呪術廻戦:獅子の咆哮   作:一般fgoプレイヤー

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ルーキーランキング17位ありがとうございます。

今まで何度か匿名で小説を書きましたがルーキーでもランキングに載ったのは始めてだったのでとても嬉しいです。


懐玉 其の一

高専入学から一年と少しが経とうとした頃。

 

 

「ん?どうしたんだ?2人とも。」

直近の勤務から帰ってきたリチャードが教室へと帰ると、そこには丁度夜蛾から任務の説明を受けている2人がいた。

 

「新しい任務の説明だよ。」

「先生、リチャードって連れていっちゃダメですか?」

「重要な任務だからな。いいぞ。」

「?」

こうして、リチャードはこの世界が大きく変わる理由となる事件に巻き込まれていくのだった。

 

 

 

 

「なるほど!つまりその少女を守ればいいわけだな!」

「そうゆうこと。つっても、この3人なら大丈夫だろ。」

「油断はよくないよ、悟。それと、合流場所はあそこのビルで…」

道中、リチャードに任務内容を説明しながら合流場所に向かう3人だったが、ちょうどビルに到着したタイミングで、ビルの中腹が爆発した。

 

「…派手にいったな。」

「これ生きてんのか?」

「とりあえずリチャードは上の確認を。僕と悟は、」

「わーってるよ。」

了解した!と言葉を残して、リチャードが走り去ったと同時に10人ほどの集団が現れる。

 

「貴様らは五条悟と夏油傑だな。」

「そうゆうテメエらは誰だよ。」

「フッ。我らこそは!」

「この世界を変えるために集まった者たち!!」

「その名も!」

「グランd、グハッ!」

突如現れた集団は五条と夏油を確認すると、長々とした自己紹介を、

できなかった。

話を遮るように五条が先頭の男を蹴り飛ばしたのだ。

 

「悟、せめて自己紹介は聞いてやろうよ。」

「だって長そうだったし。それに、」

五条はサングラスをずらして呪詛師集団を見据え、

 

「すぐに解散するんだろうし。」

「それもそうか。」

こうして呪詛師集団は結成15日で戦闘員の9割を失い、その三日後に解散した。

 

 

 

ビルの上層階

 

「黒井!」

人がいないビルの中で1人の少女が自身の従者である女性を探して、駆け回っていた。

 

「理子様!」

「!黒井!大丈夫?」

「ええ、理子様こそお怪我は?」

「見つけたぞ。」

「「!」」

ようやく見つけた従者と抱き合っている所に後ろから1人の男が現た。

 

「ああ。星漿体のガキを見つけた。」

男は耳につけた通信機器を使い連絡をとっているが、その視線は少女へと向けられている。

だが、それは人を見る目ではない。

明らかに、()()()()()()だった。

 

「理子様、お逃げください!」

「いやじゃ!黒井も一緒に!」

「逃すと思うか?」

従者が少女を逃がそうと動いたがすでに遅い。

男は自身の獲物の刀を抜いている。

 

「テメエに恨みはねえ。恨むなら、自分を恨めよガキ!」

そうして男が刀を振り下ろす。

その一瞬がスロー再生のように少女の目にはっきりとうつる。

だが、

 

「エクスカリバー!!」

声がした。

はっきりと、因果を断ち切る男の声が

次の瞬間、黄金の光が、2人の頭上を超え、男を消し飛ばす。

 

「大丈夫か?」

振り返るとそこには、軽快に笑う男がいた。

 

 

 

 

 

東京、とある女子中学校

 

「チッ、ゆとり極まれりだな。」

「そう言うな。彼女の要望には応えないといけないんだろう?」

「ああ、それに彼女は同化してしまったら友人や家族とも会えなくなるんだ。少しぐらい時間を作ってやるべきだろう。」

「理子様に家族はおりません。幼い頃事故で…それ以来私がお世話してきました。ですからせめてご友人とは少しでも」

「ではあなたが家族だ。」

プールサイドで待機している3人に黒井が頭を下げる。

それに対し、夏油が暖かい言葉を投げかける。

それを見て、リチャードが微笑んでいる時だった。

 

「!…2人とも。」

「どうした?」

「偵察用の呪霊が祓われた。」

「場所は?」

「それぞれ別だ。」

「俺と傑でそれぞれいくから、リチャードは天内よろ」

「わかった!」

そうして3人は動き出した。

 

リチャードは建物の屋根の上を走り、天内のいる礼拝堂へと向かっていた。

だが、その時。

 

「あ!」

足を滑らせたリチャードはそのまま、礼拝堂のステンドグラスに落下していき…

 

 

 

 

ガッシャーン

 

と盛大に美しいガラスを砕きながら、建物内に転がり込んだ。

 

中にいた女子生徒と、教師の視線が一点に集中する。

 

等の本人は、

 

(やってしまったー!!)

内心めちゃくちゃ焦っていた。

 

「な、な、何やってるんじゃ!!お主「見つけたぞ!理子!」ん?」

耐えかねた理子が叫び声を上げると同時に、これ幸いとリチャードが演技を始める。

 

「待たせたな!すぐに外へ行こう!」

「ちょっと待て、何を言って、ハッ!これは違うんだよ!彼はその…」

そう、リチャードの作戦とは、「天内の知り合いの謎のイケメンという体で話しかけ、全員の視線を天内に押し付ける」というものだ。

その作戦は面白いほど上手くいった。

 

結果としてリチャードは皆から質問攻めに合い、キャパオーバーで目を回して大人しくなった天内を回収できたのだ。

 

そうして天内を抱え、礼拝堂を後にしようとした時だった。

 

「ちょっと待って!」

「ん?」

後ろから聞こえた声にリチャードが振り返ると、そこには先ほどまで立ち尽くしていた女性教師がいた。

一瞬、ステンドグラスの事を言われるかと身構えたリチャードだったが次の一言でその警戒は解かれる。

 

「あの、これ私の連絡先です!」

完全に予想外の言葉に一瞬固まったが、抱えた天内を降ろし、女性教師に向き合う。

 

「あなたのような見目麗しい女性のお誘いを断るのはとても心が痛むのだが、すまないがすでに交際している女性がいるためその気持ちには答えられない。」

そういうと、静かに女性の手に連絡先の書いたメモを握らせる。

 

「それでは!」

もう一度天内を抱えたリチャードは俊敏な動きでその場を後にした。

 

 

 

 

リチャードが天内を回収し、夏油が呪霊使いの老人を何なく倒したのと同時刻。

 

1人ビルの上に立った五条はあたりを見回していた。

 

(きた時には誰もいなかったし、呪力の残滓もない。だが、なんだ?この()()()()。)

五条は1人、その青い目を曝け出しながら、周囲を見渡していた。

 

 

 

 

「わかった。それじゃ。よし!このまま高専に向かうぞ。」

「わかった。」

自身に抱えられながら、明らかに気を落としている天内に、申し訳なさそうな目を向けるリチャード。

 

だがそれも一瞬だった。

 

「天内、少し遠回りするぞ!」

「どうしたんじゃ?」

「呪詛師だ。」

会話が終わると同時に、リチャードは民家の上から、軽々と飛び上がり、ビル群の方へ走り出す。

そしてそれを追うように五つの影が現れる。

その影を一瞥したリチャードは、ビルの屋上に着地する。

 

「何者だ!」

リチャードのよく通る声が響く。

それを聞いて、1人の男が同じビルの屋上に降り立った。

 

「五条の坊じゃねえのは好都合だな。」

現れたのは紙袋を被った男。

 

「とっととこの金髪片付けて3000万、ウッ!」

紙袋がぶつぶつと呟いたが同時に放ったリチャードの蹴りが男の股間を打ち据える。

 

「て、テメェ…」

「話が長いな、君は。」

リチャードはどこからともなく剣を取り出す。

 

「目の前に敵がいるんだ。早くかかってきたらどうだ?」

美しい洗礼された動作で剣を抜くと真っ直ぐに紙袋を見据えた。

 

「いいぜ!ぶっ殺してやる!」

それと同時に男が術式を発動。自身の分身を生み出してリチャードへと襲いかかる。

だがリチャードは

 

「降りるぞ。天内」

「え?」

文字通り飛び降りた。

()()()3()0()()から、()()()1()5()0()()()()()から()()()()()のだ。

 

「ハハ!気持ちいいな!」

「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!!」

絶叫する天内を抱えたまま、剣を持った手を広げて、空を見上げながら落下していく。

 

「逃すか!」

紙袋達が一斉に飛び降りる。それが最大の悪手とは知らずに。

 

紙袋が気づいた時には遅い。既にリチャードの剣には黄金のエネルギーが貯められている。

 

「エクスカリバー!!!」

 

目前に迫る黄金の一撃を見ながら、紙袋は思い出す。

少し前に特級相当の術師と戦い、その後正式に特級になった男の存在を。

 

(こいつが!リチャード・ライオンハートかよ!)

その思考を最後に紙袋はチリも残らず消え去った。

 

 

 

「し…死ぬかと思った。」

「やっぱりバンジージャンプは楽しいな!」

あのあと、ビルの側面を使って駆け下りた2人の元に2人から連絡が入る。

 

「すまない。黒井さんが攫われた。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「めんそ〜れ〜」」」

海で遊ぶ3人と、砂浜に建てたパラソルの中で休む黒井と夏油。

彼らは今、沖縄にいた。

後日談的な物だが、今回黒井さんを攫ったのは、非術師の連中だった。

例の教団の奴らだ。

まあ、リチャードの棒切れカリバーで待機場所の倉庫の屋根を消し飛ばされたのを見てものすごい速さで白旗を振っていた。

その後、悟の案で全員を下着泥棒として近くの交番に放り込み、今に至る。

 

そうしてもう夜中の2時。黒井さんと天内は2人とも眠っている。

 

「ここからどうする?」

「昼間も話した通り、あいつがどうかを拒んだら同化はナシの方向で」

「ああ、それでいいと思うんだが…」

そう答える夏油は煮えたぎらないような顔をしている。

 

「傑。言いたいことは言え。俺も悟もお前の話はいくらでも聞くからな。」

「…ああ、一つ思ったことがあるんだ。もし理子ちゃんが同化を拒んだ時に天元様がどうなるのか、何より何かが起こった時にそれを見た理子ちゃんがどう思うのか…自分でもわかってるんだが、悪い方の想像ばかりしてしまうんだ。」

そう言いつつ、夏油は頭を抱えた。

 

「そんなのあいつがどっちを選ぶかで全部変わるんだから今考えても意味ねえだろ。」

「これに関しては悟に同意だ。彼女の選択次第になってしまう。それでも拒んだのなら、さっき言った通りに五条家に守ってもらおう。」

リチャードは悟と傑を見渡して言った。

 

「大丈夫さ!だって俺たちは、()()()()()()()()()

一瞬呆気に取られた2人だったが、すぐにいつも通りの表情に戻り笑い出す。

 

「それもそうだね。簡単な話しだったか。」

「やっぱリチャードってバカだよな、そこがいいけど」

 

 

その後3人はしばらく談笑した後交代で見張をしつつ、可能な限り五条を休ませて、次の日を迎えた。

 

 

 

二日後、東京、羽田空港

 

5人が飛行機から降りたところで、2人の男と合流した。

 

「お、七海と灰原お疲れ〜」

「お疲れ様です。」

「お疲れ様です!」

五条の言葉に挨拶を返す2人の後輩、七海と灰原だ。

2人は夏油と現在の状況を報告しあう。その間、リチャードは辺りをキョロキョロと見回していた。

そこへ話を終えた七海が近づいてくる。

 

「彼女は今日来れないそうです。なんでも呪術を自覚した一般人の対応をしてるとか」

「そうか…忙しいもんな。」

「まあ、非戦闘員かつ彼女ほどまともな人間は少ないですからね。」

少し気分を下げたリチャードを七海が慰める。

一応リチャードの方が一個上なのだが、側から見れば、明らかに逆の立場である。

 

「ということでコレ、予備の剣です。彼女から「リチャードのことだから、絶対すぐに一本は無駄にしてるだろうから。」とのことです。」

図星を突かれたリチャードは黙ってしまう。

リチャードは自身の持つ格納能力を持つ式神で、常に2本の剣を所有している。

だが、この一つ前の任務で一本。今回の紙袋に放った一発でもう一本が壊れ、現在リチャードは武器がなかったのである。

 

「ありがとう。そう伝えておいてくれ。」

「はい。」

そうして5人は車に乗り、高専に向かった。

 

 

 

 

「お疲れ様悟、リチャード」

「ガキのお守りは二度とごめんだよ。」

高専内部に到着し、リチャード達が完全に気を抜き五条が無下限を解除した

 

 

 

瞬間だった。

 

トスッ

 

悟の鳩尾のあたりから刃が飛び出した

 

「悟!!」

瞬時に傑が呪霊を放つ。

同時にリチャードも襲撃者を目で捉え、剣を振う

 

 

が、

 

 

「なんっ!?」

天地が傾いた。

重力の向きが変わった

 

「リチャード!!」

「すまない!すぐに戻る‼︎」

悟達とは別の方向へと文字通り()()()()()

 

しばらく進んだ所で、重力が元通りになる。

そうして立ち上がったリチャードの前には、1人の女性が立っていた。

 

短く切り揃えられた髪に、笑みが似合いそうな美しい女性。

 

だが一点により、その評価は美しいより、不気味さが勝つ。

 

「こんにちは、リチャード・ライオンハート。少しだけ話をしないかい?」

 

美しい笑みを台無しにするように、その額には縫い目があった。




リチャード
現在、日本で3人目の特級。
腐ったミカンズに押し付けられた一級案件を終えて帰ってきたら、明らかやばい任務に巻き込まれて、メロンパンに絡まれた。
でもめげない

夏油
原作と違って幼馴染のリチャードがいるため、原作よりもしっかりもの。
そのせいか、少し思考がネガティブな方向へ進みがち。

五条
自分と張り合える奴が2人もいてご機嫌な未来の最強

七海&灰原
一応頼れる先輩と、真面目な同級生が増えた。

彼女
過去編後に書くリチャードが特級認定された話の主要人物。
先輩と同級生が全員イケメン
呪具師

呪詛師集団
名前は特に決めてない。人数だけは多いが、個人の実力は四級、良くて三級程度

紙袋
金◯された上、エクスカリバーで消し飛ばされた。
強化案もあったが、作者のモチベーションの問題で没になった。

パパ黒
五条とったどー

メロンパン
リチャードに興味を持った女体化趣味を持つ可能性があるメロンパン。

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