身長・・・155cm
髪・・・濃度強めの黄緑色。ミディアムヘア
目・・・大きなまんまる。アドレナリンでるとバッキバキになる
顔・・・ちっちゃい。感情豊か
服装・・・深緑色のマウンテンパーカー、白シャツ、藍色のクライミングパンツ、黒のランニングスニーカー
ファッション・・・首からなんか下げてる
今回服を使った描写があるのでとりあえず書きました。詳しいプロフィールはいつか出すよ。
投稿のモチベーションになるので是非とも感想や評価などよろしくお願いします!
「「「「うわああああああああ!?」」」」
京と中によって飛行機を破壊され、その身一つで空に放り出された受験生達。彼らは飛行機の残骸とともに無人島に向けて落下を始めていた。
「あ〜あ。どうすんだこれ?全滅だぞ?誰の責任?俺?」
「だからイヤだったんですよ変な映画監督達雇うの!」
「え!?それって俺の責任ってこと⋯?」
「
あちこちから悲鳴が上がる中、ゆっくりとパラシュートを使って落下しているものが何名か。彼らは今回の試験官長達であり、京と中は彼らに売り込んでバイトとして雇われたのだ。
「怒られんのかな〜やだなァ⋯誰か代わりに怒られてくんないかなァ⋯」
「だいじょうぶっすよ宇佐美さん、いい案あるっす!これこのまま二次試験ってことにしましょう!」
「阿藤さん天才!それで!」
試験官長の宇佐美は怒られたくないがためにこの状況を利用することにしたようで、どこからかメガホンを取り出し落下しながらアナウスを始める。
『え〜受験生の諸君!それでは予定通りこれから⋯
二次試験を開始する!』
「「はああああああ!?!?」」
『通過条件は銃弾を1発以上所持し、生きて無事地上へたどり着くこと!以上!』
(聞いてないよ〜パラシュートもないよ〜)
「ぜってー予定通りじゃねー!!」
シンはこの試験のことを知らないであろう試験官から心を読み、今の状況がアドリブであることを知る。
「あああチクショー!今年はなんてイレギュラーなんだー!」
「騒ぐな馬鹿め。飛行機事故でパラシュートを用いずに生還した例はここ十年で15件もあるのだ。呼吸に十分な酸素があり、航路から察するに高さは約2万フィート*1。落下までの平均時速約1200マイル*2。⋯⋯⋯地上まであと2分、ってとこか」
「海に飛び込んでしまいがちだが水は圧縮性が低い⋯この高さならコンクリにぶつかるみたいなもんだな」
すでに受験生の何名かは生き残るために脳を働かせ、打開策を探し始めていた。
「坂本さん!これは予定通りなんかじゃなくあの映画監督たちがやった事故です!何とかして生き残らないと!真冬とそこの二人も手伝ってくれ!」
シンは先程読んだ思考を簡潔に伝え真冬達にも協力してもらえるように頼み込むが彼らはまだ十代半ば、全員が全員混乱していた。
「うわあああ死ぬんだ俺ぇぇさいあくぅぅ!」
「泣くな!」
「うわあぁぁあん!」
「手ぇつかんで!ええい晶の晴れ姿見るまで死ねるかー!!」
「いまそれどころじゃないでしょー!?」
「惚気るな!」
「⋯⋯⋯」
パニックを起こすヒロム達とは違い、こんな状況でも坂本は冷静にこの試験を突破することを考えていた。
そしてチラリと上空へ視線を向けると、カメラとマイクを構える京と中がいた。
「おお!いいっス!表情、慌てよう最高だ!ああもう助演ジャマだよどけ!」
「これが本当の生死の間!究極のリアル!突然のアクシデントに見舞われた主人公!この危機をどう乗り越える⋯!?」
「試験官って全員頭湧いてんのか!」
「く、口悪いよヒロくぅぅぅぅぅん⋯⋯!」
「ああああきらぁぁぁ!?」
「おおい体をまっすぐにするなー!?」
「やだぁぁぁしぬぅぅぅクソあにきぃぃぃぃ」
もうしっちゃかめっちゃかだ。
「うおおおお!!たーのしーーい!!!」
「たまらんなぁ!」
「⋯アイツらッ!!」
“スウッ⋯⋯ヒュッ!”
「「!!」」
坂本は大きく息を吸って体を膨らませて減速し、ハイになっている京と中に向かって攻撃を繰り出すが防がれる。
「返してもらった」
しかしタダでは終わらず、坂本は京から攻撃のついでに銃弾を三発奪い返していた。そして、
「あらら」
「ほォ⋯⋯!なかなかの名脇役だな⋯」
「じゃあ助演はどうだ?」
彼もタダでは終わらせない。
“ドッッッ!!!”
「⋯マジかよオメェ」
ヒロムはパーカーを広げて減速し、巨躯である坂本を盾に近づいていた。京達が坂本へ注意を向けている間に油断していた中へ蹴りを繰り出し、その勢いのままシン達の所まで合流する。
「ただいま!」
「ヒ、ヒロくん!大丈夫!?」
「大丈夫!でもごめん、一発しか盗れなかった⋯!」
ヒロムの攻撃はクリーンヒットしなかったものの、中がずっと首から見える位置に下げていた銃弾を一発盗んでいた。
「手癖のワルいやつだなぁ⋯」
「おい!気持ちはわかるけど今はあんな奴らどうでもいいだろ!?坂本さんも!なんとか着陸方法を「たとえこの場を乗り切っても銃弾を持っていないと失格になる」⋯⋯!!」
そう、この試験では銃弾を持っていないと生き残っても失格になる。故に坂本とヒロムは弾を奪いに行ったのだ。ヒロムは晶の分も盗りたかったようだが、坂本に比べれば彼はまだ青い。そうそう上手くはいかなかった。
(なにやってるんだ、私は!)
重力に従い落下している感覚を味わいながら、私は自責の念に駆られていた。
もともとは私のワガママで彼を巻き込んだ。なのにずっと助けられている。飛行機の中でも、今の攻防でも。
自分一人で生き残らなきゃいけないなんて大口叩いたのに、本当に何してるんだろう。
「たとえこの場を乗り切っても銃弾を持っていないと失格になる」
「でも着地どうします!?」
「このままじゃ皆死んじゃいますよ!」
「大丈夫だヒロム、シン。こんなこともあろうかとエプロンを持ってきた」
「おお!それをパラシュート代わりに!」
「いやムリだろ!」
”ビュン!”
「あっ⋯」
「坂本さああああん!」
エプロンの両端を引っ張り面積を広げてパラシュートのようにした太郎さんだけど、本人の体重で帳消しにしてるのか体をまっすぐにしたせいか落ちる勢いが増しただけだった。
「だからムリだろ!落ちるまであと一分くらいしかない!」
⋯⋯でもなんでだろう。
「じゃあどうすんだよ!」
「全員で輪になって広がるとか!?」
「それこそムリだろ!」
太郎さんや、ヒロくんが諦めてない姿を見ると、勇気が湧いてくる。この二人はまだ試験に合格しようとしている。私も、彼らのように。
(絶対あきらめない!私ができることを、全力でやる!!)
私にできることを冷静になってまとめる。えっと、炊事に洗濯、お掃除⋯⋯⋯うう、家事なら得意なんだけど⋯。
――――あきら~。わりぃ、これボタン付けて。
――――もう⋯また?
――――あ、オレのもお願いしていい?
――――えぇ~ヒロくんも~?
――――別にいいじゃねぇか。晶なら絶対いいお嫁さんになる。殺し屋にはなんなよ。
――――オレがさせないよ!三人一緒にへーわにくらすんだ!
――――おっ?頼もしいな〜!
(そうだ、あれなら⋯⋯やるしかない!)
羽織っていた上着を脱ぎ、めったに出さない大声を放つ。
「皆さん!今すぐ服を脱いでください!」
「「!?」」
「説明している時間はないんです!とにかく「晶!」⋯あっ」
誰も聞き入れてくれないかもしれない。こんな滅茶苦茶な要求なんて。そんな冷汗ダラダラで呼びかけていたところ、ヒロくんと太郎さん、金髪のお兄さんがすぐに脱いで渡してくれた。
「任せた!」「頼んだ」「乗った!」
「何すんの~
「早く脱げ!」
「脱いだぞ!」
「脱ぎ過ぎ!」「ズボンは履け!てか誰だアンタ!」
みんなが、私を信じてくれた。だったら私も⋯⋯
「裁縫はちょっと、得意なんです⋯⋯」
期待に応えたい!!
「私!」
”シュババババババババババ!!!!!”
「なっ⋯」
「マジか!?」
「⋯流っ石ぁ!」
「出来ました!!」
晶は自身の得意とする神業的な裁縫技術を披露した。その技術は圧倒的で、ヒロムたちから託された上着を一瞬で縫い合わせ、一枚の大きな布に作り替えた。
「皆さん!捕まってください!」
ヒロムたち五人は晶の指示に従い、布の端を引っ張って面積を広げ、布を簡易的なパラシュートにした。
「だいぶ速度は落ちたけど、まだ⋯」
「皆さん!ちゃんと端っこ持って!」
「ひいっ!海だぞ!」
「落ちるしかない!」
「しかたねぇ、足から着水!」
”ドッッボォォォォォォン!!!!”
ヒロムたちは悲鳴を上げながら巨大な水しぶきを生み出し、海に落ちた。
次第に、水面に影がいくつか見え始める。
「プハッッ!」
「うぇぇぇ⋯ベッタベタ⋯⋯」
「うおおお!足つった!」
「捕まれ」
「あ、た、助かる⋯」
影から顔を出したのはシンや真冬、坂本と肩を貸されている中年だった。
そのまま海岸に降り立ち、それぞれの安否を確認する。
「なんとかなりましたね。坂本さん」
「靴ん中グショグショ⋯あれ、あの二人は⋯⋯?」
「⋯晶とヒロムはどこだ?」
その中に少年と少女はいなかった。
冷たい衝撃が全身を襲う。しかし痛いだけでどこも動かせないわけではない。
(やった、助かった⋯⋯けど、どうしよう)
あっという間に海面から距離を取られ、残骸とともにドンドン海底へ沈んでいく。
(私、泳げない⋯⋯)
どうせなら泳げるようになっておくんだった。着水した衝撃で肺の中の空気がほとんどでてしまったのか、急いで息を止めるも次第に苦しくなってくる。
(せっかく、頑張ったのに⋯⋯⋯)
朦朧とし始めてきた視界がとらえたのは、小さいがたくさんの傷跡があり、安心感を与えてくれる家族の腕だった。
”ザバァッ!”
「タロさーん!ここでーす!オレも晶も無事でーす!」
危なかった。晶が沈んでいたことに気づけて良かった。試験が終わったら泳ぎ方を教えよう…。
「げほっ⋯げほっ⋯⋯」
「大丈夫?水飲んだりしてない?」
「うん、大丈夫⋯ありがと⋯⋯」
「⋯こっちのセリフだよ。晶がいなかったらオレたち、みんなつぶれてた」
砂浜に座らせると、喘ぐように酸素を吸い込み、涙目になりながら感謝を口にする晶。しかしその感謝を言うべきはオレたちだ。晶が頑張ってくれたおかげでみんなが助かった。
「よかった、無事だったか」
「ねぇシンくん、黄緑の子。あの映画監督達殺そうぜ」
「ああ。あいつの映画はぜってぇ見ねぇ」
「黄緑の子じゃなくて、ヒロム。逆にどんな映画作るつもりだったのか興味湧いてきたんだけど⋯⋯見たくなってきた」
「やめとけ、高いぞ」
「マジですか⋯」
生き残った安心感からかみんなの距離が縮まった気がする。晶とあの人以外に気に入った人なんていなかったオレでも好感が持てているから。これを機にもっといろんな人と交流を持とうかな⋯⋯?
「あっ⋯」
キラリと何か光るものが砂浜に落ちてる。視線を向けると、それは誰かが持っていたであろうJCCと刻印が刻まれた銃弾だった。
「それ、もらっちまえば?」
「えっ?でも、私のじゃ⋯⋯」
「今度は紛れもなく、自分の力で取った銃弾だ」
「晶。これは誰にも否定できないよ」
「⋯⋯うん!」
銃弾を手に取り、満面の笑みを浮かべる晶。これが見れただけでも一緒に来てよかったと思える。
「うれしいです!これで二次試験通過できます!」
「俺も一個あるよ。ほら」
「いや~さっきパチッといてよかった~」
「オレはゼロ個⋯でも生きててよかった⋯」
「坂本さん?どうしたんですか?」
「この縫い目⋯」
みんなが生き残ったことを実感し、一気に空気が和らいだ。
「エへへヘヘッ」
太陽に照らされながら笑う君は、どんな概念よりも美しいと思える。しかも、水に濡れてより妖艶に⋯⋯⋯⋯⋯あっ。
思わず、全身を見てしまう。すぐさま目線を外すが体中から火を噴きそうな熱が湧き出てくる。
「あ、ああ⋯ああああああきあきあきあきあき⋯⋯⋯!」
「えっ、急に気持ちわる⋯てか顔あっか⋯⋯」
「たたたったタロさん⋯服、服返して⋯⋯」
「?なんだ」
「どうしたの?」
「あっいやあのそのえのあと⋯⋯⋯」
ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ
「服、が⋯」
「へっ?」
もう、ダメ。
”ブバッッッ!!!”
「ひ、ヒロくーん!?」
「お、おおい大丈夫か!」
「うわっ⋯なんだよこの鼻血の量!きたねぇぇ⋯⋯」
「しっかりしろヒロム!どこかぶつけたのか!?」
「⋯晶。お前の上着だ」
そして俺の意識はどこかに行った。
一体ナニ見ちゃったんでしょうかねぇ⋯⋯?
ちなみに坂本さんは葵さん一筋なので効きません。