ポケットモンスター カロス大家族記   作:空念

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第95話: 星々の予知を超える絆! 丁寧な1対1の激闘とサイキックバッジ

星々が煌めく宇宙空間のような神聖なフロア。

満天の星空を背景に佇むジムリーダー・ゴジカは、静かに瞳を閉じ、未来を見通すようにゆっくりと口を開いた。

「……星々の巡り、未来に映し出されるは、強大な炎と漆黒の闇。だが、その運命の糸すら断ち切るほどの強い絆が、あなたたちにはあるようですね」

ゴジカが静かに腕を掲げると、空間の歪みと共に彼女のパートナーである二匹のニャオニクスが優雅に姿を現した。エスパータイプの頂点に立つジムリーダーが放つ圧倒的な威圧感。しかし、今のミソラと大家族には、それを恐れる迷いは微塵もなかった。

「予知された未来なんて、私たちの絆で何度でも書き換えてみせるわ! まずは一匹目、いってきて、アブソル!」

「アブッ!」

ミソラの号令と共に、最初のバトルフィールドへ躍り出たのはアブソルだ。対するゴジカは、一匹目のオスのニャオニクスを繰り出す。

 

先手を取ったのはゴジカのニャオニクス。鋭い超能力の念波がアブソルを襲うが、あくタイプであるアブソルには超パータイプの技が効かない。

「効かないわ! アブソル、『ふいうち』よ!」

「アブゥッ!!」

真っ黒な影を纏ったアブソルが目にも止まらぬスピードで突撃し、ニャオニクスの懐へ一気に飛び込んで強烈な一撃を叩き込んだ。一進一退の攻防の末、あくタイプの優位性とアブソルの鋭い爪が上回り、まずは見事に一匹目を撃破する。

 

「お見事ですね。ですが、次こそが本番です」

ゴジカは静かに頷くと、二匹目のメスのニャオニクスを繰り出した。続けてミソラは、相棒であるブラッキーを送り出す。

今度は互いに一歩も譲らない真っ向勝負の心理戦となった。ニャオニクスが繰り出す手練手管のサイコキネシスと未来予知のコンビネーションに対し、ブラッキーは圧倒的な耐久力とミソラの冷静な指示で一歩ずつ確実に距離を詰めていく。

「ブラッキー、負けないで! 全力で『しっぺがえし』!」

「ブラァァッ!!」

耐え抜いた末に放たれたブラッキーの重い一撃が、ニャオニクスの防御壁を完全に打ち砕いた。二匹目のニャオニクスもついに倒れ込む。他の手持ちたちもゴジカのポケモンたちを圧倒した結果、難なく勝敗が決したことを告げるブザーが星空のフロアに響きわたる。

 

「……お見事です。私たちの予知の遥か先を、あなたたちの絆がしっかりと見据えていましたね」

ゴジカは目を見張り、そして穏やかな笑みを浮かべて深く頷いた。手持ち同士の丁寧なタイマン勝負の末に掴み取った、見事な勝利だった。

ジムの自動制御が解除され、星空のフロアに明るい現実の光が戻ってくる。

ゴジカは静かに歩み寄ると、ミソラの手に確かな重みを持つ美しいバッジをそっと手渡した。

「よくぞ勝ち取りました。これが、カロス地方7つ目の証――『サイキックバッジ』です」

「やった……! やったわ、みんな!」

ミソラがバッジを高く掲げると、アブソルやブラッキーをはじめとする仲間たちが、我がことのように嬉しそうに声をあげた。

カロスリーグ制覇へ向けて、残すバッジはいよいよ最後の一つのみ。激しい1対1のバトルを制し、予知の未来すら自らの手で覆してみせたミソラたちの旅は、最高潮の勢いのまま最終決戦の地へと向かって動き出すのだった。

 

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