公安を外された翌日、押村奏斗は警察庁の小さな会議室に呼ばれた。
窓のない部屋だった。
ゼロに入ると決めた日も、同じような部屋だった。
あの時、押村奏斗は死ぬことを選んだ。
表向きの死。
廃ビルの爆発。
殉職扱い。
葬儀。
遺影。
千速の涙のない顔。
横溝の握りしめた拳。
全部が、必要な偽装だと言われた。
それを承諾したのは自分だ。
だから、責任は自分にある。
会議室には、古谷と榊原理人がいた。
そしてもう一人、見慣れない男が座っている。
五十代後半ほどの、警察庁幹部と思われる男だった。
男は資料を閉じ、押村を見た。
「押村奏斗警部補」
その名前で呼ばれた瞬間、奏斗はわずかに息を止めた。
葛城怜司ではない。
押村奏斗。
もう死んだはずの名前。
男は淡々と続けた。
「君の死亡扱いを取り消す方向で調整する」
奏斗はすぐには言葉が出なかった。
古谷も榊原も黙っている。
奏斗はようやく口を開いた。
「取り消す、とは」
男は資料を机に置いた。
「殉職として処理された廃ビル爆破事件について、君は重傷を負い、警察庁主導の保護下に置かれていた。任務の性質上、公表が遅れた。そういう形にする」
奏斗は表情を変えなかった。
だが、胸の奥では何かが大きく揺れた。
「それで通るのですか」
榊原が静かに答える。
「無理はある。だが、通す」
古谷も言った。
「黒瀬事件、鳥羽事件、今回の端末奪還。あなたの身分をこのまま宙に浮かせておく方が危険になりました」
奏斗は古谷を見る。
「千速が気づいたからですか」
古谷は否定しなかった。
「それもあります」
榊原が少し皮肉っぽく言う。
「萩原警部補だけではない。横溝警部も、神奈川県警側も疑い始めている。これ以上隠せば、逆に余計な火種になる」
幹部の男が続けた。
「君を公安に置くことはできない。ゼロに戻すことも得策ではない。ならば、元の所属に戻す」
奏斗の目が動く。
「捜査一課に、ですか」
「神奈川県警捜査一課へ復帰。階級は警部補のまま。ただし、一定期間は監察と警察庁の管理下に置かれる」
奏斗は思わず言った。
「横溝警部や萩原警部補には」
男は短く答えた。
「これから説明する」
「自分から説明させてください」
即座に口にしていた。
会議室の空気が止まる。
榊原が奏斗を見る。
古谷も表情を動かした。
幹部の男は目を細める。
「君にその権限はない」
「承知しています」
「なら」
「それでも、自分の口で言わせてください」
奏斗は深く頭を下げた。
「自分が嘘をつきました。死を偽装したことも、周囲に断ったと伝えたことも、すべて自分の意思で行いました。組織上の事情があったとしても、傷つけた相手には、自分で説明すべきです」
古谷が静かに言った。
「押村さん」
奏斗は頭を上げない。
「お願いします」
長い沈黙の後、榊原がため息をついた。
「どうせ止めても、どこかでやる顔だな」
古谷も小さく頷く。
幹部の男はしばらく奏斗を見ていたが、やがて資料を閉じた。
「横溝警部への説明には同席を許可する。萩原警部補への個別接触は、その後だ」
奏斗は深く頭を下げた。
「ありがとうございます」
男は冷たく言った。
「礼を言う前に覚えておけ。君の復帰は、温情ではない。公安にもゼロにも置きにくくなった人材を、最も管理しやすい場所へ戻すだけだ」
「承知しています」
「そして、神奈川県警側が君を受け入れるかは別問題だ」
その言葉が、一番重かった。
捜査一課に戻る。
それは、昔の場所へ帰るという意味ではない。
自分はそこを一度捨てた。
死んだふりをして。
仲間を騙して。
上司を裏切って。
恋人に葬儀をさせて。
それでも戻る。
戻らなければならない。
いや。
戻りたいと思っている。
その身勝手さが、奏斗には痛かった。
⸻
翌日。
神奈川県警本部。
横溝重悟は、会議室に呼ばれた時点で嫌な予感がしていた。
部屋に入ると、警察庁の人間が並んでいた。
古谷。
榊原。
知らない幹部。
そして。
その端に、押村奏斗が立っていた。
横溝は一瞬、何も言わなかった。
次の瞬間、机を蹴り飛ばしそうな勢いで歩み寄った。
「押村」
奏斗は姿勢を正した。
「横溝警部」
その声を聞いた瞬間、横溝の顔が歪んだ。
怒りなのか、安堵なのか、どちらともつかない表情だった。
「てめぇ……」
「申し訳ありません」
「謝るな!」
怒号が会議室に響いた。
警察庁の幹部が何か言おうとしたが、榊原が視線だけで止めた。
横溝は奏斗の胸倉を掴んだ。
「生きてんなら、何で言わなかった」
奏斗は抵抗しなかった。
「任務上、言えませんでした」
「任務だぁ?」
横溝の手に力が入る。
「千速がどんな顔してたか知ってんのか。三森がどんだけ泣いたか知ってんのか。捜査一課の連中が、お前の机を片付けられなかったのを知ってんのか」
奏斗は目を伏せた。
「知りません」
「だろうな!」
横溝は怒鳴った。
「お前は知らねぇ。死んだ側に回った奴は、残された側の顔を見ねぇで済むからな!」
その言葉は、奏斗の胸に深く刺さった。
「はい」
「はいじゃねぇ!」
横溝は胸倉を離し、拳を握った。
殴る寸前だった。
だが、殴らなかった。
代わりに、低く言った。
「……生きててよかった」
奏斗の目が揺れた。
横溝は顔を背ける。
「それとこれは別だ。俺はお前を許してねぇ」
「はい」
「でも、生きててよかった」
奏斗は何も言えなかった。
横溝は乱暴に椅子へ座った。
「で? 何だ。今度は何を押しつけに来た」
警察庁の幹部が説明を始めた。
押村奏斗の死亡取消。
重傷保護扱いへの記録修正。
神奈川県警捜査一課への復帰。
一定期間の監察対象。
外部への説明は最小限。
横溝は黙って聞いていた。
最後まで聞いた後、低く言った。
「勝手に殺して、勝手に戻すのか」
幹部は表情を変えない。
「必要な措置でした」
「ふざけるな」
横溝の声は低かった。
「必要かどうかを決めるのは、いつもそっちか。残された人間のことは書類の欄外か」
古谷が目を伏せた。
榊原も黙っている。
横溝は奏斗を見る。
「押村」
「はい」
「戻りたいのか」
その問いは、まっすぐだった。
奏斗はすぐには答えられなかった。
戻りたい。
だが、戻る資格があるのか。
答えに迷う。
横溝は苛立ったように言う。
「資格の話じゃねぇ。戻りたいのかって聞いてんだ」
奏斗はようやく顔を上げた。
「戻りたいです」
横溝はじっと奏斗を見た。
「なら、勝手に消えた分、働け」
奏斗の目がわずかに開く。
横溝は続けた。
「俺はお前を許してねぇ。千速も許さねぇ。三森もたぶん泣きながら怒る。でもな」
横溝は机に拳を置いた。
「生きてるなら、償う場所はある」
奏斗は深く頭を下げた。
「ありがとうございます」
「礼じゃねぇ。地獄の始まりだ」
横溝は鼻を鳴らす。
「あと、千速には自分で言え」
奏斗の身体が固まる。
横溝は低く言った。
「あいつには、全部自分で言え。組織の説明じゃねぇ。お前の言葉でだ」
「はい」
「殴られても止めねぇからな」
奏斗は静かに答えた。
「分かっています」
横溝は少しだけ口元を歪めた。
「いや、たぶん分かってねぇ」
⸻
その日の夕方。
第三交通機動隊。
萩原千速は、白バイの点検をしていた。
新井が近づいてくる。
「小隊長、横溝警部から連絡です」
「重悟から?」
「はい。至急、本部の裏駐車場まで来てほしいと」
千速は手を止めた。
嫌な予感がした。
それも、とびきり大きいものだ。
「分かった」
千速はジャケットを羽織り、歩き出した。
本部の裏駐車場。
そこは、以前、葛城怜司が押村奏斗だと確信した場所だった。
白バイの横で、名前を呼ばせた場所。
あの時、彼は小さく「千速」と言った。
それで十分だった。
だが、十分ではなかった。
理由を聞いていない。
怒りをぶつけきれていない。
謝罪も受け取っていない。
何より、彼がどこへ行くのか分からないままだった。
裏駐車場に着くと、横溝がいた。
そして、その隣に。
押村奏斗が立っていた。
葛城怜司ではない。
眼鏡はない。
髪型も少し戻っている。
スーツは公安のものではない。
立っているのは、確かに押村奏斗だった。
千速は足を止めた。
横溝は一度だけ奏斗を見てから、千速へ言った。
「説明はこいつがする」
千速は横溝を見ない。
奏斗だけを見ていた。
横溝は低く続ける。
「俺は少し外す。殴るなら利き手じゃない方にしろ。仕事に支障が出る」
「重悟」
千速の声は低かった。
「何だ」
「止めるなよ」
横溝は小さく鼻で笑った。
「止めねぇって言ったろ」
そう言って、横溝は離れていった。
駐車場に、二人だけが残る。
沈黙。
千速は奏斗を見る。
奏斗も逃げずに見返した。
先に口を開いたのは奏斗だった。
「千速」
千速は一歩近づいた。
次の瞬間、乾いた音が響いた。
千速の平手が、奏斗の頬を打った。
奏斗は避けなかった。
顔が横へ向く。
千速は震える声で言った。
「これは、葬儀の分だ」
奏斗は静かに頷いた。
「はい」
もう一度、音が響いた。
今度は胸を拳で殴った。
「これは、嘘ついた分」
「はい」
さらにもう一度。
「これは、私に黙って消えた分」
奏斗は胸を押さえず、ただ受けた。
「はい」
千速は拳を握ったまま、肩で息をしている。
「まだ足りねぇ」
「分かっている」
「分かってねぇよ」
千速は顔を上げる。
目に涙はなかった。
でも、泣いているより痛い顔をしていた。
「お前、死亡をなかったことにするって本当か」
奏斗は頷いた。
「本当だ」
「捜査一課に戻るのか」
「ああ」
「何だそれ」
千速は笑った。
怒りで笑っていた。
「死にました。やっぱり生きてました。戻ります。そんなの通ると思ってんのか」
「通らないと思っている」
「じゃあ何で戻る」
奏斗は一度目を伏せた。
そして、まっすぐ答えた。
「戻りたいからだ」
千速の表情が止まる。
奏斗は続けた。
「資格があるとは思っていない。許されるとも思っていない。でも、もう一度、捜査一課で働きたい。横溝警部の下で、事件を追いたい」
千速は黙って聞いていた。
奏斗は声を落とす。
「そして、君に嘘をつかない場所に戻りたい」
千速の目が揺れた。
「今さらかよ」
「ああ。今さらだ」
「遅ぇんだよ」
「分かっている」
「分かってるって言うな!」
千速の声が初めて大きくなった。
「お前はいつも分かってるって言う。分かってて嘘つく。分かってて黙る。分かってて消える」
奏斗は何も言えなかった。
千速は続ける。
「私がどれだけ探したか分かるか。死んだって言われても、納得できなくて、でも信じたらまた傷つくから怖くて、それでも追うしかなくて」
声が震えていた。
「お前を見つけた時、嬉しかったんだぞ」
奏斗の胸が締めつけられる。
千速は苦しそうに笑う。
「腹立つだろ。あんなに嘘つかれて、葬儀までさせられて、それでも生きてて嬉しかったんだ」
「千速」
「呼ぶな」
千速は即座に言った。
だが、少し間を置いて、低く続けた。
「……いや、呼べ」
奏斗は息を止める。
千速は彼を睨む。
「逃げずに、ちゃんと呼べ」
奏斗は静かに言った。
「千速」
その声を聞いた瞬間、千速の表情が歪んだ。
「本当に、帰ってきたんだな」
「まだ、正式には」
「そういう話じゃねぇ」
千速は一歩近づき、奏斗の胸倉を掴んだ。
「押村奏斗として、帰ってきたんだな」
奏斗はゆっくり頷いた。
「ああ」
千速の手に力が入る。
「私は許してない」
「分かっている」
「たぶん、しばらく許さない」
「ああ」
「でも」
千速は目を伏せた。
「死んだままよりは、ずっといい」
奏斗は何も言えなかった。
千速は胸倉を離し、少し距離を取った。
「戻るなら、ちゃんと戻れ」
「ちゃんと?」
「捜査一課にも、三森にも、みんなにも、逃げずに頭下げろ。何を言われても受けろ」
「ああ」
「私にも、これから何度でも説明しろ」
「分かった」
「分かったじゃなくて、言い切れ」
奏斗は千速を見る。
「説明する。逃げない」
千速はしばらく彼を見ていた。
そして、ようやく小さく頷いた。
「よし」
それは許しではない。
ただ、最初の一歩を認めただけだった。
⸻
翌週。
神奈川県警捜査一課。
朝礼の前、刑事部屋は妙にざわついていた。
すでに噂は流れている。
押村奏斗が生きていた。
殉職は取り消される。
警察庁の保護下にいた。
捜査一課へ戻る。
誰もどう反応すればいいのか分からなかった。
三森沙月は、押村の机の前に立っていた。
ずっと片付けられなかった机。
書類も、ペン立ても、古いメモも、最低限だけ残されていた。
横溝が部屋に入る。
後ろに、押村奏斗がいた。
刑事部屋が静まり返った。
三森の目が大きく開く。
奏斗は一歩前に出て、深く頭を下げた。
「押村奏斗です」
誰も声を出さない。
奏斗は続けた。
「自分の死亡扱いについて、皆さんに多大なご迷惑とご心配をおかけしました。任務上の事情があったとはいえ、説明できなかったこと、嘘をついたことは事実です。本当に申し訳ありませんでした」
沈黙。
その中で、三森が震える声で言った。
「押村警部補」
奏斗は顔を上げた。
三森は泣いていた。
「生きてるんですか」
「はい」
「本当に?」
「はい」
三森は口元を押さえた。
次の瞬間、泣きながら怒った。
「最低です」
奏斗は静かに頷いた。
「はい」
「本当に最低です。私、資料整理しながら何回も泣いたんですよ」
「すみません」
「謝らないでください。余計腹が立ちます」
奏斗は言葉に詰まった。
横溝が横でぼそっと言う。
「言われて当然だ」
「はい」
三森は涙を拭った。
「でも……生きててよかったです」
奏斗は深く頭を下げた。
「ありがとうございます」
他の刑事たちも、少しずつ声を上げた。
「本当に幽霊じゃないんだな」
「机、片付けなくてよかったな」
「いや、戻って早々仕事山積みだからな」
ぎこちない冗談。
戸惑い。
怒り。
安堵。
その全部が混ざった空気だった。
横溝が机を叩いた。
「感動の再会はここまでだ。押村」
「はい」
「お前の席はそこだ」
横溝が指したのは、以前と同じ机だった。
奏斗は一瞬、動けなかった。
横溝は苛立ったように言う。
「何だ。座り方を忘れたか」
奏斗は小さく首を横に振った。
「いえ」
彼はゆっくり自分の机へ向かった。
椅子を引く。
座る。
懐かしい感触だった。
死んだはずの男が、同じ机に戻る。
普通ならありえない。
だが今、確かに戻ってきた。
横溝が書類の束を机に置いた。
「復帰祝いだ」
奏斗は書類を見る。
「これは」
「未処理案件だ。死んでた分、働け」
三森が涙を拭きながら言う。
「資料整理もお願いします。押村警部補のやり方で」
奏斗は少しだけ目元を緩めた。
「分かりました」
横溝が鋭く言う。
「敬語が硬ぇ」
奏斗は一瞬困った顔をした。
「……分かった」
その返事に、刑事部屋の空気がほんの少しだけ緩んだ。
⸻
その日の夕方。
奏斗は本部の外へ出た。
裏口には、千速が立っていた。
白バイ隊員の制服姿だった。
ヘルメットを脇に抱え、いつものように真っ直ぐ立っている。
奏斗は歩み寄った。
「千速」
「よう、幽霊」
「幽霊ではない」
「知ってる」
千速は少しだけ笑った。
だがすぐに真顔になる。
「捜査一課は?」
「戻った」
「三森は泣いたか」
「ああ」
「怒られたか」
「怒られた」
「重悟は?」
「書類を山積みにされた」
千速は鼻で笑った。
「当然だな」
奏斗も小さく頷いた。
「そう思う」
しばらく沈黙が落ちた。
以前なら、すぐに並んで歩けた。
今はまだ、その距離が分からない。
千速は白バイを見た。
「奏斗」
「何だ」
「戻ってきたからって、元通りじゃねぇからな」
「分かっている」
「私はまだ怒ってる」
「ああ」
「でも、ちゃんと戻ってきたことは……少しだけ、認める」
奏斗は静かに言った。
「ありがとう」
千速は眉を寄せる。
「礼じゃねぇ」
「そうだったな」
「それと」
千速は奏斗を指さした。
「約束」
奏斗は一瞬考えた。
「カレーか」
「そうだ」
千速の目が少しだけ柔らかくなる。
「生きてるなら作れるだろ」
奏斗は胸の奥が温かくなるのを感じた。
「作る」
「いつ」
「君の都合がいい日に」
「また敬語混じってる」
「……千速の都合がいい日に」
千速は満足そうに頷いた。
「よし」
だが、その後で少しだけ声を落とした。
「でも、カレー食ったくらいで許すと思うなよ」
「思っていない」
「ならいい」
千速はヘルメットを被った。
白バイに跨る前に、もう一度だけ振り返る。
「おかえり、奏斗」
その一言で、奏斗の胸が詰まった。
ずっと欲しかった言葉だった。
でも、自分にはまだ早いと思っていた。
それでも、千速は言った。
奏斗は静かに答えた。
「ただいま、千速」
千速は何も言わず、白バイに跨った。
エンジンがかかる。
白い車体が夕方の道路へ滑り出していく。
サイレンは鳴らない。
追跡でもない。
けれど、奏斗には分かった。
彼女はもう、自分を見失わない。
そして自分も、もう逃げない。
押村奏斗の死亡は、なかったことになった。
書類上は。
だが、残された傷は消えない。
嘘も、喪失も、裏切りも、簡単には消えない。
それでも。
捜査一課の机。
横溝の怒鳴り声。
三森の涙。
千速の白バイ。
そして、夕暮れの中で聞いた「おかえり」。
それらは確かに、押村奏斗をもう一度この場所へ繋ぎ止めた。
死者ではなく。
公安の偽名でもなく。
神奈川県警捜査一課警部補、押村奏斗として。