恋仲になっても、二人はある意味変わらなかったり
「姉さん………ライダー………」
「ごめんね、桜、このお人よしが是非聞いてほしいって聞かないものだから」
「申し訳ありません桜」
どうやら先輩が私のためと思ってのことだろうか、二人にも来てもらっていたようだ………
ああ、本当にこんな私なのに………みんな何もないかのように……
「姉さん………ライダー……私………」
「どうしたのよ?桜、士郎と二人で話した時みたいにしていいのよ」
そういわれても私はこの二人には随分と酷いことをした……殺しても構わないとすら思って、
姉さんなんて本当は私のことをかわいがって………その思いを踏みにじって、
私のことなんて本当に許しても許しきれるものじゃないのに、普段と同じかそれ以上にふるまって………
だから……とても謝っても許されることじゃない
「桜、桜が何を考えているかはわかっています。ですが、桜は何が良くて何が悪いかはわかり
そして今までのことを思い返し、それを力に変える、人として重要な要素を持った人。
マスターとして、遣える身である私には誇らしいマスターです。凛もそう思っているからこうしているんですよ」
「ライダー………」
「そうよ、肝心な時に何もできないかと思ったら、一番大事なものを持ってる。私の大事な妹、
もっとも私も悪かった……あんただけが負い目を負う必要なんて全くないわ、大事な時に何もできなかったのだから」
そんなことない……姉さんはずっと私のことを思ってた。それを私がわかっていなかっただけ、私がずっと子供だっただけ
後ろ向きに考えて大人て思いこんでて、子供の姉さんとは違うんだって……勝手な考えしてただけ、だからこそ私は嫉妬して……
今思い返しただけでもどうかしてた
「姉さん、ライダーありがとう………こんな私でも幸せになる………」
「あったりまえでしょ。もちろん桜の思ってる通り、償いはしなさい、だからといって
桜あなたが何もかも負い目を感じることはないの。たまには自分に正直になって、士郎引っ張ってあげないでどうすんのよ」
「凛の言うとおりです。桜はもっと自分を大事にするべきです。さあ行ってきなさい」
ほんと、私は自分を不幸だと思い込んでて、こんなにも私のことを思って愛してくれる人はすぐそこにいた
「まあというわけだ。もちろん桜はわかってると思うけど」
「はい」
そうして私は先輩に連れられるように街で、デートといえばいいんでしょうか、そういうことをしたんですけど
なんというか、性に合わないというか、その空気を察してくれたのでしょうか……
「どうしたんだ桜、おいしくないか?」
「おいしい、おいしいんですけど、」
やっぱり………
「私、食べるより、先輩から教えてもらった料理のほうが……いいえ、作って人に食べさせて皆の喜ぶ顔が見たいんだと思います。
先輩が教えてくれて、皆に食べさせて、それでうれしくって……私ってたぶんそういう人なんだと思います」
「うーーん、まあ桜がいいならそれでもいいが、他にどこかないのか?このまま帰ったら………俺が凛になんて言われるか」
「ライダーも怒りますよね……きっと………私は桜を見てるだけそれだけでよかったんですけど、何もなしに帰ったんでは………」
困り果てる二人、だけどそこへ………私は思いついて
「先輩、その相談があるんですけど」
「もう先輩もいいだろ、二人だぞ今」
士郎さん………って慣れないな……頑張らないと………ううん、そういうことじゃないか………
「私の中では先輩です、いえ士郎さんっていえばいいのかな……ちょっと聞きたいことがあるんですけど
あのちょっとあればでいいんですけど………」
「ん???」
私は思い出のところに行きたくて先輩に無理を承知でお願いして、先輩は承諾してくれて………
「桜、来たのは良いが、どうして弓道場に?」
そう私は先輩に無理を言って弓道場に行った。先輩といっぱいいっぱいたくさんの時間を出会いをした……
だからここに来たかった
私は久しぶりに弓道着・胸当てもつけて、久しぶりに弓まで持った
「(久しぶりに着るなあ………でもなんだか今までと違ってみえる)」
「久しぶりに見るな桜のその弓道着姿、綺麗になってる。あの時は子供みたいな可愛さだったけど、今は違う姿に見える」
本当にそう思う、あの時の私はすべてを曲げて捉えていた、
だからこそ先輩の目には迷ったように見えて……あんなことを……
・・・・・
「うーん、桜は迷ってるな」
以前私は会って間もないとき、先輩に射を見てもらい指導した時だった
「迷ってる………?どうしてです?なぜそう思ったんですか先輩?皆中しましたよ」
「うーーん、確かに結果は出てる……上手くいえないんだけど………そんな気がしたんだよ」
そう私は迷っていたというよりは、この世界に絶望していたというほうが正しい
でも今になってみればよくわかる、そういう考えが知らないうちに先輩には見えていた
そしてそんな先輩だったから、私はそんな先輩が好きになったんだと思う。
こうして考えて私の原点を知ると私は本当に恵まれてて、幸せで
「(それなのに私ったら、そんなことをふさいで自分はかわいそうなんだって思い込んで……
姉さんの言うとおり本当に馬鹿な人だった……)」
そして今一度私は弓を構える前に
「先輩」
「ん???」
「もう一度見てもらえますか?あれからどう私がなったのか、それを知りたいんです」
先輩は私の言う意味が分かったのか
「わかった」
私は久しぶりに弓を引いた28mの距離に向かって、私はすべてを出し切った
「………」
もちろんあの時と同じで当たりました。ただ違うのは先輩が小さく頷いた
「うん、良い射だ。迷いもない素晴らしい構えと形だ。今の桜なら例え100回引いたって全部射るんだろうな
どれもよくあてはまってるから、こうしてできたものだ」
嬉しい、今までの私とは違うそれはわかっていた。ただこうして先輩が言ってくれたことそれが何よりもの自信となった。
私にはこれだけ恵まれたものがある。私は幸せだった、すべてを受け入れている今の私と何も信じれなかった私
そのことの違いだと思う
「よかった………先輩にそう言えたならもう大丈夫です、それを確かめたかったんです」
「大げさだな、俺じゃなくても」
私は弓を置いて先輩に向きなおして行った
「いいえ、先輩のおかげで私は気付かされました、先輩がずっと私に教えてくれたんです。私の周りには
こんなにも恵まれていた。それをあの時教えてくれた先輩がいるから今の私がいるんです」
「そっか………だがそれは当たり前のことだ。男として、
そして好きな奴の子のために怒ったり、護らないでどうする」
「ああ、先輩………だから私先輩のこと好きになったんですね、先輩は卑怯ですよ
こんなこと言われて嫌いになるなんてできるわけがないじゃないですか」
本当によかった。こうして一緒になってそしてみんなこうして私のために
だからこそ私は生きてみんなに謝って一生をかけ償なければいけない、それが私のしたことなんだから
・・・・・
「桜、まだ凛たちが待ってると思うんだけど……どうして帰ってきたんだ?」
「ええ、花見ですけど、やはり先輩含めお世話になった皆さんに料理をと思いまして……
先輩申し訳ないんですけど、姉さんに……」
「馬鹿いえ、大事なお前を一人にできるか、俺も手伝うから、
みんなで一緒に食べたほうがいいそう思って帰って頑張ろうと思ったんだろう」
「はい」
やっぱりこうしているの好きなんだろうな私って……
そんなことをしていると
「あら、士郎に桜ちゃんじゃない、どうしたの?デートのお時間じゃなかったの?」
「藤村先生………どうして??」
私と先輩が作ってると藤村先生がやってきた、この人も大事な大事な人だ。
私に人としてのすべてを教えてもらったから……人としてやっていいこと、悪いこと、すべてを
「だったら………藤村先生もどうですか?」
「えっ??私が???いいのかしら」
「っていうかなんで藤ねえいんの?」
クリスマスの時期だしね。仕事終わったようだった
ホントみんな笑ってる……私ってホントみんなが不幸になればいいとか……
なんで考え方してたんだろうか、こんなに笑うことは良いことだったのに
「あら、お二人で楽しくして来れば?せっかくじゃない」
私は首を振った。やっぱり私は自分一人って性分にはなれない……
「いいえ、みなさん来てるんですよ姉さんもライダーも
だから藤村先生もうすぐしたら持っていきますから、藤村先生もよければどうですか?」
「うーーん、いいのかしら士郎?」
「桜がいいっていうなら行けばいいんじゃない?俺は桜が来てっていうのに
邪魔する権利もねえし、皆といたほうがいいじゃん」
「じゃあお酒とか?」
「それはだめです。私たち未成年なんですよ少しは考えてください」
「冗談よ、でも桜ちゃん良くなったわね表情が、うちに来た時と比べると見違えるみたい
美人になって士郎が惚れちゃうのもわかってしまうわね、ちょっと悔しいけど」
それはみんなのおかげ、ひいては藤村先生のおかげであり、そして先輩のおかげ
「ありがとうございます。藤村先生、みなさんのおかげです、だから今私はこうして幸せなんだと思います。
さあ先生、先輩行きましょう、お二人が怒ってしまいますから」
・・・・・
「帰ってきたようですね」
「もう遅いわよ桜、いくらなんでも士郎と一緒に居すぎ」
「ごめんなさい姉さん、少し準備に手間取ってしまって」
そういい私は綺麗な桜の花びら咲き誇る中、作った料理をみんなで食べることにした
「桜、どうしてこうまで?」
「ふふ、皆さんと一緒にこうして食べたいって思って」
「なんで?せっかく士郎がいるんでしょ?もっと」
でも私はやっぱりこういう性分なんだと思う、もちろん先輩と過ごしている時間は楽しいし
これまでのことを思うと嬉しくてうれしくてたまらない……でも
「でも、やっぱり私はこういう性格なんだと思うんです姉さん。
それは姉さんがいやっていうほど私に言った言葉……お人よしってことなんでしょ、私はお人よしで人が喜ぶのが好きなんですよきっと」
「そうね、あんたはそういう子だったわね………ったく」
皆盛り上がるもちろん藤村先生が一番盛り上がって
「ああ、でもこれだったんだ………」
「でも、やっぱりそれが桜らしいわ、桜幸せ?」
これが幸せ。満たされるだけではなく
私が欲しいのはみんなが楽しくそして幸せに暮らすこと
「でもお似合いよあんたたち二人は
お人よしと、そのお人よしの上を行くバカ、お似合いじゃなかったら何なのよ」
本当にこんな私を見捨てないで怒って笑って愛してくれて
底抜けのお人よしだと思う、私があきれるほどの
でもそんな先輩が死んでしまうくらい大好き
先輩私は幸せです。幸せになってもいいんですよね