魔法科高校の劣等生 深雪と達也の心を救う者   作:ネギ王子

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追憶編 2話

2092年 8月4日夜

 

四葉関係者が多いパーティー会場

 

仕立ての良い黒のスーツに着替えた真司は穂波に促されて深雪の様子を見に行くように言われ、深雪の控室に向かっていた。

「(絶対男の自分がやる役割じゃないと思うんだが…)」

 

深雪の控室前に着いたので室内へと入るためノックして深雪に確認を取る。

「深雪お嬢様、真司でございます。部屋に入ってよろしいでしょうか。」

 

室内で着替え終わって緊張していた深雪はいきなり声がかかってびっくりしたが、すぐに取り直して返事した。

「し、真司さんですか。どうぞお入りください。」

 

部屋へと入った真司は深雪のドレス姿に少し見惚れてしまい声をかけるのに少し手間取った。

「…深雪お嬢様、ドレスよくお似合いでございます。」

「あ、ありがとうございます。」

「少し緊張していらっしゃるようですが大丈夫でしょうか。」

 

四葉家直系の次期当主候補である深雪が緊張したまま会場入りするのは良くないと感じたので、自分に何か解決できることがあるのならと聞くことにした。

 

「大丈夫です。」

 

深雪は無理して取り繕っているように見えたが深入りするのは良くないと思ったので次の話を切り出すことに決めた。

「本日のパーティーでは深夜様より深雪お嬢様のエスコートを頼まれております。お手をよろしいでしょうか?」

「はい、本日はよろしくお願いいたします。」

 

深雪が緊張していた理由はまさにコレである。

パーティー直前に深夜と穂波から深雪のエスコート役として真司が指名されていることを聞き、腕を組んでパーティーに行くことにとても緊張していた。

深夜は深雪が真司に対して好意を抱いていることには気付いているので互いを慣れさせる意味合いでも、身内の多い今回のパーティーを利用することにした。

真司も緊張はしていたが、主人をエスコートする大役を任されたことに対する緊張であり、深雪とは異なる理由で緊張していた。

 

 

パーティー会場にて

 

深雪は真司とともに各家の代表に挨拶回りをしていた。

黒羽貢に挨拶をする場面である。

「黒羽貢さん、本日は招待していただきありがとうございます。」

「深雪ちゃん、今日は来てくれてありがとうね、そちらの男性は?」

「黒羽貢様、お久しぶりでございます。御堂真司です。本日は深夜様より深雪様のエスコート役を仰せつかっております。」

「うむ、深夜様より伺っているよ。」

 

深雪と真司からの挨拶を聞きながら貢は内心でこの前深夜と真夜の2人から報告を受けていたことを思い出していた。

 

「(深夜さん真夜さんから聞いていた通りか…。深雪ちゃんの声が緊張しているが上擦っている、そして心なしか嬉しそうな雰囲気を滲ましているからやはりこの男を…。)」

「(そしてエスコートしてる真司についても報告の通りまるで深海や宇宙を覗いているかのようなサイオンを讃えているな、後ろに控えている達也と比べても比較にならないほどだ。年々サイオン量が増えているなど常識外れも甚だしい)」

 

貢は深夜と真夜から深雪の真司に対する恋愛感情の話と真司の非常識極まりないサイオン量と魔法演算領域が年々拡張されている報告を受けていた。

深雪のことを観察し真司のことを値踏みしていることはおくびにも出さず、2人に次の話を切り出す。

 

「深雪ちゃん、亜夜子も文弥も会いたがっていたからぜひとも話ししていってくれ」

 

 

深雪は達也の方によく懐いている亜夜子と文弥のことが苦手だったが、横に真司がいることからあまり気にしていなかった。

「(そういえば、真司さんも達也お兄様のことを達也と呼び捨てにしているのよね。なぜ私のことは呼び捨てにしてくれないのかしら、羨ましい。)」

深雪は達也と亜夜子文弥の会話を眺めながら、真司が深雪のことを呼び捨てにしないことと達也のことは呼び捨てにすることに静かに嫉妬していた。

 

横で腕を組んでエスコートしていた真司は深雪からの圧が突然大きくなったことにとても困惑していた。心なしか腕がミシミシ鳴っているような錯覚を感じて何か粗相をしたのか必死に考えていた。

「(なんか深雪からすごいプレッシャーを感じるのだが…?なんか受け答えに間違ったことしたかな…。)」

見当違いなことを必死に思い出していた。

 




前にも書いた通り達也との兄妹関係は原作よりマシなのと、横で腕を組んでいるオリ主のことに意識がいっているので原作のようなモヤモヤは感じてません。

基本的にほとんど原作通りのところは書かないつもりで、オリ主が関わって原作から乖離する部分をメインに書く予定です。
追憶編はほとんどそうなのではと今恐怖感じてますが深雪のデレを書きたいから悩ましい。

前回の散歩で檜垣に絡まれたシーンはオリ主というより達也の話なので書いてません。ただ今後そういうことがあった話は出ることがあるのでその辺りはご了承ください。

追憶編に挟まっている原作の話は後々書くかも
流石に同時並行で話を進めていくのは難しいのとあの辺りまで話が進んだ時に整合性取れる自信ないので追いついたら、追憶編の話と統合していきたいなと思ってます。
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