俺の妹がコスプレに目覚めるわけがない!   作:雨あられ

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第2話

「よぉ、悪いな、昨日の今日で」

 

「別に、構わないわ…それほど忙しいわけでもないし…」

 

次の日、俺は再び昨日二人で話をしていた公園までやって来ていた。向こうは昨日と同じゴスロリ衣装を着て公園のベンチに座っている。

あれから、意外にも快く俺の頼みを聞いてくれた彼女は俺に簡単な指示をして、帰らなければいけないからと早々と家へと帰っていった。別れてから、連絡先も名前も聞いてないし、大丈夫か?と思ったのだが無事に会えたし杞憂だったな。

 

「昨日は闇の者たちに生贄を用意する必要があって……それよりも、きちんと寸法を測ってきたんでしょうね?」

 

「おう、バッチリだ」

 

昨日の夜、家に帰ってからブリジットに頼んで調べさせてもらった。もちろん、妹の寸法を測るなんて、何だか変態臭い行為だったのでくれぐれも親父たちには内緒にしてくれと深い念を押してからだ。

…俺にとっては妹のささやかな成長を知ると言うイベントにもなったが、これはまぁいいだろう。

 

「じゃあ行きましょう」

 

「え?行くって?」

 

「私の家に決まってるでしょう。」

 

「なぁ!?」

 

な、な、何考えてんだこいつ!!

確かに、おかしな恰好をしている奴だが、健全な女子の家に自分から招き入れるなんてこいつ、まさか…痴女?

 

「な、何を可笑しな想像をしているの!?気持ちが悪い…

こんなところで縫うわけにもいかないし、あなたの家には機材がないのだから、仕方がないじゃない」

 

そ、そりゃそうだよな。軽蔑のまなざしを受けながらも何となくほっとしたような、残念なような…って、本当に何考えてんだ俺。

 

「だ、だよな。でも良いのか?こんな見ず知らずのやつを…」

 

「ふ、コスプレを楽しみたいと言う同盟者を増やせるなら、良い機会だわ。それに、あなたが家に来てどうこうするような度胸があるとは思えないし」

 

「うぐ」

 

こいつたまに、すさまじい毒舌を吐く、思ったことを素直に口にしてくれると考えれば隠されるより良いがもう少し、言い方ってものがあるだろうに…。

 

「それで、一体どんなアニメのコスプレを作りたいのかしら?」

 

「あぁ、知ってるか知らないんだけど、星くず☆ウィッチめるるっていう、アニメの…ほら、このキャラクターなんだけど…」

 

と鞄から、サンプルにもってこいと言われていたアルファオメガのDVDのパッケージを見せると先ほどまで、ほどほどに機嫌が良かった彼女の頬がぴくりと動く。

 

「ま、まさか、あの星くず☆ウィッチめるる…?」

 

「え?」

 

「そう…めるるの…」

 

え?なんで俯いちゃったのこいつ。

もしかして何か地雷踏んだ?

 

「まぁ…いいわ。このキャラの服ね……確か青い生地はまだ家に……ついてらっしゃい」

 

「あ、あぁ」

 

明らかに機嫌が悪くなった後、ぶつぶつと何やら呟いている少女の背中を追う。

俺が麻奈実にではなく、この、痛々しい変わった少女の力を借りたことが、今後の俺の人生に大きな影響をもたらしたことを、この時は知る由もなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ところで、お前、何て名前なの?」

 

「え?」

 

「いや、いつまでもお前とか呼ぶのもどうかと思って」

 

道を歩きながらだんまりを決め込んでいた少女に意を決して声を掛ける。この雰囲気のまま家に上がるのもどうかと思ったからだ。

 

「人に名前を尋ねるときは、まず自分からという言葉をしらないのかしら?」

 

「わ、悪い。俺は高坂京介。すぐそこの高校2年だ」

 

「そう、私は…そうね、黒猫とでも呼んで頂戴」

 

「く、黒猫?」

 

何だそれ、変わった名前だな。まるでどこかの宅配会社みたいな名前だ。

 

「もちろんハンドルネームよ。真名を気安く教える程私は安い女じゃないの」

 

「ハンドル…?」

 

「はぁ…あなた、あんまりネットとかしない性質のようね」

 

「す、すまん」

 

「まぁいいわ。ここが私の家よ」

 

コツ。っと靴が止まったので俺もそこで立ち止まる。へぇ、何て言うか…年季の入った貫録のある家だ。うん。普通の日本屋敷って感じ。てっきりこのコスプレに合うような悪魔城にでも住んでるのかと思った。

…あ。表札をちらっと見たら五更と書かれていたので、多分、こいつの本当の名前は五更なのだろう。真名、すぐわかっちまったぞ。

 

「何をぼーっと突っ立っているの。あがりなさい」

 

「あ、あぁ」

 

ガララっと開かれた戸の近くに立つ黒猫を追う。何となく、雰囲気はさっきよりもマシになったが、よくよく考えたら、年頃の女の子の家に行くなんて、ノーカウントの麻奈実の家を除けば初めてのような……妙に緊張してきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま」

 

「おかえりー、ルリ姉」

 

「おかえりなさいです!」

 

黒猫が抑揚のない声を出すと、家の奥から声が二つ聞こえてきた。小さな女の子の声だ。ルリ姉…黒猫の名前か?

少し驚いている俺を尻目に、ずんずんと家に入っていく黒猫を追う。靴を脱いで遠慮がちにおじゃましまぁっすと声を出すと羽目板が軋む廊下を歩いた。

 

「今日は隣の部屋を闇の儀式に使うわ。入ってこないように」

 

「またぁ?まぁいいけどー」

 

「はいです」

 

先ほど聞こえてきた声と同じ声。黒猫は居間の方に顔を向けてそんなことを言っている。別に隠れていろとか、こっそり来いと言われていたわけではないが、何だか心拍数が上がってきた。何かこえぇ。てか本当に上がって大丈夫なのかよ。先に進む黒猫の後を追うために俺もその2つの声の主たちに挨拶をする。

 

「ど、ども。おじゃまします」

 

だらーんとちゃぶ台の傍で寝転がっていた顔が、豆鉄砲を食らったかのごとく硬直する。一人はおかっぱ頭の幼女。もう一人はシンプルなおさげを二つ垂らした少女。どちらも何処と無く顔が黒猫に似ている。硬直した瞬間俺も固まってしまったが、段々と向こうの目に好奇心の光が宿っていき。

 

「う、うわ!だれだれだれ?ルリ姉の彼氏!?」

 

「姉さま。この人は?」

 

二人はすくっと立ち上がって、俺そっちのけで廊下に顔を出し、数歩前に居た黒猫に大慌てで訪ねている。

 

「この男は私の…契約者よ。ある密命によって行動していて、私の魔道具の製作技術が必要だと言うから、少し力を貸してあげるだけよ」

 

「?」

 

「えーっと、つまり、色々あって、お前らの姉ちゃんに、俺が縫い物作るの、手伝ってもらうことになってさ。ほら、衣装作るのすげぇうまいだろ?それで色々と教えてもらおうと…」

 

「そうなんですか」

 

「ふ~ん?」

 

おかっぱ幼女は俺の話を聞いて素直に納得していたが、おさげの子はちょっとませてる感じの疑った目を俺に向けてくる。

 

「…兎に角、おかしなことは何もないわ。気にしないで頂戴」

 

「はーい」

 

「はいです」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「妹居たんだな」

 

「えぇ、まぁ…」

 

「元気な妹さんだったな」

 

「そうね」

 

がさがさと、和風な箪笥の中を漁る黒猫を見ながら、俺は畳に胡坐をかいて座って、少なからず居心地の悪さを感じていた。他人の家の匂いって嗅ぎ慣れないって言うか…フワフワしてくつろげない感じだ。

やがて、幾らか青い布を持って黒猫は俺の対面へと腰を下ろした。

 

「あなたの見せてくれた寸法なら、生地はこれで十分足りるはず。色合い的にも問題ないと思うわ」

 

「何から何まですまん」

 

「それで、初めは型を図にしてしまいたいのだけれど、このパッケージ以外にも資料はあるのかしら?」

 

「あ、あぁ言われた通り、借りてきた」

 

ごそごそと、ブリジットの秘蔵の本をいくつか取り出すと、比較的無表情だった黒猫がある一冊に興味を示す。それは確か…俺がブリジットと階段でぶつかったときの。

 

「これは…ファンブックじゃない。ということは」

 

よくはわからないが、ぺらぺらと黒猫がその大きめの雑誌みたいなのをめくっていくとある一ページを見てニヤリと口を吊り上げる。

 

「やっぱり、あるじゃないの。こういうものは、もう少し早く出してほしかったわ」

 

そう言って俺の方へと得意げにアルファ・オメガのページを見せる。よく見てみれば、確かに、細かい衣装の設定、図がきっちりと書かれていた。ブリジット、お前いつもこんな詳しい雑誌を読んでたのか。どんだけ好きなんだっつーの。

 

「この型紙なら…私の持っているものを流用すれば……それに、装飾も難しいように見えて、意外とシンプルだし…2、3日もあれば終わるかもしれないわ」

 

「本当か!」

 

「ええ……でもその前に、あなたに一つ聞いておきたいことがあるわ」

 

パタンと、ファンブックを閉じると、今までで、一番真剣な赤い目を俺に向け、姿勢を正す黒猫。俺も思わず正座になってごくっと生唾を飲み込み、何だか知らないが、覚悟を決める。

 

「あなた……本当に、実の妹にこの衣装を着せるつもり?」

 

「う!」

 

ピタピタと、アルファオメガの魔法少女の衣装を指差す黒猫。

そう、このお願いを引き受けた時から散々悩み抜いて今も取れかけの歯のようにぐらついている問題だった。

 

ブリジットのお願いを聞いて喜んで引き受けられなかった一番の理由はそれだった。この衣装。っというか星屑ウィッチめるるのキャラ全般は、前々から思っていたが、どうにも露出度が高い衣装ばかりだった。

背中が開いていたり、へそが出て居たり、変身シーンなんてほぼ全裸になったりする。そんな俺を見て、はぁと呆れた様に黒猫はため息をついた。

 

「……星くず☆ウィッチめるると言うアニメはキモオタや萌え豚ニート、大きなお友達御用達の個性のない萌え系アニメよ。子供向けの割にいかがわしすぎるこの衣装もそう言った大きなお友達を上手く引き込むための戦略と言ったところね。

そしてその大きなお友達の集まるコスプレ大会なんてものになると、気持ちが悪いハッピを着た大人の集団が、こぞってあなたの妹の露出度が高い衣装を見て群がってくるはずよ。

 

あなたは、妹さんがそう言う目で見られても、平気なの?」

 

「そ、それは…」

 

言ってることはところどころ専門用語みたいなのでわからなかったが、要は、妹がこのエッチな格好をして、エッチな視線を向けられても大丈夫なのかー?と言う心配をこいつはしてくれているのだ。

そうか、コスプレ大会ってことは、観客もたくさんいるのか。それに、それを見るやつが良い年した野郎ばっかりの可能性も……くそ、なんでそんな単純なことも考えつかなかったんだ、俺は。

 

「それに……アニメのコスプレは大衆には受け入れがたいものよ。

あなたの妹が、世間から冷たい目で見られることもあると思うわ。あなたも、あなたの妹さんも、それに耐えられるの?」

 

「黒猫…」

 

黒猫がこちらを見上げる様にして聞いてくる。

その言葉も、瞳も、今まで以上に強い意志が宿っていて、経験者にしかわからない業を語っているようにも見える。そして、俺がひしひしと感じているのは。

 

「今なら、まだ引き返せるわよ?」

 

こいつ、すげー痛々しい格好してるのに、内面は麻奈実なみにお節介で、優しいってことだ。わざわざこんな面倒くさい依頼を受けてくれて。おまけに俺の事もブリジットの事もきちんと考えてくれて……

 

「お前、すげー良い奴だな…」

 

「なっ!?……」

 

だけど俺は!

 

「ありがとよ。黒猫。だけど俺はあいつに、ブリジットにこの衣装、着せてやりたいって、思う」

 

「……そう、それはどうしてかしら?」

 

「俺の妹は…普段あんまり我が儘とか、言わないやつだからさ。成績も優秀で、素行も大まじめで、つらい事があったのに、それをおくびにも出さない…絵にかいたような出来た妹だよ。だから、多分、やっぱり無理だった。って言えば、それであいつも納得して、ちょっとだけ笑顔も見せてくれると思う」

 

「…」

 

「だけどよ!例え世間が何て言おうと、俺が、あいつのやりたいことを否定しちまったら、あいつは…あいつのやりたいことを、一体誰が肯定してやるっていうんだよ!

珍しく、いや、多分初めて言いだした、大人しい妹の我が儘なんだよ。だから、それくらい兄貴がなんとかしてやんなきゃいけねーんだよ。きっと。」

 

……自分でも、今ようやく杭を打ち込んだようにずしんと覚悟が決まった。ブリジットがどんな気持ちで俺にこれを相談してくれたか。一体、どれほど俺が持ってきてくれるであろう衣装を期待して待っているだろうか。

 

黒猫は、無表情のまま俺のことを真っ直ぐに見ていたが、やがて、はぁとため息をついて

 

「筋金入りのシスコンね。兄さん?」

 

「誰がシスコンだ!ってかなんだよその呼び方!」

 

肩をすくめて笑ってみせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おかえりなさい!おにいちゃん」

 

「おー…ただいま」

 

少し、ボロボロになった手で玄関のドアを開けると、目の前にはまるで玄関の前で座って待っていた犬のように、目を輝かせて興奮した様子のブリジットが出迎えてくれた。犬だったなら、今頃ぶんぶんと尻尾を振ってくれているだろう。

 

「…あー、まだ時間かかりそうだわ。もう少し待っててくれ」

 

「あ、うん…」

 

本当、わかりやすいな。こいつは…垂れ下がった頭に軽く手を置いてやると、すぐにいつもの明るいブリジットに戻って。一緒にリビングに入る形になる。

そこには既に私服に着替えた親父が新聞を広げて椅子に座っており。台所にはお袋が居た。くんくんと匂いを嗅ぐといつも通りのお袋のカレーの匂いが部屋に充満している。

 

「あら、おかえり」

 

「ただいま」

 

「うむ……京介、お前何か俺に隠し事をしていないか?」

 

「いや、とくには…」

 

「そうか」

 

っぶねー!一瞬驚きそうになっちまった。親父のやつ、こういう時は妙に鋭いからな。それに、俺が妹にいかがわしいコスプレをさせようとしているなんて知ったら……

 

『京介…あんたそういう…』

 

『死ね』

 

ってなるのが目に見えてやがる!食事の用意が終わる前に、背負っていたリュックを持って一旦2階に上がる。俺の部屋に入る前に、一度、無人のブリジットの部屋に入る。…プレゼントってのは、ドッキリがいるからな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ごちそうさま」

 

そう言って食べ終わった食器を洗面台に置き。冷蔵庫から麦茶を取り出すと、ぐいっとコップに注いで飲み干す。

2階に戻って、部屋の電気をつけるとベッドの上に倒れ込む。あー、疲れたぜ。手を広げて伸ばし、電球にかざすと傷の多い男の手が目に入る。なるべく親父にはばれないように気を使ってカレーを食べるのが大変だった。

 

「でもこれで…」

 

トントントン、とちょうどそこで、聞きなれた軽い感じの階段を上る音が聞こえてくる。この軽快な足音を出せる人物は、家の中には一人しかいない。

 

来た。

 

ばっと、身体を起こして、思わず壁に耳を当ててみる。きぃ、と扉があいた音がして、それからぱちりと電気をつける音……何だ?気付いてないのか?しばらく、何も音が聞こえてこないと思ったら

 

ドンドンドン!

 

と大慌てて駆けだしてきた音が聞こえてきたので、慌ててベッドの上でくつろいでいたふりをする。

 

 

「お、お、お、おにいちゃん!!!こ、これ!」

 

「ん?どうした?ブリジット」

 

「これ、これこれ!アルちゃんの!!」

 

いつもなら遠慮して中々入ってこないようなブリジットが、バン!と扉を大きく開けて俺のすぐそばまで詰め寄ってくる。ベッドに腰掛けてその様子を見ていると、ブリジットは言葉もつっかえつっかえに、見つけたらしいアルファ・オメガの青い衣装を上下させる。そう、本当に完成しちまったのだ。俺と黒猫の作ったアルファオメガのコスプレ衣装が。

俺が作成したというより、なんといっても黒猫が色々としてくれた。じゃなきゃ、今頃日本中のコスプレカタログを漁る羽目になっていただろう。

 

無事、完成したそれを、さっき勉強机の上にこっそり置いておいてあげたのだが、目論見は、大成功だと言っても良いだろう。

 

「アルちゃんの!アルちゃんの!」

 

「わかったわかった。お袋たちにばれちまうだろ?」

 

興奮して衣装を抱えたままぴょんぴょんと飛び跳ねはじめたブリジット。本当、こんなに喜んだブリジットは初めて見る。俺がそう言って注意してやると、ブリジットははっとして、もじもじと顔を赤らめる。

 

「あのね、きて…いい…かな?」

 

「おう」

 

ぱっと輝いて、またどたどたと部屋へと戻っていく。

これだけ大喜びしてくれたのなら、多分、俺の決断は間違っては無かったのだろうな。

 

 

 

しばらく、座って待っていると。ブリジットが、そっと、ドアから顔だけ出してこちらを覗き込んだ。そして

 

「やぁー!」

 

ぴょんと飛んで、現れたのは青い、魔法少女の衣装を身に纏ったアルファ・オメガ、じゃない、ブリジット!?やべー、似てる!?てか本物!?

 

「みよー!わがけんぎー!」

 

は!っはー!と魔法の杖(殆ど剣)を振り回すブリジットはアルファ・オメガになりきっているのか。いつもより3割増しで真剣だ。

 

「はー!」

 

とフィニッシュすると。間を置いて、顔をあげ

 

「おにいちゃん…おにい…ちゃん」

 

な、泣いた!?

 

「お、おいブリジットどうし」

「おにいちゃん大好き!!!」

 

ぎゅっと飛びついてきたブリジットに勢いのまま、一緒にベッドに倒れてしまう。

 

……はぁ、ったく。泣くほど喜ぶこたぁないだろうと。自分自身の顔も少し緩みながらブリジットの小さな頭を撫で続けた。

 


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