ダイヤのA~気迫のFull Swing~   作:フリュード

7 / 7
無事に青道高校の寮「青心寮」へ入寮を果たした白銀

特に衝突するような事も無く就寝する事が出来た
そして迎えた練習初日・・・


第5話

早朝 朝5時

 

「・・・ん、無事に起きれた」

 

いよいよ青道高校として始動する初日の朝

白銀は無事に目標の時間に起床することが出来たので、頭上に注意しながら黒髪のツーブロックヘアーの頭を搔きながらベッドから出る

 

 

「ん~・・・あ、おはよう白銀、早いね」

 

「・・・おはよう、楠木さんと白銀」

 

「楠木さん、白州さんおざます!」

 

白銀が起きてすぐに楠木・白州が起床

 

3人であくびをしながら練習着に着替える

 

「ふわぁ~・・・実感沸かねぇ、これから親父とお袋が在籍した青道で俺もプレーするのか・・・」

 

「凄いよね、親子全員青道出身って・・・全国見渡してもそんな親子いないよ」

 

欠伸をしながらまだ実感が沸かない白銀に、楠木が着替えをしながらそう答える

 

寝る前のちょっとしたレクリエーションで両親が青道OBだという事を話すと二人ともかなり驚いていて、根掘り葉掘り詳細を聞かれたのは新鮮だった

 

「ついでに自分の出身中の野球部の恩師も青道OBなんすよね・・・おかげで夏と冬の合宿が地獄でしたわ・・・」

 

「凄い巡り合わせだよな・・・しかし合宿も青道と同じ時期だとは・・・」

 

「中学校時代の合宿の内容が青道と一緒だと・・・実質6年間地獄の合宿を行う・・・」

 

「・・・どんまい」

 

もはや悟りを開いたような白銀の表情に白州は何も言えず、一言そう励ますしか出来なかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え~っと・・・自分はこっちにいればいいのかな」

 

着替えを終えた白銀たちはグラウンドに向かった

グラウンドに着くとすでに新入生らしき姿が見えており、楠木と白州は「じゃあ、僕たちは反対の方で見ているからね~」と別れた

 

すると霧がかったグラウンドの奥から一人の男が歩いてきた

髪の毛をオールバックにして、サングラスをかけたひげを蓄えた男・・・

青道高校の監督『片岡(かたおか) 鉄心(てっしん)』である

 

「(おお・・・相変わらず雰囲気あるな鉄兄・・・いやいやここでは監督と選手・・・まずは挨拶・・・)オザマス監督!」

 

白銀はいの一番に監督へ挨拶をすると新入生がそれに続いて挨拶を行っていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・」

 

 

すると片岡は白銀の方に近づいたかと思うとジーっと見始めた

 

「・・・え、え~っと・・・どうしましたか片岡監督・・・?」

 

片岡監督のいかにもな雰囲気や周りの視線も相まって若干引きながらも白銀は片岡に話しかけた

 

「・・・白銀、お前に監督って言われるとむず痒いし慣れないな・・・」

 

え、えぇ・・・ここでは監督と選手じゃないですか、さすがに普段の呼び方はまずいですって・・・

 

まさかの片岡からのクレームに白銀も一瞬言葉を失うがここは長年の付き合い、ひそひそ声で返した

 

「ふん・・・それもそうだな・・・これから3年間よろしくな」

 

「自己紹介する前によろしく言うのはどうかと・・・いだっ!?」

 

「うるさい・・・」

 

頭にチョップを食らってしまい痛がる白銀をよそに持ち場に戻る片岡であった

 

『おいあの新入生、片岡監督と親しげに話していたけど・・・』

『さっそく懐に入ってゴマすりか?』

 

(おいおいおいおいおい・・・変に悪目立ちしているじゃねぇかよ・・・このグラサンめぇ・・・)

 

普段の監督だったら絶対しない新入生との親しい会話

そのひとコマを垣間見た影響か方々からひそひそと話す声が聞こえてきたので、白銀は居心地がかなり悪くなったのもあり片岡を睨むが、当の片岡は知らんぷりを決め込んでいた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・中学校出身、一条守です!ポジションは外野手、肩には自信あります!よろしくお願いします!」

 

・・・ぱちぱちぱちぱち

 

新入生と在校生に分かれて行うものと言えばそう、新入生の自己紹介である

 

(まぁ、まずはそこからだよね~・・・)

 

「よし・・・次!」

 

在校生からの拍手が終わると片岡が次の新入生への紹介を促す

 

 

「松方シニア出身、東条(とうじょう) 秀明(ひであき)です!ポジションは投手、コントロールには自信があります!」

 

白州よりも明るめのブロンドヘアーの少年、東条が紹介すると先ほどと同様に拍手が起こる

 

『全国ベスト4の投手だろ?すげぇ投手が入ったな・・・』

 

(ふ~ん・・・ベスト4、か・・・)

 

白銀は感心した表情を見せるも自己紹介がもうすぐだったのですぐに何を言うか考える方向に切り替える

 

「よし・・・次!」

 

「同じく松方シニア出身、金丸(かねまる) 信二(しんじ)です!ポジションはサード、バッティングには自信があります!」

 

監督が次の選手へ紹介を促すと東条と同じくらいのブロンドの短髪の少年、金丸が自己紹介を行った

 

(同じ松方シニアか、特徴は俺と被るな・・・ってもう次か、どうしよう・・・)

 

白銀はそんなことを思っていたものの、順番が来たのを思い出し未だにどの内容を話そうか迷っていた時

 

『あーーーーっ!みy・・』

 

(・・・今の声って・・・アイツ、青道に入学してきたのか・・・)

 

背後にある倉庫の方から声が聞こえたため、とっさにそっちの方向を見る白銀

脳裏に沢村栄純の姿が思い出し、入部早々に遅刻したのかと苦笑いを浮かべる白銀であった

 

「・・・よし、次」

 

(あ~俺の番が来てしまった・・・う~ん正直に言いますか・・・)

 

そんなことを思っているうちにとうとう白銀の番が来たので腹をくくって紹介を始める

 

「愛知県、大空中学校出身の白銀一将です。片岡監督を漢にするために入部しました」

「ポジションは捕手がメインで他は一塁・三塁・外野を守っていました」

「バッティングは誰にも負けない自信があります!打撃を生かすためなら便利屋になる覚悟はあります」

 

ざわざわざわざわ・・・

 

「よろしくお願いします!」

 

白銀はそこであいさつを終えると若干どよめいていたが遅れて拍手が起こった

 

 

(アイツ・・・さっき監督と仲良く話していた奴だよな・・・ぜってぇアイツには負けねぇ)

 

金丸は白銀のあいさつを聞き、サブとは言えポジションが被るため、対抗心を燃やしていた

 

(白銀・・・どこかで聞いたことあるなぁ・・・)

 

金丸とは反対に東条は白銀という珍しい苗字に聞き覚えがあり幼い記憶を呼び起こしていた

 

(ふふふ・・・変わんないねブンちゃん・・・これは高校でも退屈しなさそう)

 

目まで伸ばした桃髪の少年が白銀を見て懐かしみつつビッグマウスぶりに笑っていた・・・

 

白銀の自己紹介は1年生に三者三様の反応を見せた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・ふっ、嬉しい事を言ってくれるじゃねぇか・・・次!」

 

片岡は白銀の自己紹介を聞き笑みを浮かべつつ、次の部員へ自己紹介を促した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、隙を見て列に入ろうとした沢村だったが沢村と同じく寝坊した御幸にハメられてしまい監督・部員から白い目で見られる羽目に

 

その後監督の逆鱗に触れ、沢村と同室の先輩である3年の「増子(ますこ) (とおる)」と2年の「倉持(くらもち) 洋一(よういち)」と騒動に紛れてちゃっかり列に並んでいた御幸が午前中の練習が終わるまでずっと走らされていたのだった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まぁ当然の結果と言ったらそうだけども・・・アホやなぁ」

 

「ふふ、とは言いつつも僕らも施設見学が終わったら走るって先輩たちが言ってたよブンちゃん?」

 

「まぁ~それ言っちゃお終いだよ春ちゃん・・・1年が初めから練習が出来るわけじゃないし・・・」

 

白銀はタイヤを引いた4人の中にいる沢村を見て苦笑していた白銀に先ほどの桃髪の少年が白銀に突っ込む

 

彼の名前は「小湊(こみなと) 春市(はるいち)」、先ほどの自己紹介で神奈川の陽光中学出身の内野手と言っていた少年である

 

白銀のことを「ブンちゃん」、春市は「春ちゃん」と親しげに呼び合っているこの二人、実を言うと白銀と春市は赤ん坊の頃からの仲である

 

つまるところ・・・「幼馴染」である

 

「亮さんが青道行ったのは知ってたけど、まさか春ちゃんも来るとはね・・・」

 

「そりゃ前に家族で集まったときにブンちゃんが青道に行くって話してたからね・・・それで自分もここ(青道)に決めたんだよ」

 

「なるほどな・・・しかし知り合いがこれだけいると楽しくなるな~!」

 

「そうだね・・・これからよろしくね」

 

「おうおう!こちらこそよろしく~」

 

白銀と小湊はその後も楽しく会話しながら同級生とともに施設見学を行っていたのであった・・・




ストックが切れたといったな・・・あれは嘘ではないが、少し出来上がっていたので完成させて投稿したよ

出来上がったら即投稿するこのスタイル、良くないのは分かっていますが自分の今の熱が燃えているうちにサクサク投稿したいんですよね・・・
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

蒼天の軌跡〜『相棒』(作者:心ここにあらず)(原作:ダイヤのA)

甲子園――それは、すべての球児が憧れる夢の舞台。▼白球を追い、仲間と競い、己の限界に挑み続ける日々。▼才能だけでは届かない場所がある。▼努力だけでも越えられない壁がある。▼それでも、彼らは前に進む。▼これは、ひとりの選手が“エース”ではなく――▼“打者”として頂点を目指す物語▼


総合評価:725/評価:7.94/連載:15話/更新日時:2026年03月12日(木) 00:21 小説情報

二刀の覚悟 〜元プロ二刀流、青道高校に転生す〜(作者:熊々)(原作:ダイヤのA)

NPB史上初の、二刀流タイトルホルダー。▼日本人として誰よりも早く、二刀流のままMLBへ挑んだ男がいた。▼その男は、開幕直前の事故で、世界を去った。▼──「気づくと、中三の俺の身体だった。三年が、経っていた」▼橘颯太、十五歳。▼中学最後の夏、全国大会決勝のマウンドで154kmを投げ込み、▼全国制覇と大会MVPを手にする。▼スタンドには、強豪校三十校超のスカウ…


総合評価:616/評価:7.35/連載:4話/更新日時:2026年05月03日(日) 21:22 小説情報

下剋上が征く(作者:アポロ魔王)(原作:ダイヤのA)

ダイヤのAの下剋上大好きな狂犬リーゼントに転生した男が好き勝手に野球を遊び尽くす。▼狂犬リーゼント君の才能は本物。センスもピカイチ。▼ダイヤのAは最高。異論は認めない。しかし、転生したならもちろん回避できる悲劇は回避するに限る!!▼熱い少年たちによる熱い勝負と熱い青春をぜひお楽しみ下さい。▼


総合評価:629/評価:8/連載:15話/更新日時:2026年03月25日(水) 22:22 小説情報

ダイヤのスラッガー(作者:カザミドリ)(原作:ダイヤのA)

はじめに▼ 「この作品はフィクションであり、実在する人物、団体名等とは一切関係ありません」▼水野佑都(みずのゆうと)の夢はプロ野球選手になること、そしてもうひとつの夢は日本一の選手なること。▼中学では全国まで行き、準々決勝で敗北してしまい夢の全国制覇を逃してしまう。▼しかし、副部長の高島に誘われ特待生として青道で再び日本一の選手を目指す話です。凄い不定期更新…


総合評価:2100/評価:6.61/連載:2話/更新日時:2026年03月13日(金) 03:00 小説情報

輝きたる君、その世界で何を思う?(作者:シュトレンベルク)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

人知を超越したるもの、その地に降り立つ。▼大いなる力の先に降り立つ何かの降誕に、世界は何を見るのか?▼その輝きを見てしまった者たちはどうなってしまうのか?▼それは誰にもわからない。▼これは超越者の物語。


総合評価:1318/評価:7.53/連載:14話/更新日時:2026年04月22日(水) 07:00 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>