【改稿版】お兄ちゃんができました   作:ちびっこ

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書き直してますが、特に何も考えてません。
設定も適当なまま。
もちろん伏線も張ってない。
あらすじで書いてる通り作風が変わったので書き直した感じです。

スローペースで駄文ですが、完結まで頑張ります。
つまりいつもと一緒ですね。

暇つぶし感覚でよろしくです。


プロローグ

「まったく、俺が言った通りだったな」

「う……」

 

 言葉に詰まる少女の目には涙が浮かび、とても愛くるしい姿だった。見つめられた男は動揺し、つい言葉を重ねてしまう。

 

「なにが間違って死なせてしまいました、だ」

 

 男の言葉に少女は肩を落とすが、涙を流さなかった。歯を食いしばり、必死に耐えていたのだ。

 

 その様子を見て男は自身の頭をガシガシとかきむしる。少女が散々怒られた後だとわかっているのに、口から出るのは高圧的な言葉だった。慰めようと思って会いに来たのに、素直になれない自身に腹が立つ。

 

 そしてそのかきむしる音で、少女の肩が縮んだことにもイライラする。本当に上手く行かない。

 

「……で、説明すればわかってくれたのか?」 

 

 コクリと頷く少女に気付かれないように男はホッとした。相手に理解してもらえなければ、少女がどうなっていたのかわからない。

 

 もっとも男と話せる時点で理解しているということなのだが、少女がミスしたという話を聞いて慌ててやってきた男にそこまで頭がまわらなかった。

 

「どこに転生したんだ?」

「家庭教師ヒットマンREBORN!の世界……」

「はぁ!?」

 

 話を続けようとした男だったが、少女の返事に思わず大きな声を出してしまい、少女の肩がビクリと跳ね上がってしまった。

 

 失敗したと焦る男が声をかける前に、少女の口が開く。

 

「わかってるよ……? 命の保証ができないし、転生といっても特典がないことも説明したよ……。私達が出来るのは生まれる場所を決めることと記憶が残ることぐらいって……」

 

 先程の男の声はそんな世界を選んだことに驚いたと少女は理解したようだ。もちろんそれが正しいのだが、なぜか正反対に理解してしまうのがこの少女である。ついに男が通いつめた効果が地味に出てきたようだ。もっともいつになったら男が通いつめる理由を理解するまでは先が長そうだが。

 

「選んだ理由はなんだ?」

 

 男はこの話題なら会話が続きそうだと判断し、質問する。

 

「沢田綱吉と結婚したいからだって……、普段とのギャップ萌えみたい……」

「そ、そうか……」

 

 男は遠い目をしながら返事をする。まさかそんな理由で選ぶ人物がいるとは思わなかったのだ。当然今までそのように考える人物もいた。が、最終的に選ぶ人物は少ない。なぜなら……。

 

「ちゃんと説明したんだよな?」

「う、うん……。原作はなかなか壊せないから希望通りになる確率は少ないって言ったよ……? それに彼女以外に転生者はいないのも……」

 

 そう、思い通りにならないのだ。

 

 一般的に二次創作に行きたいと願う場合、必ず目的がある。今回の転生者のように原作キャラと恋愛だったり、無双したいと考えたり。

 

 それが叶わない確率が少ないと初めから知っていれば、選ぶ人物はおのずと少なくなる。まして選べれる立場になれるのは、手違いで1度死んでしまった者。二度目の人生は慎重になる。

 

 協力を得れるかはわからないが、転生者が他にもいればまだ可能性はあったかもしれない。しかし、この世界に他の転生者はいない。

 

 転生者が(恋愛)バカだと思えばいいのか、バカだから助かったと喜べばいいのか、男は悩む。

 

「で、でもね! 沢田綱吉の隣の家に生まれるんだよ!」

 

 男が失礼なことを考えると気付いたのか、少女は転生者のフォローをする。その察しのよさを少しは自身の恋愛面に向けてほしいものだ。

 

 ただし男がそう思うのはもう少し後。

 

 少女から話しかけられ、男は幸せで気付かないのだ。十分、男も(恋愛)バカである。

 

「幼馴染という王道を選んだのか」

「う、うん! 小さい頃に接点があれば、ヒロイン候補には入るはずだから!」

 

 転生者が幸せになるようにと少女の祈る姿に、男は見惚れるのだった。  

 

 

 

 神も人間も同じかもしれない。彼女をフォローした神はこの光景を見て思った。

 




もう出てこない神様ズ。
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