アンツィオ高校の広場には、昼前から陽気な声が響いていた。
石畳の通路と階段。その周囲には露店が並び、焼けたパンとトマトソースの匂いが漂っている。鍋をかき混ぜる音や遠くの歌声まで混ざり、戦車道部の集会というより、祭りの準備に近い空気だった。
階段前には、アンツィオ高校戦車道チームの部員たちが集まっている。
その中央に立つのは、マントを羽織ったツインテールの少女。
アンチョビ。
左右には、落ち着いた表情のカルパッチョと、今にも走り出しそうなペパロニが控えていた。
「お前たち!」
アンチョビの声が広場へ響く。
「次の対戦相手は、きっと私たちをノリと勢いだけのチームだと思っている!」
「おおー!」
「褒められてるっぽい!」
「ノリと勢いなら負けない!」
「皆さん、落ち着いてください」
カルパッチョが穏やかに呼びかける。
「あくまで姐さんの予測っすよ!」
ペパロニも補足したが、本人も楽しそうだった。
「ノリと勢いだけだと思われているということは、つまり私たちは舐められている!」
「何だってー!?」
「許せない!」
「パスタの恨み!」
「パスタは関係ありません」
騒がしく、整列も崩れかけている。
それでも全員の視線はアンチョビへ向いていた。アンツィオの強さは、綺麗に並ぶことではなく、同じ熱へ一斉に走り出せることにある。
「だが、自信を持て! 私たちは一回戦で、あのマジノ女学院を破ったのだ!」
「おおおおおお!」
歓声がさらに大きくなる。
「かなり苦戦はしましたけどね」
「でも、勝ちは勝ちっす!」
カルパッチョとペパロニの言葉に、アンチョビが力強く頷いた。
「そうだ! マジノを破った勢いで、二回戦も突破する!」
「ドゥーチェ!」
「ドゥーチェ!」
「ドゥーチェ!」
アンチョビは広場の奥へ手を向けた。
そこには、大きなカバーを掛けられた一輌の車輌が置かれている。さらに端には、同じように布で覆われた小型車輌が二輌並んでいた。
「次の相手は、西住流を知る西住みほが率いる大洗女子学園! さらに、謎の長大戦車TOGⅡまでいるという!」
「長い戦車!」
「ホットドッグのやつ!」
「食べたい!」
「戦車の話だ!」
アンチョビは部員たちを指差す。
「この日のために、我々は倹約し、露店で稼ぎ、先輩たちの積立まで合わせて、ついに秘密兵器を手に入れた!」
「秘密兵器!?」
「高そう!」
「食べられる!?」
「食べられない!」
勢いよくカバーへ近づく。
「これこそが、我々アンツィオの――」
その瞬間、昼のチャイムが鳴った。
部員たちの顔が、一斉に食堂の方へ向く。
「昼だー!」
「食堂へ急げ!」
「今日のメニューは!?」
「パスタ!」
「いつもじゃん!」
「ドゥーチェも早くしないと、なくなりますよー!」
整列は一瞬で崩れ、生徒たちは食堂へ走り出した。
「ま、待て! まだ秘密兵器の説明が……!」
アンチョビの声は、部員たちの足音に飲み込まれる。
広場に残ったのは、アンチョビ、カルパッチョ、ペパロニ。そして、カバーを掛けられたままの三輌だけだった。
「あー……行っちゃったっすね」
「お昼時ですから」
ペパロニが頭をかき、カルパッチョが苦笑する。
アンチョビは肩を落としかけたが、すぐに顔を上げた。
「……腹が減っては、勢いも出ないからな」
「姐さん、さすがっす!」
「では、私たちも行きましょう」
アンチョビは、もう一度カバーの掛かった車輌を見た。
食べて、笑って、働いて、走って、撃って、勝つ。
それがアンツィオだった。
* * *
同じ頃、大洗女子学園では、戦車倉庫横の会議スペースにアンツィオ高校の資料が広げられていた。
ホワイトボードには、カルロ・ベローチェCV33、セモヴェンテM41 da 75/18、P40導入の噂、追加車輌の可能性が書かれている。
中央には、赤い文字で大きな一文。
『第2回戦より、最大出場車輌数は十二輌』
「十二輌!? 多くない!?」
沙織が声を上げた。
「サンダースや黒森峰なら、普通に揃えてきそうだけどねー」
杏は椅子へ浅く座り、干し芋をかじっている。
「第2回戦以降、参加校全体に最大十二輌制が適用されます。大洗だけに有利な変更ではありません」
柚子が連盟の通達を読み上げた。
灯里の知る物語とは、細かな部分が変わり始めている。
ただし、今この会議室に灯里はいない。優花里の姿もなかった。
みほは資料を見つめながら、ホワイトボードへCV33の進路を書き足す。
「アンツィオ高校が十二輌の枠を使うなら、P40以外にも車輌が増えている可能性があります」
「相手はマジノを破った学校だ。油断するな」
桃が腕を組む。
「小型車輌が多い分、複数方向から動かれると厄介です。追いかければ、こちらが分断されるかもしれません」
「秘密兵器って、どんなのかな?」
「おいしいものでしょうか」
沙織に続き、華が静かに呟いた。
「戦車道の秘密兵器が食べ物のはずはない」
麻子が眠そうに返す。
「アンツィオなら、ありそうだけどね」
杏は楽しそうだった。
「とにかく情報が足りん。P40が本当に配備されたのか、追加車輌が何なのか、確認できれば――」
桃が言い終える前に、会議スペースの扉が勢いよく開いた。
「ただいまであります!」
入ってきたのは、コンビニの制服を着た優花里だった。
その隣には、同じ制服姿の灯里もいる。二人はビデオカメラと紙袋を抱え、どこかやり切った表情をしていた。
口元には、赤いパスタソースの跡が残っている。
みほは二人を見て、一瞬だけ固まった。
「もしかして……」
「はい! アンツィオ高校へ偵察に行ってまいりました!」
優花里が胸を張る。
「潜入は成功しました」
灯里も真面目に頷いた。
「ただし、食事の誘惑が強敵でした」
「二人とも、口にソースが付いてるよ?」
沙織が指摘する。
「偽装です」
「食べただけだろう」
麻子が即座に返した。
華は灯里の持つ紙袋へ目を向ける。
「何か買ってこられたのですか?」
「資料です」
灯里は紙袋を持ち上げた。
「それから、パニーニです」
「食べ物じゃん」
沙織が突っ込む。
「ですが、映像もあります! P40らしき車輌と、追加の車輌も確認しました!」
優花里がビデオカメラを掲げた。
「じゃ、見てみよっか」
杏が身を乗り出す。
画面が用意され、優花里が再生ボタンを押した。
* * *
時間は、同日の昼休み前まで遡る。
優花里は資料を開いては閉じ、再びアンツィオ高校の項目を確認していた。P40の文字へ目を落とすたびに小さく唸り、相手の車輌を直接見たいという気持ちを隠しきれていない。
その様子を、灯里が横から見ていた。
「アンツィオですか」
「えっ」
優花里の肩が跳ねる。
「偵察へ行きたい顔をしています」
「さ、さすが戸郷殿……!」
「秋山さんは、戦車のことになると分かりやすいです」
「そ、そうでありますか?」
「はい」
灯里は、机の横から畳んだコンビニ制服を取り出した。
「私も同行します。アンツィオ高校は、食事や商売も含めて確認する情報が多そうです」
「心強いであります!」
「ただし、車輌偵察の中心は秋山さんです。私は周辺状況と、TOGⅡにとって危険な点を確認します」
「了解であります!」
二人はビデオカメラを持ち、連絡船でアンツィオ高校へ向かった。
灯里にとってアンツィオは、知っている学校であり、まだ知らない学校でもある。明るく、賑やかで、食べ物が強いという印象は変わらない。
けれど、この世界ではP40だけでなく、追加車輌の噂まであった。
原作を知っているだけでは足りない。
灯里は、最近そのことを強く感じていた。
* * *
アンツィオ高校の学園艦へ降りると、最初に漂ってきたのは料理の匂いだった。
焼けたパン、トマトソース、オリーブオイル。鉄板で具材を炒める音が響き、石畳の通りにはいくつもの露店が並んでいる。
制服姿の生徒が調理と客引きを行い、生徒たちがその料理を買っている。学園というより、商店街と祭りを一つにしたような光景だった。
「すごいであります……! これがアンツィオ高校!」
「学校と商店街と祭りの境界がありませんね」
優花里が感動し、灯里は周囲を見回す。
戦車を模した看板。戦車道部応援メニューと書かれた黒板。露店の隅には、燃料缶の空箱まで積まれていた。
食事、商売、部活動が、ひとつの生活として混ざっている。
二人は、ミラノ風ジェラートと書かれた露店へ近づいた。
「最近転校してきたばかりなんですが、今日はお祭りですか?」
優花里が自然な顔で尋ねる。
店番の生徒は笑った。
「いつも通りだよー。いろんな部活が露店を出してるの。戦車道部もよくやってるよ」
「戦車道部も、でありますか?」
「戦車はお金がかかるからね。食べて応援、買って応援ってやつ」
灯里はジェラートを受け取りながら、周囲の生徒を確認する。戦車道部らしい生徒も調理や接客を行い、食材や燃料らしき箱を運んでいた。
「露店の売上を、部費や維持費へ回しているようですね」
「独自の部費調達でありますな!」
アンツィオは、単に資金の乏しい学校ではない。
足りないなら稼ぐ。稼ぐなら得意な料理を使う。働くなら、皆で楽しく行う。
その考え方が、学園艦全体へ染みついているようだった。
通りを進むと、『戦車道部』と書かれた露店が見えてきた。
鉄板の前に立っていたのは、ペパロニだった。
「そこの二人、食べていきなー! うちのナポリタンは、安くて多くてうまいっすよ!」
優花里と灯里は一度顔を見合わせ、自然な流れで席へ座った。
鉄板の上で麺が跳ね、トマトソースの香りが広がる。ペパロニの手つきは大雑把に見えるが、動きに迷いはなく、食べる側を待たせなかった。
「熱いうちに食べるっす! 三百リラっすよ!」
皿には、かなりの量のナポリタンが盛られている。
「この量で三百リラ……」
灯里は硬貨を置きながら、採算を少し心配した。
優花里は一口食べ、目を見開く。
「お、おいしいであります……!」
「でしょー!」
ペパロニが嬉しそうに胸を張った。
優花里は食事を続けながら、自然に質問を挟む。
「あの、アンツィオ高校に新型戦車が入ったと聞いたのですが……」
「お客さん、通っすねー!」
ペパロニは疑う様子もなく笑った。
「今頃、アンチョビ姐さんがコロッセオの辺りでP40を乗り回してると思うっす!」
「P40、ですか」
灯里も顔を上げる。
「あれはすごいっすよ。姐さんたちが露店で稼いで、先輩たちの積立も合わせて、ようやく買った秘密兵器っす」
「皆さんの努力の結晶でありますな」
優花里が感心していると、ペパロニはさらに続けた。
「端の方には、くじで当たった車輌もあるっすよ」
「くじ?」
「戦車道連盟の車輌維持振興くじっす! 姐さんはオリーブオイル狙いだったんすけど、戦車が当たったっす!」
「景品の振れ幅が大きいですね」
灯里は真顔だった。
そこへ、カルパッチョが通りかかる。
「あら、遠くから来たんですか?」
「あ、はい。最近こちらへ来たばかりであります」
優花里が少し緊張しながら答えた。
「楽しんでいってくださいね。アンツィオは食べ物だけでなく、戦車道も面白いですから」
「はい!」
カルパッチョは去り際に小さく手を振る。
「アリーヴェデルチ」
「さよナランチャ」
灯里が静かに返した。
「戸郷殿?」
「挨拶です」
「そうでありますか……?」
優花里は首を傾げたが、それ以上は追及しなかった。
* * *
二人がコロッセオ方面へ向かうと、すでに多くの生徒が集まっていた。
広場の中央には、P40に乗ったアンチョビがいる。カバーを外された車体は陽光を受け、集まった部員たちの前で堂々と姿を見せていた。
アンツィオにとって、P40は単なる新戦力ではない。
倹約、積立、露店での労働。
学校全体の努力が形になった戦車だった。
「見よ! これが我々アンツィオの秘密兵器、P40である!」
「ドゥーチェ!」
「ドゥーチェ!」
「ドゥーチェ!」
優花里はビデオカメラを構え、車体を追った。
「P40であります……! アンツィオにとっては、火力と装甲を担う非常に大きな戦力です!」
灯里も静かに観察する。
大洗の現在の戦力で、正面から受けるには厄介な相手だった。特に八九式やM3リーのような装甲の薄い車輌にとっては、正面へ出ること自体が危険になる。
「正面から受けると、今の大洗では厳しいですね」
「はい。P40を中心に据えられるなら、対策が必要であります」
その時、灯里は広場の端へ目を向けた。
カバーを半分だけ外された、小型車輌が二輌並んでいる。
低い車高。小さな車体。正面に伸びた47mm砲。上部には、戦車道公式仕様らしい安全カバーが追加されていた。
「……あちらにも車輌があります」
「えっ?」
優花里がカメラを向ける。
「あれは……Semovente L40 da 47/32であります!」
「かなり小さいですね」
「L6/40軽戦車の車体を利用した対戦車自走砲です。P40ほどの火力や装甲はありませんが、小さくて隠れやすく、待ち伏せに向いています」
灯里は二輌の車高と砲身の位置を確認した。
「TOGⅡにとっては、嫌な相手です」
「P40よりも、ですか?」
「P40は正面からの脅威です。ですがL40は、隠れた場所から履帯を狙ってくる可能性があります」
優花里の表情が引き締まる。
「TOGⅡの履帯を切られれば、通路封鎖も後方支援もできなくなるでありますな」
「はい。遅いことと、動けないことは違います」
TOGⅡは速くない。
だが、必要な場所まで動き、車体を置くことには意味がある。その前に足を止められれば、盾にも壁にもなれない。
L40は試合の中心になる車輌ではないかもしれない。それでも、TOGⅡにとっては十分に警戒すべき相手だった。
広場では、アンチョビの演説が続いている。
「P40は、我々が倹約し、露店で稼ぎ、先輩たちの積立まで合わせて手に入れた誇りだ!」
「おおー!」
「そして、残った端数で買った戦車道連盟・車輌維持振興くじ! 一等は新型整備機材一式! 二等は中古戦車道車輌引取権と整備補助券! 三等は一年分の燃料補助券! 四等は高級オリーブオイル詰め合わせ!」
「姐さんは四等狙いだったっす!」
ペパロニが声を上げる。
「だが、当たったのは二等!」
「戦車が当たったー!」
「すごーい!」
「食べられないけどすごい!」
アンチョビは一瞬、遠い目をした。
「……オリーブオイルではなかったがな!」
「でも、戦力は増えました」
カルパッチョが穏やかに微笑む。
「そうだ! ならば使う! それがアンツィオだ!」
再び歓声が上がった。
努力で手に入れたP40。
偶然手に入った二輌のL40。
どちらも笑いながら、自分たちの戦力へ変えていく。
灯里は、アンツィオへの認識を少し改めた。
ノリと勢いは、確かにある。
けれど、それは軽さではない。足りないものを自分たちで補い、失敗も偶然も楽しみながら前へ進む力だった。
この相手は、油断できない。
* * *
映像が止まると、大洗側の会議スペースはしばらく静かだった。
「P40に、追加の小型自走砲二輌かー」
最初に口を開いたのは杏だった。
「くじで戦車が当たるとは、どういうことだ!」
桃が叫ぶ。
「戦車道連盟・車輌維持振興くじです。二等が中古戦車道車輌引取権と整備補助券でした」
灯里が説明する。
「そんなくじ、あるんだ……」
沙織は複雑そうだった。
「四等のオリーブオイルが欲しかったんだろうな」
麻子が呟く。
「高級オリーブオイル……良いですね」
華は少し興味を示した。
優花里は映像を一時停止し、確認できた車輌を指で示す。
「P40が一輌、セモヴェンテM41 da 75/18が二輌、CV33が七輌、Semovente L40 da 47/32が二輌。確認した範囲では、合計十二輌になります」
「本当に枠いっぱいだね……」
沙織がホワイトボードを見る。
みほは映像と資料を見比べながら、相手の動きを組み立てていた。
「CV33でこちらを撹乱し、セモヴェンテとP40で撃破を狙う。L40が加わるなら、待ち伏せや履帯狙いにも注意が必要だね」
「TOGⅡは通路を塞げます」
灯里も続ける。
「ですが、配置へ入る前や、横道を警戒している時に履帯を狙われると、その場から動けなくなる可能性があります」
「いつも遅いのに、動けなくなると違うの?」
沙織が首を傾げた。
「遅いのと、動けないのは違います」
「名言っぽい」
麻子が言う。
「TOGⅡにとっては重要です」
灯里は真剣だった。
みほはホワイトボードへ、P40、M41、CV33、L40の名前を書き足していく。
相手は賑やかで、食べ物がおいしく、少し締まらない。
けれど、マジノ女学院を破り、努力してP40を購入し、偶然手に入れた車輌まで戦力へ組み込んでいる。
ノリと勢いだけではなかった。
「まず、P40の火力と装甲をもう少し調べよう」
みほが言った。
「CV33は追いかけず、動ける範囲を狭める練習をする。L40がいるなら、待ち伏せと履帯狙いへの警戒も必要だね」
「TOGⅡはCV33を追えませんが、相手が通りたい場所を塞ぐことはできます」
灯里はホワイトボードの地図を指す。
「問題は、その位置をL40に読まれた場合です」
「じゃ、足回りを守る練習も必要だねー」
杏が言った。
桃はホワイトボードを軽く叩く。
「気を抜くな! 相手はマジノを破り、最大十二輌で来る可能性がある!」
「ノリと勢いだけじゃないんだね」
沙織が、映像の中で笑うアンツィオの生徒たちを見る。
「はい。かなり侮れない相手であります!」
優花里は力強く頷いた。
「それに、お料理も強そうです」
華が静かに付け足す。
「そこも戦力なのか」
「士気には関わります」
麻子の問いに、灯里が即答した。
みほは、もう一度画面の中のP40を見た。
車上で誇らしげに笑うアンチョビ。大きく手を振るペパロニ。部員たちを穏やかに見守るカルパッチョ。
その後ろには、P40と二輌のL40。そして、数多くのCV33が並んでいる。
賑やかで、明るく、食べ物の匂いがする。
それでも、確かに強い相手だった。
TOGⅡはCV33を追えない。
P40と正面から撃ち合うのも危険が大きい。
さらに、二輌のL40は、隠れた場所から履帯を狙うことができる。
大洗は、もう一度作戦を組み直さなければならない。
次の相手は、アンツィオ高校。
ノリと勢い、積み重ねた努力、そして少しの幸運まで戦力に変える、油断のできない学校だった。