サンダース大学付属高校との一回戦に向けて、大洗女子学園の朝練が始まった。
朝。まだ空気が少し冷たい時間。
戦車道倉庫前には、眠そうな顔、やる気に満ちた顔、不安そうな顔が入り混じっていた。
「朝だ……」
「朝だね」
「敵より朝が怖い」
「麻子、それ昨日も言ってたよ」
「今日も怖い」
冷泉麻子は、Ⅳ号戦車D型の横で静かに呟いた。武部沙織は苦笑しながら、麻子の肩を軽く揺する。
秋山優花里は、サンダース偵察で得た資料を抱え、目を輝かせていた。資料の端には、ブリーフィング会場で確認した出場車両のメモと、格納庫で撮影した映像データの番号が書かれている。
「しかし、朝練は重要であります! サンダースは十両。こちらは六両。普通にぶつかれば、数の差は大きいです!」
「普通にぶつからなければいい」
「それを考えるための朝練であります!」
麻子の眠そうな返事にも、優花里は負けない。
西住みほは、地図と各車両の資料を見比べていた。地図の上には、小さな駒が六つ置かれている。Ⅳ号、八九式、三突、M3リー、38(t)、TOGⅡ。形も大きさも違う駒は、並べるだけで大洗のばらばらさを示していた。
サンダースの戦車は、シャーマン系列が中心。数が多く、車種も比較的そろっている。
一方、大洗は違う。
全部、ばらばらだった。
速さも、装甲も、火力も、運用方法も違う。それは弱みでもある。けれど、使い方次第では強みにもなる。
みほは鉛筆の先で、地図上の駒を一つずつ押さえた。
「今日は、いつもと少し違う練習をしたいと思います」
全員がみほを見る。
「他のチームの戦車に、少しずつ乗ってみましょう」
少しの沈黙。
それから、沙織が目を丸くした。
「えっ、他の戦車に?」
「うん。全部を入れ替えるわけじゃないけど、代表で乗ってみて、その戦車の癖を知っておきたいの」
五十鈴華が穏やかに頷く。
「相手のことを知る前に、味方のことを知るのですね」
「はい。サンダースは数が多いです。だから、大洗は六両全部を上手く使わないといけません」
そこへ、戸郷灯里が静かに頷いた。
「賛成です」
灯里は、TOGⅡの長い車体を見上げる。朝の光が、砲塔の角と長い車体側面に当たっていた。
「TOGⅡは、他の戦車と違いすぎます。皆さんにも、一度乗っていただいた方が良いと思います」
「それは、怖いもの見たさではなく?」
火野まどかが横から聞く。
「理解です」
「怖いもの見たさも少しありそうです」
「否定はしません」
小走すずが苦笑した。
「TOGⅡの苦労、分かってもらえるといいですね」
「はい。TOGⅡは、長いので」
「もう、その一言で全部説明しようとしてない?」
沙織が小さく呟いた。
* * *
最初の交換は、みほがTOGⅡに乗ることになった。
Fチームの車内に、みほが入る。
いつものⅣ号より、明らかに広い。そして、長い。前も後ろも遠い。
みほはハッチから車長席へ移り、車内を見渡した。操縦席、無線席、砲手席、装填位置。座席と座席の間に距離があり、視線を動かすだけでも、いつものⅣ号より時間がかかる。
「……これ、曲がり始める前に、もう次の位置を決めておかないといけないんだね」
灯里の目が輝いた。
「西住さん、分かってくださいますか」
「うん。普通の戦車みたいには動けない」
みほはハッチの縁に手を置き、外の練習場を確認しながら言う。
「止まる場所、曲がる場所、砲を向ける場所を、かなり早めに決めないと遅れちゃう」
「そうです。TOGⅡは、未来の自分を信じて早めに曲がる戦車です」
「言い方はかっこいいですけど、要するに小回りが利かないだけです」
操縦席で、すずが冷静に補足した。
「それも含めて、未来です」
「未来って便利ですね」
みほは少し笑った。
「でも、道を塞ぐにはすごく向いてる」
「はい。TOGⅡは、動く壁です」
「動きは遅いけど、置ければ強い」
「その通りです」
まどかが砲手席から静かに言った。
「西住さん、理解が早いですね」
「戸郷さんが、いつもどれだけ先を考えて動かしているか、少し分かった気がします」
灯里は真剣な顔で答えた。
「TOGⅡへの理解者が増えました」
「布教成功ですね」
かなえが無線席で笑う。
「理解です」
「今は布教で良いと思います」
* * *
一方、灯里はⅣ号戦車D型に乗っていた。
Aチームの車内。いつものTOGⅡと比べると、何もかもが違う。
短い。近い。軽い。
灯里は車長席から外を見て、第一声を放った。
「短い……」
「感想そこ!?」
「はい。車体が短いです。視界が軽いです。旋回が早いです。これは……ずるいですね」
「ずるいって言われた!」
沙織がすぐに突っ込む。
優花里は、なぜか誇らしげだった。
「普通はこちらが標準であります!」
「標準というものは、こんなに動きやすいのですね」
麻子が操縦席から言う。
「動かすぞ」
「お願いします」
Ⅳ号が発進した。
履帯が地面を刻み、車体がすぐ前へ出る。
灯里は、思わず少し身構えた。
反応が早い。
操縦指示を出せば、すぐ動く。車体がすぐ向く。止まる。曲がる。TOGⅡなら、考えて、待って、ようやく動きが返ってくる。しかし、Ⅳ号は違う。判断がすぐ車体に出る。
「速い戦車は、自由に動ける分、迷う時間がありませんね」
灯里が言うと、みほの代わりに通信席へ残った沙織が首を傾げた。
「速いって言っても、普通くらいだよ?」
「TOGⅡ基準では高速です」
「基準が独特すぎる……」
華が砲手席で微笑む。
「戸郷さん、Ⅳ号はいかがですか?」
「素直です。ですが、素直すぎて怖いです」
「怖い?」
「はい。自分の判断がすぐ車体に出ます。ごまかせません」
麻子が少しだけ口元を緩めた。
「分かってるな」
「冷泉さんの操縦も、とても速いです」
「眠いけどな」
「眠いのに速いのですね」
「朝だから、早く終わらせたい」
「理由!」
沙織が叫んだ。
* * *
その後は、代表者を入れ替えながら、いくつかの車両体験が行われた。
まず、優花里がTOGⅡに乗った。
ハッチをくぐった瞬間、目が輝く。
「戸郷殿! TOGⅡの中です! TOGⅡの中であります!」
「秋山さん、落ち着いてください。ここは神殿ではありません」
まどかが小さく呟く。
「神殿扱いは否定するんですね」
「TOGⅡは戦車です」
「たまに概念とも言っています」
「それはそれです」
優花里は車内を見回し、砲弾、座席、装填位置、車内動線を次々と確認していく。無線席の位置を見て、砲手席の足元を覗き、装填手が砲弾を受け渡す場所で何度も頷いた。
「長い車体に合わせて、乗員配置も独特でありますね! 装填動線もかなり工夫されております!」
「はい。厨房の動きに似ています」
「厨房?」
優花里が瞬きをする。
ちとせが頷いた。
「重いものを運ぶ、次の人へ渡す、詰まらせない」
りんも続ける。
「盛り付けと装填、少し似てます」
「なるほど……給食部専攻の連携が、TOGⅡの装填に活かされているのでありますね!」
優花里は感動していた。
「素晴らしいであります!」
灯里は満足そうに頷く。
「TOGⅡは、人と厨房を繋ぎます」
「それは言いすぎだと思います」
まどかが冷静に止めた。
* * *
次に、すずが八九式中戦車甲型に乗った。
操縦席に座ったすずは、ペダルと操縦桿の位置を確認し、少しだけ車体を動かした。
すぐに目を丸くする。
「軽い! 曲がる! でも軽すぎて怖い!」
「根性で曲がるんだ!」
「根性で操縦しないでください!」
「根性は大事だぞ!」
「大事でも、操縦桿は物理です!」
磯辺典子の言葉に、バレー部の四人は全員がなぜか頷いた。
「物理も根性!」
「違います!」
すずは、TOGⅡとはまるで違う反応の軽さに戸惑いながらも、少し楽しそうだった。
「でも、これはこれで難しいですね」
「お、分かるか!」
「はい。軽い分、すぐ動くので、雑に動かすと姿勢が崩れます」
典子が感心したように腕を組む。
「やるな、操縦手」
「TOGⅡが重すぎるだけかもしれません」
「それも根性だ!」
「だから根性でまとめないでください!」
* * *
まどかは、CチームのIII号突撃砲に乗った。
砲手として座って、すぐに理解する。
「砲塔がない……つまり、狙うには車体ごと向ける必要があるんですね」
エルヴィンが腕を組む。
「まさに一撃必殺の構え!」
「動かぬ砲台にして、動く伏兵である!」
「狙撃には忍耐が必要ぜよ」
おりょうが真剣に頷く。
まどかは照準器を覗きながら、少し考えた。
「料理で言えば、盛り付け台ごと動かすようなものですね」
歴女たちが一瞬止まった。
灯里も少し首を傾げる。
「分かりやすいようで、分かりにくいです」
「ですが、感覚としては近いです。自分だけで狙うのではなく、操縦手と一体で狙う必要があります」
エルヴィンは満足そうに頷いた。
「うむ。分かっているではないか」
まどかは照準器から目を離し、砲の向きと車体の向きを確認した。
「砲塔がない分、撃つ前の準備がすべてですね」
それは、TOGⅡの砲撃にも近い考え方だった。
一発を大事にする。撃つ前に位置を決める。外せない状況を作る。
まどかは、少しだけ表情を引き締めた。
* * *
かなえは、Aチームの通信席に座った。
隣では沙織が、いつもの通信機を指差しながら説明している。
「ここで全体の連絡を拾って、ここでみほに伝えて、必要なら他チームに返す感じ」
「情報量が多いですね」
「でしょ? みんな一斉に喋るし、桃ちゃんも叫ぶし」
「注文処理に近いです」
「注文処理!?」
かなえは真面目に頷いた。
「厨房でも、同時にいろいろな注文が入ります。誰が何を頼んだか、どの料理が先か、どこで詰まっているかを整理する必要があります」
「なるほど……って、私、厨房だったの?」
「通信席は、情報の厨房です」
「なんか分かるような、分からないような!」
沙織は苦笑した。
だが、かなえが実際に模擬通信を拾い始めると、沙織は少し驚いた。
「Bチーム、左へ移動。Cチーム、待機。Dチーム、少し前に出すぎ。Eチームから砲撃位置確認。Fチームは……長いので移動中」
「最後の説明だけ雑じゃない?」
「事実です」
沙織は笑った。
「かなえちゃん、通信上手いね」
「沙織さんの席、すごく大変です」
「分かってもらえた……!」
* * *
華も、TOGⅡの砲手席を体験した。
まどかに代わって照準器を覗き、ゆっくりと砲を向ける。
「とても重みのある砲ですね」
灯里は誇らしげに頷いた。
「はい。TOGⅡの主砲は、愛と質量があります」
「撃ちごたえがありそうです」
まどかが静かに言う。
「五十鈴さん、妙に適性がありますね」
「そうでしょうか」
「落ち着いています。砲の重さに振り回されていません」
華は柔らかく微笑んだ。
「大きなものを扱う時ほど、静かに構えた方がよい気がします」
灯里は、少し感動したように言った。
「五十鈴さん、TOGⅡを理解しています」
「布教が進んでいるであります!」
優花里が横で興奮する。
まどかは小さくため息をついた。
「今日は、TOGⅡ理解者が増えすぎています」
* * *
一方、河嶋桃はM3リーに乗っていた。
そして、すぐに混乱した。
「砲が多い! どの砲で撃てばいいんだ!」
澤梓が慌てて説明する。
「そこは状況に応じて……」
「状況に応じるな! 指示を一本化しろ!」
近くで見ていた杏が笑った。
「桃ちゃん、いつもの自分に言ってるみたいだねー」
「会長!」
M3リーの車内では、一年生たちが苦笑している。
「河嶋先輩、こっちの砲は車体ごと向けます」
「こっちは砲塔です」
「で、どっちも使えます」
「だから多いのだ!」
桃は頭を抱えた。
梓は少し照れながら言う。
「私たちも、最初はすごく混乱しました」
桃は、その言葉に一瞬だけ黙った。
そして、少しだけ咳払いする。
「……よくやっているな、お前たち」
梓たちは目を丸くした。
「え?」
「な、何でもない! 次の説明をしろ!」
杏がにやにやしている。
「桃ちゃん、ちょっと分かったんだ」
「会長!」
* * *
最後に、短い車両交換模擬戦が行われることになった。
勝敗よりも、車両の癖を知ることが目的だった。
訓練弾。短時間。代表者交換あり。
紅組は、みほ車長のTOGⅡ、梓が指揮する38(t)、バレー部が乗るⅣ号。
白組は、灯里車長のⅣ号、桃が乗るM3リー、まどかが補助に入ったIII号突撃砲。
沙織は通信役として全体を見ながら、少し不安そうに呟く。
「これ、誰がどの戦車に乗ってるか分からなくなりそう……」
「記録します」
かなえが隣でメモを取る。
模擬戦が始まった。
みほのTOGⅡは、予想以上に早く道を塞ぎに来た。
速度は遅い。だが、位置取りが早い。
すずが操縦桿を握り、長い車体を練習場の通路へ斜めに入れる。履帯が地面を重く刻み、TOGⅡの側面が灯里のⅣ号の進路を狭めた。
「TOGⅡ、もうそこにいるの!?」
灯里がⅣ号の車長席で目を細める。
「西住さん、TOGⅡの置き方が上手いです」
麻子が操縦席で言う。
「突破するか?」
「いえ、正面からは避けます。速い戦車は、別の道を使えます」
灯里は少しだけ迷う。
TOGⅡなら、その場に居座って相手を待つ。だが、Ⅳ号は違う。動ける。だから、動く選択肢が増える。
「速い戦車は、自由ですね」
「迷ってると撃たれるぞ」
「はい。動きます」
Ⅳ号は素早く回り込み、TOGⅡの側面を狙おうとした。
だが、みほもそれを読んでいた。
「小走さん、車体を少し左へ。砲は無理に追わないで、道を塞ぐことを優先してください」
TOGⅡの長い車体が、ずしりと動く。
灯里のⅣ号の進路が、さらに狭くなった。
「……これは厄介です」
灯里は小さく笑った。
「TOGⅡは、相手にすると長いですね」
「今さら!?」
沙織が通信席で叫んだ。
その頃、桃のM3リーはまだ砲の選択で混乱していた。
「こっちか!? こっちの砲か!?」
「河嶋先輩、今は車体を向けてください!」
「だから車体を向ける砲とは何だ!」
梓が乗る38(t)は、その隙を突いて側面へ回り込む。
「小さい車体だと、こんなに動きやすいんだ……!」
梓は驚きながらも、冷静に進路を選ぶ。
38(t)は軽快だった。だが、装甲は薄い。当たらないように動かなければならない。
梓はハッチから進路を確認し、操縦手へ短く指示を出した。
「もう少し右。建物の影に入って」
一方、まどかが補助に入ったIII号突撃砲は、建物の陰で静かに待っていた。
「やはり、待つ車両ですね」
エルヴィンが満足そうに頷く。
「そうだ。撃つ時まで動かぬ。それが伏兵!」
「ただし、撃つ時には車体ごと向ける」
「うむ!」
まどかは照準器を覗き、車体の向きと標的の進路を合わせる。
「分かりやすいです。TOGⅡより短いですが、撃つ前の準備は似ています」
模擬戦は、短時間で終わった。
勝敗は、ほぼ引き分け。
というより、途中で全員が自分の乗っている車両の癖に戸惑い、作戦よりも学びの方が多くなってしまった。
だが、それでよかった。
今日の目的は、勝つことではない。
知ることだった。
* * *
訓練が終わると、全員が倉庫前に集まった。
朝練のはずだったのに、気づけばかなり時間が経っている。
麻子は壁にもたれていた。
「朝から濃い」
「麻子、よく頑張ったね」
「寝たい」
沙織が苦笑する。
みほは、皆を見渡した。
「今日乗ってみて、分かったことがあります」
全員が静かになる。
「大洗の戦車は、全部違います」
みほは一両ずつ見る。
Ⅳ号。八九式。三突。M3リー。38(t)。TOGⅡ。
「だから、同じ動きはできません」
優花里が真剣に頷く。
「性能も、役割も、得意な距離も、全て違うであります」
「うん。でも、それぞれにできることがあります」
みほは続けた。
「それを知っていれば、もっと助け合えると思います」
灯里も静かに頷いた。
「TOGⅡは遅いです」
「そこから入るんだ」
沙織が小さく突っ込む。
灯里は真剣だった。
「でも、誰かがTOGⅡの遅さを知っていてくれれば、待ってもらえます」
「ちょっと良い話っぽいけど、待つ前提なんだね」
「TOGⅡなので」
すずが頷く。
「TOGⅡは、先に言っておかないと間に合いません」
かなえも続ける。
「情報共有が大事ですね」
まどかが言った。
「他の車両に乗ると、自分たちの車両の意味も分かります」
ちとせとりんも頷く。
「TOGⅡの中って、やっぱり厨房に似てますね」
「役割が決まっていて、流れを止めないのが大事です」
灯里は、少し嬉しそうにした。
「Fチームも、さらにTOGⅡになってきました」
「人間がTOGⅡになるのは少し怖いです」
まどかが冷静に言う。
その場に笑いが起きた。
みほも、少しだけ笑う。
「サンダースは強いです。数も多いです」
そこで、表情を引き締める。
「でも、大洗には大洗の戦い方があります」
全員が頷いた。
寄せ集め。ばらばら。統一されていない。
それは弱みだ。けれど、互いの違いを知れば、違うからこそ助け合える。違うからこそ、相手の予想を外せる。
大洗女子学園の戦車道は、少しずつ形になり始めていた。
「次は、サンダース戦です」
みほが言う。
「みんなで、勝ちに行きましょう」
「はい!」
声が揃う。
その中で、灯里はTOGⅡを見上げた。
長く、重く、遅い。
けれど、今日その長さを、少しだけ皆が知ってくれた。
それだけで、次の戦いは少し変わる。
「TOGⅡ」
灯里は小さく呟いた。
「少し、味方が増えましたね」
隣で沙織が聞き返す。
「今、TOGⅡに話しかけた?」
「はい」
「返事は?」
「心で」
「やっぱりそうなんだ……」
朝の練習場に、笑い声が広がった。
全国大会一回戦。
相手はサンダース大学付属高校。
数で勝てない大洗女子学園は、まず、自分たちの違いを知るところから始めていた。
ナレーター:
車両交換訓練で、それぞれの戦車の癖を知った大洗女子学園。
沙織:
「TOGⅡって、乗ってみると本当に長いんだね……」
灯里:
「はい。長いです」
桃:
「説明が短すぎる!」
みほ:
「でも、長さも使い方次第で強みになると思います」
優花里:
「そして次はいよいよ、サンダース戦に向けた準備であります!」
ナレーター:
相手は十両。
大洗は六両。
数で勝てないなら、戦い方を変えるしかない。
杏:
「じゃあ、西住ちゃん。次はチームの目印、決めとかないとねー」
みほ:
「目印……ですか?」
灯里:
「TOGⅡには、すでにいぬさんチームの印があります」
桃:
「いや、あれは目立ちすぎだ!」
ナレーター:
戦う前に必要なのは、作戦だけじゃない。
自分たちが何者なのかを示す、小さな印。
次回。
第27話「チームの印」
TOGⅡで戦車道を……?
まだまだ続きます。