実技試験不平等過ぎん?? 作:ドアドアドア
『一回戦では一歩も動かず勝利!ヒーロー科!常闇踏陰』
『vs!あの顔が回る奴はなんなんだ!?普通科!扉間空屋!』
俺はもうダメだ...相手はこの歳になっても皆の前で男子が
対して俺の印象は普通科という肩書きだけ...勝てない...!誰か俺を助けてくれー!俺にインパクトある印象を与えてくれー!
「油断はしない、全力で来い...!」
「レスキュー!」
「何故レスキューヒーローの真似を...?」
気にしないでもろて。いや気にして。ついでに注目くれ(強欲)
「油断を誘っているかは分からないが...行け!ダークシャドウ!」
『アイヨ!』
「開け!」
地面を触って自分の体がすっぽり隠れるほどの遮蔽物を作り出す。そして、騎馬戦の時に使った“とっておき”を使う。
「壁ごと叩き壊せ!」
『応!』
地面だった扉と隠れているはずの扉間ごとダークシャドウで叩き壊す常闇。煙が晴れると、
『煙が晴れると扉間がいない!?何処に隠れたんだァ!』
『“アレ”を使ったか』
扉間の姿は何処にもなく常闇は驚くがすぐに思考を入れ替える。ダークシャドウに背後の警戒をさせ自身もいつでも動けるよう警戒する。
『なんか知ってそうだな!イレイザー!』
『扉間の個性は応用の幅が広い。俺も初めて見た時は驚いたよ』
『フミカゲ!ドコニモイネーゾ!』
「油断するな!」
「そうだぞ!油断するなよ!」
「『!?』」
突如として足首を掴まれる感覚に襲われ扉間の声が聞こえる。足元を見れば両腕が何も無い空間から伸びており扉間の声もそこから響いている。
「おらぁ!」
「ぐっ!」
扉間が両腕を引っ張れば常闇は倒れる。ダークシャドウが常闇を助けるために襲いかかるが両腕は引っ込んでしまいまたもや扉間の姿は消えた。
『えーと...個性【ドア】!無機物、有機物問わず、触れた場所をドアのように開く!ドアの開き方は本人の想像次第だぞ!』
立ち上がる常闇。手をついて倒れたため怪我はないがこのまま続ければいつか負ける。そう考えた常闇はリングを走り始めた。
『リングを駆け回り始めた常闇!何か狙ってるのか!?』
『扉間が何かするにはドアを開くという行動を挟まないといけない、動き回ることで扉間の攻撃を回避、そのまま攻撃ってとこか』
「おーい!こっちこっち!」
「ダークシャドウ!」
『アイヨ!』
扉間が攻撃するにはドアを開くという行動をワンクッション挟まなければならない。尚且つドアは一方向にしか出口がない。駆け回る常闇を攻撃するには来る場所を予測しドアを正面に開かなければまともに攻撃はできない。
戦闘なんてほとんどしてこなかった扉間が予測なんて出来るはずがない。ならばするのは体力の消費。適度に出現し常闇を走り回させること。
(でもこの空間にいるのもしんどいんだよな...15分ぐらいか?)
当然、扉間も体力の消費がある。この空間にいるとジワジワと体力を消耗していくため休むには一度、この空間から出なければならない。
しかし、常に駆け回る常闇とジワジワと消耗していく扉間。有利なのは断然、後者だった。
『常闇の動きが止まったー!流石に体力の限界!』
「...はぁ、はぁ、ダークシャドウ...!警戒を頼む...!」
「...オウヨ!...適度の休憩は大事だぜ!」
「がっ...!?」
『フミカゲ!』
ようやく攻撃するために姿を現した扉間。ダークシャドウの死角から現れ常闇を裸締めしていく。そんな扉間を傍観するはずがなくダークシャドウが常闇を助けるため攻撃しようとする。
「開け!」
扉間がそう叫べば扉間が寝転がっている地面が開き、扉間と裸締めされている常闇を転がして遠くにやる。おまけにダークシャドウの遮蔽物になるように開いたため時間稼ぎにもなる。
「.....!......!」
「くぅ!?ヒーロー科ガッツありすぎだろ!」
いつまで意識保ってんだよ!?落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ!イヤー⁉︎モウメノマエマデキテル⁉︎せめて優しく殴ってぇぇぇ!!
『...そこまで!常闇くん戦闘不能!扉間くんの勝利!』
「...へっ?」
すぐに顔を見れば目が白目になっており気絶していた。ダークシャドウも本人のへそ?らしきところに格納されていった。
「シィィィィィ!!!」
『扉間くん、常闇くんを担架に乗せるから少しどいてくれる?』
ちょっとぉぉぉぉ!?勝利の余韻に浸らせてくれよぉぉぉぉ!普通科がこんなに頑張ってるんだぜ!?少しぐらいガッツポーズ取らせて!
まぁ、怒られるの嫌だからすぐに退くんですけど。ていうか全力のガッツポーズ全国に見られたの恥ずかしいっ!?アドレナんとかが脳から抜けてく〜
「2回戦突破おめでとう。そのまま次も勝てよ?」
「あたぼうよ」
控え室に戻れば心操が労ってくれた。めっちゃニヤニヤしてるのが気になるがありがたい。
「それにしても...シィィィィィ!!って」
「人のガッツポーズで煽るな」
「かっこよかったぞ」
「煽りじゃなかった」
煽りじゃなくても本人の目の前で見せつけるようにガッツポーズするな。こちとら全国にガッツポーズしてんだぞ。すでにこころのノートに書きたいぐらいにダメージ受けてんだわ。
「扉間、次の対戦相手決まったぞ」
「どんな奴でも食らいついてやるよ!えーと...次の対戦相手は──」
わりぃ、俺、死んだわ。
「わりぃ、俺、死んだわ」
「おい」
いや、あのヒーロー科怖いんよ!?この前も前通りかかっ時に睨まれたし、邪魔だ!モブ!ってキレられたし、そん時に畏れて拝み倒したら拝むな!ってキレられたし、だから拝むのやめてチベスナ顔したらキレられたし...
「俺はもう爆豪アレルギーと言ってもいい。もうアレルギーマーク付けるから不戦勝でいい?」
「教師に言ってこいよ」
「さーて、逝くか」
ランチラッシュならワンチャン...いや、ワンチャンもクソも無いわ。怒られる未来しか見えないから大人しく体力回復に努めよう。
「...間に合うか?」
「体力のこと?ぜーんぜん疲れてる。今、ベッド入ったら明日にタイムスリップしちゃうぐらい」
「...無理なら棄権してこい、ここまで頑張ったなら誰も責めないだろ」
優しい言葉をかけてくる心操。もちろん返答は、
「え?やだ」
「...」
「俺がこの体育祭、何をモチベに頑張ってると思う?」
「...ヒーロー科に編入したいからじゃないのか?」
ちっちっちっ!甘いねぇ!グラブジャムン並に!
「俺がここまで頑張ってこれたモチベはなぁ...実技試験に合格したやつを煽るためだよぉ!」
「心配して損したわ」
「嘘嘘嘘嘘嘘!戦闘力ばっか重視する雄英に文句があるだけだから!潜入とか救助方面の実技しろとしか思ってないから!」
そんな冷めた目で見ないでくれ。俺はMではない。
「ヒーロー科落とされた普通科が体育祭優勝したら面白いだろ?あの実技試験考えたやつにザマみろ出来るし」
ていうかあの実技試験考えたやつ誰?絶対脳筋じゃん。
「でも透明女子とかヒーロー科に合格できてるぞ?」
「あれはもうヒーロー名乗っていいよ、もう。あの明るさはいつか癌に効き始める」
あの女子生徒を出されると俺のモチベ全部否定出来ちゃうんだよね。反則カードっす。
「お、そろそろ俺のターン!増殖するGを召喚!...じゃあ行ってくるわ」
「たまに...いや、全然お前のことが分からないわ」
まぁ、出会って一ヶ月程度だし。一ヶ月にしては仲良くなりすぎかもだけど。
「じゃあ、行ってくる」
「...勝てよ」
もちろんよ!あの爆発ウニ加工して淡路島に売り飛ばしたるわ!
「......シィィィィィ!!」
「ねぇ?なんで今、俺のこと煽るの??感動的な場面じゃ無いの??」
緊張ほぐすにしてもやり方ってもんがあるだろ。
『なんか顔がヤバイことになってんぞ!?ヒーロー科!爆豪勝己!』
『俺こっち応援したいPart2!普通科!扉間空屋!』
「殺す...!」
「見せつけるようにわたパチ食って煽ったの謝るから許して?」
ごめんじゃん。そんな気持ちこれっぽっちも無いって、氷山の一角並に無いよ。
「死ねぇぇぇ!」
「退避ッ!」
『またもや扉間が空間を開いて中に入る!爆豪はどう動く!?』
第二回戦のように姿を別空間に移した扉間。爆豪は舌打ちとともに動きを止める。
そして扉間がドアを開いた瞬間。
「オラァ!」
「ガホッ!?」
『おおっと!一瞬すぎて余り見えなかったがカウンターが決まったー!』
「戦闘経験の差だな」
先程の試合から扉間は最初の攻撃で顎を狙えば簡単に勝てたはずなのに両足首を掴み持久戦を始めた。その上、二回とも背後から現れたのならタイミングさえ合えばカウンターも簡単に決めれる。
扉間は別空間で膝をつきながら考える。
(痛...やっぱワンパターンすぎたか...ていうかあの反応速度なら何処から出てもやられそうなんだけど。その上、体力も尽きそう。後、5分が限界)
「....!....!!」
(何喋ってんだろ?クソが!とか?...あー疲れで余計なこと考え始めてきたな...早めに決着つけないと)
このまま不意打ちをしても対応される。そう考えた扉間はできるだけリングの外側付近へと移動しドアを開き出た。
『扉間が現れt...と思ったらリングが半分に開いたー!?そのまま爆豪方面に倒れるー!!』
「その程度かよモブがァ!!」
大きな爆発とともにリングの半分以上が吹き飛ぶ。あーーーーーーーーーーーーーーーもう無理ぃ...
「でも降参は違うよなぁぁぁぁ!!!」
「死ねぇ!」
おぼふ....さすがにむりですた...
『扉間くん戦闘不能!爆豪くんの勝利!』
もっと常闇くんは強い!って思う人は感想下さい。甘んじて罵られますので。いや、でも常闇くん自体に戦闘能力あんまり無いしダークシャドウに頼りぱっなしだとおm