その後、雇用契約を聞いた。
まず雇用形態は完全出来高制。冒険でどれだけ活躍できたに応じてその日の収入の何割かをもらえると言った形だ。何もしなければ報酬はなし。
尚文は最低4割は自分がもらうそうだ。雇い主だし当たり前だよな。
俺は自分の能力を可能な限り話した。
1日の変身可能時間は10分。これは戦闘が終わり次第すぐに解除を繰り返す方針にきまった。
その後ステータスを強化するために尚文はラフタリアのレベルを2だけ下げた。その後弱い魔物は尚文とラフタリアが苦戦しそうな敵は俺も協力して倒す。この方法でラフタリアのレベルはすぐに戻った。
尚文は「かなり早いペースで倒せるな」と言っていた。
タンク1、アタッカー2のパーティだしな。
その後は、野宿をすることをになった。
野宿は初めてなので今日の報酬代わりにいろんなことを教えてもらった。
「少しやってみたがラフタリアのステータスが確かに上がったな。」
「そうですね。この調子でどんどん資質を高めて強くなりましょう。」
「そうだね。」
そんな話をしてラフタリアは眠りについた。
俺と尚文は夜の見張りだ。寝てる間に魔物に襲われたら最悪だからな。
「そういえば、尚文はなんで勇者としてこの世界に来たんだ?」
俺は尚文に何があって召喚されたのか聞いた。俺アニメは3話あたりから見始めたからどうやって召喚されたのか知らないんだよな。
「俺は図書館で本を探していた時に知らない本を見つけてな中を少し読んでいたら紙が急に白紙になり、気がついたらこの世界に召喚されていた。」
マジか。尚文って本を読んだいたらいつの間にか召喚されていたらしい。俺とほぼ同じじゃないか!
「マジで!俺もほぼ同じだ。俺は本を返した時にジャンルの違う知らない本を見つけたんだ。最初の方を読んでいると、本が突然光出して気がついたらこの近くの草原にいたんだ」
「何!?途中までは同じじゃないか!でもなんで草原なんだ?」
「それは俺もわからないな。尚文は召喚で、俺は召喚。いや、憑依召喚になるのか?」
「?なんで憑依召喚だと思ったんだ?」
「それは、この変身能力のホムラとヒカリはいろんなゲームのキャラたちが集まって戦う対戦ゲームの追加キャラなんだ。このホムラとヒカリが登場するのはゼノブ◯イド2って作品だったはずだ」
「ゼノブ◯イド2。知らないタイトルだな」
「だよな。俺も追加キャラとして参戦するまで知らなかったし。ゼノブ◯イド1のキャラは対戦ゲームの方にすでにいたな。
シュ◯クってキャラだ。確か自分の能力を強化して戦うキャラだ。俺はゼノブ◯イドシリーズは一つもやったことがないんだがな。」
「未プレイなのか」
「うん」
「そういえば、そのいろんなキャラが集まるゲームってなんだ?」
「大◯闘スマッシュブラザーズだ」
「知らないタイトルだ」
「嘘つけ。このタイトルはめちゃくちゃ有名だぞ」
「いや本当に知らない」
「…マジで?」
「マジだ」
マジで?なんで尚文は知らないんだ?
「そういえば他の勇者どもも同じだったな。」
「他の勇者たち?」
確か、剣の勇者と弓の勇者と槍の勇者のだったな。
「ああ、他の勇者どもも全員違う日本から来たらしい。全員、総理大臣とか千円札の人の名前も違ったし。」
「そうなの?」
「そうだ。そういえば、お前はこの世界について詳しいのか?」
うーんここは素直にぶっちゃける方がいいよな。同じ日本人を騙すのはちょっと良心が痛むし。
「知ってはいるけど、ほぼ知らないと思ってくれ」
「どういうことだ?」
俺は盾の勇者の成り上がりについて知っていることを全て包み隠さず話した。
「そうか」
尚文は落ち込みながらそう言った。
「役に立たなくてごめん」
俺はそれしか言えなかった。
「気にするな」
尚文が励ましてくれた。
尚文のテンションがお通夜状態だな。何か話題を変えよう。
「それと、話は変わるんだが、尚文はこの世界に召喚される時に読んでた本ってどんな本なんだ?」
「俺は四聖武器書って本だ。内容は終末の波が発生し、その波に対抗するために勇者を召喚したって内容だ。」
なんか王道って感じだな。
「かなり似てるな。俺の方は四聖武器と天の聖杯って本だな。内容は、世界には波と呼ばれる厄災が起こっており、その波に対抗するために勇者が呼ばれた。そして、天の聖杯は勇者の補助をしている存在である。って感じだな」
この時、俺は気づいていなかった。尚文の目が変わったことに。
その後、尚文は俺にもう休めと言ってくれたので、俺は眠った。
勇者の補助をする存在(どの勇者を補助するかはわからない)つまりそういうこと。