【完結済み、最終話まで更新予定】SFゲームの世界に転移したけど物資も燃料もありません!艦隊司令の異世界宇宙開拓紀   作:黴男

57 / 63
055-圧倒的な強さ

動き出した後衛――――それは、今までエネルギーを充填していたにすぎない。

充填された後衛ドローンの前面部から、凄まじいエネルギーの奔流が放たれた。

 

『司令官!』

「モルドレッド級のシールドを最大出力で展開しろ!」

 

モルドレッド級が一気に前面へと迫り出し、シールドを最大出力で展開して、エネルギービームに備える。

だが、シールドに接触した瞬間にシールドは粉砕され、レーザーがモルドレッド級を貫通した後に、ホールドスターのシールドに突き刺さる。

 

「嘘だろ、モルドレッド級が.....次が来るぞ、シールドブースターを使え!」

『シールドブースター起動』

 

後衛ドローンは全部で8機いる。

それはつまり、モルドレッド級のシールドを一撃で粉砕し、ホールドスターのシールドすらも揺るがせる一撃が、あと七つは来るという事だ。

 

「......直撃すれば、被害は免れないな......スレイプニルを前に出せ! あんまりやりたくないが、重ねて盾にする!」

 

スレイプニルが隊列を崩し、シールド強化モジュールをオーバークロックした状態で折り重なる。

そこにエネルギービームが飛んできて、八隻のうち五隻を貫いて止まった。

スレイプニルは二十二隻しか建造されていないため、残るは十八隻。

全てを防ぐには足りない。

 

「........どうする?」

『司令官、こういう時のための爆撃艦では?』

「....この状況だと、ボムを撃った後にワープ妨害を受けてタコ殴りにされるぞ....」

『既にモルドレッド級とスレイプニル級が落ちてますから、多少の損害はワースという奴では?』

「.....ワーストにならなきゃいいが...よし、ザヴォートから新規ロットのシージレギオンを出撃させる。使う爆弾は榴弾頭タイプだ!」

 

希望を背負って、ザヴォートからシージレギオン艦隊が出撃する。

そして、後衛ドローンの背後数㎞にワープした。

 

「ボム投射!」

 

一斉にボムが放たれる。

そして、それは殆ど撃墜されることなく後衛ドローンに到達し――――

 

『直撃しましたが.....』

「が?」

『敵ドローンに損傷無し。未知の出力によるシールドで防がれました』

「.....シージレギオンを戻せ!」

『撃った瞬間に回頭させましたが、間に合いませんでした。既にワープ妨害を掛けられています』

 

シージレギオンは爆撃艦ではあるが、捕まった瞬間に未来は見えている。

フリゲートの耐久力など、目に見えているために、捕まった瞬間に諦めるしかないのだ。

 

『敵後衛ドローン、連続で攻撃! シールドが45%を下回りました!』

 

エネルギービームが突き刺さり、Noa-Tunのシールドが徐々に歪んでいく。

 

「シールドブースターをオーバークロック! ザヴォートにリモートシールドブースターを装備させて、援護させるんだ!」

『了解!』

 

ホールドスターに八基配備されている全てのシールドブースターが唸り声をあげ、ヘーパイストスの上部甲板から迫り出したリモートシールドブースターが、Noa-Tunのシールドにエネルギー供給を開始する。

 

「全てのドローンのプライマリを後衛ドローンに設定!」

『それですと、現在展開中の艦隊に攻撃が集中しますが.....』

「シンビオシスを出せ、まだアーマーの取り付けをしてないだけだ!」

『どうして把握しているのですか!? .......分かりました、出撃させます!』

 

シンビオシス。

それは、戦艦である。

だが、本来の対艦・対城塞の役割とは裏腹に、小型の対象を迎え撃つべく二十八門の五連装レールガンを装備している。

未完成のそれを出してまで、Noa-Tunは全力で後衛ドローンに対して攻撃を始めるのであった。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。