Blue Archive【RESET】   作:不定期の駄作者さん

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彼女は何度もやり直した。
その先で何度も大切な人達を死を目の当たりにした。
何度も繰り返すために皆を殺し続けた。

だが、その原因を作ったのは誰なんだろうか?


N度目のやり直し

 

ー……何時からだろうか?ー

 

ー私が考えるのを止めたのは。ー

 

 

荒れ果てた市街地に一人の少女が瓦礫の山に座りながら赤く染まった空を見上げていた。

少女の顔には所々に火傷や切り傷ができており、ボロボロの灰色のマントで見えなかったがよく見ると左腕が根元から無かったのである。

右手には赤色に染まったAR(アサルトライフル)が握られている。

 

 

ー先輩達が死ぬのを見るのは何回目かも分からない。ー

 

ーというよりも、先輩達の前で笑顔を保てているのかさえもよくわかっていない。ー

 

ー先生も、何度も助けようとしたが全て無駄に終わった。ー

 

 

少女の回りには、体が黒く染まった少女が倒れていた。

だが、倒れている少女達は起き上がる気配すら感じられなかった。

何故なら、彼女達は既に死んでいるのだから

 

 

ー何度か先生を生かせることができた場合はあったような気がする。ー

 

ー…だが、結局私が知る限りでは天空に出現した敵と相対したとき遠くの海上に現れた機械仕掛けの神と闘ったときで先生はかならずといっていいほど死が確定している。ー

 

 

少女は瓦礫の山から立ち上がると、その場からにジャンプして瓦礫の山から降り、地面に着地した。

少女の回りには倒れている少女達とは別で、青黒いオートマタとそれよりも二回りほど大きい青黒いゴリアテが少女を囲んでいた。

 

 

「……面倒くさい。」

 

 

少女がそう呟くか否、目にもとまらぬスピードで前方にいたゴリアテに向かって突撃していった。

ゴリアテやオートマタ達は少女を迎撃すべく、所持していた機関銃やアサルトライフルで少女を狙ったが、それよりも早く少女はゴリアテに接近するとアサルトライフルを上に放り投げ、懐から取りだした赤黒く輝くサバイバルナイフを取りだしてゴリアテの頭部に突き立てた。

少女はゴリアテに突き立てたナイフをそのまま一刀両断する容量で引き裂いた。

真っ二つにされたゴリアテは火花を散らしながら倒れ、機能を停止した。

 

 

「…はぁ、次。」

 

 

少女はそういうと、ナイフを仕舞い上から降ってきたアサルトライフルをキャッチすると、乱射しながら回りを囲んでいたオートマタ達に突撃した。

オートマタ達も同様にアサルトライフルを乱射して少女に攻撃を当てようとしたが、全くといって良いほどに当たらず、全員少女のアサルトライフルの弾丸による攻撃の餌食となった。

 

 

「……ホント、いつになったら終わるんだろ。」

 

 

ーこの悲劇の始まりは、私がこの能力と未来の知識を手に入れたからなのだろう。ー

 

ー……そもそも、私はこの世界がゲームであるということも知覚できている。ー

 

ー…恐らく、それもこの因果の一つとも言えるのだろう。ー

 

 

少女は倒しきったオートマタやゴリアテの残骸を一瞥すると、近くの廃墟に向かっていった。

廃墟についた少女は中に入り誰も居ないことを確認すると、何もない空間に手を伸ばした。

すると、そこから赤色一色の枠に囲まれたウィンドウが出現した。

突然出現したウィンドウには、この世界の地図などが映し出されていたが、少女はその画面をスライドして別の画面にした。

別の画面に移り変わったウィンドウには、こうかかれていた。

 

 

───────────────

 

■■■■■

 

LV:20

死亡回数:ERROR

殺害対象数:0

RESET:可能

───────────────

 

 

「……LV20……か、条件は満たしてるね。」

 

 

そう少女は呟くと、また画面をスライドさせてある項目を映し出した。

そこには、禍禍しい赤い色で埋め尽くされたウィンドウだったが、中央付近にはある文字が映し出されていた。

 

 

【RESET】

 

 

「………?」

 

 

少女はウィンドウに映されているRESETという文字を触ろうと手を伸ばしたが、何故か伸ばした手が小刻みに震えていることに気づいた。

少女は少し苛立った表情をすると目を閉じて精神を落ち着かせるようにこう呟いた。

 

 

「…私は、世界を救うためだけに今までのことをしてきた。今更怯えて何になる?………よし。」

 

 

呟きおわると少女は目を開けてウィンドウに伸ばしていた方の手を見た。

そこには、既に震えが止んでいる手がウィンドウに伸びていた。

少女はそのままウィンドウの文字を触り、こう言った。

 

 

「…私が諦めない限りはこのループは止まらない。さて、また一から始めるとするか。」

 

 

意識が薄れゆく中、少女の脳内では今までやり直してきた様々な場面が走馬灯のように流れていった。

 

 

────────────────────

 

『あれ…、何で私生きて…?』

 

『…そっか、そう言うことなんだ。』

 

『それが私に課せられた役目なんですね。』

 

『なら、何度でもあがき続けて見せますよ。』

 

────────────────────

 

────────────────────

 

『…皆、何で動かないの?』

 

『私、皆のことを守ったはずなのに…?』

 

『ねぇ……、お願いだから起きてよ。』

 

『…………ねぇ…。』

 

────────────────────

 

────────────────────

 

『…先生が死ぬのもこれで三回目か。』

 

『またやり直さなきゃ……あれ?』

 

『何で…何でやり直せないの…?』

 

『……LOVEEXPが足りない…?』

 

『………ごめんね、皆。

 

────────────────────

 

────────────────────

 

『姉貴…?』

 

『ごめんね■■、こうしなきゃ誰も救うことは出来ないの。』

 

『だからって……だからってアタシの仲間達や姉貴の友人達まで殺す必要があるのか!?』

 

『……ごめんね、すぐに終わるから。』

 

『…姉貴、アタシは何も理解できてないけどさ…もっと別の方法があるんじゃないのか…?』

 

『……試したよ、何度も…ね。』

 

『でも、これよりも最善な策はないのか…?』

 

『…うん、これしか無いんだ。』

 

『……姉貴、アタシは今からアンタをなんとしてでも止める。』

 

『…いいよ、止めてみなよ■■。』

 

────────────────────

 

────────────────────

 

『これでやり直した回数も2桁になった…か。』

 

『何度も何度もやり直すために皆を殺してきたけど、もう何も感じなくなってきたな……。』

 

『…いや、これ以上殺しになれちゃダメだ。』

 

『今回で全てを終わらせなきゃ…ダメなんだ……。』

 

────────────────────

 

────────────────────

 

『……どうして?』

 

『エデン条約は乗り切ったはずなのに……何で?』

 

『……もういいや。』

 

『また、皆を殺さなきゃ。』

 

────────────────────

 

────────────────────

 

『…やった、やっと…終わった…。』

 

『…はは、何でだろ…嬉しいはずなのに涙が一向に出ないや。』

 

『……でも、もうこれで皆を殺さずに済む。』

 

『…今日はもう寝よう……。』

 

─────────────────────

 

─────────────────────

 

『……アハっ、アハハッ。』

 

アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!!!!

 

『また皆死んじゃった!!』

 

『またやり直さなきゃ!』

 

『また繰り返さなきゃ!!』

 

『アハハハ!どうしてだろ、何だか笑いが止まらないや!』

 

『キャハハハッ!!!』

 

『………誰か、助けてよ。』

 

──────────────────────

 

 

ー……私の役目は、世界を終焉から守ること。ー

 

ーたとえ、何度も繰り返そうと私が決意を抱き続ける限りは諦めない。ー

 

ー…待っててね、皆。ー

 

ー私が皆をハッピーエンドに導いてあげるから。ー

 

 

少女は心の中で決意を抱きながら、目を閉じていき…。

 

世界は闇に包まれたのであった。

 





・やり直しを何度も続ける少女
彼女は既に壊れている。
誰かを殺すときの抵抗感も、死への恐怖も何も感じなくなってしまっている。

彼女がやり直した回数は■■■■■回であり、そのうち■■■■■回は人を殺している。

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