自由自在に反転できる男   作:鬼猫 優真

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流石に2本が限界でした。許して


第弐拾壱話 腕試し

ユウカ「青天月?」

 

チナツ「確か一年ほど前にブラックマーケットで活動している何でも屋でしたね」

 

ハスミ「知っているのですか?」

 

チナツ「ゲヘナの情報部の人や万魔殿の人たちがこの事を話してるのを耳にしました」

 

ユウカ「それにしても」

 

ユ・チ・ハ「男の人って初めて見ました(たわね)」

 

スズミ「久しぶりですね。零斗」

 

「久しぶりだな。スズミ」

 

“知っているの?スズミちゃん”

 

スズミ「えぇ。何回か零斗が依頼している内に知り合うようになりました」

 

ハスミ「初めて聞きましたが?」

 

スズミ「それは言ってないですからね」

 

「ハスミは知っていると思ってたんだが?」

 

ハスミ「え?私は少なくともあなたのようなカ…カッコいい男の人は見た事ないですよ

 

「なんか言ったか?」

 

ハスミ「何でもないです!それよりもいつ私と会いましたか?」

 

「……あぁ。確か変声器を使ってたから分からなかったんかな?」

 

ハスミ「変声器?」

 

確かうる覚えだったような気がするけど

 

ピッ

 

「これで分かるかな?」

 

ハスミ「!?その声!」

 

「多分久しぶりかな?」

 

ピッ

 

ハスミ「まさかあなただったとは思いませんでしたよ」

 

「すまんな。こんな形でまた再会するとは」

 

“君は男の子で合ってるのかな?”

 

「貴方は?」

 

“私は先生だよ!よろしくね。零斗くん”

 

「よろしくお願いします。先生」

 

“ありがとね助けてくれて。それに堅苦しいのはあまり好きじゃないからもっとフランクに会話しようよー”

 

「……分かった。これでいいか?先生?」

 

“うん!それでOK〜!”

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

「じゃあこっからは俺も参戦するとしよう」

 

零斗はこれから加勢するといい、準備運動をし始めた

 

ユウカ「ちょっと!?大丈夫なの!?」

 

「何がだ?」

 

ハスミ「あなた…()()()()()()()じゃありませんか」

 

ハスミの言葉に零斗は首を傾げた

 

「何言ってんだ?ヘイロー…なら……ここに……あっ!そうだ」

 

俺今ヘイローが見えないように消してるんだった

 

少し前に遡る

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

「……もうすぐ着くな」

 

零斗は走りながら少し考えた

 

「あの試練に行ったんだったら、今なら何でも出来る気がする」

 

そう言い零斗は少し考え、ある一つの考えが頭に浮かんだ

 

「………これ自分のヘイロー消せるんじゃね?」

 

ヘイローを消すという考えにたどりついた

 

「まず神秘を無くすところからだな。」

 

零斗はそう思い目を閉じながら考えた

 

(ヘイローを消すという考えは発想は良いがどうやるかだな……イメージしろ。神秘を無くすイメージ、それに加え無くすメリットとして身体能力を底上げするメリット、デメリットは耐久力をゼロにする事をイメージしろ)

 

ズッ……ズズッ………ヒュンッ

 

「………案外すぐに出来たな」

 

ヘイローを消す事に成功した

 

「じゃあ今から改めて向かうとするか」

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

「まぁ大丈夫だろ」

 

ユウカ「大丈夫って言ったってねぇ」

 

スズミ「先生、こうなった零斗は何言っても聞きませんよ。信じてあげてください。零斗とは何回も一緒に不良達と相手している私が保証します」

 

まだ悩んでいる先生にスズミがそう言う。

 

「……分かった。零斗君を信じるよ。前線をお願いできる?」

 

「あぁ、任せろ」

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

「さて、まずは腕試しだ」

 

前からは巡航戦車が出てきた

 

ユウカ「戦車ぁ!?」

 

ハスミ「気を付けてください、巡航戦車です!」

 

ハスミが苦い顔をする。不良が持っているということはそんなに戦車が簡単に手に入るものなのか?

 

ユウカ「不法に流通されたものに違いないわ!PMCに流れたのを不良達が買い入れたのかも!」

 

「あり得ない話じゃないな。けど対処出来ないわけじゃない」

 

チナツ「なるほど?つまり……」

 

ユウカ「ガラクタってことだから、壊しても構いません!みんな、行くわよ!」

 

「了解」

 

そうして戦車との戦闘が始まる。…まさか生きてるうちに戦車と生身で戦うことになるとは思わなかったな。

 

戦車の主砲が音を立ててこちらに向く。

 

…やるしかないか。

 

ダッ!

 

あの試練で会得した力と今まで使えてはいたけど、難くて諦めた剣術を使うとしよう

 

ユウカ「ちょっと零斗!?」

 

ユウカが突然走り出す零斗に困惑した。それはユウカだけじゃなく

 

ハスミ「何をしているんですか!?」

 

チナツ「今すぐ戻ってきてください!」

 

スズミ「零斗!?」

 

“零斗くん危ないよ!?”

 

みんながみんな、零斗の行動に困惑し、止めようとした

 

「………月神流剣術一刀流……壱の型」

 

死線

 

突然辺りが暗闇になった途端に鈍い音がした

 

辺りが暗闇が覚めると

 

ドガァァァァン

 

戦車が粉々になっていた

 

ユウカ「な!?」

 

ハスミ「何が…」

 

チナツ「起こって……」

 

スズミ「零斗……いつの間にこんな力を」

 

“……すごい”

 

「……ふぅ。大丈夫か?」

 

まるで何もなかったかのように零斗はこちらに向かってきた。

 

みんなが油断している時にユウカの元に弾丸が飛んできた

 

「!?チッ………」

 

俺はユウカを抱き寄せ弾を弾く

 

「平気か?」

 

ユウカ「あわっ///あわわわっ///」

 

「どうした?ユウカ」

 

俺の腕の中で顔を真っ赤にして挙動不審になっているユウカを見て声を掛ける。

 

ユウカ「な、ななな、なんでもないです!///」

 

「そうか、それならいいんだが。」

 

スズミ「…零斗、いい加減離したらどうですか。」

 

何故か冷たいスズミの声が聞こえスズミの方を見る。

 

…笑っていた。笑っているけど。目が怖い。何でそんな怖い目を向けるんだ。何故だ?俺はあの試練を突破したのにこれだけは怖さを感じたぞ

 

スズミに言われたのでユウカを離す。

 

ユウカ「あ///…ありがとう///」

 

「良かった。あんたの綺麗な顔に傷が付く訳には行かないからな」

 

ユウカ「き、綺麗な!!///」

 

スズミ「…………」

 

スズミがハイライトが無い目でこちらを見てくる。やめてくれ。怖い

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

ユウカ「もうシャーレの部室は目の前よ!」

 

ユウカが声を上げる。それと同時に零斗のスマホが鳴り、通信機からリンの声が聞こえる

 

リン『今、この騒ぎを起こしていた生徒の正体が判明しました』

 

“本当!?”

 

リンの言葉に先生は声を荒げる

 

リン『ええ。その人の名前はワカモ。百鬼夜行連合学院で停学になった後、矯正局を脱獄した生徒です。似たような前科がいくつもある危険な人物なので、気を付けてください』

 

「そうか....はぁ……ワカモか...

 

その名前を聞いた途端、零斗は呆れた顔になった

 

リン『....只今、シャーレの地下にてワカモを確認しました』

 

その言葉を聞いた瞬快、先生は決意をした顔になって

 

“私が一人で行くよ”

 

ユウカ「先生!?無茶ですよ!」

 

ハスミ「そうですよ!先生は一発くらっただけでも致命傷なんですよ!?」

 

“でも……”

 

先生の言葉にユウカたちが反対する。

 

けれど零斗はそんなことを気にする様子はなく、一人シャーレへと向かう

 

“ちょっ!?零斗くん!?”

 

ユ・ハ・チ・ス「「「「零斗(くん)(さん)!?」」」

 

 

「スゥ―――――」

 

零斗は息を整え.......

 

「ワカモォォォォ!」

 

叫んだ

 

チナツ「ちょ…何をして……」

 

ワカモ「あなた様ー!

 

チナツが抗議の声を上げようとした瞬間、その言葉を遮るように、シャーレの地下室から一人の女子生徒が飛び出して、零斗に抱き着く

 

「うぉっと」

 

ワカモ「お久しぶりです!あなた様!」

 

その女子生徒は、尻尾をブンブンと揺らしながら目をキラキラとさせて挨拶をする

 

「ああ、久しぶりだなワカモ。まったく、依頼があったらなるべく控えるように言っただろ?」

 

ワカモ「ですがあなた様、最近全然会いに来てくれなかったじゃないですか....」

 

ワカモは頬をぷくっと膨らませ、拗ねたような表情になる

 

「ああ、ごめんな。仕事が忙しくて....。あとで構ってやるから、俺の事務所にいってな」

 

ワカモ「!わかりました!」

 

「またあとでな」

 

ワカモ「はい!それでは!」

 

零斗のその言葉を聞き再び目をキラキラさせ、走ってどっかに行った

 

「?どうしたんだ?」

 

リン『......零斗さん、ワカモと面識が?』

 

零斗は疑問に思ったが、リンがそんなことも気にせずに、ワカモとの面識について聞いてくる

 

「あぁ……それはまた今度話せる時に話すとするわ」

 

リン『はぁ...そうですか......』

 

「ほら、先生行くぞ」

 

“あ。う、うん”

 

零斗はポカーンとしていた先生に声をかけ、シャーレの地下室へと向かっていった。けど後ろからユウカとチナツとスズミから不可解な圧が飛んできているような気がするので早めに行く事にした

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

リン「先生、あなたに渡すものがあります?幸い傷一つなく無事でした。…どうぞ受け取ってください。」

 

そういうと、リンはタブレット端末を先生に渡す。

 

“これは?タブレット端末?”

 

リン「はい。これが、連邦生徒会長が先生に残した物。【シッテムの箱】です。」

 

“どこかで聞いたことがあるような?”

 

先生はリンの話を聞きながら何か考えているようだ。

 

リン「普通のタブレットに見えますが、正体の分からないものです。製造会社も、OSも、システム構造も、すべて不明。連邦生徒会長は、この『シッテムの箱』を先生が使えば、タワーの制御権を回復させられるはずだと言っていました。私達では起動させることが出来ませんでした。先生なら起動させられるのでしょうか、それとも…」

 

三人に沈黙が広がる。

 

リン「…では、私は此処までです。これから先は、すべて先生にかかっています。邪魔にならないように離れています」

 

「じゃあ俺も離れとくか」

 

“責任重大だね。…それじゃあ起動させるよ”

 

先生が電源に触れる。すると、

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

「…………どこだ、ここ?」

 

俺の視界が急に暗転したと思えば。海の見える教室に居た。そして机で居眠りしている女の子を見つける。

 

???「むにゃ、カステラにはぁ…イチゴミルクより…バナナミルクのほうが…」

 

水色の髪の女の子はそんな訳の分からない寝言を呟く。そして、俺が彼女に上げたチョーカーに似てるものを付けてた

 

“あれ?零斗くん?”

 

「先生?」

 

俺は困惑していると先生の声が聞こえそちらを見る。空間系の魔法かと思ったが、どうやら違うようだ。この仕組みは後々解読するとしてまずは

 

「先生、ここどこですか?俺らさっきまで部屋にいたはずなんすけど」

 

“えっと、私に聞かれてもわからないかな”

 

先生の表情を見るに本当にわからないようだ。

 

“取り敢えずそこにいる寝ている女の子に聞いてみない?”

 

「そうっすね」

 

そうして俺と先生は寝ている女の子の近くによる

 

“ごめん。ちょっと起きてもらえないかな?”

 

先生が女の子を揺らす

 

???「うへ…うへ…ひへ!?」

 

???「むにゃ…ありゃ?え?あれ?あれれ?せ、先生!?この空間に入ってきたということは、ま、まさか○○先生…!」

 

“そうだよ。君は誰なのかな?”

 

???「う、うわああ!?そ、そうですね!?もうこんな時間!?うわ、わああ?落ち着いて、落ち着いて…」

 

女の子は深呼吸をする。

 

???えっと…その…あっつ、そうだ!まず自己紹介から!」

 

アロナ「私はアロナ!この【シッテムの箱】に常駐しているとシステム管理者であり、メインOS、そしてこれから先生をアシストする秘書です!やっと会うことが出来ました!ここで先生をずっと、ずーっと待ってました!」

 

「どう見ても寝ているようにしか見えなかったが?」

 

アロナ「あ、あうう…も、もちろんたまに居眠りしたりしたことも…えっ?だ、誰ですかあなたは?!なんで先生以外の人がここに?!」

 

「いや、こっちが聞きたいんだが」

 

どうやらむこうも予想外のご様子。目を見開いて困惑の声を上げながら俺を見る

 

“零斗くんはね、私がシッテムの箱を起動するとなぜかここにいたみたいなんだ”

 

先生がアロナに事情を説明する。

 

アロナ「うーん?本当になんで何でしょうか?プログラムも異常は検知されませんし。」

 

アロナはうーん、と首を傾げ考えている。

 

アロナ「ま、いっか!」

 

「良くねぇだろ絶対。大事な事だろ」

 

アロナ「だってわからないことは分からないんですもーん!」

 

コイツ中身アロナじゃね?名前もそうだし。もしコイツがほんとにあのアロナなら後でしばくが

 

“あはは…零斗くん落ち着いて。ねぇ、アロナちゃん零斗くんがここにいる理由は、本当に分からないの?”

 

アロナ「はい、先生。プログラムやシステムログを見てみても何も分かりませんでした!」

 

マジかよ。本当にわからねぇのかよ。

 

アロナ「あ、そうだ!形式的ではありますが、生体認証を行います♪。うう…少し恥ずかしいですが、手続きだから仕方ないんです。こちらに来てください」

 

先生がアロナに近づく。

 

アロナ「さあ、私の指に、先生の指を当ててください。」

 

“分かったよ”

 

そうして、先生とアロナの指が触れる

 

アロナ「うふふ。まるで指切りをして約束しているみたいでしょう?」

 

“うーん、宇宙人の映画のワンシーンみたいだね!”

 

いや、先生そうじゃねぇだろ。見ろよ嬉しそうだったアロナの顔がムッとした表情になったぞ

 

アロナ「実は、これで生体情報の指紋を確認するんです!画面に残った指紋を目視で確認するのですが…すぐに終わります!こう見えて目は良いので!」

 

そうしてアロナは確認を始める。

 

アロナ「どれどれ…うう…」

 

何か考えてるようだ。すると、まあ、これでいっか!みたいな顔をする。

 

アロナ「はい!確認終わりました!」

 

「いや、良くねぇだろアロナ。お前どう見ても『まっ、いっか!』みたいな顔してたぞ」

 

そう突っ込むと、

 

アロナ「な?!そんなことありません!ちゃんとしましたから!」

 

“確か最近の機械は指紋認証って自動じゃなかったけ?確か一秒もかからないって聞いたことあるけど…”

 

先生が言う

 

アロナ「うう…わ、アロナはそんな能力なくても役に立ちますから!?目でも十分確認できますから!」

 

ほんとかなぁ?と俺と先生はアロナにジト目を向ける。

 

アロナ「全然信じてないって顔ですね……うう…」

 

(ウルッ)

 

そうして見つめているとアロナが涙目になる。さすがに揶揄いすぎたか。

 

アロナ「だったらその最先端のナントカさんのところに行ってしまったらどうですか!」

 

“ごめんごめん冗談だよ”

 

「すまん言い過ぎた」

 

アロナ「ぐすん…」

 

俺と先生は泣きそうになるアロナを沢山慰めた。

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

アロナ「…なるほど…先生の事情は分かりました」

 

俺と先生は慰めたアロナに今のキヴォトスの状況とタワーの事を説明した。

 

アロナ「連邦生徒会長が行方不明になって、そのせいでキヴォトスのタワーを制御する手段が無くなったと…」

 

“そういえばアロナちゃんは連邦生徒会長について何か知らない?”

 

先生が尋ねる

 

アロナ「私はキヴォトスの多くの情報を知っていますが……連邦生徒会長についてはほとんど知りません。彼女がどうしていなくなったのかも……。お役に立てず、すみません」

 

“大丈夫だよアロナちゃん。誰にもわからないことはあるから!”

 

しゅんとしたアロナを先生は励ます

 

アロナ「ですが、サンクトゥムタワーの問題はどうにかできそうです!」

 

“ホントに!じゃぁお願い!アロナちゃん!”

 

アロナ「はい!分かりました!それでは、サンクトゥムタワーのアクセス権を修復します!少々お待ちください!」

 

すると、アロナは目を閉じる。

 

アロナ「サンクトゥムタワーのadmin権限を取得完了。」

 

アロナが目を開けながら言う。

 

アロナ「先生。サンクトゥムタワーの制御権を無事に回収しました!今サンクトゥムタワーは、私アロナの統制下にあります!今のキヴォトスは先生の支配下にあるも同然です!」

 

“おぉ”

 

アロナ「先生が承認さえしてくれれば、サンクトゥムタワーの制御権を連邦生徒会に移管できます。でも……大丈夫ですか?連邦生徒会に制御権を渡しても…」

 

たしかにアロナの言う通りだ、今の連邦生徒会は不安定だ。そこにキヴォトスの命運を渡してもいいのだろうか?そんな考えをすると

 

“大丈夫だよ。お願いね!”

 

先生はノータイムで返事をした

 

アロナ「分かりました。これよりサンクトゥムタワーの制御権を連邦生徒会に移管します!…出来ました!」

 

“これはおぉ。だね!”

 

アロナ「さっきからなんなんですか?それ?」

 

アロナがジト目でこちらを見てくる。

 

「何はともあれ目的な達成したか?先生」

 

“うん!そうだね!あっ…”

 

アロナ「どうかされましたか?」

 

何かを思いついた先生にアロナは問いかける。

 

“零斗くんの指紋認証はしなくてもいいの?”

 

「する必要あるか?」

 

“いや、零斗くんもいるんだいやってみなよ!せっかくだから!”

 

アロナ「何もないと思いますけど…」

 

“いいからいいから!やってみて!”

 

「はぁ、分かった。分かったからいったん離れてくれ」

 

先生は目を輝かせ俺の腕を引っ張る。やめてくれ先生。その、先生の豊満な胸が腕に当たって………ヤバイヤバイ!最近抜いてないから溜まってんのかもしんねぇ!だから押し当ててくんな!

 

「何も起きないと思いますけど先生が言うから早くしちゃいましょう。」

 

「そうだな」

 

アロナは先ほどと同じように指を出してくる。

 

俺もそれに合わせて指を差し出し合わせる。

 

???『確認完了。自動的にサンクトゥムタワーの制御権をデバイスにコピーします。ようこそ、青天月の新月及び全能』

 

「「“!?”」」

 

指を合わせた瞬間、この空間にアロナとは違う機械的な声が響く。

 

アロナ「えっ?えっ?」

 

“?????????”

 

「何だ!?今の!?」

 

アロナは困惑した声を上げ、先生は宇宙猫状態になっている。

 

「アロナ!どうなってるんだ!?」

 

アロナ「ちょ、ちょっと待ってください!今調べます!」

 

そう言いアロナは目を閉じ、うんうんと唸る。

 

アロナ「零斗さん!あなたのポケットにあるスマホを見てみて下さい!」

 

「俺のスマホ?」

 

そう言われ自分のスマホを見る。そういえばあの声、デバイスにコピーするとか言ってたような…

 

「うん?なんだこれ?」

 

電源を入れると、いつものアプリがある画面とは、違う画面が移っている。そこには、

 

ゲツナ『こんにちは、全能。お待ちしておりました。私の名前はゲツナと申します。このデバイスでOSを担当することになりました。』

 

此処とよく似た教室のような場所に、黒と白の長髪で前髪の少しだけ紫の髪の毛で、左の眼が青色で右の眼は赤色で、紫色のヘイローを持った、アロナに少し似た女の子が映っていた。

 

ゲツナ『全能。これからあなたは先生と共にキヴォトスを駆けることになるでしょう。なので私、ゲツナがあなたのサポートをします。』

 

「え?は?……サンクトゥムタワーの制御権をコピーっていうのは?」

 

取り敢えず俺は疑問に思ったことを口にする。今一番大事なことだ。

 

ゲツナ『そのままの意味です。連邦生徒会にあるサンクトゥムタワーの制御権と同じものをあなたは得ました。』

 

 

「ええぇぇぇ!?」

 

“???????”

 

「………」

 

〜回想〜

 

「?」

 

連邦生徒会長:◯月◯日にサンクトゥムタワーに来てこのメールを七神リンに見せてください。依頼料はあなたの好きな値で構いません。事が終わった後、七神リンに申してください。彼女の助けになってあげてください。そして、どうかこの学園都市を彼女と一緒に救ってください。良ければ彼女も守ってあげてくださいどうかよろしくお願いします。依頼料は依頼料で貰うとして、報酬は後々わかります。

 

〜回想終了〜

 

「………報酬ってこれのことかよ」

 

俺はいきなりキヴォトスの最高権力者の一人になってしまった。報酬ってこれか。なんてもん置き土産にしてんだアイツ

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