作者はジョジョもヒロアカもにわかなので調べつつ書いていきます
ある日のことだった。
気がついたら転生していたんだと思う。意識はいつのまにか幼児のそれと同化していて、しばらくは自身が別の世界に転生したことにすら自覚を及ぼさなかった。
どうやら何かしらが原因で前世の俺は死んで、今世…新しい世界に生まれ直した赤子に意識を宿らせていたようである。
それを自覚した時は大層驚いたものだったから。
すくすくと成長していく中でこの世界のことを知った。
ヒーロー?ヴィラン?と聞くようになった単語に頭が混乱している中で確かに思い出した。
ヒーロー…オールマイト…僕のヒーローアカデミア!?
上記のような考えに行き着いてからはその世界への順応も早かった。
個性が一般的に8割の人間に宿る世界で、比較的情緒が育った精神で暮らすのは抵抗感が確かにあったのであろうが、それ以上に幼児と同化していたのが幸いして意識がそっちに引っ張れることで違和感なく幼児の姿を見せて生活を送ることができていた。
そして、ある程度生活にも慣れてきたら当然考える話題がある。
個性のことであった。
何事もこの世界で過ごす上で時間やトラブルは常に発生する。
自身の身を守るためにも自らの個性への理解は重要だと捉えていた。
時は流れて、4歳の誕生日。
俺こと波紋 幽(はもん ゆう)は、この世界で個性を手に入れることになった。
当初個性を発動させた時、俺自身は何も感じることができなかった。
当然である。何も知らない状態で万全に個性が使えるわけがない。
内心でそう独白しつつ、しかし転生したんだからそれっぽく強い個性とかを手に入れるのか…など漠然に考えていた俺は、自らにスイッチを入れるような形で自然に力を全身に漲らせた。
それがトリガーになったのか、謎のオーラと共に自身に変化を生じさせたことに確かに気づいた。
確かに個性が発現していると。
しかし、それ以上に関してはよく理解できずしばらくの間は試行錯誤の日々だった。
それから数ヶ月後のとある日のこと。
いつもと同じようにスイッチを入れるように体に力を入れて、個性を発現させる。
何かを纏うような雰囲気は感じるが、俺自身が特段強くなっているわけではなく、何か別の変化が生じているのだということは理解できているがそれ以上のことに踏み込めなかった。
しかし、その日は運命を変える日でもあった。
単純な思いつきがきっかけだった。
今まで自分に向けていた力を周りに張り巡らせるように意識をしたらこの謎のオーラはどうなるのか…
その考えがトリガーとなり、早速意識して力を巡らせた結果、ついに個性の詳細を知るに至った。
いつのまにか俺自身の背後に気配が立っていた。
振り向くより先に、圧倒的な威圧感が背筋を貫く。
紫紺の巨体。鋭い眼光。握りしめられた拳。
――スタープラチナ。
「はぁ!?…スタンドってことは…ジョジョの奇妙な冒険の…そういや俺の名前は…っ!
…そういうことか!なんで気が付かなかったんだ…」
ヒロアカ世界には個性に関する苗字や名前になりやすいという法則があった。
波紋 幽(はもん ゆう)とはそのままスタンド幽波紋を反転させた名前だったが、単純に名前として違和感がなかったことと、個性と結びつく名前とは余っていなかったというシンプルな理由で気が付かなかったのである。
(しっかし、なんでスタンドが見えなかったんだ?
確かに俺の個性である以上は、普通に見えてもおかしくないはずなのに…)
そう疑問に思った俺は、しばらくの間検証を繰り返すことになる。
結果、分かったことがある。
まず、前提としてこの個性はスタンド能力を使えるが、あくまでも俺自身がスタンド使いに直接なるわけではなく、スタンドを召喚してその度使役するという類の力だったため、意識して力を使役する対象に向けないとスタンドを見ること自体ができなかったということだった。
あくまでも個性のため、スタンド使いになるのとは少し経路が違ったようだった。
そして、より印象的だったのがたのがこの個性の特徴だ。
スタンドが顕現できる時間は1回5分で、その度にスタンドがランダムに召喚されるということである。
前者はまだなんとかなったが、後者が問題であった。
5分ごとにスタンドが入れ替わるので、状況に応じて強くも、弱くもなる。
実質的にほぼ運任せの力であると。
このヒーロー飽和社会…だが実態はヴィランが暴れる件数が後を経たない、自らを守る術を身につけておかないといつ死ぬかも分からない。
そんな恐怖が個性の訓練という習練に己自身を駆り立てることになった。
元々ジョジョは多少知っているがあくまでもにわか程度の知識。
知ってるスタンドもあれば、知らないスタンドとある。
そんな中で手探りに個性を調べることは、己自身を鍛えていた上でも最低限必須なことだった。
まず、一通りスタンドを出して把握してみようと試しに出したスタンドがよく分からないスタンドで早速心が折れそうになっていた。
俺の背中に乗るように現れたそいつは最初何をするでもなく、ただ俺にひっつくだけで得体の知れないスタンドだった。
こいつは一体何部?誰のスタンド?どんな能力?と溢れ出した思考が止まらず、何も答えが出ずに途方に暮れたその時だった。
「大丈夫ダッテ。コンナ幅ガ広いスタンド能力ヲモッタンダ。ソノ運ヲシンジロ!オマケハ凄イ!」
悲惨な気持ちにその言葉は確かに澄み渡るようだった。
後々に判明したが、顕現させたスタンドについてはそのスタンドの名前だけは意識すれば自然と頭にその単語が浮かんでくることが分かった。
このスタンドはヘイ・ヤー!というらしい。
なんとも奇妙な名前だが、このスタンドの能力はおそらくひたすら相手を褒める、または励ましてくるスタンドなのだと思われる。
力自体は皆無だが、何も事前知識がない状態で当時追い込まれていた状況からすれば、5分間とはいえ
その励ましをしてくれる姿は、俺のささくれだった考えを和らげて、じっくりと成長していけば良いと考えを柔軟にするきっかけをくれた救世主となるのであった。
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また出して欲しいスタンドを募集します!
どしどし書いていってください!
分からないスタンドも多いので、これを機に新しくスタンドを知りたいと思っています