学園ラブコメごっこに俺を巻き込むのは辞めてくれない? 作:ありえる
突然だが、俺が通う高校には最近妙な噂が流れている。どうやら、同じ学年に美少女と呼べる様な少女達が四人一緒に転校してきて色々と注目を浴びているらしい。そんな事を大声で話してるのをへ〜って思いながら(盗み)聞いていたのだが。
「センパ〜イ!聞こえてます?」
もしかして、さっきからやたらと煩いこの子と関係ある?極力目に入れない様にしていたんだけど。もう限界かもしれない。と言うか、色々ツッコミどころもあるし。
「……あの、さ」
「あ、やっとこっちを見てくれましたねセ・ン・パ・イッ」
「同学年だよね、俺達。何で先輩呼びなの?」
恐らく、この子が件の転校生の中の一人だと思う。だけどそう考えると、先輩呼びされてるのはおかしい。考えてみても分からないから直接聞いてみた。すると。
「なぁんだ、そんな事ですか。そんなの決まってるじゃないですか!簡単な事ですよ」
名も知らない自称後輩はそうやって、微笑んだ後謎のターンを決めて距離を詰めて来る。なんか良い匂いがするし、あんま近付かないでほしい。
「その方がウケが良いからですよ。と言っても良いのは男ウケだけなんですけどねぇ」
こう言うの好きじゃないですか。男子ってと言いながら、明かされた理由は、すっげえ単純で、くだらない物だった。何?この子はラブコメ世界から異世界召喚されてきたラノベの登場人物か何かか?何でそんな事をする必要があるんだ。
「それはですねぇ、目標があるからですよセンパイ」
「目標?」
「それを言うのは、まだ時期早々って奴ですね……。それでと知りたいですか?」
ちょっと待って、当たり前の様に心読んで来なかった?え、怖い。あんまりこの子には近付かない方が良いかもしれない。
「いや、あんまり」
「いやいや〜我慢しなくて良いんですよ!」
「そう言うの間に合ってるんで」
「セールスの断り文句!」
「じゃあ、俺忙しいから。またね自認が全校生徒の後輩ちゃん」
「あ、ちょっと待って……私、小鳥遊花蓮って言うんです!覚えて下さいね〜」
俺は、その場から逃げ去る様に立ち去った。顔だけは良いのだから、永遠に黙っていれば良いのになと思いながら、俺は昇降口へと向おうとして。
「あ、その前にトイレに行っとくか」
そのままUターンをした。
「にしても……アイツの顔何処かで見た事ある様な」
無事トイレに辿りついた俺は、用を済ましながら先程現れた
と結論付けて、考えるのを辞めた。さっさと家に帰って夕飯が出来るまで寝よう。それで、俺は足早に男子トイレから出ようとして入ろうとして来た誰かとぶつかりそうになった。
「あ、ごめん」
「いえいえ……」
そのまま誰かは、吸い込まれる様にトイレへ消えていった。って、ちょっと待て?今のって。いや、でも。
そーっとバレない様に、気配と足音を殺しトイレを覗く。そこには、男子トイレで用を足している小鳥遊花蓮の姿がそこにあった。
小鳥遊花蓮は皆の後輩であり、明るく男子とも話が合い人気が高く多くの関わった男子から好意を持たれている。
だが、男である。