トラブルばっか起きてますねこの二人
「八千代、かぐや最近学校の方はどうだ?」
「ん~、結構楽しいよ?」
「お姉ちゃんなんて彼氏が出来たもんね」
「は?」
「ちょ、かぐやちゃん//」
京くんとお付き合いしてることはタイミングを見て父に話そうと思ってただけに暴露されて恥ずかしくなってしまった。
「八千代。本当なのか?」
「う、うん本当」
「八千代、こんなことはあまり言いたくないが愛だけでは飢えを満たすことは出来ないんだぞ」
「父として、八千代にもかぐやにも不幸になってほしくないと思っている。」
「ましてや、八千代にはいずれ会社を継いでほしいと考えている。」
「お父さん、それって……」
「そうだ、どこの馬の骨とも分からん男との交際などやめて父の選んだ人と結婚するのが八千代の幸せだと言っている」
京くんのこと、何も知らないのに…
「嫌」
「何?」
「私、京くんとお別れなんてしたくない!!」
「あ、お姉ちゃん!?」
私のためと言いながら手前勝手なことしか言わない父に
彼のことを何も知らないくせに否定しかしてくれない父に
嫌気がさして思わず家を飛び出した。
思わず、家を飛び出した私は行く当てもなくフラフラと歩いていた。
「………ここは」
気付けば、恋人である京くんの家の前まで辿り着いていた
でも、出会って何を話せばいい?
父に君と別れるように言われたことを話しても困らせるだけじゃないんだろうか?
不安で胸が張り裂けそう…誰かに助けてほしい……
「ヤチヨ?」
「京くん……」
「おわ、どうしたんだ?」
「京くん……!京くん……!」
思わず、抱き着いてしまった私を優しく受け止めてくれた
彼に縋ることしかできない私を優しく受け止めてくれた
その事実に涙が止まらなかった。溢れる想いを止めることができなかった
「………………」
「………………」
き、気まずい…
ちょっと出かけてて帰ってきたらヤチヨが家の前に居たので声をかけたら泣き出してしまったのでとりあえず家の中に招いてお茶を提供したがどう話を切り出したらいいのか…
「「あの……!!あ、先にどうぞ」」
さっきからこれの繰り返しである。
「えっとね……実は、今お父さんが帰ってきてて」
「へえ、そうなんだ」
ヤチヨのお父さんか………どんな人なんだろう?厳格な人なのかな?それとも陽気な人なのかな?
「それでね……それで……」
「お、おい大丈夫か?」
二の句が継げぬくらい涙を流しているヤチヨに驚きが隠せなかった
「お父さんに、京くんと別れるように言われたの」
「そっか……」
「でも、京くんとお別れなんてしたくなくて、私が否定された気がして家を飛び出したの」
「そっか……」
「気づいたらこの家の前に居て、帰ろうとしたら京くんが声をかけてくれたの」
「そっか……」
「京くん、私……私ね」
「言わなくていい。」
「言わなくても分かってる」
だから無理に言わなくていい。
「ヤチヨ、しばらく家に来るか?」
「いいの?」
「いいわよ、京弥の彼女ですもの」
「母さん、居たのかよ」
「追い出すわよ?」
「ごめんなさい!!」
「えっと、いいんですか?私、お邪魔しちゃっても」
「あら?気にしなくていいわよ。あ、でも声は抑えてね?」
「「…………////」」
気まずいって!!
「京弥、ちょっと席外しなさい」
「りょ」
とりあえず、客間の準備だけ進めとくか
「さて、ヤチヨちゃん」
「は、はい」
何か言われるんじゃないかとドキドキしてくる
「ほんとにあの子でいいの?」
「それって私が、京……京弥君に相応しくないってことですか?」
「違う違う。ヤチヨちゃんこ~んなにかわいくて引く手あまたな感じなのになんでうちのバカ息子がいいのかな?って思ってさ」
「私と、京弥くん。結構馬が合うんです」
「あ、無理に堅苦しい呼び方しなくても大丈夫よ」
「京くんとお話したり、お出かけしたりしていくうちに好きになっていきました」
「子供の私が何言ってんだって思うかもしれませんが、私は彼とずっと一緒に居たいです。」
「ふぅ~~~~」
ヤチヨの想いを改めて知った。
俺も同じだ、初めて女の子を好きになった。
妖精のような女の子に恋をした。
「俺もやることやらないとな」
覚悟はできた。あとは実行するだけだ
同棲始めました。
夏は冷やし中華か同棲が始まる季節ですからね。