神の使徒にTS転生したので、最強美少女と旅します! 作:光の道筋
「リズお姉さま! これすごく美味しいです! なんですかこれ!?」
「ハンバーガーって料理なんだ。元気でたか?」
「元気でました! こんな美味しいもの初めて食べました!」
さっきまで死にかけだったのが嘘のようだ。こんなに喜んでもらえるとは思わなかった。
「ね、リズ。私にもちょうだい?」
スーフェリアが俺の横へとちょこちょこ歩いて寄ってくる。胸の前で手を合わせ、上目遣いでのおねだりをしてきた。
あざとい。でも、可愛いからあげちゃう。
「おう、いっぱい作るからたくさん食べてな」
「やった。ふふ、いい匂い」
ハンバーガーを1秒もかからずに作り出し、スーフェリアへと渡した。
どうやら一度作った経験があるものは、二度目から生成速度が速くなるようだ。その物質の理解度が上がるからだろうか。
「んが、んぐんぐ。おお! すんごい美味しいね!」
スーフェリアも美味そうに食べている。俺も腹が減ってきた。
ん? スーフェリアは普通に食べてるけど、使徒の体って食事できるのか? 今まで何も口にしてないから、飲食は不可能だと思ってた。
「スーフェリア、俺も食事できるのか? できるなら、俺も食べてみたい」
「もちろん可能だよ。食事なんてしなくても生きていけるから、何も食べてなかっただけだね」
そうだったのか。本当に良かった。食は人生を豊かにするからな。もし食べれなかったら使徒の体を嫌いになるところだった。
「あ、そうだ。私が食べさせてあげるよ、親だからね」
「え? いや、いいって。子供じゃあるまいし」
「ふふ、恥ずかしがらなくていいよ。親には甘えていいからね」
スーフェリアは俺の左腕を掴み、食べかけのハンバーガーを食べさせようとしている。その顔は優しく慈愛に満ちていた。
腕を振り解こうとしても、物凄い力で掴まれており離れる気がしない。こいつ、力が強すぎる。
中学生ぐらいの身長の子に食べさせてもらうのは、さすがに恥ずかしい。しかも、スーフェリアより身長の高い俺が子だ。俺にそのような趣味はない。
「はい、あーん」
食べかけのハンバーガーがだんだんと口に近づく。スーフェリアは艶めかしく微笑んでおり、灰色の瞳を見つめると何故か安心してきた。反抗心が薄まってくる。
とうとうハンバーガーが口に到達した。俺は抵抗せずに食べてしまう。羞恥心でハンバーガーの味がわからない。できるだけ無心になろうとしながら食べ進める。
「ふふ、美味しい?」
「……ああ、美味しいよ」
「だよね、私もこれ好き」
恥ずかしくてスーフェリアを見ることができない。スーフェリアから目を背けてリーシェを見ると、口を両手で隠し、顔を真っ赤にして立っていた。
「リズお姉さま! 素敵! 可愛いです! ああ! あたしはこの旅についてきて良かったですっ!」
やめてくれ……俺の醜い姿を見ないでくれ……。こんな小さい子に見られてたのか……。殺してくれ………。
「あ、あのリズお姉さま。あたしもあーんってやってみたいんですが、いいですか?」
リーシェがキラキラした目で見てくる。断りてえ……。でも子供のお願い断れねえよぉ……。誰か助けて……。
「もちろん、いいぜ。うん、問題なんてな、無いからな」
「ありがとうございます! リズお姉さま! ハンバーガーをください! あーんってしますので!」
やはり俺が食べる側なのか。食べさせるほうをやりたかった。
小さいハンバーガーですぐに終わらせよう。もう、早く解放されたい。
俺は小さな一口サイズのハンバーガーを作り、しゃがんでリーシェに手渡す。
「こういうのもあるんですね。ちっちゃくて可愛いです。では、早速行きますよ。あーん♡」
もう何も感じたくないため、目をつぶり口を開けて待つ。そこへ小さなハンバーガーが入れられた。
……うん、めっちゃ美味しい。この味の濃さがたまらねえぜ。
さっき食べたときに味を感じられなかったのが不思議なくらいだ。今度はチーズバーガーとかも作ってみようかな。
「リズお姉さまどうですか? あたしの味は♡」
あたしの味って、なんか言い方が卑猥だな。まだ目をつぶっているからリーシェの表情はわからないが、まだ顔が赤くなっていると思う。
味は全力で褒めよう。子供は褒めて伸ばすのが一番だ。といっても、ハンバーガーを作ったのは俺なのだが。
「美味しかったよ。今まで食べた料理の中で一番好きだなあ。リーシェが食べさせてくれたおかげだよ」
「お姉さま!」
おそらく、俺の首にリーシェの両手が回されてる。何も見えないが、間違いないだろう。
すると、口に舌をねじこまれた。
「んんんんーーッ!?」
「じゅるるるぅ! んぢゅ、んぐっ♡ んんっ♡」
何が起こっているんだ。
リーシェの細長く冷たい舌が口内で大暴れ。俺の舌を絡めとり、貪《むさぼ》るようにベロチューを継続している。
おもわず目を開けると、そこには理性を失い蕩けた眼のリーシェ。
お嬢様エルフはエロフだった。今まで俺に対しては不穏なところがあったが、それでもエルフの長の娘としてお嬢様ムーブを維持していると思っていた。
今やサキュバスのような御乱心。ぐっちょぐちょのめっちゃくちゃになっている。
気を持ち直し、リーシェを無理やり引き剝がす。どちらのものかわからない涎が糸を引き、俺と彼女を繋いでいた。彼女は蕩けた眼で微笑んでいる。
「リズお姉さま♡ごちそうさまでした♡」
「……急にどうしたんだ」
「お姉さまへの愛が溢れてしまいまして、つい頂いてしまいました。……あたしとのキスは嫌でしたか? それなら……申し訳ありませんでした」
「い、いや、そんなことはないぞ!? 驚いただけでな!?」
「ああ、よかったです。それで、気持ちよかったですか? あたしも初めてなので、感想を聞きたいのです」
リーシェは心底安心したようで、ほっと一息ついている。
ここで感想を言うとかどんな羞恥プレイだ。気持ちよくなかったと言えば嘘になる。
俺も心は男の子だ。ぐっちょぐちょのキスは嫌いではない。
いや、素直に認めよう。大好き。ぐっちょぐちょのキス、しまくりたいです。
まして、相手が金髪碧眼の美少女ロリエルフだ。気持ちいいに決まっている。まだ口を犯される感覚が忘れられない。
「……気持ちよかったよ」
「あたしもです。リズお姉さまと一つになれた気がします」
「うん、でもな。ああいうのは恋人にしてあげような。リーシェは可愛いから、素敵な夫が見つかるよ」
「あたしの恋人はリズお姉さまです。お姉さまのお嫁さんになるので問題ありません。もしかして、リズお姉さまはあたしが嫌いですか……?」
「そんなことない。大好きだよ」
「あたしも大好きです!」
リーシェは満面の笑みを浮かべている。リーシェのことは大好きだ。いい子だし、厳しい旅も頑張ってるし、可愛いし。
エルフってのは同性愛が普通なのか?それとも、リーシェがレズなだけなのか?
エルフの長、ごめんね。可愛いお子さんは村を出て、欲望を解放させちゃってます。
「え、リズ。私が食べさせてあげたときより嬉しそうじゃない? なんで?」
「いや! そんなことないって! どっちも同じくらい嬉しいから!」
「えー、嘘じゃん。リーシェとなんかねちょねちょしてたのが良かったのかな。何してんのかよくわからなかったけど、今度やろうね。多分、得意だよ。やったことないけど」
「そのときはあたしも混ぜてください!」
スーフェリアはよくわからなかったらしい。不幸中の幸いだろうか。
スーフェリアとキスをしたくないわけではないが、今日はもう疲れた。使徒の体になって初めての疲労だ。話題を変えさせてもらう。
「もう寝るぞ。リーシェは睡眠が必要だからな。夜更しはいけません」
部屋の隅にふかふかのベッドと真っ白の羽毛布団を作る。今日はここで寝てもらおう。
「じゃ、私たちも寝よっか」
「ん? 使徒って眠れないんじゃないのか?」
「睡眠が必要ないから寝てないだけだね。意味はないけど、寝ようと思えば寝れるよ」
「でも全く眠くないんだけど」
「眠くなくても、寝ようかなーって考えるだけでスヤスヤだよ。仕組みはよくわかんないや」
理由は不明だが、使徒も眠れるらしい。もうこの体の不思議パワーに驚くこともなくなってきた。
いや、眠るのは当たり前か。今まで不眠だったのがおかしいんだ。
「このベッドと布団、すごいふわふわでいいね。でも三人で寝るには狭いから、大きくしてくれない?」
「これを三つ作ればいいんじゃないか? わざわざ一緒に寝ることもないだろ」
「え、私たち仲良し三人組じゃん。一緒でいいよ」
「そうですリズお姉さま。仲良し三人組ですよ。同衾しましょう」
同衾は意味が違うと思うが……。こいつら出会ったばっかりなのに息がぴったりだ。
仲良し3人組らしいので、ベッドと羽毛布団を大きくする。部屋の半分を占める大きさのキングサイズベッドがあっという間に完成だ。
「ほら、さっさと寝るぞ」
「うん、寝よっか」
「こんな大きいベッド初めて見ました! うわ! ふかふか! リズお姉さま! 素敵なベッドです!」
真ん中に俺、右にスーフェリア、左にリーシェがベッドに入る。
ああ、久しぶりのベッドだ。ふかふかのベッドと温かい羽毛布団が俺を包み込んでいく。早く寝よう。もうそれしか考えられない。
俺はロリ二人とくっつきながら、異世界にきてから初めての眠りについた。