原作の達也では深雪からの一方通行だから絶対味わえないからこその楽しさ
2092年 8月6日
日焼け止め事件の日、クルーザーに乗ったときに謎の潜水艦から発泡魚雷による攻撃を受けたり、その次の日に防衛軍から風間大尉が事情聴取に訪れたりと様々なことがあった。
それらが嵐のように過ぎ去った6日
熱帯低気圧が近づきつつある中、マリンスポーツはしないことになり司波家一同は予定が空いていた。
深夜と穂波は女性限定の琉球舞踊の見学に、風間大尉より誘われていた達也は基地見学に行くことが決まったが、真司と深雪は予定を決めかねていた。
そこに深夜から鶴の一声がある。
「深雪さん、こんな天気ですけどちょうどいいから真司さんと2人で出掛けてきなさい。」
リビングルームの空気が一瞬にして止まった。真司も深雪も予想外の一言に止まってしまった。実質デートをしてこいと言われたようなものである。
さらに深夜は続ける。
「深雪さんもそろそろ男性にエスコートされる経験を積んでいくべきだわ。初日のパーティーのとき緊張していたそうだしね。その相手として真司さんはとても良い相手でしょう?」
「真司さんももし雨が降ったらレディを雨に濡らさずにエスコートする練習をしなさい。後深雪さんのことは呼び捨てで呼ぶように。どこに耳があるか分かりませんから。」
再起動した真司は即座に返事する。
「承知いたしました。必ず深雪様を完璧にエスコートして差し上げます。」
真司は達也に向き直り
「深雪様のことは任せてほしい。命に変えてもお守りする覚悟だ。基地見学を楽しんできてくれ。」
達也は返事をしなかったが頷き返した。
真司は深雪の方に近寄り、ひざまついて深雪の右手を取り
「深雪、私とデートしていただけますか。」
と問いかけた。
深雪は顔を真っ赤に染めて、か細く
「よろしくお願いします…」
と返事した。
2人の空気を見て他の3人は実にいい笑顔だったことを追記しておく。
市街地にて
深雪は真司と実質デートをしていた。
最初は並んで歩くだけだったが、深雪から手を繋ぎたいと言われたため断るのは違和感を持たれると判断した真司はそれを受け入れ手を繋いで街中を歩いていた。
誰がどこからどう見てもカップルであった。
深雪は何もしてなくても真司と二人きりで一緒に歩いている事実にとても満足していた。
「深雪はどこか行きたいところはあるかい?」
真司からそう尋ねられたが、一緒にいることに満足していた深雪は特に思いつくところもなく
「真司さんの行きたいところで構いません。」
と答えた。
彼から
「じゃあ事前に調べていたスポットやお店があるからそこに行く感じでいいかな?」
と聞かれたので、即座に
「大丈夫です。よろしくお願いしますね。」
と返事していた。
その後真司と一緒に観光名所を巡りやスイーツショップで1つのパフェを2人で食べ、おみあげもの店で買い物するという極ありふれたデートをしていた。
運悪く雨が降り始めたので、タクシーを呼び一足先に別荘に戻ることにした2人。
深雪は自分に傘を差して向けて自分は濡れることを厭わない真司を見て、別荘の入り口までの短い距離一緒に密着して傘に入るように提案して相合傘した。
深雪はこのことを後から振り返って夜寝る前1人悶々としていた。自分の想いに気づきつつあった。
待望のデート回!
今後こういうオリジナルデート回はやる予定ですけど、初めてなので上手くできていたのか心配です。
実は追憶編以降は関係が変わるので貴重なピュアデート回です。