどこかしらで流れている。運試しの流行もあったことから、ボーダーに入隊したほとんどがラッキーガールの噂を先に認知し、その後に本人を知る順番になる。
招木と知り合った隊員たちは大体が口を揃えて「もっとひょうきんな女子だと思ってた」と言う。あだ名にイメージが引っ張られるのだ。
「それで、曲芸って?」
「話してたら見逃すよ。あの人のインチキ」
「……インチキ?」
聞き捨てならない単語を諏訪が拾い上げる。
しかし菊地原の言う通り、招木が一人佇む戦場に大きな変化が訪れた。堤が「お!」と声を上げる。
「驚いた。突然目の前に現れるから」
「やはり躱すか」
完全に風間の間合いだったが、心臓を一突きする刃を招木は上半身を反らして回避した。
淡々と話す二人の間をスコーピオンが俊敏に交錯する。
使い手としては風間が圧倒的であり、攻撃手の距離感で怒涛の攻め立てをする。しかし招木も的確に弾き返した。幸運体質は招木に強制的に格上との渡り合いをさせる。
両者の刃にヒビが入ったタイミングで風間が一旦退いた。再び全身が消える。
「奇襲のタイミングがこちらからはわからない。仕掛けどきを握ることができるのがカメレオンの利点の一つだね」
周囲に視線を巡らせ、招木が学習する。
じゃあその利点を崩しに行こう。招木の手元にキューブが出現する。分割された弾が縦横無尽に周囲にばら撒かれた。
ドドドドと広範囲が爆発する。メテオラだ。風間は攻撃手であり近距離戦が彼の土俵。ならば近づかせない。
「……ずっと辺りを爆発させれば風間さんは近づけないが、あの範囲攻撃に突っ込む真似はしないだろう。先に招木さんがトリオン切れになるだけじゃないか?」
歌川が疑問を口にする。招木もやってからすぐに無意味だとわかって、別のものに切り替えた。
ブワッと弾道が無数に広がり、バイパーが放たれる。両攻撃だ。さっきの爆撃で風間が近くにいないことを確信し防御を捨てる。
無茶苦茶な軌道に歌川がぎょっとした。菊地原が不機嫌そうに唇を尖らせる。
「ほらね。インチキだ」
「当たりだ。ラッキー」
菊地原と招木がピッタリのタイミングで言った。
いい加減なバイパーは知らず知らずのうちに風間の動線を極限まで狭めていた。そこを攻められた風間がシールドを張り、姿が露わになる。
招木は片手で絶えずアステロイドを、もう一方はバイパーを撃った。どこでもいいので風間の体に穴を開けたい。
まもなくバイパーが風間に直撃するというところで、
「!」
「崩した!」
訓練生たちが拳を握る。
風間は地面にスコーピオンを潜らせた。招木の足元から刃が突然突き出る。しかし彼女は後退して回避。弾幕が一瞬途切れる。
その瞬間、風間が一気に距離を詰めた。シールドを展開しつつ素早い動きで招木の懐に入る。
「えっまた消えた!?」
「動揺を誘ったな」
「とことんカメレオンで試したいみたいですね」
諏訪と堤は落ち着いた様子で招木の対応を目で追う。
今日の風間の目的は「カメレオンが幸運体質にどう通用するか確認すること」である。招木を倒すことよりも、あらゆる条件でカメレオンを発動し彼女の対処方法を調べることのほうが、優先順位は高かった。
実験を繰り返し満足のいくデータを集め終えると、風間がスコーピオンを消す。招木もキューブを霧散させて構えを解いた。
「どうだった」
「カメレオンがない方が強い」
「同意見だな」
「隠密トリガーだけあって奇襲に優れているけど、私は奇襲を回避できるから旨みはないんじゃないかな。両手スコーピオン持ちでガンガン攻められた方が困る」
幸運体質の出現パターンはざっくり「攻撃を当てる」「攻撃を回避する」である。カメレオンで姿が見えずとも関係ないようだ。死角の狙撃すら幸運が捻じ曲げるので、風間の予想通りの結果である。
とはいえ試したいことは全部やれた。結果はこの後確認する。一人粛々と考えていると招木が風間に近づいた。
「風間なら私に隠密戦闘が通用しないって最初からわかってたよね。それでも実験に付き合わせたのは何故かな。他の目的でもあった?」
「気づいているなら答え合わせは不要だろう」
「正解が知りたいんだよ。ここまで付き合わせた分、支払いが足りていないんじゃない」
「おまえがステルス状態の相手にも攻撃を当てられるとわかった。俺たちにも、諏訪隊にもそれが知れた。隊単位で考えればトントンだろ」
「……どこまで知ってるの?」
「何も。よく話すからな。だいたい予測はつく」
ああ、なるほど、と招木は相槌を打った。大人しく引いて、それはそれとして自分の要求を押し通す。
「今度は私もやってみていい? カメレオン」
「? 構わないが」
小佐野にセットしてもらった招木が姿を消す。攻撃に備えて風間が構えるが、暫く待っても何も起こらない。やがて焦れた風間が口を開いた。
「……来ないのか?」
「今風間の前で変なポーズをしている」
『ごめんうちらのチームには見える設定にしてるから丸見えなんだわ』
「先にそれを言って欲しかったかな」
「招木。次はカメレオンなしでやってみろ」
「もうしない。もう二度とやらない」
訓練生たちが隣を見れば、諏訪が手で顔を覆い俯き、堤と「オレ目閉じてるんで見えなかったです。諏訪さん見ました?」「見てねえ」なんてやりとりをした。ものすごく声が震えている。
「絶対変なこと吹き込んだヤツがいやがんな」
諏訪のセリフに、風間の頭にとある関西人が浮かぶ。攻撃手として一目置いている優秀な男が脳内で「え?」と振り向いていた。
歌川は招木がどんなポーズをとっているか見ることはできないが「招木さんてちょっとひょうきん者なのかな」と思った。
菊地原はシンプルにイライラしていた。
─────────
「じゃ、俺たちがカメレオン対策で新トリガーを開発してるって風間は気づいてんのか」
「うん。よく話すからわかったって」
「風間さん、諏訪さんとも寺島さんとも仲良いですからね」
「仲良くねーわ、よくつるんでるだけだ」
「それを仲良しって言うじゃんね」
風間たち一行が退出した後、招木は風間の目的について語った。諏訪隊(主に諏訪)考案の新トリガーの存在がバレていると伝えれば、「アイツならあり得る」と諏訪が頷く。
話を持ちかけた開発担当は寺島。
風間を絶対ボコボコにしたい諏訪。
カメレオンを無効化し弾を当てる招木。
これらの条件を見れば「招木に新トリガーを装備させ、ステルス中の相手に目印をつける」という予測が風間なら成り立つ。
「まあ始まりはアイツ関係ねーけどな」
「対隠密戦闘用に有効なトリガーが作りたかったからですし」
「周りがこぞってカメレオン装備するなら、それを封じる作戦や目印トリガーも生まれるもんでしょ」
「諏訪隊には私がいるからね」
「風間が乗ってくんなら丁度いいわ。まとめて蜂の巣にしてやる」
次のB級ランク戦では、多くのチームがカメレオンを取り入れると諏訪隊は予想している。
だから逆に隠密トリガーに対抗する手段を手に入れたチームが大勝ちする、と賭けていた。
風間のおかげで、ボーダーランク個人総合ランキング一桁の男にも手が届くと証明された。であれば彼らはとことんステルス対策に出る。それに全ベットしたのである。
「んで、他の目的って何だ?」
「風間は最初からカメレオンが私のラックに通用しないとわかっていた。隠密対策の新トリガーの存在も頭にある。だから、それがあっても勝てる算段をつけるために実験したかったんじゃないかな」
「どういうこと?」
「訓練生を二人連れてきていたよね。そのうちの一人、菊地原。彼はサイドエフェクトを持っている」
「!」
招木の言葉に三人が顔を見合わせる。どうして知っているのか聞けば「運試しでよく訓練生と話すから、そこで聞いた」と答えが返ってきた。
「彼は耳がいいらしい。強化聴覚とかそんなところかな。だから、耳がいいならステルス状態の相手の足音を聞き取れるかもしれない」
「てことは、菊地原にもカメレオンは効かないのか」
「多分ね。つまりうちも新設風間隊も、部隊に一人カメレオン封じがいることになる。その時のシミュレーションがしたかったのかな、って思った」
「そう言われてみれば、風間さんの後半の動きに説明がつくな。色んなパターンで招木が反撃する場面を作っていた。ステルス対策に余念がないのは向こうも同じか」
高級茶菓子の理由はこれだ、と堤が眉を下げる。
諏訪は風間を絶対ボコボコにしたいが、風間も諏訪と対戦することがあればメッタメタにするつもりらしい。お互い様である。本当に仲がいい。
風間の偵察料を食べる小佐野が「てかさー」とモゴモゴ言った。
「それがガチなら、聴覚情報共有すれば風間隊全員ステルス通じなくない?」
「は? そんなことできんのか?」
「ずっとは難しいだろうけどね。聴覚情報は通信に乗せやすいし解析もラクだもん。オペが誰になるか知らんけど、優秀な子ならできんじゃない」
ペロリと舌を舐めて小佐野が言い終えると、諏訪が微妙な顔をして固まっているので「なに?」と聞く。
「おサノおまえ自分のことまあまあアホとか言ってたくせに……」
「あー。ファッションショー出た時とかさ、スタッフさんが裏で無線でめちゃくちゃ指示出してんの。あたしらは何も見てないけど、表の情報は筒抜けなんだよね。客入りとか進行が押してるとか」
「おお。現役モデルならではの視点だな」
「だから風間隊もそういうのやれそうだよね」
小佐野がさっぱりと言い切る。
風間には色々とやられたが、得るものはあった。諏訪が胸の前で拳を手のひらに打ちつける。
「こっちも情報盗られて終わりじゃねーわ。高けえ菓子でも払えない分、ランク戦できっちり取り立ててやる」
「うん」
「だな」
「やるぞてめーら!」
「おー!」
─────────
「あの人のサイドエフェクトはインチキですよ」
菊地原がぶつくさ言う。さっきからずっと不満たらたらだった。
「ぼくには消えた風間さんの足音が聞こえた。接近してるのも遠ざかってるのもわかった。地面にスコーピオンをもぐらせたのも全部。でもあの人はわかってなかった。わからないのに回避した。これがインチキじゃなかったら何なんです」
この調子である。歌川は心の中で「ラッキーだろ」と思ったが、それを正直に言えば10倍になって返ってくることがわかっていたので沈黙を貫いた。賢明な男である。
「じゃないと風間さんと対等にやれるわけがない。あの人の記録見ました。トリオン体で転ぶなんてどれだけ鈍臭いんだろう。大したことないですよ、偵察する意味ありました?」
あ、と歌川がようやく理解した。
菊地原は風間に懐いている。ショボいと思っていた自分の能力を高く評価し「おまえの力が必要だ」と言ってくれたからだ。とてもわかりづらいけど、嬉しかったらしいのはその場にいた歌川には容易に察することだった。
そんな風間が、実力では到底及ばないはずの招木に手こずらされたのがムカついたのだろう。
正々堂々とやり合えば風間が絶対に瞬殺している。それなのにインチキで戦闘時間を引き延ばした。
菊地原のように"わかって"回避したら彼はここまで苛立たない。"わかってないくせに"風間の攻撃を躱したから、インチキだと非難しているのだ。
「おまえ……」
歌川が菊地原の見る目を変える。
前から風間に心を開いているのはわかっていたが、想定以上に大好きじゃんとなったのだ。
「意味はあった。次のランク戦は隠密戦闘が主になる。対策の対策は必要だろう」
まだ二人は訓練生だが、今期中に正隊員入りし隊を結成できると風間は確信している。だから目標は明確だった。
「今期中に風間隊を結成し、B級ランク戦を勝ち抜く。第一目標はA級昇格だ。必ず達成するぞ」
結成したばかりの部隊で精鋭入りする。かなり厳しい目標だが、それに歌川も菊地原も疑問を抱かない。
この人がやると言ったら絶対に実現できる。自分たちはそのためにできることを何でもやるだけだ。
覚悟を決めた眼差しが風間に集中した。こちらもまた気合十分である。
─────────
『ラウンジでもランク戦のブースでも誰彼構わず曲芸みたいに披露しちゃってさ。芸人かマジシャンでも目指せば?』
という菊地原の独り言は、誰にも聞かれることはなかった。
ラッキーガールの運試しなんて馬鹿げた流行は、彼にとって大変好ましくない事象だった。
『ねー招木って人やばい。マジで攻撃当たんねーの』
『狙撃手の友達から聞いたんだけど、全然ヒットしなかったって。神業じゃん!』
『その分当たったら超絶ラッキーだろ』
『おまえも運試しして来いよ。全然断る感じないから』
『幸運体質に当てたヤツのがすげえもんな』
耳がいい菊地原は望まない話も聞こえてしまう。訓練生たちの軽口も当然耳に入っていた。
耳がいいだけの地味なサイドエフェクトと違って、ラッキーガールへの期待度はかなり高かった。確かに菊地原も初めて耳にした時は「そんなのあり?」と眉根を寄せたくらいだ。
しかし当人の振る舞いにより、感情が一気に負の方面に着地する。
『ジャンケンね。いいよ。ずっと勝てるから』
『はい。ロイヤルストレートフラッシュ』
『ペットボトルフリップ? よくわからないけど、投げたらできると思う』
招木は訓練生たちにせがまれ、随分と能力の安売りをしていたのだ。ものすごく雑な感じで「はいはい」という嫌な慣れ方があった。
戦闘では凄まじい回避率を誇るそれが、日常に戻ればただの隠し芸扱いである。
信じられなかった。自分よりランクが上のサイドエフェクトを持ってるくせに、彼女はそれをあってもなくてもいいものみたいに扱っている。そんなの認めたくなかった。
じゃあ、自分のサイドエフェクトは何だ。耳がいいだけって、あの人にとっては無いのと同じなんじゃないの。
一度そう思うと、招木を見るたびに苛立ってしまう。幸運体質を曲芸扱いする当人も、それを見て無邪気に笑う他のやつらも、菊地原は大嫌いだった。
『なんで頼まれたことだいたい受けちゃうんですか? 無茶振りもあったでしょ』
誰かがそう尋ねた末の招木の答えが、今も耳にこびりついている。形容しがたいドス黒い感情の源はこれだった。
その質問を受けて、招木はいつも通りの声で言う。
『できないことがあるってわかってもらえるからかな。すごいって言われるよりも、くだらないって笑われる方が嬉しい』
吐きそうなくらいの綺麗事だった。
菊地原が聞き流してきた言葉の数々のほとんどが、彼の能力をくだらないと笑うものである。
地味。大したことない。盗み聞きとかには使えるんじゃない? 心ないことをたくさん耳にしてきた。
招木が欲しいのはそれなのか。菊地原にはないものを与えられておいて、こんなものが欲しいのか。
だったらぼくがくれてやる。
とびきりの呪いをおまえにあげる。
菊地原に呪われることになりました。めちゃくちゃ嫌われてます。
ただし菊地原は嫌いな人にわざわざ話しかけたりしないと思うので、この二人は一生会話しないかもしれません。
幸運体質と相性がいいのはバイパーですが、他にも目的別に使えるよう招木は色んなトリガーをしょっちゅう入れ替えて熟練度を上げていっています。もしかしたら新しい幸運との相性が見つかるかもしれないからです。
トリガーの切り替えをミスったことは不思議と一度もありません。幸運だからです。