SCP Foundation×クロスオーバー   作:jnpi

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ロックマン。ドクターワイリー&ドクターライト


異常実体:Dr.ワイリー

アイテム番号: SCP-■■■-JP

 

オブジェクトクラス: Keter

 

特別収容プロトコル:

SCP-■■■-JPは、サイト-81██の地下最下層に位置するタイプ-IV人型隔離室に収容されます。収容室内に電子機器、金属部品、ねじれや摩擦を発生させうるあらゆる工具、ならびに機械工学に関するいかなる物品の持ち込みも固く禁じられます。SCP-■■■-JPの食事は全て非金属製の容器で提供され、配膳用ドローンなどの自律機械の接近は禁止されています。

 

万が一SCP-■■■-JPが収容違反を起こした場合、財団機動部隊による直接的な交戦および再確保は、二次被害を拡大させる可能性が高いため推奨されません。即座に「プロトコル・ブルー・スイーパー」が発動され、PoI-■■■(████・L博士)の研究施設へ暗号化された通信が送信されます。

これに応じ、PoI-■■■が所有する特異自律型機械実体である「PoI-■■■-A(通称:メガマン)」が出撃し、SCP-■■■-JPの無力化を行うことが暗黙裏に承認されています。

 

説明: SCP-■■■-JPは、70代後半から80代前半と推定されるコーカソイド系男性です。特徴的な爆発状の側頭部頭髪と、口髭を有しています。

 

SCP-■■■-JPの異常性は、その極度に発達した機械工学・ロボット工学・兵器開発に関する直感および創造能力(現実改変の可能性あり)にあります。

SCP-■■■-JPは、一般的な廃材、家庭用電化製品、さらには財団の標準的な拘束具などからでも、わずか数時間で高度な人工知能を備えた戦闘用自律機械や、浮遊機構を持つ大型の異常兵器(以下、WM型兵器群と呼称)を構築することが可能です。

 

加えて、SCP-■■■-JPは致命的な状況に追い詰められた際、特有の動作(以下、「DOGEZA-Ω」と呼称)を行います。これは、自らの搭乗する兵器から飛び降り、両手と両膝を地面につけ、頭を上下に振りながら命乞いのようなジェスチャーと発声を行うものです。

この「DOGEZA-Ω」は軽度のミーム的認識災害、あるいは感情操作の異常性を伴っていると推測されており、これを見た観察者(自律機械を含む)は対象に対する一切の敵対・殺意を喪失し、「対象は完全に反省しており、これ以上の攻撃は無用である」と確信してしまいます。

この特異性により、SCP-■■■-JPはこれまで何度も致命的な破壊活動を行っても殺害されることなく、最終的に生け捕りにされ続けています。

 

補遺■■■-1: 収容および脱走インシデント記録

SCP-■■■-JPは現在に至るまで、驚異的な頻度で収容違反を起こし、世界征服を企図してはPoI-■■■-Aによって撃破され、再収容されるというサイクルを繰り返しています。以下はその主要な事案の記録です。

 


 

事案録-01

概要:PoI-■■■が開発した6体の工業用自律実体が突如として敵対的になり、インフラを占拠した事案。背後にSCP-■■■-JPが存在することが判明。家庭用手伝い実体を戦闘用に改造したPoI-■■■-Aが初めて出撃し、全実体を破壊。

結末: SCP-■■■-JPは無人島に構築した要塞にてWM型兵器に搭乗し交戦するも敗北。「DOGEZA-Ω」をとり、初めて財団に身柄を確保される。

 

事案録-02:

概要:収容から█ヶ月後、SCP-■■■-JPは収容室の換気扇の部品と金属製スプーンを用いて小型の発信機を作成。外部に潜伏させていた自作の8体の異常機械実体を呼び寄せ、サイト-81██を襲撃して脱走。新たに構築された異常軍事拠点において、再びPoI-■■■-Aと交戦。

結末: 対象はホログラムによる巨大エイリアンへの偽装等を用いたが敗北。装置の破壊と共に落下し、「DOGEZA-Ω」をとった状態で再収容。

 

事案録-03:

概要:SCP-■■■-JPが「完全に改心した」と主張。財団の監視下で、PoI-■■■と共に巨大平和維持実体”γ”の開発プロジェクトに参加。しかし完成直前、プロジェクトに使用されていた未知のエネルギー結晶体を奪取し、巨大実体ごと脱走。

結末: PoI-■■■-Aによって巨大実体は破壊される。崩壊する拠点の下敷きになったと思われたが、対象は生存しており、数日後に拘束された。

 

事案録-04:

概要:ロシアの著名なロボット工学者(PoI-■)が突如として世界に対し宣戦布告。しかし交戦中、PoI-■の娘がSCP-■■■-JPによって誘拐され、脅迫による偽装であったことが発覚。

結末: 激怒したPoI-■■■-AがSCP-■■■-JPの隠し要塞に突入。対象は暗闇の中で発光するWM型兵器を使用したのち敗北し、「DOGEZA-Ω」により再収容。

 

事案録-05:

概要:PoI-■■■-Aの先行試作機である赤い装甲の実体(PoI-■■■-B)が反乱を起こしたという声明が発表される。しかし、これはSCP-■■■-JPが作成した精巧な偽装実体による偽旗作戦であった。

結末: 本物のPoI-■■■-Bの介入により偽装が暴かれる。SCP-■■■-JPは戦車の軌道を持つWM型兵器で抵抗するも敗北し、「DOGEZA-Ω」により再収容。

 

事案録-06:

概要: 架空の財団組織「X財団」の代表、通称「Mr.X」と名乗る人物が世界的な自律機械競技大会を主催し、参加実体を洗脳して反乱を起こす。*1

結末: PoI-■■■-Aの追撃により変装を解除。「DOGEZA-Ω」により再収容。

 

事案録-07:

概要:SCP-■■■-JPは過去の収容経験から学習し、「自身が数ヶ月間外部と連絡を絶った場合、自動的に起動して自身を救出する」4体の自律実体を事前に設計・隠匿していた。これにより対象は収容室から物理的に引きずり出され脱走。

結末:異常軍事拠点での決戦後、敗北した対象が「DOGEZA-Ω」をとったにも関わらず、PoI-■■■-Aが自律機械の絶対原則(ロボット工学三原則)を無視し、エネルギー砲を対象に向けて殺害を試みるという異常事態が発生。SCP-■■■-JPの「私は人間だぞ!」と叫ぶ対象の命乞い(強力なミーム的強制力)と、拠点崩壊の物理的要因が重なり、対象は辛くも逃亡。後日、重傷を負った状態で財団に再確保された。

 

事案録-08:

概要: 宇宙空間から地球に飛来した未知の暗黒物質(対象はこれを「悪のエネルギー」と呼称)を回収し、これを動力源とした実体群を構築して脱走。

結末: PoI-■■■-Aによりエネルギー源ごと破壊される。対象は「DOGEZA-Ω」をとりながら「次は覚えておれ」と発言し、再収容。

 

事案録-09:

概要:法令により耐用年数を超過し、廃棄処分される予定だったPoI-■■■製の自律機械群の前に現れ、「自分ならスクラップにせず再就職させる」と扇動し反乱を起こさせる。同時に、事件の首謀者がPoI-■■■であるとする偽造映像を世界中に流布し、PoI-■■■を社会的に抹殺しようと試みた。

結末: PoI-■■■-Aにより偽造証拠の原本が回収される。対象は恐竜を模したWM型兵器で抵抗するも敗北し、「DOGEZA-Ω」をとる。PoI-■■■-Aはこのミーム汚染を一時は跳ね除けて、「これを見るんだ! このときから始まって! このときも! このときも! このときも! (計8回ループ)」と、これまでのSCP-■■■-JPの「DOGEZA-Ω」を糾弾。その後にSCP-■■■-JPは財団に再収用される。

 

事案録-10:

概要:自律機械にのみ感染し、致命的な熱暴走と狂暴化を引き起こす情報災害ウイルス(通称:■-エンザ)を散布。世界中の社会インフラが崩壊する中、ワクチン製造機を盾に世界政府に降伏を要求した。

結末:宇宙空間に構築された拠点でPoI-■■■-Aと交戦。対象が搭乗していた戦闘用宇宙船が破壊され、対象自身は異常な発熱により生命の危機に陥る。当初は■-エンザの感染だと推測されたが、ただの病気だと断定される。PoI-■■■-Aによって宇宙空間から救助されるという屈辱的な形で帰還し、対象は病院のベッド上に開発したワクチンを大量に置いて行った後。財団に再収容される。

 

事案録-11:

概要:

SCP-■■■-JPとPoI-■■■の未承認研究「■■■■■機構」(機械実体の出力限界のリミッターを解除し、同時に自身の固有時間を極限まで加速・遅延させる異常技術)を完成させ、完成品を搭載した実体群を用いて脱走。

結末:

PoI-■■■が危険を承知でPoI-■■■-Aにも同機構を組み込んだことで対抗。異常加速および過剰出力での戦闘の末、対象のWM型兵器の機構が耐えきれず自壊。対象は煤まみれになりながら「DOGEZA-Ω」をとったが、PoI-■■■-Aに虚偽だと見破られる*2。後から現れたPoI-■■■と口論した後に脱出用移動型カプセルに乗り込んで逃亡。財団による捜索は続いている

 

研究員ノート:

これだけの技術力、異常なまでの行動力、そして何度も搭乗型兵器を破壊されても物ともしない生命力を持っていながら、なぜ彼は最終的にたった一体のPoI-■■■-Aに敗北し、いつも滑稽な土下座をして捕まるのでしょうか

彼の「DOGEZA-Ω」は、敗北した時の命乞いであると同時に、この果てしない闘争を終わらせないための、一種のセーブポイントとしての機能を持っているのではないかと私は疑っています。

── ██主任研究員

 


 

補遺■■■-2: PoI-■■■に対する監査記録および潜在的脅威評価

 

差出人: ██・T・████主任研究員(サイト-8██ 異常機械工学部門)

宛先: サイトディレクター・██、倫理委員会

件名:PoI-■■■との協力関係における倫理的懸念と「次世代プロジェクト」の疑惑について

 

本報告書は、現在SCP-■■■-JPの鎮圧において不可欠な協力者となっているPoI-■■■(████・L博士)との関係性における、長期的なリスク評価を目的としています。

 

誤解を招かぬよう前置きしますが、PoI-■■■の人物像は極めて温厚であり、人格的にも非の打ち所がありません。彼は財団の存在と目的をある程度理解した上で、我々の要請に対して非常に協力的です

彼が提供する異常機械工学の知見は、財団の収容技術を数世代分飛躍させました。彼が作成したPoI-■■■-A(メガマン)がいなければ、我々はSCP-■■■-JPが引き起こすK-クラスシナリオを幾度となく許していたでしょう。

 

しかし、私が危惧しているのは、彼のその「過剰に一般人寄りの、極めて善良な倫理観」そのものです。

 

財団にとって、異常性を持つ自律機械はあくまで「確保、収容、保護」の対象たるオブジェクトです。いかに人間のように振る舞おうとも、それらは無力化、あるいは厳重な管理下に置かれるべき無機物です。

しかし、PoI-■■■はこれら――とりわけ自身やSCP-■■■-JPが設計した異常機械実体群――に対して、明確な「人権」あるいはそれに類するものを主張します。

 

彼は異常実体を「我が子」や「迷える存在」として扱い、我々が暴走した実体を収容し、解体・リバースエンジニアリングしようとするたびに深い難色を示します。

「彼らには心がある」「悪いのは彼らではなく、歪めたSCP-■■■-JPだ」と主張し、時には我々の収容プロトコルを「非人道的な監禁」であるとして、静かに、しかし断固たる態度で抗議してきます。

 

事案録-07においてPoI-■■■-AがSCP-■■■-JPの殺害を試みかけた際、PoI-■■■はそれを「機械の暴走」ではなく「平和を愛する心と、戦いの間で苦悩した結果の、彼自身の意志による選択だったのかもしれない」と語りました。

この発言は、財団の保安基準からすれば到底看過できるものではありません。絶対的な制御下にあるべき殺戮能力を持った異常実体に、「苦悩」や「選択」という曖昧な人間的要素を肯定してはならないからです。

 

さらに現在、財団の情報部より、PoI-■■■が極秘裏に「プロジェクト・X」と呼ばれる未承認の開発を進めているという疑惑が浮上しています。

 

押収された断片的なデータログによれば、このプロジェクトはPoI-■■■-Aの性能を単に向上させるものではありません。

それは、現在の自律機械に組み込まれているあらゆる安全装置(ロボット工学の基本原則に基づく絶対命令)を完全に撤廃し、人間と全く同じように「選択に苦悩し、結果に後悔し、その上で自らの意志で行動を選択する」

そんな完全な自由意志を持った、未知の次世代型異常機械実体(仮称:PoI-■■■-X)をテストしているというものです。

 

もしこの実体が稼働すれば、それはもはや人類に従属する道具ではありません。自らの意志で人類を守ることも、あるいは自らの意志で人類を「敵」と見なして滅ぼすこともできる、全く予測不可能な特異点の誕生を意味します。

PoI-■■■は「彼には無限の可能性がある。正しい道を選べると信じている」と記録に遺しているようですが、財団はそのような個人の「希望」や「善性」に人類の命運を託す組織ではありません。

 

PoI-■■■の「善意」と「機械への底知れぬ愛情」は疑いようのない本物です。

しかし、子供じみた征服欲などに憑りつかれたSCP-■■■-JPの明確な悪意よりも、PoI-■■■の温かく盲目的な優しさが産み出すであろう「完全なる自由を持った特異点」のほうが、数十年、数百年後の未来において、より致命的なXKクラス:世界終焉シナリオを引き起こすのではないか。

私にはそう思えてならないのです。

 

直ちにPoI-■■■の研究所に対するレベル5の内部監査を実施し、「プロジェクト・X」が保管されていると推定される地下カプセルの特定ならびに、必要であれば強制的な稼働凍結措置をとることを強く進言します。彼がその実体を目覚めさせる前に。

 

 

*1
Mr.Xはサングラスを着用していただけであったが、財団のいかなる顔認識システムもSCP-■■■-JPであると識別できなかった。対象の変装には未知の認識阻害効果が含まれている。

*2
PoI-■■■により改造されたのか、プログラムが学習したのかは不明




この世界線だとXの時代の財団はタイチョウ!サスガダァ…プリケツダァ…の対処で忙しくなる模様
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