を、書きたいな、と思っただけです。2016年の思い出として残しておきます。犬夜叉に関してはあまり深く知らないし、この続きを書いてくださる方、もしくは似たような小説があれば教えていただきたく候。
小生、好きキャラはイジりたおしたい派なんですが、殺生丸様だけはなぜかできないんですよね。尊すぎて。あ、でもそういうのがあるなら是非供給していただきたいです。殺生丸様については見る専です。
奈落との戦いが終結し、殺生丸はりんを人里に残し西方へと旅立った。
そしてその半年後、久々にりんの住む村を訪れていた。
「殺生丸さま!」
薬草を集めていた籠を置くと、りんは草原を駆けた。その先には夢にまで見ていた殺生丸の姿がある。
「これ、りん!気安く殺生丸様に抱きつくでない!」
「煩いぞ邪見」
「はいぃ!」
りんは懐かしい殺生丸のもふもふに顔を埋めていた。
「……息災か」
「はい!……あ、殺生丸さま、お着物ありがとうございました」
「ああ。……他に要るものは?」
「えっと……物はいらないから、殺生丸さまとお散歩したいです」
「邪見、阿吽をみてろ」
「エッ」
もちろん付いていくつもりだった邪見は肩を落とした。
「りん、行くぞ」
「はいっ」
殺生丸はりんを肩腕に抱いて空を駆けた。
「……少し重くなった」
「ひどいです!……殺生丸さま、りんは歩きます!」
「ならば降りよう」
殺生丸はりんの体重から成長を感じただけであったが、言葉の選択が悪かった。
殺生丸は森の中に開けた場所を見つけ、降り立った。
りんは森の中に人知れず佇む古びた祠に興味を持ち、惹かれるようにその距離を縮めていく。
「祠が……。こんな所に?」
「りん!!その祠に近づくな!」
殺生丸はその祠から邪気でも清浄な気でもない妙な力を感じた。
だが、りんは殺生丸の制止も聞かず歩くのを止めない。奇妙だった。言っても無駄なら力付くで止めるしかない。殺生丸が地を蹴ると同時に、一瞬強い光が目を貫いた。
その眩い光りが収まると、周囲の景色が変わって……いなかった。
「どうしたの殺生丸さま?」
「……いや、ここを離れる」
「……?」
殺生丸は再びりんを腕に抱いて空を駆けた。
一刻も早くこの場を離れたい気がした。
「これは……」
空から見えたのは戦国時代の世ではなく、もっと文明が発達した世のようだ。明らかに自分達がいた場所とは違う場所に来てしまっている。りんも感じ取っていた。
「わたしが殺生丸さまの言うことを聞かなかったから……」
「いや……私が早く気づいていさえすれば防げた」
殺生丸は目下に見える集落に降り立った。
りんは殺生丸のもこもこをぎゅっと握りしめ、後について歩いた。視線が痛い。人々がどんどん集まってくるが、一定の距離を越えてまで近づいてくるものはいなかった。
同じ服を纏った男たちが殺生丸とりんを取り囲んだ。彼らの手には刀やクナイなどの刃物が見える。
殺生丸はりんを抱え、跳んだ。
「話にならんな」
END