そう……ワイトだ。   作:野雲 数夜

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お久しぶりで御座います。
もし待っていたと言う方がいらっしゃいましたら、真に申し訳御座いませんでした。
超久しぶりの投稿です。
リハビリみたいなものなので、グダグダかつ酷い文章です。


三話な予感

「受験番号十番、デュエルディスクをつけてリングへ上がりなさい!」

 

 実技試験は筆記試験の成績が低い順に行われるらしく、俺の番号が呼ばれたのは試験が始まってからおよそ一時間が経過した頃だった。

 

「ふぅー……」

 

 俺は大きく息を吐き出すと、入場する際に貸し出されたデュエルディスクを右腕に装着してリングへと向かう。

 筆記試験合格者百十数名、その中の十位。一応上位の成績だが、トップクラスかと言えばそうでもない何とも中途半端な順位。他人より優位な位置からスタートして、それなりに努力はしてきたつもりの結果がこれ。俺らしいと言えば聞こえは良いが、何とも情けない有様じゃないか。

 そうこう考えているうちにデュエルリングへと到着、青を基調としたコートにサングラスという何ともアレな出で立ちの試験官と相対した。

 

「よ、よろしくお願いします」

 

 少し噛んでしまったが何とか挨拶を済ませ、デュエルディスクを構える。

 

「受験番号十番、緊張するのは分かるが少し落ち着きなさい。これは君がどれほどのデュエルタクティクスを構築できるのか見る試験だ、負けが必ずしも不合格というわけではないので、もっとリラックスしてデュエルに臨むように!」

 

 俺がガチガチに緊張しているのが見抜かれたのか、そんな声をかけてくる試験官。

 成り行きで始まった二度目の人生。一度経験しているから言える事かもしれないが、今この時が人生における大きな分岐点の一つだ。勉学とデュエル……内容に違いこそあれ、試験の結果次第で人生が大きく変わるという点は一度目の時と変わらない。いや、むしろ二度目だからこそ、一度経験しているからこそ無意識に失敗しまいと余計に身体が固まってしまうのかもしれない。

 

「は、はい」

 

 うわずった声で一応返事をしてみたものの、そんな事でガチガチに緊張した身体がほぐれるわけもなかった。

 俺に一声かけたことで満足したのか、デュエルディスクを構える試験官。

 

「「デュエル」」

 

 互いのその言葉と共にデュエルディスクが起動。俺の実技試験が始まった。

 

「先行は譲ろう」

 

 試験だけあって、受験者の先行らしい。

 

「ドロー」

 

 俺はお決まりの台詞と共に最初の手札である五枚のカードをデッキから引き、更に一枚のカードを引いて手札に加えた。

 

「うぁ……」

 

 手札のカードを確認して、思わず声が漏れてしまった。

 《ヘルバウンド》《スカゴブリン》《チェンジ・スライム》《太古の壺》《バット》、とモンスターカードが五枚。それに装備魔法カードの光学迷彩アーマーを足した六枚が、今の俺の手札である。

 かなり偏った手札だ、せめて罠カードが一枚は欲しい。まあ、モンスターカードは当然全てが召喚に生け贄の要らない下級モンスターだし、装備魔法カードの光学迷彩アーマーは現在のデッキにおける貴重なダメージソースの一つだ。そういう点で言えば、まあ悪くはない……か?

 

「モ、モンスターカードをセット」

 

 そう言って、俺はデュエルディスクに伏せた状態でモンスターカードを置いた。すると、それと同時に重厚な音が鳴り、畳大に拡大された裏向きのカードがデュエルリングに現れた。ソリッドビジョンシステム。デュエルディスクに搭載されている機能の一つで、置かれたカードの情報を読み取り立体映像として映し出すことができる。この機能により、カードに描かれたモンスターがまるでその場に居るような臨場感あふれるデュエルが楽しめるのだ。

 今はまだ俺がセットしたモンスターカードしか映し出されていないが、デュエルが進めば他のモンスターも召喚されて映像は迫力のあるものになっていくだろう。

 

「ターン、終了です」

 

 俺はターン終了を宣言した。

 

「む、手札事故でも起こしたのかな? ……だが、デュエルに手は抜かんドロー!」

 

 モンスターカードをセットしただけでターン終了宣言をした俺の行動を少しいぶかしんで見せた後、試験官は自分のデッキから一枚カードを引いた。

 

「私は手札から《闇魔界の戦士 ダークソード》を攻撃表示で召喚――」

 

 試験官は手札を一瞥するとその中の一枚を抜き出し、絵の描かれた表面が見えるようにデュエルディスクに置いた。すると彼のデュエルディスクの表面に一条の光が走り、それとほぼ同時にソリッドビジョンシステムによる立体映像がデュエルリングに投影された。

 刺々しい漆黒の鎧にその身を包み、二本の曲剣を構える禍々しい姿の戦士。《闇魔界の戦士 ダークソード》は星四・戦士族・闇属性・攻撃力一八○○・守備力一五○○の通常モンスターで、下級モンスターの中では上位の攻撃力を持つ中々に強力なモンスターである。

 やはりデュエルディスクを使用したデュエルは良い。

 召喚されたモンスターのホログラムとは思えない存在感に呆けつつ、俺はそんな言葉を思い浮かべた。

 この世界の人口の内、恐らく三割以上は遊んでいるであろうこのカードゲーム。このゲームが全世界的な社会現象と言えるほどにまで流行った要因は、間違いなくこのソリッドビジョンだろう。ゲーム自体が面白いのは勿論だが、立体映像のはずなのにまるで本物のようなモンスター達が繰り広げる大迫力のバトルが、ショーとして広く一般に受け入れられたのだと俺は考えている。

 だからと言い切るわけではないが、この世界ではビートダウン系のデッキが主流で、その他の系統のデッキを使うにしてもどこかしらビートダウンの要素が入っている場合がほとんどだ。召喚してきたモンスターから見て、恐らく試験官のデッキもそれに準ずる内容の物だろう。

 

「《闇魔界の戦士 ダークソード》で裏守備モンスターを攻撃!」

 

 当然の話だが、相手のターンなので俺がそうこう思考をめぐらせている間にも状況は動く。

 デュエルリングに投影されたダークソードは、試験官が言葉を発すると俺が伏せたモンスターカードの前に移動し、その両手に持つ剣を勢い良く振るう。すると今まで裏向きでデュエルリングに映し出されていた俺のモンスターカードが翻り、表向きになったカードから機械仕掛けの蝙蝠が飛びだした。

 星一・機械族・風属性・攻撃力三○○・守備力三五○、通常モンスター《バット》だ。

 ダークソードの曲剣は飛び出したバットを正確に捉えると、その身体をいとも容易く切り裂く。すると分断されたバットのホログラムは、ガラスの割れるような音をたてて砕け散った。

 

「リバース効果を持ったモンスターかと思ったら、ただのレベル一モンスターか……。成績上位者だから期待していたのだがな……、私はカードを二枚セットしてターンエンドだ」

 

 何やら、俺に失望したみたいな言葉を吐いてターン終了を宣言する試験官。

そりゃあ俺だって、有効なリバースモンスターとかが手札にあれば使っていただろう。だが、あいにく俺のデッキには星一のバニラモンスターしかモンスターカードが入っていないのだ。

 勝手に想像して、勝手に失望されても困る……。そういうのは、デュエルが終わってからにしてもらいたいものだ。

 まあ……現在俺の場はがら空きで、下手をすれば次の相手のターンに負けてもおかしくはないので、何も言い返すことができないのだが……。

 

「俺のターン、ドロー」

 

 また裏守備表示でモンスターをセットすれば、敵の攻撃を一回は防げる。だが他にモンスターを召喚されれば、セットしたモンスターを攻撃された後直接攻撃される。仮にモンスターを召喚されなかったとしても、このままじゃジリ貧だ。できれば護封剣とか鉄檻とか、場に出したモンスターが破壊されずターン数を稼げるカードが欲しい。

 

『吾が輩……参・上!』

「…………」

 

 結構切羽詰ったこの状況で、俺が引いたのはワイトのカードだった。

 

『ふははは。積、吾が輩を引いたからにはもう安心だ!』

 

 空気を読まず、場の状況も理解せず、騒がしく笑うワイト。

 正直、かなり鬱陶しい。

 鬱陶しいのだが――――

 

「すぅー……、ふぅー……」

 

 俺は大きく息を吸い込むと、続いて大きく吐き出した。

 どうやらコイツ(ワイト)が騒いでくれているほうが、俺は冷静になれるようだ。

 

「俺はモンスターカードをセット、ターン終了」

 

 あーだこーだ考えたところで、今できることはこれしかない。俺は《チェンジ・スライム》のカードを伏せると、ターン終了を宣言した。

 

『積、吾が輩の出番はまだか?』

「まだ」

 

 相手の行動しだいでは使う前に終わってしまう可能性が有るが、一応こんなのでも俺のデッキの数少ないコンボのキーカードなのだ。ここで消費してしまうわけにはいかない。

 ワイトの質問に対して簡素に応答した後、俺は試験官の出方をうかがう。

 相手の手札しだいなこの状況。カードの種類が少ないからというと少々言い訳くさいが、俺がデュエルすると大抵はこのような状況になる。そして、七割以上の確立でそのまま押し切られて負けるのだ。

 

「はぁ……。負けても不合格にはならないとか言っていたけど、十中八九は不合格なんだろうな」

 

 そう小さく呟いた言葉は、自分の耳にすら届かず空気に溶けていった。

 

※ ※ ※

 

「これは……落ちた、かなぁ?」

 

 ドームの二階席のようなかたちに設計され、デュエルリングを見渡せる位置にある観客席。俺はその内の適当な椅子に腰を下ろし、他の受験者のデュエルを眺めながらボソリとつぶやいた。

 

「はあ……」

『ため息などついてどうしたというのだ、積。 勝ったのだからもっと嬉しそうにしたらどうだ?』

 

 陰鬱な気分を吐き出すように、一つため息をつく。するといつの間にカードから出てきたのか、ワイトが首をかしげながら問いかけてきた。

 

「そうは言ってもなぁ……」

 

 椅子の背もたれに上半身をあずけ、ぼーっと天井を眺める。そして、先ほどの試験デュエルの内容を思い返す。

 ワイトの言うとおり、確かに俺は先ほどの試験デュエルに勝利した。それはいい、デュエルに勝ったこと事態は喜ばしいことだ。

 問題なのは、その勝ち方なのである。

 

「ただ勝てば良いってわけじゃないからな……」

 

 俺はワイトの方に顔向けて、ため息のように言葉を吐き出す。

 デュエルアカデミアの入試試験は、筆記試験の成績とデュエルの内容で合否判定が下される。試験官も言っていたことだが、別に負けてもデュエルの内容次第で合格になることもある。つまりその逆もしかり、勝ってもデュエルの内容が酷ければ不合格になることもあるのである。

 デュエルアカデミアがプロデュエリストの育成を目的として設立された学校である事を考えると、それもまあ当然の事といえるのかもしれない。

 プロデュエリストのデュエルは、スポーツや格闘技などと同じくエンターテイメントなのだ。勝利という結果だけを求める愚か者はプロではない、そこに至る過程で観客を沸かせてこそ本当のプロデュエリストといえるだろう

 デュエルアカデミアの生徒は、いわばプロデュエリスト候補生。それになるにも、試験デュエルの内容である程度の可能性を見せる必要があるというわけだ。

 さて、ここで肝心のデュエル内容なのだが―――

 泥仕合も泥仕合、それはそれは酷いものだった。

 《光の護封剣》《攻撃の無効化》《グラヴィティ・バインド―超重力の網―》で試験官の攻撃を封じ、その間に《光学迷彩アーマー》を装備した《ヘルバウンド》で殴り倒しただけ。上級モンスターの召喚といった華もなく、大した山も谷も無い。強いて見所をあげるのならば、ライフが尽きる前に罠カードもしくは《ヘルバウンド》を破壊できるカードを試験官が引けるかどうかという所だろうか。

 当然、試験官には良い印象を与えなかっただろう。ついでに『何故吾が輩に装備しないのだ』などとわめくワイトが、実に鬱陶しかった。

 

『む……積、何やら騒がしくなってきたぞ』

 

 物思いにふける俺に、突然ワイトからの声がかかる。確かにざわざわと周りが少し騒がしい。

 俺が余計なことを考えている間に結構な時間が経っていたようで、デュエルリングにはもう試験デュエルをしている受験生の姿が見当たらなかった。すでに実技試験は終了したらしい。

 

「?」

 

 しかし、試験が終わったのに騒がしいのはなぜだろうか?

 状況が理解できず首をかしげていると、突然デュエルリングに青いコートを着た金髪のおかっぱヘアーの男が現れた。続いて学ランを着た茶髪の少年がデュエルリングに現れる、格好からして恐らく受験生だろう。

 どうやら、今から少年の試験デュエルが行われるらしい。彼は何か特別な存在なのだろうか、それとも遅刻でもしたのか?

 まあ、事情はどうあれ試験会場中から注目されている二人のデュエル。どんなデュエルとなるのか、中々に楽しみだ。

 

※ ※ ※

 

 少年の名前は遊城十代(ゆうき じゅうだい)。対する試験官はクロノス・デ・メディチと言い、何でもデュエルアカデミアの実技担当最高責任者であるらしい。

 実技の最高責任者がわざわざ相手をするなんて、やはり彼は何か特別な存在なのだろう。しかも試験官のクロノス教諭が使っているのは試験用に調整されたデッキではなく、本気のデッキであるらしい。試験用のデッキなどではデュエルにならないという事なのだろう。

 実際、彼はクロノス教諭が速攻で召喚した《古代の機械巨人(アンティーク・ギアゴーレム)》の猛攻でピンチに陥るも、それに耐えて今からこの状況をひっくり返してやるというように不敵に笑っているのだ。

 遊城は魔法カード《戦士の生還》を発動、墓地の《E・HERO フェザーマン》を手札に戻した。

 《戦士の生還》は、墓地の戦士族モンスターを一枚手札に戻すことができる魔法カードだ。そして彼のデッキは、見たところ《E・HERO(エレメンタル・ヒーロー)》を主軸としたデッキ。

 となれば当然―――

 

「フェザーマンとバーストレディ、攻撃力の低いノーマルモンスターというのは仮の姿。その本当の姿を見て驚くな、先生!」

 

 勢い良くそう言い放ち、遊城は手札から一枚の魔法カードを発動した。

 

「魔法カード融合発動、フェザーマンとバーストレディの融合。融合召喚、マイフェイバリットカードE・HERO フレイム・ウィングマン!」

 

 融合召喚とは手札・自分のフィールド上から、決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、融合モンスターを特殊召喚することである。遊城の使う《E・HERO》デッキは、この融合召喚によって強力なモンスターを展開していくデッキである。

 

「しかし、フレイム・ウィングマンか……」

 

 遊城のフィールドに召喚されたモンスターを見て、俺はボソリとつぶやいた。

 《E・HERO フレイム・ウィングマン》は風属性・戦士族・攻撃力ニ一○○・守備力一ニ○○の融合モンスター。融合召喚でしか召喚できず、このカードが戦闘で破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与えるという効果を持っている。

 中々強いモンスターではあるのだが、残念ながら今回は相手が悪い。クロノス教諭が召喚している《古代の機械巨人》は、攻撃力三○○○の最上級モンスター。このままでは次のクロノス教諭のターンに破壊されてしまうだろう。

 

「特別講義してアゲール。良いですかー、デュエルにくだらないゴタクはイラナーイ。覚えておきなさーい、融合召喚した所でー攻撃力はニ一○○。私のアンティーク・ギアゴーレムには及びマセーンヌ」

 

 クロノス教諭は絶対に負けるはずが無いといった態度で、そう遊城に言う。

 攻撃力の差は九○○、遊城の手札しだいで逆転される可能性は十二分にある。だと言うのに、何故クロノス教諭はあんなにも余裕があるのだろうか?

 

「じゃあ、先生に教えてやるぜ。ヒーローにはひーローに相応しい、戦う舞台があるんだ」

 

 そう言うと、遊城は手札から魔法カードを発動した。

 

「フィールド魔法スカイスクレイパー」

 

 遊城のその言葉と共にデュエルリングに無数のビル群が出現し、フィールドはあっという間に高層ビル街へとその姿を変える。

 フィールド魔法とは、フィールドカードゾーンと呼ばれる場所に一枚だけ置くことができる魔法カードだ。その効果はお互いに及び、新しいフィールド魔法を使うと古いフィールド魔法は破壊されるという特徴がある。

 遊城の使ったカードは《摩天楼―スカイスクレイパー―》、フィールド魔法の一種である。

 クロノス教諭の場に伏せカードは無い、どうやら勝負はついたようだ。

 

「さぁ、舞台は整った。行けぇフレイム・ウィングマン、アンティーク・ギアゴーレムに攻撃」

「冗談デショ? フレイム・ウィングマンの攻撃力などアンティーク・ギアゴーレムの足元にも及ばなイーヌ」

 

 どうやらクロノス教諭は《摩天楼―スカイスクレイパー―》の効果を分かっていないようだ。

 

「ヒーローは必ず勝つ! スカイスクレイパーの効果は自分よりも攻撃力が高いモンスターとヒーローが戦う場合に、その攻撃力を一○○○ポイントアップさせるフィールド魔法」

「オゥ、ヒーロー!?」

 

 遊城の説明を聞いてようやく状況を理解したのか、クロノス教諭は驚愕に声をあげる。

 

「食らえ、スカイスクレイパー・シュート!」

 

 遊城の言葉と共に、攻撃力が三一○○まで上昇した《E・HERO フレイム・ウィングマン》が《古代の機械巨人》に攻撃した。

 爆発する《古代の機械巨人》。

 

「オーゥ、マンマミーア!? 我がアンティーク・ギアゴーレムがァァ」

「フレイム・ウィングマンの効果により、破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを受けてもらうぜ、先生」

「ナニー」

 

 遊城の言葉に、さらに驚愕を顔に浮かべるクロノス教諭。もしかして、《E・HERO フレイム・ウィングマン》の効果も把握していなかったのだろうか?

 クロノスのライフが〇になり、デュエルの勝敗が決定した。

 

「ガッチャ! 楽しいデュエルだったぜ、先生」

 

 こうして、遊城の試験デュエルは終了した。

 

※ ※ ※

 

「……遊城十代か」

 

 窮地からの大逆転勝利。俺の泥仕合とは比べ物にならない、エンターテイメント性に富んだ良いデュエルだった。きっと試験官の評価も高いだろう、彼はトップクラスの成績で合格するに違いない。

 

「はぁ……」

 

 彼との差に、俺はため息をつく事しか出来ないのであった。

 

 

 

 

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