念能力者になってよ!   作:メガシャキ

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ト◯コ?


グルメハンター

俺の試合が終わった後、残りの戦いも順当に消化されていき、今回の合格者が決まった

 

負けた者は悔しそうな顔をしているが、また次回頑張ってほしい

 

その中で憎々しい表情を向けてくるホストに嘆息する

 

「(実力で負けたんだから、こっち見んなよ)」

 

ホストは自身は必ずハンター試験に合格するとでも思っていたんだろう

 

確かにホストくらいの実力があれば普通は合格していた

 

他の受験者を見ていればそれくらいはわかった

 

だが、運悪く最後の最後で俺に当たってしまうなんて

 

まぁ次回に期待して下さいとしか言えない

 

それからは、合格者の講習的なものを終えて、資格証を貰って解散となった

 

帰りは船を出してくれるということで、乗っていると最後の試験で一番目に出てきた少女が話かけてきた

 

「ねぇ、あなた私とどこかで会ったことない?」

 

突然話しかけられた俺は戸惑うが、少女と会ったことなんてないので否と答える

 

「いや、君のことは今回始めて見たが…」

 

少女はじっと俺を見た後、そうと言って船室に戻っていく

 

少女の外見は垂れ目が特徴の金髪碧眼だった

 

美少女だったので、一度見たら忘れないと思うが…

 

他にも、最後見てきたときに凝視してきたのも気になる

 

あの時オーラが出ていた

 

多分あれは発かなにかで嘘発見器みたいなことをしていたのかもしれない

 

もしそうだったら、他の質問をされなくて良かった

 

その場合、色々なことがバレていた可能性があるからだ

 

結界オーライと考えていたら、いつの間にか岸が見えてきていた

 

船から降りて、それぞれが帰っていく

 

俺もドール家に帰るために歩いていると、後ろから何者かが付いて来ている気配があった

 

本人は気配を消しているつもりなんだろうが、殺気が漏れすぎている

 

これじゃあ気づいて下さいって言っているようなものだろう

 

そうして人気が無い場所に出たときに俺は出てこいと言う

 

「さっさと出てこい。いいかげん鬱陶しいんだよ」

 

影から出てきた人物に、まぁお前だよなと思う

 

「なんだ?負けたくせに今更何の用だ?」

 

そう、付いてきていたのはホストだった

 

殺気漏れ漏れで試験の後に来る奴なんてこいつくらいだろう

 

「うるせぇ!俺は今回のハンター試験で合格するはずだったんだ!てめぇのせいでボスにどやされるだろうが!」

 

「知るかボケ」

 

マジなんなんこいつ

 

完全に私怨じゃねーか

 

「何だとてめぇ!」

 

「お前は弱かった。だから負けた、それだけだ」

 

「なっ、なな、な」

 

怒りが頂点に達したのか、言葉を話せていない

 

「だから帰れ。また負けるのは嫌だろう?」

 

後から考えたら、俺の言葉は相手を煽っていた

 

本当に早く帰れと思っていたのでそんな意図はなかったのだが、ホストにはそうは聞こえなかったようで激昂した顔で襲いかかって来た

 

「ぶっ殺す!」

 

ホストは熊の手、ウサギの脚、亀の甲羅の皮膚、鳥の翼を出しながら猛スピードで飛び掛ってくる

 

俺はそんなホストに対して、特に何もせずに見やる

 

そして、熊の手が俺の心臓部分を貫いた

 

「はっ、はは!やっぱり俺のほうが強いんだ!こいつはズルしてたんだっ!」

 

ホストは顔を歓喜の表情にさせて笑う

 

一通り笑った後、ヴェルグラムの胸から手を抜こうとしたが、その瞬間ホストの腕が掴まれた

 

掴んだ相手はもちろんヴェルグラムの手だ

 

「なっ、なんでっ!?」

 

ホストは混乱していた

 

殺したはずの奴がなぜか動いて、自身の腕を掴んでいる

 

ありえないことだ

 

普通だったらの話だが

 

「まさかっ、発か!?」

 

「残念。はずれ」

 

ホストが呟いた一人言に返事が返って来た

 

いつの間にかヴェルグラムの目がこちらを見ていた

 

その瞬間、掴まれていた腕が凍っていた

 

「くっ!?」

 

すぐに距離を取ろうとしたホストだが、それはヴェルグラムが許さない

 

「あーあ。本当に帰れって言ったのになぁ。でも襲ってきたのはお前だから、文句はないよな?」

 

そう言ってヴェルグラムが力をいれると、だんだんホストが凍りついていく

 

「こ、これは」

 

藻掻こうとするホストだが、その甲斐なく全身が氷つく

 

最後に何か言おうとしていたが、わざわざ聞く必要もないのでサクッと氷像にする

 

「あ…」

 

最後の断末魔のようなものを言おうとしたホストだったが、言い切ることはなかった

 

「…そういえば、こいつの名前なんだったんだろう」

 

俺は氷像と化したホストに向かってそう呟いたのだった

 

ーーー

 

「おかえりなさい!」

 

ドール家へ帰った俺に向かってベッキーが抱きつきながら言ってきた

 

「ねぇねぇ!お兄さん合格出来たの!?」

 

足に抱きつきながら言うベッキーに苦笑しながら、合格出来た旨を話す

 

「うん。出来たよ」

 

そこ答えにベッキーはすごいすごい!と言って目をキラキラさせていた

 

そんな微笑ましい光景を眺めていると、今度はダンさんとフランさん夫婦が話しかけてくる

 

「いやー、もちろん合格するとは思っていたけど、無傷で帰ってくるなんてやっぱりウリュウくんはすごいねぇ」

 

「うふふ。そうね、毎年ほとんどの人は最低でも怪我は避けられないって聞くのにねぇ」

 

おぉ。やっぱり権力者。ハンター試験の内情は少しは知っているみたいだ

 

「ええ、まぁ。結構大変な試験が多くありましたが、何とか生きて帰ってこれましたよ」

 

あくまでも、何とかということを強く印象付けることきした

 

面倒臭いことは避けたいからね

 

そうして、ロイドさんたち護衛などの人たちにも祝福の言葉をかけられながら家へ入って行った

 

ーーー

 

ドール家に帰ってから一ヶ月後、俺はハンターの仕事に出ていた

 

本来、ハンター試験を合格したからといって、それが本当の合格になるとはならない

 

ハンター試験に合格した後には、裏ハンター試験というものがある

 

これは言ってしまえば、合格した者に念能力を覚えさせるという試験なのである

 

これには念能力を覚えていない者は習得しないとハンター協会から仕事が回ってこないのだ

 

たいていは、師匠のような者が念能力を教えてくれるのだが、俺はすでに習得済みだ

 

そのおかげで、こうしてハンターの仕事に就けているというところだ

 

現在、俺が受けている仕事はある動物を探すというものである

 

その動物は過去に2度確認されたのだが、ここ100年で目撃証言はない

 

しかし、その幻の動物がある孤島に現れたかもしれないという情報が入ったのだ

 

これに俺は飛びついた

 

なぜ飛びついたかって?

 

俺はこの世界に来てから、強くなる以外にやることがなかった

 

だが、神威の空間に身を隠していたときに思ったのだ

 

なんで俺マフィア一家の食べ残しみたいな物ばっかり食べているんだろう?と

 

食材が盗まれていることを悟らせないように、食べ残しを中心に持ち去っていたが、そのおかげで、もっと美味しい物が食べたいと思うようになった

 

そうして、強くなる次にこの世界の美味しい物を探すようきなった

 

必然、ハンターになった俺はグルメハンターをやるようになったのだった

 

今回のターゲットは2度しか目撃されていない

 

しかし、その2回で一匹捕まえることが出来たらしい

 

その動物は牛と鳥を掛け合わせたような見た目とのこと

 

そして、その味は牛の脂を纏っているのに決してくどくない鳥のような後味というそれはもう美味しい

 

その情報をハンター協会で聞いた瞬間に仕事を受けていたくらいだ

 

あれはもう、条件反射で受けていた

 

まぁ、俺以外にもこの仕事を受けた者は多数いるが、絶対にこの獲物は渡さない

 

普段見せないやる気を出しながら猛スピードで孤島へ向かうのであった




こんな食材ないかなー
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