ロックマンゼロ 逆襲のシグマ   作:万歳!

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第10話 正体

 歓声が、基地の中に満ちていた。

 

 モニターの中で、ゼロが巨大なオメガを斬り伏せた瞬間だった。あれほどの巨体、あれほどの圧倒的な出力。それを前にしてなお、ゼロは一歩も引かず、ただ冷静に、そして確実に破壊してみせた。

 

「やった……!」

 

「すごい……あれが、ゼロ様……!」

 

 人間も、レプリロイドも、誰もが同じ感情を共有していた。希望――それが、確かにそこにあった。

 

 エックスがいなくなった世界で、もう一度、誰かが世界を救ってくれるかもしれないという希望。

 

 だが――

 

 それは、あまりにも短い安堵だった。

 

 モニターの中で、崩れ落ちたはずのオメガが、再び動き出す。

 

 いや、動くどころではない。周囲の地形ごと歪ませ、膨張し、拘束具を破壊しながら、さらに巨大な姿へと変貌していく。

 

「……な、なんだ、あれ……」

 

 誰かが、震えた声で呟いた。

 

 その姿は、確かにどこか似ていた。人型を保ちながら、圧倒的な存在感を放つそのシルエットは――

 

「……エックス様と、ゼロ様に……似てる?」

 

 その言葉に、場の空気がわずかに凍る。

 

 だがすぐに、否定の声が上がった。

 

「いいえ、違うわ」

 

 静かに、しかしはっきりとした声。振り向けば、そこにはシエルがいた。

 

「シエル……」

 

「あのオメガは……違う。似ているように見えるだけ。あれは禍々しい。エックス様やゼロとは、根本から違う存在よ」

 

 その言葉に、周囲の者たちはわずかに安堵したように頷く。確かに、見た目の輪郭は似ているかもしれない。だが、あの放つ気配は明らかに異質だった。

 

「……じゃあ、あれは何なんだ?」

 

「もしかして……エックス様やゼロ様を模して造られた存在……?」

 

「姿だけ似せた……ってことか?」

 

 ざわめきが広がる。推測が飛び交い、不安が滲む。

 

 その時だった。

 

『クックック……』

 

 不気味な笑い声が、通信回線を通じて割り込んできた。

 

 全員が凍りつく。

 

『やあ、レプリロイド諸君。そして人間たちよ』

 

 その声を知らぬ者はいない。

 

「……シグマ……!」

 

 ハルピュイアが低く呟く。その声音には、明確な敵意が込められていた。

 

『楽しんでいるかね? ゼロとオメガの戦いは』

 

 まるで劇場の観客に語りかけるような口調。愉悦が滲んでいる。

 

『さすがはゼロだ。第二形態に至ったオメガを相手にしても、あの落ち着き。あの判断力。見事と言うほかない』

 

「……何が言いたい」

 

 ハルピュイアが問い返す。

 

 シグマは、くくっと笑った。

 

『決まっているだろう? お前たちに見せているのだよ』

 

「……見せている、だと?」

 

『そうだ。絶望をな』

 

 その言葉に、場の空気が一気に冷え込む。

 

『もう少しだ。もう少しで、お前たちは知ることになる。イレギュラー戦争の真実を』

 

 ざわめきが止まる。

 

 誰もが息を呑む。

 

『もっとも……ゼロ自身は絶望しないだろうがな』

 

 シグマは楽しげに続ける。

 

『あいつはそういう男だ。目の前に敵がいれば、それが何であろうと斬る。たとえそれが――どんな存在であっても』

 

 意味深な言い回し。

 

 だが、その意図は分からない。

 

「……何を企んでいる」

 

 誰かが呟く。

 

 シグマは応えない。ただ、楽しそうに続けるだけだ。

 

『だが、お前たちは違う』

 

 その声が、わずかに低くなる。

 

『人間とレプリロイド――その関係に、決定的な亀裂を入れることができる』

 

 その言葉に、何人かが息を呑む。

 

『もっとも……ゼロがそれすら修復してしまう可能性もあるがね』

 

 軽く笑い、

 

『だからこそ、もう一つ用意してある』

 

 わずかな間。

 

『サプライズゲストをな』

 

 不穏な言葉。

 

 誰も意味を理解できない。

 

 だが――嫌な予感だけが膨れ上がる。

 

『いくらゼロでも、心が折れるだろう』

 

 断言。

 

『それでも戦うというなら――』

 

 その瞬間、モニターの中で動きがあった。

 

 ゼロが、第二形態のオメガの猛攻を掻い潜り、一直線に踏み込む。ジグザグに動き、レーザーを避け、刃を振るう。

 

 三連撃。

 

 神速の斬撃が、巨体に叩き込まれる。

 

 光が弾ける。

 

 爆発。

 

 オメガの巨体が崩れ落ちる。

 

 ――歓声。

 

 誰もが叫んだ。

 

 希望が、再び灯る。

 

 だが。

 

 その中で――四天王だけは、笑っていなかった。

 

 ただ、モニターの奥――見えない“シグマ”を睨みつけている。

 

『ああ……素晴らしい』

 

 シグマの声が、静かに響く。

 

『やはりゼロは期待を裏切らない』

 

 その声音は、賞賛に満ちていた。

 

『だがな……』

 

 そして。

 

『ゼロの心が折れれば――私の勝ちだ』

 

 その一言で、歓声が止まった。

 

 凍りつく空気。

 

『さて……最後に笑うのは、私か、それともお前たちか』

 

 誰も動けない。

 

『楽しみだよ。ゼロの選択が』

 

 そして――

 

『“最初のイレギュラー”であるゼロの決断が』

 

 その言葉が落ちた瞬間。

 

 ざわめきが、恐怖に変わった。

 

「……イレギュラー……?」

 

「ゼロ様が……?」

 

「どういうことだ……?」

 

 誰も理解できない。

 

 だが確かに、その言葉は深く突き刺さった。

 

 希望として見ていた存在。

 

 英雄として信じていた存在。

 

 そのゼロが――イレギュラー?

 

 混乱が広がる。

 

 疑念が芽生える。

 

 そしてそれこそが――

 

 シグマの狙いだった。

 

 モニターの向こうでは、まだ戦いは終わっていない。

 

 だが、基地の中ではすでに――

 

 別の戦いが、静かに始まっていた。

 

 そして画面の向こうで、シグマがゼロ様に言った。

 

『その劣化した偽物の体で、ここまで戦い抜くとは……お前は滑稽で、そして――見事だ』

 

 ……えっ。にせ、もの? どういうことだ。そして消えたはずのオメガ破片が光り輝いた。

 

☆ ☆ ☆

 

 瓦礫の奥、崩れた空間の中心で――それは静かに“立っていた”。

 

 もはや拘束具はない。鎖も、封印も、何一つ残っていない。むき出しになったその存在は、ただそこにあるだけで空気を歪ませ、圧倒的な威圧感を放っていた。

 

 ゼロは足を止める。

 

 視線の先にあるものを、確かに見据えながら。

 

(……これが)

 

 呼吸は乱れていない。だが、胸の奥で何かが軋む。

 

(俺の……本当の体)

 

 かつて、自分が確かに宿していたはずの器。戦い抜いてきた、あの身体。今、自分が纏っているこの体とは比べものにならないほどの出力と性能を持つ、本来の自分。

 

 それが、目の前にある。

 

 別の意思を宿して。

 

『どうだ、ゼロ!』

 

 シグマの声が、愉悦を隠そうともせずに響いた。

 

『偽物の体で、自分の本物の体と戦う気分は!!』

 

 ゼロは、わずかに目を細める。

 

「……どうでもいい」

 

 短く、吐き捨てるように。

 

「目の前に敵が現れたら、叩き斬る。それだけだ」

 

 一切の迷いがない言葉。

 

 それに、シグマは高らかに笑った。

 

『ハハハ!! そうだろうな! お前ならそう言うだろう!!』

 

 まるで期待通りだとでも言いたげに。

 

『だがな……本当にそれだけか?』

 

 声色が変わる。

 

『人間が憎くはないのか?』

 

 低く、粘つくような問い。

 

『お前の体を奪い、利用し、結果としてレプリロイドの九割を滅ぼした……その元凶だぞ?』

 

 静寂が落ちる。

 

 だがゼロは、揺れない。

 

「……俺は、もう悩まない」

 

 ゆっくりと、セイバーを構える。

 

「オメガを斬る。俺の本当の体を斬る。それで終わりだ」

 

 その声は、静かで、確固としていた。

 

「それでようやく……俺は、イレギュラーになる悪夢から抜け出せる」

 

 わずかな間。

 

「だから……俺の体を奪った人間には、感謝している」

 

『……ほう?』

 

 シグマの声に、興味が混じる。

 

「この体だからこそ、迷わず斬れる」

 

 目の前のオメガを見据える。

 

「そして、自分の体に決着をつけるのは……俺自身だ。他の誰にも譲らん」

 

 断言。

 

 その意志に、一切の揺らぎはなかった。

 

 シグマは、しばし沈黙した後――

 

『ああ……素晴らしい』

 

 ゆっくりと、言葉を紡いだ。

 

『やはりお前は、期待を裏切らない』

 

 その声音は、歓喜に満ちている。

 

『自分の体を、自分の手で斬る! イレギュラー戦争を、本当の意味で終わらせる!!』

 

 笑いが響く。

 

『ああ、お前ならできるだろうさ……英雄!!』

 

「……俺は、自分を英雄だと思ったことはない」

 

 即座に返す。

 

 だがシグマは否定するように笑った。

 

『いいや、お前は英雄だ。誰が何と言おうとな』

 

 そして――

 

『だからこそ、面白い』

 

 その一言に、空気が冷える。

 

「……何をした」

 

 ゼロの声が低くなる。

 

 シグマは、愉快そうに応じた。

 

『決まっているだろう? 見せているのだよ』

 

 嫌な予感が、確信に変わる。

 

『お前とオメガの戦い。そのすべてをな』

 

「……何だと」

 

『人間も、レプリロイドも……全員が見ている』

 

 くつくつと笑う。

 

『お前と、その体の関係もな』

 

 沈黙。

 

 ほんの一瞬。

 

 だが、それで十分だった。

 

『さて……どう思うかな?』

 

 シグマの声が、ゆっくりと問いかける。

 

『自分たちのために命を懸けて戦っている英雄が――その体を奪われ、こんな情けない体に押し込められていると知ったら』

 

 言葉が、刃のように落ちる。

 

『人間はどう思う? レプリロイドはどう感じる?』

 

 嘲笑。

 

『罪悪感か? 恐怖か? それとも……絶望か?』

 

「貴様……!」

 

 ゼロの声が、わずかに鋭くなる。

 

 だがシグマは止まらない。

 

『私の勝利条件は単純だ』

 

 淡々と告げる。

 

『お前を絶望させること』

 

 そして、続ける。

 

『だがな……お前自身はそう簡単に絶望しないと分かっている』

 

 楽しげに。

 

『だからこそ、周囲を壊す』

 

 静かに、確実に。

 

『お前を支える者たちをな』

 

 わずかな間。

 

『どうだ、英雄? 何か言うことはないか?』

 

 誘うように。

 

『お前の言葉なら、届くかもしれないぞ? 絶望しかけている者たちに』

 

 沈黙。

 

 そして――

 

 ゼロは、ゆっくりと顔を上げた。

 

 その視線は、オメガではない。

 

 もっと遠く――見えない“誰かたち”へ向けられていた。

 

「……聞こえているなら、よく聞け」

 

 静かに、だがはっきりと。

 

「俺は、ゼロだ」

 

 一言一言、刻むように。

 

「体がどうであろうと関係ない。偽物だろうが、本物だろうが……俺は俺だ」

 

 揺るがない声。

 

「この体になったことで、俺は迷いを断ち切れた」

 

 セイバーを握る手に、力がこもる。

 

「だから、お前たちが絶望する必要はない」

 

 断言。

 

「シグマも、オメガも……全部、俺が倒す」

 

 そして最後に。

 

「――俺を信じろ」

 

 静寂。

 

 その言葉は、戦場の空気すら震わせるほどの重みを持っていた。

 

 シグマは、しばし沈黙し――

 

『……クックック』

 

 低く笑った。

 

『やはりお前は、最高の役者だな、ゼロ』

 

 愉悦に満ちた声。

 

『では、その信念がどこまで通用するか……見せてもらおう』

 

 その瞬間。

 

 目の前のオメガが、ゆっくりと動き出した。

 

 今度こそ――本当の戦いが始まる。

 

 ゼロは一歩、踏み出す。

 

 迷いはない。

 

 この体が偽物でも。

 

 この意志だけは、本物なのだから。

 

☆ ☆ ☆

 

 最初に、空気が壊れた。

 

 それまで指令室には、確かに一つの流れがあった。ゼロがオメガを圧倒しているという事実が、緩やかな安心を生み、誰もがその結末を信じていた。勝つのだ、と。あの英雄ならば、と。

 

 だが――その確信は、あまりにもあっけなく崩れ去った。

 

 モニターに映し出されたのは、爆炎の中から現れる“もう一体のゼロ”だった。

 

 いや、似ているなどという生易しいものではない。構造、輪郭、発せられる圧力――すべてが同質でありながら、決定的に異なる禍々しさを帯びている。いや、まるでもう一体のゼロの方がまるで……。

 

 ハルピュイアは息を呑んだ。

 

「……何だ、あれは」

 

 誰かの震えた声が、それを代弁する。

 

「ゼロ様に……似ている……?」

 

 その問いは、もはや問いではなかった。誰もが同じ結論に辿り着きかけている。ただ、それを認めることを恐れていた。

 

 そして、その躊躇を嘲笑うかのように――あの声が響く。

 

『どうだ、ゼロ! 偽物の体で、自分の本物の体と戦う気分は!!』

 

 シグマの声。

 

 その一言で、すべてが確定した。

 

 場が凍りつく。

 

「……偽物の体……?」

 

「本物……の体……?」

 

 言葉が断片的にこぼれる。理解が追いつかない。いや、理解したくないのだ。

 

 シエルが、ゆっくりと後ずさった。

 

「そんな……じゃあ、ゼロは……」

 

 彼女の声は、研究者としての冷静さを保とうとしていたが、最後は震えて崩れた。

 

「……ずっと、偽物の体で……?」

 

 科学者たちの表情が変わる。驚愕と、そして納得。

 

 確かに違和感はあったのだ。あれほどの戦闘技術を持ちながら、機体性能が明らかに見合っていない。その矛盾の答えが、今、突きつけられている。

 

「……じゃあ、あのオメガが……本当のゼロ様の体……」

 

 誰かが呟く。

 

 つまり――今、戦っているのは。

 

 自分自身の本物の肉体を、壊す戦い。

 

 その事実が、じわじわと浸透していく。

 

 そして、崩壊が始まった。

 

「……そんなの、ひどすぎるだろ……」

 

「なんで……なんでゼロ様がそんなめに……」

 

「人間が……奪ったって……」

 

 ざわめきが波のように広がる。恐怖ではない。絶望だ。

 

 信じていたものの土台が、音を立てて崩れていく感覚。

 

 ハルピュイアは歯を食いしばった。

 

(これが狙いか、シグマ……!)

 

 理解していた。これは戦闘ではない。精神への攻撃だ。

 

 英雄の真実を暴き、その象徴を穢すことで、全ての意志を折る。

 

 あまりにも効果的な一手だった。

 

「落ち着け!!」

 

 叫ぶ。だが届かない。

 

 誰もがモニターに釘付けになり、自分の中の何かが崩れていくのを止められないでいる。

 

 レヴィアタンは顔面蒼白のまま動かず、ファーブニルですら笑みを消していた。

 

 ミランは拳を震わせている。

 

「……俺たちは……何を見てきたんだ……」

 

 その呟きは重かった。

 

 『英雄』とは何か。

 

 『信頼』とは何か。

 

 その全てが揺らいでいる。

 

 ――その時だった。

 

『クックック……どうだ、人間ども、レプリロイドども。実に愉快な光景だろう?』

 

 シグマの声が、愉悦に満ちて響く。

 

『お前たちが縋っていた英雄は、その身を奪われ、劣化した体に押し込められていたのだ! それでも戦っていた! 滑稽だとは思わんか?』

 

「……黙れ……」

 

 誰かが呟く。だが力はない。

 

『さあ、どうする? その英雄をまだ信じるか? それとも――見捨てるか?』

 

 その問いは、毒だった。

 

 答えを出す前に、心を蝕む。

 

 そしてシグマは、最後の一手を打つ。

 

『――ゼロ。何か言うことはないか? お前の言葉なら、まだ救えるかもしれんぞ? この哀れな連中をな』

 

 全員が息を止めた。

 

 視線が、モニターの中のゼロへと集中する。

 

 彼は、静かに立っていた。

 

 本物の自分と対峙しながら。

 

 そして――口を開く。

 

『……聞こえているなら、よく聞け』

 

 低く、だが確かな声。

 

 その一言だけで、ざわめきが止まった。

 

『俺は、ゼロだ』

 

 単純で、揺るぎない宣言。

 

『体がどうであろうと関係ない。偽物だろうが、本物だろうが……俺は俺だ』

 

 その言葉は、不思議な力を持っていた。

 

 理屈ではない。だが確実に、心の芯に届く。

 

『この体になったことで、俺は迷いを断ち切れた』

 

 ハルピュイアは目を見開く。

 

 否定ではない。受け入れだ。

 

 奪われた過去も、歪められた運命も――すべてを抱えた上で、立っている。

 

『だから、お前たちが絶望する必要はない』

 

 その一言で、空気が変わった。

 

 完全には消えない。だが、確かに揺らぎが止まる。

 

『シグマも、オメガも……全部、俺が倒す』

 

 断言。

 

 そこに迷いは一切ない。

 

 ただの事実のように語られる未来。

 

 そして――

 

『――俺を信じろ』

 

 沈黙。

 

 長い、長い沈黙。

 

 だが、それは先ほどの絶望の沈黙とは違っていた。

 

 誰かが、ゆっくりと息を吐く。

 

「……ああ……」

 

 ミランだった。

 

「……そうだよな……ゼロ様は……ゼロ様だ」

 

 その言葉をきっかけに、少しずつ空気が戻っていく。

 

 ざわめきは、恐怖から決意へと変わる。

 

 シエルは涙を拭いながら、画面を見つめていた。

 

「……大丈夫……あの人は……負けない」

 

 ハルピュイアは、静かに頷いた。

 

(……見事だ、ゼロ)

 

 暴かれた真実を、逆に“核”へと変えた。

 

 それは誰にでもできることではない。

 

 英雄とは何か――その答えが、今ここにあった。

 

 モニターの向こうで、ゼロが剣を構える。

 

 その姿は、もはや揺るがない。

 

 絶望は、確かに訪れた。

 

 だがそれを越えて――

 

 希望は、再び灯ったのだ。




こっちの方が先に出来上がったので……ロクゼロはやれ!! Xでも可!!
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