「ゴホッ! ゴホッ! ……あれ? 私は……」
口に溜まった血をむせ返して飛び起きると、全身に激痛が走った。
焚き火がゆらゆらと揺れ、その奥に彼女はいた。
「……起きたか。まだ寝とけ、お前ボロボロだろ」
赤色に染まった長い髪に、その色と同じマフラー。
ああ、本当に再会したんだ。
不思議な気持ちだ。人一人分の人生ぐらい私達は離れていたと思うが、歓喜と呼べるような感情は湧いてこない。
「レッドフード」
「ん? どうした? ていうか、久しぶりの再会なのに、薄い反応だな」
「再会できるのは、予想してたから」
寝転びながら自分の身体を確認すると、幾つかの装備が破損、または消失していた。
「……また作り直しか」
ため息をつくが、まあいい。失った装備はある程度替えの効くものだ。それよりも。
「レッドフード。旅は、楽しかった?」
「おっ、聞きたいか?」
「うん」
そこからレッドフードは自分の身に起きた事を話してくれた。自分が見た未来と出来事は概ね変わっていない様で安心した。
「そっか。楽しかった?」
「ああ。最期を飾るなら文句なしの旅だったよ」
本来ならあそこで終わるはずだったレッドフードの物語。しかし、ラピとボディを共有することで、かろうじてこの世に繋がっている状態。
「けどまあ、久しぶりにお前と話せるなら、まだこの世に縋り付く価値はあったかもな」
「……」
だが、終わるはずの物語には、まだ微かに続きがある。それでも決して満場一致のハッピーエンドになる事はない。だが、レッドフードはそれを望んでいる所がある。
未来を知っている私がこれから取る行動は、レッドフードの想いを踏みにじる行為になってしまうかもしれない。
それでも……
「……なあ、あいつらは元気か?」
レッドフードが少し気まずそうに呟いた。
「スノーはクールで食いしん坊に、紅蓮は飲ん兵衛に、ラプンツェルには変態さに磨きが掛かり、ドロシーには優秀な右腕ができた」
「……へえ、見てみたいものだな。なら、あたしが知っているあいつらはもう残ってないか」
「百年以上経てば、流石に人も変わる。いい意味でも、悪い意味でも」
一呼吸置き、レッドフードが知らない情報を口にする。
「そして、指揮官は今アークにいる。そしてリリスは死んだ」
「…………は?」
「ゴッデス部隊はアークに帰ることは叶わず、別の拠点に移動して──」
「いやちょっと待てってッ! 死んだ? リリスが?」
「うん」
「誰にだ?」
「誰でもない。元々寿命だったんだ。そして今は頭部を盗まれている」
レッドフードは眉をひそめた。
「……盗まれたって、誰にだよ」
「ラプチャーだよ」
「……冗談だろ?」
「こんな事で嘘をつく意味もない」
レッドフードは額に手を当て、言葉も出ない様子だった。
「マジかよ……あたしがいない間にそんな事になってるのか」
「全て最善の行動はしてきた。それでも幾つかの犠牲を止める事は出来なかった」
先程の楽しい会話とは一変して、物凄く深刻な雰囲気へと変貌した。
「レッドフード。私はこれからも最善を尽くして皆んなを救いたい。勿論それは君だって含まれている」
そして、本題。この事を話す為に君に会いに来たのだから。
「おいおい。あたしの状況を忘れたのか? あたしはもう──」
「私が知っているレッドフードはそんな簡単に諦めに走る存在ではなかったけど?」
そう。今のレッドフードは完全に自分という存在が過去の物になると思っている。いや、実際にそうなるはずだった。
「……事実だろ。避けようのない事になったら、あたしでも諦めはつく」
「……そっか」
いや、そうなるべきだったんだ。つまりこれは私の身勝手な理由。ただレッドフードに生きて欲しいという単純で勝手な行動原理。
「レッドフード。私があげた指輪、まだ持ってる?」
「ん? ああ、これか?」
レッドフードはポケットから一つ、赤い指輪を取り出した。
「黙ってたけど、それ発信機だよ」
「え? はぁ!?」
相変わらずいい反応をしてくれるレッドフードに思わず笑ってしまう。
「君を救う為には、ラピと君を分断しなければならない。だが、ただボディに君を入れても出力に耐えられる訳がない。だからまずは新しい君を作る所から始めた」
だが、レッドフードのボディをノーヒントで再現するのはあまりに厳しい。参考にするサブのボディもないレッドフードはあまりにロストテクノロジーだった。
「君を作成するにはとにかく君を調べ上げなきゃ始まらないと思ってね。君がしばらく眠りこけている間に、その……色々とね」
「……いつの間に。まさか、あたしのカセットテープも……!」
「うん。ついでに保管しておいた。君の宝物でしょ?」
本当ならウルフスベインも直しておきたかったが、進行に支障が出そうだったので断念した。
「妙に綺麗だと思ったけどよ。お前の仕業だったか」
「迷惑だった?」
「……いや、ありがとうな」
レッドフードはカセットテープを眺め、笑った。
「それで、話は戻るけど。君のボディを研究し続けて、殆ど完成している」
「……は? 完成って……というかお前、弟子でも取ったのか?」
そうだ。そう言えばレッドフードにはまだ伝えていなかった。
「私、娘ができたんだ」
「…………え」
「君のボディの研究は主に三女に任せて、たまに私が──」
「いや、待て待て待て!! 娘!? えっ、お前が? いつ、誰と!?」
レッドフードは過去一の反応を見せた。
「……えっと、別にそういう関係を持ったわけでも、自ら産んだ訳でもないよ?」
誤解を生みそうだったので、娘たちの出生についてはしっかりと説明した。
「んん?? つまり、冷凍保存してあった脳に、お前の記憶とニケのボディを作って生まれた奴らって事でいいのか?」
「うん」
「そうか……あたしはてっきり、お前と誰かが……」
「ニケになった時点で生殖機能は失われているよ?」
「いや、そうだけどよ……言い方ってもんがあるだろ!」
ハァハァとレッドフードは息を切らしていた。よっぽど夢中になっていたらしい。
「今言った通り、君を受け入れる器はこちらで勝手に用意させてもらった」
粗方話し終えると、レッドフードは深いため息を吐いた。
「……お前、どんだけ用意周到なんだよ」
「全部私の我儘さ。君に生きて欲しい。ラピだっていなくなってほしくない。じゃあ両立するにはどうすればいいか、それを考えた結果がこれだよ。迷惑?」
私は身体を起こしてレッドフードと向き合った。
「……さあな。後先長くないって覚悟はとっくに出来て、それでいきなり、やっぱり助かります! なんて言われても、素直に喜べないな」
まあ、そうだろう。元々その為にゴッデスを抜けたのだから。
「じゃあ、オズワルドって言う男は覚えてる?」
「! アイツを知っているのか!?」
「うん。君と別れた後、彼も色々ゴッデスの為に動いてくれた。私達にも、第二世代のニケ達にも」
「第二世代……」
「元々私達と一緒に戦うはずだったニケ達。今はバラバラになってるけど、その開発者と、シンデレラ……あまりこの名前で呼びたくないけど、君の中だとアナキオール。彼女達も協力してくれるはずさ」
「……にわかには信じられないな。それもお前の予言って奴か?」
「勿論。順調に事が進めばね」
まあそうだろう。実際に不本意だが、シンデレラには殺されかけたんだし。
そこから積もる話がありすぎて、日が上り始めていても私達は会話を続けていた。
───
日が上り、徐々に互いの顔がよく見えてくる時間帯。
「そうだ。レッドフード、みんなと話してみない?」
「え?」
「装備を点検したら、通信機器諸々は無事だった。今会うことは難しいけど、声を聞くくらいならいけるよ」
不幸中の幸いで、大した破損が見当たらない通信機の電源を入れようとした時だった。
「ちょ、ちょっと待ってくれ!」
レッドフードが私の手を止めた。
「どうしたの? みんなの声、聞かなくていいの?」
レッドフードらしくない様子に私は首を傾げた。
「い、いやぁさ。簡単に言うけど、いざ声を聞いて、何を話せばいいのか思いつかなくて──」
何だ。そんなことか。レッドフードにとって久しぶりに会う家族の様な人達。多少の気まずさが生まれる事でも危惧しているのだろうか?
「大丈夫だよ。そもそも、レッドフードが今生きていると知っているのは私だけだ。久しぶりの登場で、サプライズにでもすればいい」
「うーん……まあ、お前がそう言うならいいか」
「じゃあ、ちょっと待ってて」
レッドフードから少し離れて私は通信機の電源を入れた。
「こちら、ルミナスムーン。通信が聞こえたら、合図をどうぞ」
そしてしばらくすると、声が聞こえてくる。
『はい。こちらラプンツェルです。ルナ、どうかされましたか?』
「ラプンツェル、今誰かといる?」
『今は、紅蓮とスノーホワイトがいます』
耳を澄ますと、『どうしたのかね?』という声が聞こえてきた。
「単刀直入に言う。レッドフードと再会した」
「…………え?」
向こうからの声がしばらく聞こえなくなった。
「もしもし? 聞こえる?」
『き、聞こえてます!! 嘘……レッドフードが、生きて……』
その声が聞こえた後、向こうでは何かバタバタとして、やがて複数の声が聞こえてきた。
『今繋いだ。ルナ、レッドフードが生きていると言うのは本当か?』
「嘘でもこんな冗談は言わないよ、紅蓮」
『……偽物という事は、いや、君が言うなら本当なのだろう』
「信じてもらえた様で何より。スノーはいる?」
通信は繋がっているが、一向に声が聞こえないスノーホワイトを呼んだ。
『ああ……聞こえる』
ポツリとスノーの声が聞こえた。
『ルナ……レッドフードは今、そこにいるのか?』
「うん。いるよ。話してみる? 色々積もる話もあるでしょ?」
『……いや。先にラプンツェルか紅蓮が話した方がいい。私は後にする』
「え……? あっ、ちょっと!?」
私の返答も待たずに、スノーは私との通信を切った。
『まあ、無理もない。この様な思わぬ邂逅に戸惑わない訳がないからな。
スノーが話さないのなら、私からでいいかい?』
「分かった。じゃあ、レッドフードに代わるね」
そう言って、レッドフードには予備の通信機を渡して繋げた。
「あーあー。その……聞こえるか、センセイ?」
『ああ、聞こえておるよ。フッ、その名で呼ばれるのは久しいな』
紅蓮は笑い、レッドフードとの再会を喜んだ。
『こうして、また君と話せるのは嬉しいが……やはり顔を見られないとなると、どうも偽物という点が否めないな』
「けどよ。証明のしようがないからな〜。とりあえずルナと一緒にいるあたしって事でひとまず信じてくれよ」
『……ふむ、君と再会することもルナが予測していたとしたら……成程な、一先ず本物という体で、話を進めるとしようか』
「へえ……随分と角がなくなったなセンセイ。昔はもっと、問答無用!って感じだったけどよ」
『君が思っている以上に、我らにも時間が経過しているということだ。まあ、今の君がもし偽物だと判明したらその時は容赦なく斬り捨てるがね』
「そりゃあ勘弁して欲しいな。まあ、もしセンセイが間違って切り掛かってきたとしても、あたしが勝つけどな」
強張っていたレッドフードの顔が少し緩んだ気がした。
『えっと……レッドフード、なんですよね?』
紅蓮に変わり、ラプンツェルが呟いた。
「おっ、今度は聖女サマか! 勿論、正真正銘のレッドフードさんだぜ〜?」
『……えっと、ごめんなさい。またあなたと話せると思っていなくて……』
「ああ、あたしもだよ。そうだな……じゃあさ、もしかしたら今聞くようなことじゃないかもしれないけどさ、“趣味”の方は充実してるか?」
あっ、やばい。
『!! は、はい! それはもう……さ、最近はルナと一緒に……!!』
「へぇ〜。そりゃあ初耳だな〜」
レッドフードは私を見てニヤニヤしていた。腰部分をボコボコに叩かずにはいられなかった。
『それじゃあ、次はスノーに──』
ラプンツェルがスノーホワイトに交代しようとしたその時だった。
『ルナッ! やっと繋がりました!! 今どこにいるのですか!?』
私達でもラプンツェル達でもない怒号が響いた。
「ドロシー……」
『あなたがラピと一緒にエレベーターで落ちていった後、私達があなたをどれだけ探したと……!!』
『ド、ドロシー様! 少し落ち着いてください!』
怒っていた。それはもうとんでもない程に。ピナが止めに入っているが、一向に怒りが収まる気配がなさそうだ。
「おいおい。荒れてんな、お嬢サマ」
『あなたは黙っていてください。レッドフード。毎回毎回、肝を冷やすその行動、今回は見逃せな────え?』
ドロシーの声は一瞬にして静まり返った。
「前よりも感情的になったな。まあ、昔の日傘のお嬢サマよりはマシになっていると思うが」
『ま、待ってください。レ、レッドフード? ほ、本当に?』
「ああ、正真正銘のレッドフードさんだ」
『に、偽物です! レッドフードの声を真似て何を……』
「もしあたしが偽物なら、とっくにルナはいないんじゃないか? まあ、それでも信じられないというなら、もう直接会うぐらいしかないが……』
『……』
しばらく沈黙が続いた。
『ルナ』
「は、はい!」
『今、何処にいますか?』
「多分アークからはそこまで離れていないと思う。座標はある程度目安だけど送る」
測定器が破損している為か、正確な位置が送れているか不明だが、大まかな位置が分かればいずれ出会う事ができるだろう。
『はい。お願いします。正直、この目で見るまではとても信じられませんから』
「それと、カウンターズに会うかもしれないから、出会ったら彼女達も連れてきて欲しい。そこで詳しい事を話す」
『分かりました。すぐに移動するので、これで失礼します。レッドフード、また会いましょう』
「あっ、おい!
ドロシーの通信が切れ、レッドフードと会話してないのはあと一人。
「やれやれ、相変わらずだな。さて、と……いつまで黙ってるんだ? おちびちゃん」
『……』
「本当なら、可愛いスノーをすぐにでも抱きしめてやりたいが……」
『……ベッドロックの間違いだろ』
「まあ、そうとも言うな。ふう……聞いたぜ。スノーの苦労話」
からかいから一変して、レッドフードは何処かしんみりとした顔だった。
『……そうだな。全てがいい方向に行くことは決してなかった』
「スノー。ちょっと硬すぎないか? あたしの後を追ってきてくれてたあの可愛いスノーは何処にいっちまったんだ?」
『お前から自立しただけだ』
「そうか……でもまあ、いつでも腹ペコなのは、変わらないみたいで安心したぜ」
『……ルナ。お前か』
「レッドフードが、どうしてもスノーの事を聞きたがっていたからさ。仕方なくだよ、仕方なく」
あくまでレッドフードが先に聞いたのだ。私に罪はない。
「スノー。あたしさ、もうお前とは会話できないって思ってたんだ。そもそも、侵食があったとはいえ、自分自身でお前を置いてきちまったからな」
『……』
「ルナにこうして話せる場をくれた時もさ、本当に会ってもいいのかなって」
『……レッドフード』
「でも、やっぱり久しぶりに話したらさ。そんな不安とか綺麗さっぱりなくなって、話せてよかったって本気にそう思っちまった」
レッドフードは憑き物が落ちたようだった。
「ありがとな。あたしに向き合ってくれて。また話をしてくれて」
『やめとけ。君はそんな柄でもないだろう?』
「ひでぇな。あたしが純粋にお礼をするのはいけないか?」
『……レッドフード』
スノーホワイトが静かに名前を呼んだ。
「おう。どうしたスノー?」
『……私は、またお前と話せて嬉しかった。また私と話してくれてありがとう』
全員に衝撃が走った気がした。私達は顔は見えないが、いつの日かのスノーが瞬時に頭に浮かんだ。
「ああ。あたしも、スノーと話せて嬉しかったぜ。やっぱりスノーはスノーだな」
『どういう意味だ』
「いやさ。クールに聞こえるが、やっぱりスノーはあたしが想像してる可愛いスノーと変わりないなって思ったんだよ」
『……もう切るぞ』
スノーは一方的に通信を切ってしまった。
「あっ、おーい! スノー?」
レッドフードはスノーを呼びかけるが返答がない。
『察してやれ。久しぶりの君との会話は恥ずかしいものがあるんだろう』
紅蓮は笑っていたが、向こうでは何かバタバタという音が聞こえていた。
「ハハッ! 変わってる所もあるが、全員根本的には変わってねえようで安心したぜ」
『また君と話せて良かった』
『はい。もし叶うなら、是非顔を合わせたいものですが……』
「ああ……そうだな」
そこから紅蓮とラプンツェルにお礼を言うと、レッドフードから通信機を受け取り、少し離れてレッドフードの現状を伝える。
「と言うわけで、原理は不明だけど、レッドフードは今、ラピというニケと融合している」
『……ラピ。ああ、坊ちゃんの所の』
『では、その方とレッドフードはボディを共有していると?』
「話が早くて助かる。レッドフードとラピを分断する手立ては用意している。だけど、幾つか懸念点があってね」
『……懸念点?』
できればこの様な不安はなくしたかった。だが、全てを完璧に出来るほど万能にすることはできない。
「レッドフードのコアのほとんどをラピに残す以上、レッドフードの出力は大幅に下がってしまう。勿論サブのボディだって抜かりなく作ったけど、何しろ一から同じコアを作り上げるなんてロストテクノロジーの何者でもない」
ラピにレッドフードを継承してもらう以上、そのまま二人にコアを共有してもらうわけにもいかない。
『何だ。そんな事かい。百年以上の経験差があるんだ。もし心配なら私たちの方でレッドフードを預かっても良いのだぞ?』
『まあ、レッドフードはそんなことは望まなそうですが……』
「……思ったよりあっさりしてるね。もっと反応すると思ってたけど」
『……もう会えないと思っていたレッドフードに会えたんだ。多少弱くなった所で、大したことではない』
スノーの言葉に紅蓮とラプンツェルも賛同した。
「……そっか。ありがとう」
『これから向かうのか?』
「うん。ドロシー達と合流した後、設備がある場所へと向かう。いい報告が出来る様に尽力するよ」
『ああ、私もそう願っている』
スノー達との会話を終え、レッドフードの元へ戻ると、何処か上の空の彼女がいた。
「君らしくないね」
「本当はさ、ラピに身体を返してそれで綺麗に終わらせるつもりだったけどよ」
「生きたくなった?」
「……お陰様でな。あいつらの声を聞いたら、終わらせる気だったのに、その気が失せちまったよ。はぁ……最低だよな。ラピの身体をただ借りて、この世にへばりついてる存在が、更に死にたくないなんてほざいているんだから」
乾いた笑いを上げるレッドフードの隣に私は座って笑った。
「おい、今は笑う雰囲気だろ」
「ごめんごめん。君がその願いを口にしてくれるのが嬉しくてさ」
私の言葉にレッドフードは首を傾げた。
「いいじゃないか。その願いを叶える為に私は準備してきたんだから、むしろそう願って貰わないとここまでやってきた意味がなくなる」
立ち上がり、レッドフードに手を差し伸べる。
「みんな、理不尽に苛まれてきたんだ。だから、これくらいの都合の良い願いを叶えてもバチは当たらないさ」
「そうならいいけどよ……はぁ、うっし! やるだけやってみるか」
「そうそう。ちょっとはレッドフードらしくなったんじゃない?」
「らしいって何だよ。あたしだって悩む時ぐらいあるつーの!」
レッドフードは私を抱き寄せると、髪をぐしゃぐしゃと撫でてきた。
「ごめ、ごめんってあはは! やめてやめて! それくすぐったあははは!」
改変によるキャラクターの口調や本作の進行はどのような方向性にして欲しい?
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積極的に変えて
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原作っぽさを残しながらも変えてほしい
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あまり変えないで欲しい
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原作そのままで