壊れた如雨露といつか花咲く大輪の花   作:坪継

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6話

 

姫芽「はぁ……」

 

 朝、ふらりと屋上に足を運ぶと浮かない雰囲気の安養寺が目に入る

 

明人「安養寺?」

 

姫芽「あれ、あきとせんせ〜。おはようございます〜」

 

明人「おはよ。……大丈夫か?結構深いため息だったけど」

 

姫芽「あはは〜……。ちょっとゲームの方で負けが続いちゃってて」

 

明人「あのツマヨウ寺が?珍しいな」

 

姫芽「昨日も15連敗くらいかましちゃって……。ランクも落ちちゃいました……」

 

明人「そりゃ大変そうだな」

 

 がっくり肩を落とす安養寺。それを見て辺りを見渡す

 

明人「ちょっと座ってて」

 

姫芽「?」

 

 安養寺を近くのベンチに座らし、階段近くにある自販機に向かう

 そこでココアを二本買ってすぐに安養寺の元に戻る

 

明人「ほら」

 

姫芽「いいんですか?」

 

明人「甘いの好きなんだろ?少しは落ち着くぞ。あ、他のメンバーには内緒な」

 

姫芽「ありがとうございます」

 

 ココアを手渡し、安養寺の隣に座る

 

明人「最近あんまり上手くいってないらしいな」

 

姫芽「……」

 

明人「別に責めようって話じゃない。安養寺は成長が早かったからな。周りより先にそういう壁に当たるのだって、それだけ頑張ってきた証だよ」

 

姫芽「そう、ですかね……」

 

明人「弱気になるなんて珍しい。撫子祭の時の勢いはどこ行ったんだよ」

 

姫芽「それは……すみません……」

 

 安養寺はそのまま俯いて黙り込んでしまう

 

明人「……あんまり集中できてないのか?」

 

姫芽「な、なんでそれを」

 

明人「前のライブ。ボーッとしてたりしたからさ。練習中もらしくないミスしてたし。なんとなくだよ」

 

姫芽「あ……」

 

明人「……たまには頼るのも手だぞ」

 

姫芽「え?」

 

明人「朝練、遅れるなよ」

 

 そう言ってベンチを立ち、屋上を後にする

 

姫芽「できると、いいなぁ……」

 

 最後に耳に入ったのは、安養寺の弱々しい声だった

 

    ◇

 

梢「どうでしょう。やっぱり意思確認は大事だと思うんです」

 

綴理「ボクも必要だと思う。ラブライブ!は、無理やり出るものじゃないから」

 

慈「そんな感じなんだけど、いい?まあそんなに時間はかからないとは思うからさ」

 

 9月に入ってすぐ、慈たちからとある提案を受けた

 

明人「確かに、ラブライブ!の前に自分の気持ちを再確認するのも大事か。特に一年生は」

 

 一年生へラブライブ!に出場するのかの意思確認をしたい、という話だった

 

明人「エントリーも月末までだし、大丈夫そうだな。分かった。じゃあそれぞれ話つけておいてくれ」

 

梢「はい。ならそれぞれのユニットで、という形でいいかしら?」

 

綴理「うん。ならボクはすずだね」

 

慈「私は姫芽ちゃんね。りょーかい」

 

梢「さっそく行きましょうか。ちゃんと整理する時間をあげないと」

 

 梢、綴理と部室を出てそれぞれの後輩の元へ向かっていく

 

明人「慈、行かないのか?」

 

慈「ちょっと聞きたいことあるんだけど、いい?」

 

 真剣な面持ちになる慈を見て、取り合えず座るように促す

 

慈「最近の姫芽ちゃんのことなんだけどさ」

 

明人「……安養寺か」

 

 慈の口から出てきたのは安養寺のことだった。最近の不調も気にしてだろう

 

明人「調子悪そうだよな、最近。体調はどんな感じだった」

 

慈「別に悪いとかはないみたい。でも結構思い詰めてるっぽいからさ。私たちもフォローするけど、アキ君からもお願いしていい?」

 

明人「分かった。取り合えず、話くらいは聞いておくよ。後は安養寺しだいだろうけどな」

 

慈「お願い。じゃあ私も行くね」

 

 慈が部室を出たのを確認し、体を背もたれに預ける

 浮かない表情と暗い声を思い出し、少し息が漏れる

 

明人「どーするかなぁ」

 

    ◇

 

 次の日から安養寺は忙しなくなにかに打ち込んでいる様子が見えた

 

明人「好きを増やす?」

 

瑠璃乃「そう!ひめっちが集中出来ないのは、好きなものがふたつだけだからダメなんじゃないかーってなってさ。なら好きなもの増やしちゃえ!って、めぐちゃんが」

 

 なんとも慈らしい考えで始まったことだが、安養寺も忙しない様子とは裏腹に楽しそうな表情をしている

 

瑠璃乃「で、今はみんなの好きを色々見てるところ」

 

明人「へー。ずいぶん楽しそうに走り回ってるし、いい刺激になってるのかもな」

 

瑠璃乃「ならよかったよ」

 

姫芽「るりちゃんせんぱい〜、あきとせんせ〜」

 

 安養寺が部室の扉を開けて入ってくる

 

瑠璃乃「ひめっち。どう?上手くいってる?」

 

姫芽「はい。昨日はめぐちゃんせんぱいからギターを教えてもらったんです〜」

 

瑠璃乃「うんうん。順調そうでなによりだよ」

 

 楽しそうに話す安養寺を見て、瑠璃乃は嬉しそうに笑う

 

姫芽「はい!あ、今度あきとせんせ〜の好きなものも教えてもらいますからね」

 

明人「俺も?いいけど……。わざわざ教えるようなことあったかな」

 

姫芽「あれ、あんまり好きなものとかない感じですか?」

 

明人「そうじゃないんだけど……。楽器はもう慈に教えてもらったんだろ?スクールアイドルはもう十分分かってるだろうし……」

 

姫芽「あきとせんせ〜、楽器やるんですか?」

 

明人「ん?あー……少しだけな。ほんと」

 

姫芽「ほえ〜」

 

 教えるものを考えていると、棚の上に置いてあるカレンダーが目に入る

 

明人「……まあ、アリか」

 

瑠璃乃「どうかしたの?」

 

明人「いや。俺も考えておくよ」

 

 そう言って部室を出る

 スマホから予定を確認して、目的の予定を見つける

 

    ◇

 

 深夜。家に帰り、しばらく開いていなかった部屋の扉を開く

 

明人「けほっけほっ」

 

 しばらく入ってなかった影響か、埃が舞い少し咳き込んでしまう

 電気をつけ、すぐに窓を開いて換気をする

 

明人「……よし」

 

 部屋の真ん中に置いてあるドラムから、埃まみれのカバーを外す

 

明人「取り合えずなんか叩くか」

 

 スティックを手に取り、椅子に腰をかけてドラムと向かい合う

 久しぶりなのにも関わらず、腕は勝手に動き出していた

 

明人「Lalala,lalala,lalalalala

雫が鳴っている

絶えずそれは地面を叩いた」

 

 自然と歌詞が口から零れた

 こうやって、ドラムを叩きながら沙知の曲の相談に乗ったり、慈や綴理、梢の話を聞いたり。そんな記憶が溢れてくる

 去年は、ちゃんと聞くことが出来なかった。気が付くことも出来なかった

 曲のラストが近づき、ドラムを叩く腕に自然と力が籠る

 

明人「Hello brand new world」

 

 曲が終わり、静かにスティックを置く

 

    ◇

 

 あれから1週間ほどが経ち、俺の番が回ってきた

 

花帆「ありがとうございまーす!」

 

 野外のステージでライブしているのは梢たちスリーズブーケ。その様子を安養寺と舞台袖から見る

 

姫芽「なんでライブなんですか?アタシもうスクールアイドルは大好きですけど……」

 

 視線を安養寺の方へと向ける

 

明人「それはファンとして見ることと、ライブすることだろ」

 

姫芽「そう、ですけど」

 

 視線をステージの方へと戻し、ライブを見る

 

吟子「次が最後の曲になります。本日はライブに来てくださり、ありがとうございました」

 

梢「今日が、皆さんにとって素敵な時間でありますよう。聞いてください。スリーズブーケで」

 

花帆・吟子・梢「Reflection in the mirror」

 

 最後の曲が流れ始める

 

明人「客席から見るのと、舞台袖から見るの。違いはなんだと思う?」

 

 そのタイミングで、安養寺にひとつ問いを投げかけてみる

 

姫芽「んー……ファンか、仲間か?」

 

明人「そうだな。それもある」

 

姫芽「?」

 

明人「……単純にさ、ここからライブを見れるのが嬉しいんだよ。ステージ上じゃないのに、一番近い場所。ここから見れるのが嬉しいんだ」

 

姫芽「ここから……」

 

明人「……いいだろ、ここ」

 

姫芽「……」

 

 安養寺は黙って真剣にライブに見入り始める

 

明人「……安養寺にはまだ早いことだったか?」

 

姫芽「いえ!仲間として、ここから……」

 

 すぐに安養寺から視線を外し、ステージに戻す

 

 その後、ライブが終わった3人が舞台袖に戻ってくる

 

明人「お疲れ様。ほれ、タオルと飲み物」

 

梢「ありがとうございます、水瀬先生」

 

花帆「どうだったかな、姫芽ちゃん」

 

姫芽「すっごくよかったです〜。もう楽しくって〜!」

 

梢「それなら良かったわ。吟子さんも、どうかしら?ラブライブ!に向けて、いい刺激になればと思ったのだけれど」

 

吟子「はい!私も、ラブライブ!に向けてもっとやりたいことがたくさん見つかりました」

 

梢「ふふっ、なら良かった」

 

 ライブが終わり、校舎に戻るとそのまま安養寺を連れて音楽室へ入る

 

姫芽「なんで音楽室に?」

 

明人「いいからいいから。安養寺、今歌いたい曲とかあるか?」

 

姫芽「今歌いたい曲ですか?んー……アイデンティティ、とかですかね」

 

明人「りょーかい。ちょっと座って待っててくれ」

 

 適当な椅子に座ってもらい、隣の準備室からドラムを持ってくる

 

姫芽「ドラム?弾けるんですか?」

 

明人「ちょっとだけな。ほら、いくぞ」

 

 そう言ってドラムを叩くと、安養寺が慌てた様子で歌い始める

 

姫芽「360°私が好きな私でいたいから

ガラス越し まずは笑顔のオーディション」

 

 最初は戸惑った様子だった安養寺も、歌うと気分がノッてきたのか楽しそうに歌うようになってくる

 

姫芽「Just do it

清く正しく

Just do it そして逞しく

Just do it やっぱ楽しく

Just do it 今 君も一緒だよ!」

 

 曲を弾き終わり、スティックを置いて安養寺の方を向く

 

明人「いいじゃんいいじゃん。座っても声量出るようになったな」

 

姫芽「えっへへ〜。ありがとうございます〜」

 

 すっかりいつもの調子に戻った安養寺を見て、少し安心する

 

姫芽「あれ?でもなんで急に?楽器はもうめぐちゃんせんぱいから教えてもらってますよ?」

 

明人「ん?これはただ俺が安養寺の歌を聞きたかっただけ」

 

姫芽「あれぇ!?」

 

明人「歌って気分上げた方が色々スッと出てくるだろ」

 

姫芽「確かに……?」

 

明人「はいはい無駄なことはいいの。で、どうだった。今日までだと……何人回ったんだ?」

 

 一旦打ち切り、話を変える

 

姫芽「明日、さやかせんぱいと一緒にお弁当作って最後です」

 

明人「そうか。どうだ?楽しかったか?」

 

姫芽「はい〜。めぐちゃんせんぱいとギターやったんです。アタシ、絶対にマハラジャンボリー弾けるようになります!」

 

明人「へえ。確かにあれギター使ってたな」

 

姫芽「るりちゃんせんぱいと釣り行ったんですよ。ぼーっとしてたら釣りしてること忘れちゃって〜」

 

明人「あははっ。楽しいならよかった」

 

姫芽「はい。かほせんぱいからは読書、吟子ちゃんからはお裁縫。つづりせんぱいとはお昼寝して〜、こずえせんぱいとは筋トレ。小鈴ちゃんとはイカダでーー。……あ」

 

明人「またやったのか……」

 

 衝撃のカミングアウトに思わず頭を抱えてしまう

 

姫芽「で、でも!今回は溺れかけなかったのですから!」

 

明人「そういう問題じゃないんだけど……。まあいい。あとで徒町は呼び出しだな」

 

姫芽「あはは〜……」

 

明人「はぁ……。で、楽しかったか?」

 

姫芽「はい!すっごく!!」

 

明人「ならよかった」

 

 少し食い気味で答える安養寺に、思わず笑いが溢れる

 

姫芽「それに今日も。あきとせんせ〜から言われたことがちゃんと分かったわけじゃないですけど……。アタシもなんとなくいいな〜って思ったんです。あそこからの景色」

 

明人「だろ。スクールアイドルも、観客も。あそこからなら全部見えるんだ」

 

姫芽「はい」

 

明人「……いい感じに肩の力も抜けてきたな。じゃあそろそろ戻るか。折角いい表情になったんだから、慈たちにも見せてやらないと」

 

姫芽「はい!練習練習〜♪」

 

    ◇

 

姫芽「うおおおおおお!!!」

 

 あれから少し日が経ったころ、レッスンルームには安養寺の叫びが響く

 

綴理「今日はすごいね、ひめ」

 

明人「……そうだな」

 

綴理「アキ?」

 

明人「いや。……なんだかなぁ」

 

 踊っている安養寺の姿に、どこか違うと感じてしまう

 

綴理「アキも?」

 

明人「綴理もか」

 

綴理「うん。今日のひめはすごいけど……」

 

 綴理は言葉を途中で切って深く考え込むように唸り声を上げる

 

明人「そうだよな。やっぱり変だよな」

 

綴理「今日のひめのうおおお!は、いつものひめのうおおお!じゃないんだ。なんだか、悲しそう……?」

 

明人「悲しそう……」

 

綴理「そう。寂しい、のかな……?なんでかはわからないけど」

 

明人「なんかあったんだろうけど、どうしたもんかな」

 

綴理「アキも知らないの?」

 

明人「なんも。……流石に、なんかしないとだよな」

 

 そう話している間に、安養寺は梢からの指導で少しずつ動きのズレを直していく

 

綴理「珍しいね、アキから言うなんて」

 

明人「そうか?」

 

綴理「ひめだから?」

 

明人「……まあ、真っ向から挑む、なんて言われたら気にもかけるよ」

 

綴理「挑む?アキとひめ、戦うの?」

 

明人「戦わないよ」

 

 反対側の壁際にいる慈の表情が目に入る

 どこか不思議そうで、不安そうな表情

 

    ◇

 

明人「安養寺」

 

姫芽「はい?」

 

 朝練が終わったあと、安養寺を呼びとめる

 

明人「……今日、気合い入ってたな」

 

姫芽「はい!ラブライブ!も近いですし、頑張らないと!」

 

 拳をワンツーのリズムで打ち出し、かなり気合いの入った様子を見せてくる

 

明人「安養寺」

 

姫芽「?」

 

明人「あれで、いいのか」

 

姫芽「えっ」

 

明人「なんいうか……無理やりって感じがした。らしくないぞ」

 

 そう言うと安養寺は俯いてしまう

 

明人「なにがあったとか、なんで決めたとか、それは知らない。でもあれでいいのか?」

 

姫芽「……るりちゃんせんぱいとめぐちゃんせんぱいには、迷惑かけられないですから」

 

 上げられた顔には、悲しそうな笑みが浮かんでいた

 

明人「そんな表情するくらいなら他にあるだろ」

 

姫芽「あっ、え……?なんで、アタシもうゲームは……」

 

明人「まだ迷ってるのなら、どうするべきだろうな」

 

姫芽「それは……。すみません、アタシ行きますね。時間が」

 

明人「ああ」

 

 安養寺はレッスンルームから出ていく

 相変わらず浮かない表情のまま

 

明人「あとは慈と瑠璃乃に任せるか」

 

    ◇

 

姫芽「あきとせんせ〜!!」

 

 翌日、部室で綴理たちと話していると、練習着を着た安養寺が部室に入ってくる

 

明人「ほんとに来た……」

 

姫芽「あっ、せんぱい方。おはようございます!」

 

綴理「おはよ、ひめ」

 

梢「おはよう、姫芽さん」

 

 入ってきた安養寺の表情は昨日までの浮かない表情ではなく、いつもの、全力の時の表情をしていた

 

姫芽「あきとせんせ〜!ライブ!させてください!!できれば今日!」

 

明人「……マジか」

 

 あまりの驚きに思わず綴理を見てしまう

 

綴理「どう?ボクすごい?」

 

梢「まさか本当に当ててしまうなんて……」

 

姫芽「あれ?どうかしたんですか?」

 

明人「それがさっきさ、音楽堂の使用許可取ってきたんだよ」

 

姫芽「っ本当ですか!?あ、でも他のユニットが使うんじゃ……」

 

綴理「ううん。使うのはひめだよ」

 

姫芽「えっ、でもアタシ今決めて」

 

梢「綴理が『今日はひめがライブしたがるだろうから』って、水瀬先生に使用許可取るよう言っていたのよ」

 

姫芽「マジですか!?」

 

綴理「ぴーす」

 

 驚いた表情で見てくる安養寺に、綴理は小さくピースで返す

 

綴理「今朝ね、ひめがすごく嬉しそうな顔してるの見かけたんだ」

 

明人「綴理がそこまで言うならって取ってきたけど。すごいな」

 

綴理「えっへん」

 

姫芽「じゃ、じゃあ!今日すぐにでも使えるですね!!」

 

梢「ええ。なにがあったのかは分からないけれど、なにか見つけたのね?」

 

姫芽「はい!アタシの好きなもの、アタシのやりたかいこと。やっと分かったんです!」

 

明人「なら大丈夫そうだな。楽しみにしてるよ」

 

姫芽「はい。ありがとうございます!!よっしゃ!やってやりますよ〜。ライブライブライブ〜!!」

 

 安養寺は勢いよく頭を下げると、そのままの勢いで部室を出ていく

 

明人「さて、ならステージの方の準備しないとな」

 

綴理「ボク手伝うよ」

 

梢「私も」

 

明人「サンキュ。行くか」

 

    ◇

 

姫芽「それじゃあ、行ってきます!見ててくださいね、あきとせんせ〜!」

 

 安養寺は衣装に身を包み、マイクを手に持つ

 

明人「ああ。いってこい」

 

姫芽「もう舞台袖から飛び出しちゃいたいくらい、最高のライブにしますから!!」

 

 そう言ってステージへと駆け出していく

 

姫芽「皆さん、こんにちはー!みらくらぱーく!の、安養寺姫芽です!!今日は皆さんと、対戦しに来ました!」

 

 ステージに立って最初に出た言葉だった

 対戦。それが、安養寺がステージで全員と繋がる方法

 

姫芽「みんなに熱を届けて、みんなの想いを受け止める!アタシがなりたいのは、そういうスクールアイドル!!」

 

 安養寺は腕を広げ、大きく息を吸う

 

姫芽「さあ……対戦、よろしくお願いします!!!」

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