若返った老騎士、落ちこぼれ公爵令嬢の使い魔になる   作:ですわお嬢様スキー

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第10話 老騎士、初めてのダンジョンを征く

 学園の敷地北端に、その入口はひっそりと佇んでいた。

 石造りの外観は古びた倉庫か礼拝堂のようにも見えるが、地下へと誘う重厚な大扉の周囲には、複雑な魔法陣が深く刻み込まれている。壁を伝うように明滅する淡い光の筋が、そこが人ならざる魔の領域へと通じる境界であることを静かに語っていた。

 

 春の薄雲が広がる空の下、朝の空気にはまだ冬の名残を感じさせる冷ややかさが混じっている。庭木の合間から零れる柔らかな陽光の中、歩みを進めるレティシアの横顔に油断の色はない。その赤い瞳は真っ直ぐに前を見据え、静かな闘志を宿していた。

 

 燃えるような赤髪を一つに束ね、普段の優雅な学生服を脱ぎ捨てた今日の彼女は、実用性を重視した探索用の装いである。急所を保護する軽量な革防具を纏い、腰には護身用の短剣。そしてその手には、自らの魔法を形にするための杖が固く握られていた。

 

 一度は資格すら危ぶまれた彼女にとって、今日は何としても結果を示さねばならない運命の分水嶺であった。

 

「ふむ」

 

 隣を歩くラングリッドもまた、貸与された無骨な鉄剣と盾を携え、既に万全の状態を整えている。

 

「緊張するなとは言わんが、もう少し肩の力を抜いた方がいい」

「……分かっておりますわ」

 

 ラングリッドが苦笑交じりに声をかけると、レティシアは強張らせていた息を小さく吐き出した。

 張り詰めた緊張感は、隠しようもなく伝わってくる。背筋を正し、前のみを向いているが、杖を握る指先の白さや浅い呼吸が彼女の内心を露わにしていた。

 

 だが、それも当然のことだ。これから挑むのは彼女の歩むべき未来を左右する試験である。

 

「レティシア様、エシュタール卿」

 

 声に振り向くと、クラウディアが歩み寄ってくるところだった。いつもの教師服ではなく、先日の手合わせの時のように腰に剣を佩いた実務用の出で立ちである。背後には他の数名の教師と、救助班と思しき者たちが控えていた。

 

「準備はよろしいですね」

「ええ」

「こちらも問題ない」

 

 二人がそれぞれ答えると、クラウディアは小さく頷いた。

 

「では、試験札をお渡しいたします」

 

 クラウディアは革鞄から手のひらほどの金属板を取り出した。表面には細かな文字と魔法陣が刻まれ、淡く青い光が脈打つように瞬いている。

 

「この試験札に、到達階層、移動経路、交戦記録がすべて記録されます」

「承知しておりますわ」

「緊急撤退用の魔道具はこちらになります」

「ありがとうございます」

 

 今度は、小さな石片のような魔道具を受け取る。

 

「使用すれば、即座に入口へ転送されます。ただし、使用した時点で試験は失格となります。救助班が介入した場合も同様です」

「はい」

 

 レティシアは短く答えた。声は硬いが、震えはない。

 クラウディアはそんな彼女を見つめ、少しだけ表情を和らげた。

 

「レティシア様。貴女の努力が、報われることを祈っています」

「ありがとうございます」

 

 レティシアは静かに一礼した。

 それを見て満足げにうなずいたクラウディアは次にラングリッドへ視線を向けた。

 

「エシュタール卿。貴方は使い魔としての同行を認められていますが、試験の主体はあくまでレティシア様です。どうか、ご承知おきを」

「承知しているとも。そのためにこの一週間、レティシア嬢をいじめてきたのだ」

「それを聞いて安心しました」

 

 クラウディアはわずかに目を細めた。その視線には、教師としての厳しさと、武人としての信頼が入り混じっていた。

 

「では、ご武運を」

 

 クラウディアが傍らの制御陣に魔力を流し込むと、石造りの大扉が重々しい地鳴りを立ててゆっくりと開いていく。

 

「ええ。行ってまいりますわ」

 

 レティシアは前を向いた。

 開かれた扉の向こうに口を開けているのは、地下へと続く暗い階段だった。

 

 奥から這い出してくる冷たい空気。湿った土と石の匂い。微かに混じる鉄の錆びたような匂い。そして何より、ラングリッドが知る単なる洞窟や遺跡とは決定的に違う、どこかひどく生温かく濃密な魔力の気配。

 

 なるほど、と彼は内心でひとりごちた。

 確かにこれは、ただの地下迷宮ではない。『ダンジョンは生きている』というレティシアの言葉の意味が、境界の入り口に立っただけで肌の粟立ちとして理解できた。

 

「行くぞ、レティシア嬢」

「ええ」

 

 二人は並んで、魔の領域へと続く冷たい階段を下り始めた。

 

 

 *

 

 

 第一層は、想像していたよりもずっと明るかった。

 

 壁面に群生する光苔が、淡く冷たい緑色の光を放っている。通路は大人二人が並んで歩ける程度の幅があり、足元はしっとりと濡れた石床だった。だが、ところどころに土が露出し、名も知れぬ歪な形の草や苔が息づいている。

 地下でありながら、完全な自然の洞穴ではない。かといって、人の手で造られた遺跡とも言い切れない。石の回廊のようでありながら、不規則に歪む壁面や、天井から血管のように垂れ下がる無数の木の根が、この空間そのものが一つの巨大な『生き物』であることを不気味なまでに際立たせていた。

 

「なるほど、これがこの世界のダンジョンか。私の知る古代遺跡にもよく似たものはあったが……空気が全く違うな。何というか、嫌な圧迫感がある」

「ダンジョンに満ちる魔力を感じているのでしょう。これがダンジョン内の魔物を生み出す素となっているという説もございますわ」

「ほー、面白いもんだなぁ」

 

 湿り気を帯びた石床に、重なる二人の足音だけが等間隔で響き渡る。

 

 ラングリッドは軽妙な口調で応じつつも、壁面の亀裂、床の傾斜、天井の影、そして肌を撫でる微細な空気の揺らぎに感覚を研ぎ澄ませる。

 ダンジョンへ足を踏み入れるのは初めての経験だが、死線における警戒の真髄に変わりはない。獲物が潜む暗がり、踏み抜けば致命的となる不自然な床の繋ぎ目、獣臭や血の気配、そして反響する音の僅かな歪み。

 

 いかに理の外にある環境であろうとも、生存に直結する情報の断片は、どこであろうと似通っているものだ。好奇心を隠しきれぬ様子はありつつも、しかし静かに視線を辺りへ走らせるその様子は彼の鋭い警戒の証左である。

 

「おや」

 

 最初の分岐点である十字路が視界に入った瞬間、ラングリッドは唐突に足を止め、低く重心を落とした。その様子から遅れながら状況を理解したレティシアも即座に足を止め、手にしていた杖を固く握り直す。

 

「何か、おりますわね」

「うむ。前方、二……いや三だな」

 

 十字路の先、薄暗い回廊の奥から、何かが近づいてくる気配がある。

 

 湿った石を踏む足音は人のそれに似ているが、どこか軽く、不揃いだった。獣の四つ足ではない。だが、人の歩みでもない。光苔の淡い緑光に、影が滲み出す。

 

 現れたのは、三体の小柄な人型だった。身の丈はせいぜい子供ほど。

 だが、顔つきは人のそれではない。皮膚は灰緑色に湿り、額には小さな角の名残のような瘤が突き出している。目だけが異様に大きく、黄色く濁った光を宿していた。手には錆びた小刀や粗末な棍棒が握られ、口元からは細く尖った歯が覗いている。

 

「ほう、小鬼ではないか!」

「ゴブリンをご存じなのですか?」

「ああ。まさかこの世界でも、あの忌々しく醜悪な面を拝むことになるとはな」

 

 驚くべきことに、世界を隔ててもこの魔物は存在し、かつゴブリンと呼ばれているらしい。ラングリッドはあろうことか何かと悩みの種であったこの憎き魔物に郷愁に似た感覚を抱いてしまった己に、拭い難い敗北感と不快さを禁じ得ない。急速に機嫌を損ねた彼は、静寂の中に鋭い金属音を響かせて剣を抜き放つ。

 

「それでもまぁ、この世界でも私の力が通用するか試すにはいい相手か。こやつらは貰うとしよう」

 

 レティシアの返事を待たず、彼は音もなく肉薄した。薄暗い回廊に銀光が三度閃き、大気が断たれる。

 刹那、小鬼たちは断末魔を上げる暇さえ与えられぬまま、冷たい石床に物言わぬ肉塊となって転がっていた。

 

「特に問題はなさそうだな」

 

 魔法という神秘が理を支配するこの世界にあって、外見上の合致が即ち能力の等価を意味する保証はない。だが、自らの培った剣技が少なくともゴブリン相手であれば十二分に通用することを確認し、ラングリッドは満足げに一つ頷いた。

 

「相変わらずとんでもないですわね」

「年の功というやつだ。さて、ここからはレティシア嬢が戦ってくれたまえよ」

「もちろんですわ。精々私の邪魔をなさらないようにお気をつけくださいませ」

「くははっ、言うじゃないか」

 

 気位の高い笑みを浮かべる主人に、ラングリッドは愉快そうに笑い返した。

 彼は血糊を払って剣を鞘に納めると、踏み出しすぎていた位置を改め、レティシアの数歩前へと戻る。

 彼女が魔法を放つ視界を塞がず、それでいて何かが飛び出してくれば即座に割って入れる、絶妙な位置取りだ。

 

 これはレティシアにとって己の将来を決める進級試験であり、同時にラングリッドにとっては、正式な使い魔として彼女に認められるか否かを問う場でもある。

 もし仮に、彼がこのままダンジョン内の魔物を全て薙ぎ払い、最奥まで到達したとしよう。試験自体は合格になるかもしれないが、それでレティシアは彼を本当の意味での使い魔として認めるだろうか。

 

 きっと、否である。

 

 己の力は、先日のクラウディアとの手合わせで、そして今ここで既に示した。

 ならばここから彼に問われるのは、個としての強弱ではなく使い魔として彼女の能力を最大限に引き出し、共に戦い抜くことができるかという点になると考えている。

 

「よし、行こうか」

「ええ」

 

 その後の探索は、先ほどまでのラングリッドによる一方的な殲滅劇とは対照的なものとなった。それは、この一週間にわたる過酷な特訓を経て劇的な成長を遂げたレティシアがその真価を存分に発揮する舞台へと変わっていたのである。

 

「──火球(ファイヤーボール)!」

 

 小気味よい爆発音が、薄暗い石の回廊に幾度も響き渡る。

 遭遇するのはゴブリンばかりではない。時には長い一本角を額に持つ兎の魔物が襲い掛かってくることもあったが、ラングリッドがその剣を振るう事はなかった。円盾を用いて敵の突進を鮮やかに受け流し、あるいは重心を崩し、足元を払って無防備に転倒させる。

 彼はあえて止めを刺さず、レティシアが魔法で敵を倒す為の理想的な状況を作り続けていたのだ。

 

 そしてレティシアは、そんな彼の意図を完璧に読み取っていた。

 ラングリッドが横へ半歩ずれて射線を空けたその瞬間、正確無比な火球が寸分の狂いもなく魔物の顔面へと叩き込まれる。

 

 素人目に見てもレティシアの魔法の筋がかなり良いと感じるのは、流石に色眼鏡が過ぎるだろうか。

 

「はぁっ!」

 

 レティシアの放った火球が、飛びかかってきた最後の一匹を黒焦げにして吹き飛ばす。

 

「……ふぅっ」

 

 彼女は構えていた杖を下ろし、小さく息を吐いた。

 その額にはうっすらと汗が滲んでいたが、赤い瞳は興奮と確かな自信に満ちて輝いている。

 

「流石だな、レティシア嬢」

「これほど完璧な舞台を用意していただいたのですもの。当然の結果ですわ」

 

 幾度も魔力を紡ぎながらも、レティシアの様子には未だ十分な余力が窺える。

 随分と余裕があるようだな。ラングリッドは小さく頷き、一つ提案を持ちかけた。

 

「随分と慣れてきたようだ。この分なら、次の階層でも問題なくやれるだろう」

「ええ。魔力の消費も最小限に抑えられていますし、集中力も切れていませんわ」

「よし。ならば歩みを早めるぞ。ここからは第二層だ」

 

 ラングリッドが視線を向けた先には、さらに地下へと続く薄暗い石階段が口を開けていた。

 第一層よりも明らかに冷たく、そして淀んだ空気がそこから這い出してきている。

 二人は石階段を下り、第二層へと足を踏み入れた。

 

 

 第二層は、第一層よりも明らかに異界としての侵食が進んでいた。

 光苔の数は減り、通路はより薄暗く迷路のように入り組んでいる。壁や床の石材はところどころ崩落し、代わりに脈打つような太い木の根が剥き出しになっていた。魔力溜まりの濃度も上がり、呼吸をするたびに微かな鉄の味が喉の奥にへばりつく。

 

『グルルルゥ……』

 

 暗がりの中から、低い唸り声が響いた。

 前方の崩れた瓦礫の影から、黄色く濁った双眸がいくつも浮かび上がる。

 現れたのは、巨大な狼の魔物──牙狼の群れだった。数は五匹。ゴブリンよりも遥かに敏捷で、群れで連携して獲物を狩る厄介な相手だ。

 

「数が多いな。これは流石に私も戦おう」

「心強いですわね」

 

 ラングリッドが円盾を構え、壁のように立ち塞がる。

 だが、獣たちも馬鹿ではない。強固な前衛を真正面から突破するのは不可能だと悟ったのか、牙狼の群れは即座に散開した。

 

『ガァッ!』

 

 三匹がラングリッドへと真正面から突撃し、彼の剣と盾に阻まれて火花を散らす。

 だが、残る二匹は大きく壁際を蹴って跳躍し、ラングリッドの頭上と側面を迂回するようにして後衛のレティシアへと狙いを定めたのだ。

 

「レティシア嬢! 二匹抜ける、頼んだぞ」

 

 ラングリッドの鋭い声が飛ぶ。

 いくら彼が強者であろうと、広い空間で完全に散開した俊敏な獣をたった一人の前衛で漏らさず堰き止めることは物理的に不可能だ。前衛が完璧に機能し続けることなどあり得ない。だからこそ、後衛は自らの身を護る術を持たなければならないのだ。

 ラングリッドは目の前の三匹を即座に制圧しながらも、レティシアの元へ駆ける事はない。今の彼女なら、自力で対処できると信じたからだ。

 

「っ……!」

 

 迫り来る鋭い牙を前に、レティシアの背筋に冷たいものが走った。

 自らに明確な殺意が向けられているという本能的な恐怖。だが、彼女は決して立ち竦むことはなかった。

 この一週間の特訓で、彼女はラングリッドを相手にし続けてきたのだ。彼から叩き込まれたのは、魔法の撃ち方だけではない。

 

「ふっ……!」

 

 レティシアは迫る牙狼の顎を、流れるようなステップで真横へと躱した。

 風を切って通り過ぎる獣の体温を感じながら、彼女はすでに詠唱に入っている。足を止めない。後退しながら、体内からマナを引き出す。

 

 着地し、再び体勢を立て直そうとする一匹目。

 しかし、レティシアは魔物が次にどう動くかということを、重心の傾きから完全に予測していた。

 

「遅いですわ! ──火球(ファイヤーボール)!」

 

 牙狼が再び跳躍しようと力を込めたその足元へ、完璧なタイミングで火球が直撃した。

 回避する間もなく炎に包まれ、一匹目が黒焦げになって崩れ落ちる。

 

「やりましたわ!」

「よし、もう一匹だ!」

 

 背後に回り込もうとしていたもう一匹が、死角からレティシアの喉笛へと食らいつこうとする。

 だが、レティシアはステップの途中で強引に体を捻り、腰からナイフを抜き放つ。

 

「はぁぁっ!!」

 

 その細腕から繰り出されたとは思えぬ鋭い一閃が喉笛を的確に切り裂く。

 血しぶきをあげながら勢いのまま地面に転がりる牙狼は、確認するまでもなく絶命していた。

 

「はぁっ、はぁっ、はぁっ……」

 

 レティシアは荒い息を吐きながら、周囲を見渡した。

 動く魔物はもういない。連携してきた牙狼の群れはすべて、二人の手によって討伐されていた。

 

「君は本当に、素晴らしいな。見事だった」

 

 剣の血糊を払いながら、ラングリッドが歩み寄ってくる。

 レティシアは肩で息をしながらも、必死に胸を張って見せた。

 

「言ったでしょう……私は、これくらい、できますのよ……!」

「ああ。正直、思っていた以上だ。私の使い魔としての出番が本当になくなってしまいそうで、少し寂しいくらいだよ」

「ふふっ……それは困りますわね。貴方には、ここぞという時の盾として、しっかり働いてもらわなくては……」

 

 憎まれ口を叩きながらも、レティシアの口元には、先ほどまでの強がりとは違う、心からの充実した笑みが浮かんでいた。

 自分の足で動き、自分の魔法で敵を倒した。誰かの庇護下でただ安全な場所から魔法を放つだけでなく、一人の戦士として死線を立ち回ることができた。その確かな手応えが、彼女の中に眠っていた自信を力強く呼び覚ましていた。

 

「それはそれとして」

「ん?」

「わざと、抜かせましたわね?」

「いやぁ、歳のせいか反応が鈍くてなぁ」

「都合が悪くなると歳のせいにするのはなんなんですの⁉」

 

 その後の第二層の探索は、まさに破竹の勢いであった。

 ラングリッドが要所を抑え、レティシアが魔法で敵を粉砕していく。時には二人が別々の魔物の群れを同時に相手取る場面すらあったが、もはや彼女が後れを取ることはなかった。

 

 そうして数多の魔物を退け、迷路のような回廊を抜けきった先。

 二人の視界が急に開け、第二層の終点となる巨大な空間へと出た。

 

「着いたな」

「ええ。この奥が……」

 

 開けた空間の最奥には、これまでの通路の意匠とは明らかに格の違う、重厚な両開きの石扉が鎮座していた。

 扉の表面には禍々しい魔物のレリーフが彫り込まれており、隙間からは、これまでの階層とは比較にならないほど濃密で、肌を刺すような魔力が漏れ出している。

 

「ダンジョンの最奥。コアのある部屋ですわね」

 

 レティシアがごくりと生唾を飲み込んだ。

 この扉を開け、中にあるコアに触れれば彼らの進級試験は目標達成となる。

 

「なるほど、ここが。随分と立派な扉だが、中には何もいないのか?」

「通常のダンジョンであれば一定周期でコアキーパーと呼ばれる強力な魔物が生まれますが、このダンジョンには生まれませんわね」

「そうか。いつかそのコアキーパーとやらとも戦ってみたいものだ」

 

 ラングリッドは肩をすくめ、石扉の取手に手を掛けた。

 重い地鳴りのような音を立てて、最奥への扉が開かれていく。

 




少しでもお楽しみいただけましたら幸いでございます!!!!
次はいよいよ序盤のクライマックスですので執筆にお時間いただくかもしれませんが、全力で執筆しておりますので今しばらくお待ちください!!!!
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