学園都市で暮らす方舟   作:酔生夢死の願望機

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あらすじ
先生、アビドス高等学校到着。
先生、アビドスの現状を把握。
先生、アビドス高等学校とライン生命エネルギー課との、実験のための借地契約に同席。
セリカ、行方不明。

アークナイツの育成素材が、常に枯渇気味のドクターです



1-2

 アビドス対策委員会のみんなが、セリカの安否を心配していた。そんな中、ホシノと私は部室に入る。

 

 "ただいま"

 

「どうだった、先輩?」

 

「先生が持ってる権限を使って、連邦生徒会が管理するセントラルネットワークにアクセスできた」

 

「先生、そんな権限までお持ちなのですね···」

 

「うへーもちろんこっそりだけどね。ばれたら始末書ものだよ~?」

 

「ええっ!だ、大丈夫なんですか、先生?」

 

 "セリカの安全のためなら"

 

「連絡が途絶える直前のセリカちゃんの端末の場所、ここだったよー」

 

 ホシノが、指し示した場所は、砂漠化が進んでいる市街地で、住民が居なくなり、廃墟になったエリアらしい。ただ、治安が維持できなくて、チンピラばかりが集まっている場所らしい。以前アヤネが、危険要素を分析した際に、カタカタヘルメット団の主力が集まっていると確認されているのだと。

 

「なるほどねー、帰宅中のセリカちゃんを拉致して、自分たちのアジトに連れて行ったってことかー」

 

「学校を襲うくらいじゃ物足りなくて、人質を取って脅迫しようってことかな」

 

「考えていても仕方ありません!急いでセリカちゃんを助けに行きましょう」

 

「うん、もちろん」

 

「よっしゃー、そんじゃ行ってみよー!」

 

 連絡が途絶えた場所に向けて、出発した一同は目的地に近づくにつれて、誰かの歌声が聴こえてきたが、その歌声と同時に嗚咽や呻き声に似た声も聞こえてきた。そして暫くして、歌声は止んだ。

 

「ん、誰かいるみたい」

 

「カタカタヘルメット団のアジトだから、きを引き締めていこう」

 

「ニャーン」

 

「っ!!」

 

 いつの間にかホシノの足下に、赤いリボンを着けた、毛並みの整えられた二又のしっぽを持つ黒猫が居り、鳴き声をあげた。それにより、先程の歌声の主らしき大人の男性に気付かれてしまった。

 

「おや、観客が居たようだ」

 

「うへー、お兄さんは、誰かな?」

 

「私はトラゴーディア。とある劇団で、劇団長をしている」

 

「じゃあ、トラゴーディアさん。猫耳の生えた黒髪ツインテールの女の子は、いませんでしたか?」

 

「ああ、居たと記憶している。ただ、劇作家が連れて何処かへ向かったが」

「もともと、そこで倒れている奴らに、担がれていたから助けたが。その子がどうした?」

 

「じゃあ今は、貴方達が誘拐犯?」

 

「それは、捉え方次第だ」

 

 ホシノの足下で鳴いた黒猫を抱えて撫でながら、トラゴーディアは質問に答えている。しかし、最後の質問の回答を聞き、ホシノは倒して尋問すればいいと、武器を構える。それを見て、トラゴーディアは不敵に宣言する。

 

「舞台は整った。最後の観客は自ら舞台へ上がり、私に刃を向ける刺客となった。これより、この地での最後の舞台の幕が上がる」

 

 トラゴーディアが、宣言を終えると、対策委員会は先生の指揮の下、トラゴーディアに向けて撃っていく。しかし、トラゴーディアは必要最低限の動きで銃弾を避け、歌い始めた。離れていた、先生とアヤネには遊ばれていると感じた行動だが、その場にいた生徒達には彼が歌うことは、歌う以上に大きな意味があることを、理解させられた。

 

 "あれ?みんな動きが、いつもより鈍いと思うんだけど、アヤネはどう思う?"

 

「はい、先生の言う通り皆さん動きが鈍っていますね。どうしたのでしょうか?」

 

「この場に居ない人たちは、気楽でいいねー」

「あの人の歌声には、精神に干渉する力があると思うんだ」「だから、動けているだけでも頑張ってる方だよ」

 

「なっ!!しかしそれなら納得です!どれほど精神干渉が強力か分かりませんが、これ以上無理をしても勝てる相手ではないでしょう。一時撤退を推奨します!」

 

 "そうだね。みんな、一端撤退だ!"

 

「···っ!!···わかった」

 

「そうですね、無闇矢鱈に戦って勝てる相手ではないですしね」

 

「仕方ないよね」

 

 そうして、対策委員会のみんなは、思わぬ強敵と遭遇したことにより、逃げ帰るようにトラゴーディアから逃走したのだった。それを見届けた劇作家の青年は、セリカを連れてトラゴーディアの前に姿を現した。

 

「彼女達、帰ってしまいましたよ。この子は、どうします」

 

「何、私が彼女の家まで責任持って送り届けよう」

 

「いや、あの時に帰してくれたらよかったでしょ!!」

 

「私は、そうしようとしたが、勘違いしたのは彼方だろう?」

「ただ、警戒しているのは良いことだ」

「目的を為すには、甘言や優秀な人物は警戒して、それ等を上回る知恵や、実力を身に付けるべきだ」

 

「何それ、私への忠告のつもり?だったら家まで送ってもらわなくて結構よ」

 

「なら、気を付けて帰ってください」

 

「言われなくてもわかっているわよ!!」

 

「一応、迷惑をかけた詫びだ」

 

 そう言ってトラゴーディアは、セリカに何かの部品を、渡して去っていった。

 

「···なんなの?あいつら」

 

 セリカのその呟きに対する反応は、誰からも返ってこなかった

 

 学校に戻ってきた先生達は、トラゴーディアの歌の対策を、考えていた。そんな議論を30分程していたところ、セリカが帰ってきたのだ。皆で、セリカを質問責めして、無事を確認していたら、思い出したかのように、ポケットから何かの部品を渡してきた。みんな不思議がって、なんの部品かを聞くと、トラゴーディアから、詫びといって渡されたらしく、トラゴーディアから去り際に、解析したらわかると言われたらしい。そして、その部品を解析すると、キヴォトスでは使用が禁止されている違法機種にしか使われない部品だったことが判明した。この、流通ルートを分析すると、ヘルメット団の裏にいる存在を洗い出せると、入念に調べるようだ。その、裏にいる存在は、次なる一手を進めるようだ。

 

「···やはり格下のチンピラどもでは、この程度が限界か」

「主力戦車も送り出したのに、ただの劇団にやられるとは」

「ふむ、···となると専門家に依頼するとしよう」

 

(Prrrr、ガチャ)

 

「はい、どんなことでも解決します。便利屋68です」

 

「仕事を頼みたい、便利屋。──」

 

 こうして、新たな刺客がアビドス高等学校にむけられたのだった。




アークナイツの設定で、最強格のオペレーターたちは、基本的にブルアカ世界の最強格と、同等もしくは勝てるくらいの強さで設定します。

いずれ、某チャンネル風のおまけを、書きたいけど、書けないと思う私がいます。
他にも、おまけで書いてほしいものがあったら、感想などに書いていただけたら、反映できるように頑張ります。

機械仕掛けの花のパヴァーヌ編で、登場させるアークナイツの陣営は、どこがいいですか?()内のキャラは、その陣営内でいちばん登場させるつもりです。

  • カジミエーシュ(フレイムテイル)
  • エーギル、イベリア(グラウコス)
  • 極東(ミヅキ)
  • サルゴン(ユーネクテス)
  • ロドス(ロゴス)
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