幼なじみが宇宙人だった件について〜そんな彼女が俺をプロ野球選手に育成しようとしてくる〜   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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冬練習の始まり 彼女ができる謙信と豊

「うわ、新聞仙台松戸の采配批判されてる……」

 

 試合に負けた数時間後、ネットでは連合チームに勝つために6打席連続敬遠なんて普通やるか? ……と、燃えていた。

 

 実際勇者を封じ込められたうちは得点力がガタ落ちして敗戦に繋がってしまった訳だが……。

 

「秋はこれで終了、連合チームもこれで解散だ」

 

 キム、ラジ、チンの3人も3月には祖国に帰らないといけない。

 

『最後の最後に勝つ喜びを味わえました!』

 

『楽しかったよ! 聖球の皆さん!』

 

『また会う機会があればよろしくお願いします!』

 

 というわけで、再び男7人、マネージャー5人の野球部に戻ることになったが、次の大会は夏の甲子園予選。

 

 春季大会も連合チームを組めば出れなくはないが、1年生が加入して、戦力にすることを考えると春季大会は不参加で、夏の甲子園予選に全賭けしたほうが良いというのがマネージャー陣の考えであった。

 

「負けてしまった原因は得点力を勇者に頼り切ってしまっていたこと! これが一番の原因だから勇者並みとはいかなくても全員の打撃力を上げれば勇者が歩かされても問題ない打撃陣にすること……あとは投手陣はとにかくスタミナを付けること!」

 

 結局のところ多く点を取られれば負ける可能性が高くなる。

 

 相手を圧倒できる投球ができれば問題は少なくなるのである。

 

「私達の秋は終わった……となれば地獄の冬の練習が始まるからね……じゃぁ始めようか」

 

 こうして地獄の冬の練習が始まるのであった。

 

 

 

 

 

 またまたマネージャー陣が色々な道具を作ってきた。

 

 足腰を鍛えるためにはとにかく走り込みであるが、走力を鍛えるとなると、走り込みで付く筋持久力ではなく、瞬発力とかの方が大切になる。

 

 そこで作られたのがこれ……

 

 テッテレーラダートレーニングマシン。

 

 一見すると長めのランニングマシンであるが、ベルトが回ると色付きのはしごの様な模様が現れて、はしごの柄の部分を踏まないように走らなければならない。

 

 これをランニングマシンと組み合わせることで、選手の速度に合わせてトレーニングを行うことができるのである。

 

「瞬発力が鍛えられれば守備範囲も広がり、結果守備力と出塁時の得点期待力が向上する! そうなれば投手陣は楽になるからね!」

 

 他には足に特殊な負荷をかけるサイクリングマシンなんかもあかりの手で作られた。

 

 用途としては雨で走り込みが難しい時に使うマシンで、足にバンドを巻くことで、低周波を送り込み、筋肉をつけやすくする効果があるのだとか。

 

 あとはペダルが使用者に最適な負荷で動いてくれるため、とにかく下半身の筋肉増強にはうってつけ。

 

「そしてこれ! 特殊プロテイン!」

 

「なんか真っ白だけど」

 

「味をバニラに近づけてみました!」

 

 作成者の赤星さん曰く、睡眠の質の向上と補給クッキーや食事量の増加で身体の成長が促されているから、特殊プロテインを飲むことによってその効果を更に増幅させる……とのこと。

 

「ステロイド?」

 

「なわけ。成長ホルモンの分泌量を多くして、プロテインに含まれている栄養で更に体をデカくするだけだから!」

 

 決してやましい薬ではないらしい。

 

 他にも色々な道具がマネージャー陣によって作られ、素振り用のバット(振った際に綺麗に振るとボールが飛んでいく感触付き)や、選手各自に合ったトレーニング……例えば上から投げ下ろす豊には槍投げのトレーニングを行なったり、アンダースローの俺は秋だけどプールで泳がされたり……。

 

 あと面白いなって思ったのはカラーボールトレーニングだろうか。

 

 色付きのボールを同時に3つか4つトスをあげて、投げた人が色を言うので、そのボールだけを打つトレーニングである。

 

 打撃フォームが固まってないといけないが、動体視力及びミート力を向上させるトレーニングである。

 

 そしてやっぱり走り込み。

 

 寒くなってきたからと、あかりが作ってくれた特注のサウナスーツ(運動負荷が上がる代物)を着用して走り込む。

 

 こうしたトレーニングを秋季大会に負けた後はとにかく行うのだった。

 

 

 

 

 

 〜聖球学園女子達サイド〜

 

「ねぇ……男子達ヤバくない」

 

「分かる。入学の時に撮った写真と比べると、どんどん体が大きくなってるよね」

 

「しかも凄い筋肉……惚れ惚れするわ!」

 

 前年度まで女子校だった聖球が共学になって、男子が入ってきてから、うちら女子達は色めき立っていた。

 

 男子達皆そこそこ顔が良いし、それでいて野球を全力で頑張っているのが分かるので、それがかっこよくて……。

 

 最初マネージャーになりたいって人が野球部に殺到したが、マネージャーは既に5名決まっているので、後は球拾いのお手伝いさんが募集されたので、私はそれに参加していた。

 

 間近で見る選手達の迫力は凄く、ボールに当たらないように気をつけながら球拾いをして、時には選手に差し入れを行なったりもした。

 

 選手に差し入れ……お弁当とかを作るんだけど、一度マネージャー陣がチェックが入り、それに合格しないとお弁当を渡せない。

 

 一部女子達はマネージャー陣は何様だよって文句を言っていたが、お弁当を食べて選手が調子を崩したとなれば大変な事になるので、それは仕方がないと思う。

 

 それに私は……

 

「謙信君これ……」

 

「まきちゃんありがとう!」

 

 ピッチャーをヤッている謙信君に猛アプローチをかけて、秋季大会が終わった後くらいから付き合うことができた。

 

 正直競争率も高いし難しいと思っていたけど、練習を頑張る謙信君がもう格好良くて……どうしても付き合いたいと想い、マネージャーの方々にも手回しして、そしたら謙信君は誰とも付き合ってないことがわかって……。

 

 でも付き合ったから終わりじゃない。

 

 謙信君はプロ野球選手になりたいって言っているから、プロ野球選手の奥さんになるためには栄養学を学んだりしなきゃいけないはず。

 

 マネージャーの女子達からもプロ野球選手の奥さんを目指すならこの資格を習得しなさいとアスリートフードマイスターの資格や整体師の技術を持っていたほうが良い、後は税金関係も分かるとなお良いと覚えることは沢山。

 

 ただマネージャー陣経由で学校側に謙信君と付き合っていることを伝えられると、校長先生が通信教育を受けられる環境を整えてくれて、私と豊君と付き合ってる子と一緒に猛勉強を行うのだった。

 

 

 

 

 

 




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