大洗女子学園に新しく加わった、TOGⅡ搭乗チーム。
搭乗戦車は、イギリスで試作された超重戦車・TOGⅡ。
とにかく長い。
とにかく重い。
そして、とにかく遅い。
そんな扱いづらさ満点の戦車に乗ることになったのは、TOGⅡを愛しすぎた転校生・戸郷灯里(とごう あかり)と、船舶経営科・給食部専攻の2年生たち。
TOGⅡに備え付けられていたホットドッグ屋台セットを見つけた角谷杏(かどたに あんず)会長が、
「ホットドッグだから、いぬさんチームでよくない?」
と雑に命名したことで、チーム名は「いぬさんチーム」に決定。
灯里は一瞬だけ考えたあと、
「TOGⅡは犬ではありませんが、ホットドッグは出せます」
と受け入れた。
エンブレムは、ダックスフンドがパンに挟まったホットドッグ風デザイン。
TOGⅡの長さ、愛嬌、ホットドッグ要素を詰め込んだ、どこか間の抜けた可愛いマークになっている。
戦車内の空気は、どちらかというと戦場より厨房。
給食部で培った段取り、配膳、仕込み、注文整理、盛り付けの手際が、少しずつTOGⅡの車内連携へ変わっていく。
長くて遅くて目立つ。
でも、なぜか憎めない。
いぬさんチームは、そんなTOGⅡと一緒に、大洗の戦車道へ加わっていく。
いぬさんチームエンブレム ※生成AI使用
■戸郷 灯里(とごう あかり)
役職:車長・通信手兼任
いぬさんチームの車長。
元聖グロリアーナ女学院の戦車道経験者で、TOGⅡを愛しすぎている転校生。
基本的には落ち着いているが、TOGⅡの話になると急に早口になる。
TOGⅡの長さ、遅さ、扱いづらさすら魅力として受け入れており、欠点を欠点として語らない。
戦術面では、射線管理、敵の位置予測、履帯切り、味方の撤退支援、盾役を得意とする。
総隊長として全体を引っ張るというより、現場判断と粘り強い防御で味方を支えるタイプ。
ただし、TOGⅡのことになると少し判断が怪しくなる。
口癖は、
「TOGⅡは遅いんじゃありません。戦場が早すぎるだけです」
「長いことは、良いことです」
「TOGⅡは戦車ではありません。概念です」
戸郷 灯里・イメージイラスト ※生成AI使用
■火野 まどか(ひの まどか)
役職:砲手
給食部専攻の几帳面担当。
料理でいう火加減、盛り付け、分量にこだわるタイプで、細かい調整や狙いを定める作業が得意。
その性格は砲手向きで、照準や射撃タイミングの感覚に繋がっていく。
落ち着いた性格で、灯里のTOGⅡ語りが長くなった時は淡々と止めるブレーキ役でもある。
台詞イメージ:
「戸郷さん、TOGⅡへの愛は分かりました。照準がズレます」
いぬさんチームの中では、冷静なツッコミ役。
灯里がTOGⅡ愛で暴走しそうな時、最初に現実へ戻してくれる存在。
■小走 すず(こばしり すず)
役職:操縦手
給食部専攻の配膳ワゴン爆走担当。
校内の狭い通路で配膳ワゴンを器用に動かしていたため、取り回しや進路取りの感覚が妙に鋭い。
ただし、最初はTOGⅡの遅さにかなり絶望する。
それでも少しずつ、TOGⅡの重さ、長さ、曲がりにくさを読むようになり、遅いなりの操縦を覚えていく。
台詞イメージ:
「遅いけど、読める」
TOGⅡの巨体を、市街地、狭い通路、壁際、封鎖地点へねじ込む役。
速く走る操縦手ではなく、止まる場所と進む道を丁寧に読む操縦手。
■呼子 かなえ(よぶこ かなえ)
役職:無線手
給食部専攻の注文・会計・呼び込み担当。
文化祭や購買手伝いで、複数の注文や声を聞き分けることに慣れている。
戦闘中は、各チームの無線、灯里の指示、周囲の状況を整理して伝える。
灯里も通信はできるが、TOGⅡの話になると長くなりがちなので、実質的な情報整理役はかなえが担当する。
台詞イメージ:
「あんこうチームより右へ、アヒルさんチーム前進中、カメさんチームから無茶振り入りました」
いぬさんチームの耳と口。
車内の混乱をまとめ、灯里が判断しやすい形にしてくれる補佐役。
■米倉 ちとせ(よねくら ちとせ)
役職:装填手
給食部専攻の仕込み担当。
大量の食材や米袋を運んでいたため、体力と腕力がある。
性格は穏やかだが、力仕事には強く、砲弾を運ぶ装填手として適性が高い。
砲弾の扱いも、本人の中ではどこか食材や仕込み道具に近い感覚。
台詞イメージ:
「小麦粉の袋よりは持ちやすいです!」
いぬさんチームの装填を力で支える担当。
りんとの連携で、重い砲弾を安定して流していく。
■早見 りん(はやみ りん)
役職:装填手
給食部専攻の盛り付け・スピード担当。
手際が良く、仕上げや受け渡しが早い。
米倉ちとせが力で支え、早見りんが手際で流す。
この二人の連携が、いぬさんチームの装填速度を支えている。
装填作業を厨房の流れ作業のように捉えており、時々言い間違える。
台詞イメージ:
「はい、次!」
「焼き上がり!」
「違う、装填完了!」
明るくテンポの良い装填担当。
戦車内に厨房のようなリズムを持ち込む存在。
■いぬさんチームの特徴
いぬさんチームは、最初から戦車道が得意なチームではない。
しかし、給食部専攻で培った段取り力と連携力が、TOGⅡの車内作業と妙に噛み合っている。
配膳は、弾薬や装備の受け渡しへ。
調理手順は、装填手順へ。
注文整理は、無線整理へ。
火加減は、砲撃タイミングへ。
仕込みは、整備と準備へ。
厨房の連携は、そのまま車内連携へ。
灯里のTOGⅡ愛に巻き込まれ、最初はホットドッグ販売の手伝いのつもりだった5人も、少しずつTOGⅡを「自分たちの戦車」として受け入れていく。
長すぎる戦車。
ホットドッグ。
給食部の手際。
そして、TOGⅡを愛しすぎた車長。
それらが組み合わさった、大洗らしい新チーム。
それが、いぬさんチームである。