ヴィクロで再びイナイレにハマってしまい、楽しんでいるうちにあることを思いました。
「これ、鬼道と音無ってもしかしたらエイリア側に入っていたかもしれないよな…」
そんな感じで書き始めましたので、原作と矛盾点が生じるかもしれませんが楽しんでいただけたらと思います。
「ぐすっ…お兄ちゃん、パパ、ママ…」
僕が本を読む場所を探していたら、小さな泣き声が聞こえてきた。何かあったのかな?と見に行くと青みがかった女の子が隅っこで泣いていた。周りに誰もいないのでどうしようかなと悩んでいると、ママから「困った人には支えてあげるんだよ…」って言われたことを思い出した。
…これが今なのかなと思い、その子のもとへ向かった。
「どうしたの?」
僕が声を掛けるとその子はビクッとしながらこっちを見てきた。
僕は女の子の横に座り、ゆっくりと話しかける。
「僕のママがね、さびしい時はだれかに話すと気持ちが落ち着くよって言ってたんだ。もしよかったら僕に話してくれるかな?」
女の子は目を丸くしながら僕の方を見てきた。そしてゆっくりと喋ってくれた。
「ぐすっ…あのね、お兄ちゃんがこの前、きどうっておうちにいった後からはるなに連絡が一回もきてないの。はるなのこと忘れちゃったのかな?」
どうやら女の子、はるなちゃんにはお兄ちゃんがいて引き取られたとのこと。僕が施設に入った1か月前から見た感じ兄妹はいなかったからずっと連絡が来ていないみたい。それで寂しくて泣いちゃっていたのかな。
また泣き出してしまったはるなちゃんの背中を僕はさすりながら言う。
「僕のお母さんもね、この前病院で死んじゃったんだ。」
ゆっくりと話し出す僕にはるなちゃんはビクッとしてこちらを見てきたが僕はそのまま話す。
「だから僕もすごく寂しい。だけどママが『ママとは離れ離れになっちゃうけど、僕のことをそばで見てるから』って最後に言って僕にこれを渡してくれたんだ。」
僕はそういうと首元からネックレスを取り出し、ついているペンダントをあけてはるなちゃんに見せた。そこにはママと僕の2人の写真が入っている。
「だからママはずっと僕の中にいて守ってくれているって思っているんだ。はるなちゃんも同じのあるかな?」
僕のペンダントをまじまじと見ながら聞いていた。
「はるなもある…ちょっと待ってて」
はるなちゃんはそう言うと走りながらどこかへ走っていった。僕はおとなしく待っているとしばらくしてはるなちゃんは手にいくつか持ってきた。そして僕の横に座り、僕に写真立てを見せてくれた。写真にははるなちゃんと男のこと、優しい顔の大人2人がうつっていた。
「これがね、ママ、パパ、おにいちゃんとサッカーをしていた時の写真でこっちがパパとママが死んじゃったときの形見なんだ。パパのはお兄ちゃんが持っているけど」
そう言うとポケットからとてもきれいな指輪が入っているネックレスを僕に見せてくれた。
「お兄ちゃんはサッカーが好きなんだ」
「うん、お兄ちゃんサッカーがとても上手なんだ。はるなも一緒にやっていたんだよ」
僕がはるなちゃんに聞くとすぐに返してくれた。
「そしたらサッカーをやっていたらお兄ちゃんとまた会えるかも知れないね。それをパパとママが見守ってくれていると思うよ」
「また会える…みまもってくれる…」
僕がそう言うとはるなちゃんは驚いた表情で僕を見るとともに小さい声で呟いていた。話を聞いているうちに、僕も施設に来てからボールを蹴っていなくてサッカーをしたくなっていた。
「僕もサッカー好きなんだ。一緒にお兄ちゃんに上手くなったねと言ってくれるようにサッカーしよ!」
立ち上がりはるなちゃんに手を差し伸べるとはるなちゃんは勢いよく僕の手を握って笑顔で返事をくれた。
「うん!いっしょにやろ!」
「やった!そしたらお片付けしてから一緒に庭にいこ!」
「まって!」
僕はそう言って本を戻そうとするとはるなちゃんが呼び止める。
「私の名前ははるな!きみの名前はなんていうの?」
はるなちゃんが僕にそう聞いてきた。
「僕の名前は
「ゆうせいくん!よろしくね!」
そう言いながらはるなちゃんは僕に手を差し出してきた。僕がその手を握るとすぐにはるなちゃんが歩き出しながら言った。
「いっしょに片付けしてからサッカーしようね!」
「…そうだねっ!いっしょにやろう!」
あまりの変わりように僕は驚きながらもついていった。
…懐かしい夢だな
目を覚ますと辺りは森でおおわれている場所だった。どうやら僕は暖かい陽だまりの中ついつい昼寝をしていたみたいだ。そしてお日さま園に移る前の施設での懐かしい思い出が夢に出てきたのだ。
(はるなちゃん、元気にしているかな…)
そう思いながら僕は首にかかったネックレスのチェーンを思わず握りしめていた。はるなちゃんが引き取られて、僕もお日さま園に行くことになって離れ離れになる前に、チェーンを交換したのだ。また会ったときに戻そうね!という約束とともに…
「…これからやることは絶対にみんなを悲しませることになるんだろうな…お母さん、何が正解だったのかな…」
そう僕は呟きながらペンダントを開き、お母さんの写真を見る。正直、お父様のやっていることは間違っていると思う。だって死んだ人は帰ってこないし、たくさんの学校の人たちが悲しんでしまうことになるから。正直、瞳子姉さんと一緒に抜けたかった。でもお日さま園のみんなはお父様を信じている。ここで得たたくさんの友達を裏切ることはできないし、少しでもみんなを守らなきゃという思いが強くて残ることにした。
そしてお父様の判断により僕はガイアに入ったけど、ジェミニストームやイプシロンのメンバーからは様付けで呼ばれるし、マスターランクのプロミネンスとダイヤモンドダストとはジェネシスの座を巡って争っている。
お日さま園でみんなでサッカーをしたりいろんなことをしたあの頃にはもう戻れないのかな…お互いにまた本名で呼び合っていきたいな。
「ユスター、こんなところにいたんだ。探したよ」
「ヒロ、いやグラン。ちょっと考え事をしていてね」
僕の名前を呼ばれ振り向くとそこには僕たちガイアのキャプテン、基山ヒロト…グランが立っていた。考え事をたくさんしていたからかいつの間にか練習時間になっていた。いつまでたっても現れない僕を探しに来ていたらしい。
「考え事はいいけどもう練習の時間だよ。早く行かないとウルビダから怒られるよ」
「それは嫌だね…早く行こう」
僕は立ち上がり、グランと一緒に星の使徒研究所へ入っていった。
「いよいよ明日には僕たちの計画が始まるね、ユスター」
「…あぁ、ただ学校破壊はやりすぎだと思うけどね」
「それが父さんの願いなんだからオレたちは実行するだけさ」
こんな会話をしながら僕たちはグラウンドに入った。
「遅いぞ、ユスター。グランも見つけるのに時間がかかるんだ」
「ごめんごめん。ちょっと考え事をしていたらこんな時間になっていた」
「私たちはジェネシスになるのだぞ。そんな気の抜けたことをしていいと思っているのか!」
「まあまあウルビダ、ユスターも遅刻したいわけではないんだからさ。」
「グラン…ったく今回だけだぞ!」
到着するなりウルビダの小言が入ったが、グランのとりなしで何とかなった。いざ練習が始まり、今日は各自連携の調整を行うことになっている。どんなメニューにしようかと考えていると僕のもとへアークとクィール来た。
「ユスター、崩しの展開についてだが、俺やクィールは両サイドに張り付いて隙を見てクロスをあげればいいんだよな」
「ああ、僕がロングパスなどで展開するからそこでクロスをグランやウルビダにつなげられるような位置取りをしてくれ。上下動大変だけどそこはよろしく頼む。」
「大丈夫だっポ~頼れる司令塔様がパスをしてくれるからうごきやすいっポ~」
「クィールと同じだ。ウルビダもキツく言っているがなんだかんだお前の展開を頼りにしているからな」
「期待に応えられるようにしなきゃなね。そうだ、ロボット相手にそのサイドへの展開の練習を今日はすることにしないか」
「「了解!」っぽ~」
ボランチの司令塔としてみんな僕のことを信頼してくれている。もっと頑張んないとな。
そう僕は思いながらロボットを呼ぶためにエージェントの方に連絡を取り、アップを始めていった。
読んでいただきありがとうございます!
久しぶりに創作活動を行っていくと難しいなと改めて実感させられています。
ご指摘、感想などあれば励みになりますのでお願いします。
それではまた次回よろしくお願いします。