通算3度目の人生、平穏に過ごしていたら帰ってきた幼馴染と一緒に林業をすることになりました   作:妖怪種火寄越せおじさん

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 妄想供養とは言いましたが。
 あくまでも書きたいシーンがあって、そこに目指すための道中までは妄想していないのでその辺りに苦戦する。

 つまり駄文なのは仕方がない事なのだ!!(言い訳) 


意味不明

 別に憧れている訳では無い真っ白な景色。

 見渡す限り何もない空間。

 

『やあ』

 

 声が響く。

 一面白の景色の中で、目の前にいる「」が発した音だ。発したという表現も変か。肉体もへったくれも無いのに。

 

『君の活躍を見ていたんだ。ずっとね』

 

 それは劇を見て興奮する子供の様な無邪気さで俺に語り掛ける。

 

『本当によく頑張ったね! 時間も、権力も、お金も無い。そんな状況で君は一生懸命、何とかしようと我武者羅だった』

 

 何も話すことのできない状態の俺はそれを黙って聞いているだけ。

 何か思うところはあったが、この時にはもう大分精神的に参っていたから話せたとして一言も口に出すことは無かっただろうな。

 

『何回も、何回も、何回も。諦めずに手を伸ばして理想のエンディングを掴み取ろうとしている君の姿を見ていたらさ、僕、ファンになっちゃった』

 

 だからね――と。「」は続けた。

 

『頑張った君に、ファンの僕からプレゼントをあげる。ズバリ! 『平穏な日常』! そして『君がもっと輝ける場所』!』

 

 心なしか胸を張って鼻息荒くドヤ顔を決める姿が目に浮かんだ。眼もないし「」は物理的に見えないが。

 

『あ、それともう一つ―――もしものために、■■■■、■■■■■■■力もオマケしておくよ! お礼はいらないよ! が動いているのを見るだけで僕は満足だから!』

 

 じゃあ、頑張ってね!!

 その言葉を聞いて、俺は意識が薄れて―――現実に戻った。

 

 

 

「……最悪な寝覚めだな」

 

 意識が浮上した。視界にシンプルで無機質な白い天井が映る。

 枕が変わったせいかね。久しぶりに見たわ。あの夢。

 

「……あ~…………」

 

 喉がガラガラだし、寝汗も酷い。

 洗面台に備え付けのコップに、水道水の水を注ぎこみ一気に飲み干す。

 変に粘ついた喉奥が潤うのを感じて一息つく。

 

 序でに寝汗のせいでべたつくシャツを脱いで新しい服に着替える。

 さて、少し早い時間だが目も覚めた。ちょいと此処を見て回るか。

 

 

 

 

 部屋を抜けると、これまた無機質な廊下が延々と広がる。24時間稼働しているからか、早朝でも明るい。

 しかし、人影は少ない。精々が2、3人。「あら、早いのね」「すみません……目が覚めてしまいまして」を2回言うと後は無言の時間が続くのみ。

 

 見て回るといっても知っているのは、来て早々に案内された食堂と広い風呂場だけだ。他の所は今日案内される予定。

 その予習で時間を潰そうか。いや、どうせなら立香の部屋に向かうのも一手か。ぶらつきながら歩いて行けば時間丁度になるだろうし。

 

 と、いう訳で行きましょー……。

 

 道中すれ違ったピンク髪の……多分俺と同い年っぽい女子高生と軽く談笑して、キッチンで仕込みをしている褐色の男性に軽い軽食を振舞われ一休憩。

 そんな寄り道をしながら立香の部屋へ向かう―――

 

「…………」

 

 途中でもの凄い此方に視線を向ける女の人にあいました。ものすごいきまずいです。

 

「あ、どうも…………」

 

「…………」

 

 なーんにもしゃべらねぇぇ……。頼むから何か話してくれない? 

 こう……顔がいいから真顔で見つめられると不整脈起こしかねない。

 何だ、銀髪が綺麗だなとか白い肌いいっスねとか、エエ身体しとりますなとか思ってたのがバレた?

 

「…………」

 

 ら、埒が明かねぇ……こうなりゃ自棄よ!

 喰らえ! 必殺!!

 

「ジャ、ッスー……」

 

 それっぽい事を言いながら横をすり抜ける!!

 情けないと思うかもしれないが初対面の人間相手に気軽に離せるか! そんなやつ俺は立香くらいしか知らん!

 

「待ちなさい」

 

「ウェッ!?」

 

 ナニナニナニナニ!? なんか用ですか!?

 

「今のお前には理解できないだろうが、それでも言わせてくれ」

 

「は、はぁ……?」

 

 俺に言う事!? 俺の服変ですよって言いたいの!? 少なくとも「Bastar」って書かれてる赤いシャツを着ているヤツに言われたくは――

 

()()()()()()()()

 

 では。とそのまま何事も無かったかのようにすたすたと歩いていくおもしれー服の女の人。

 俺は言われた言葉の意味を考えながら脳内に宇宙を作り、やってきた立香に肩を叩かれるまでその場に立ち尽くしてるのだった。




簡易人物紹介

「」:上位存在。人の悪戦苦闘を演劇として見ている。悪意無くヒトのあれこれをのぞき見して気に入った奴に色々プレゼントする。推しが活躍し続ける姿を見るのが何よりも好き。姿かたちの無いプーリン。

銀髪のおねぇさん:「Bastar」と書かれた赤いTシャツを着ている子持ちの偉い人。因みに「Berserker」と書かれたTシャツも持っている。妻がいる。
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