マブラヴ ゴチャ混ぜストーリー   作:杉下009

2 / 2
2 転生

 

「ここはどこだ?」

 

 

 

 

 

 

 

「影の月の内部にある、ソレスタルビーイング号にある、ジェネレーションシステムの中です。」

 

 

 

 

 

 

 

「アイリス…どうして…ここに」

 

 

 

 

 

 

 

聡一、は、辺りを見回す。

 

 

 

 

 

 

 

「多分デスが、システムが、起動したのでしょう?」

 

 

 

 

 

 

 

「そうか、今の状態は、どんな感じだ。」

 

 

 

 

 

 

 

「子供ですね。」

 

 

 

 

 

 

 

「そうか?…動けないのだが、どうしてだ?」

 

 

 

 

 

 

 

「それは、精神だけが、ここにあるだけですから。」

 

 

 

 

 

 

 

「は?そうなの?」

 

 

 

 

 

 

 

「はい、そうです。」

 

 

 

 

 

 

 

「まぁいいか?、じゃ、今、使える技術は、何?」

 

 

 

 

 

 

 

「グランゾン、レイチェル、バニシングトルーパー、リアルロボット系、スーパーロボット系、紋章機、エルシオール、ルクシオール等のマシンと戦艦ですね」

 

 

 

 

 

 

 

「そうか…準備しておいて」

 

 

 

 

 

 

 

「はい、わがりました。」

 

 

 

 

 

 

 

現世の僕の名は清水聡一。9歳の子供だ。

 

 

 

 

 

 

 

現世、とつくのは僕には生まれ変わる前の世界の記憶があるからだ。

 

 

 

 

 

 

 

いわゆる転生というやつらしい。

 

 

 

 

 

 

 

前のいた世界の記憶を思い出したのはつい最近、事故にあったためだ。

 

 

 

 

 

 

 

両親とともに車で移動中、酔っ払いの起こした事故に巻き込まれたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

とっさに両親がかばってくれたから僕は重傷だけど生き残った。その代償は両親との永遠の別れだったけど。

 

 

 

 

 

 

 

事故を起こした奴はいっしょに死んじまったから恨む相手もいないという始末。

 

 

 

 

 

 

 

今、居るのは、病院の中だ、いわゆる、入院中だ。

 

 

 

 

 

 

 

沢山の人が見舞いにきた。

 

 

 

 

 

 

 

幼馴染、お隣さん、おじいちゃん、叔父さん、叔母さん、親戚のお姉ちゃんやそのお友達等。

 

 

 

 

 

 

 

「武乃、純夏、よく来たね。本当、仲良しだね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「うん」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(武乃って良いんだ。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうしたの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何でもない」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「壬姫、美琴よく来たね。本当、仲良しだね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「うん」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「千鶴、慧よく来たね。本当、仲良しだね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「誰が」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「沙也加ねぇ、巴さん、よく来たね本当、仲良しだね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「「くされ縁かしら」」 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女達は、五摂家いう人達、崇宰、九條、斉御司、斑鳩 煌武院の中から次の政威大将軍を選ぶ事になる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「雷電さん、冥夜、悠陽、いいの?、一緒にいて?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何、バレなければいいのじゃ」

 

 

 

 

 

 

 

 「「そうだよ」」

 

 

 

 

 

 

 

「わがりました。」

 

 

 

 

 

 

 

この2人は、双子で、煌武院に、よって、引き裂かれた。双子だ。

 

 

 

 

 

 

 

「鎧衣左近おじさん、美琴に内緒かな?」

 

 

 

 

 

 

 

「そうですなー」

 

 

 

 

 

 

 

帝国情報省外務二課長。神出鬼没でマイペースな性格だ。権謀術数に極めて長ける。美琴には情報省に勤務していることを内緒にしており、表向きは城内省御用達の貿易商として動き回ってる。

 

 

 

 

 

 

 

「北村開さん、緑、よく来たね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この2人は、親子、開さんが、父親で、緑は、その娘。

 

 

 

 

 

 

 

緑は、頭がよく大学を飛び級しているし、戦術機の開発にも携わっている。

 

 

 

その父親が、 戦術機の操その衛士、北村開さん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帝国軍に勤めていて、F-4J”撃震”のパイロットである衛士、それも教導隊所属である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前の世界にも同姓同名同じ顔の人がいるので、何の因果なのかと初めて見たときは思ったものだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……まあ、じいちゃん見たときに気づくべきだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なに、すこしばかり心配になってね、とくに、緑が?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よけいな事いわないで」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そ、ありがとう」 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そんな事よりも、いつまで入院?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「2ー3日かかるって」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうなんだ?よかった。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「緑…そろそろ帰るぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい、またね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「またね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いまだ、力は、戻っでない。

 

 

 

 

 

 

 

それは、両親の死と思い出した前のいた世界の記憶というダブルパンチで呆然としていた僕を引き取ってくれたのは親父のおやじ、つまり僕のじいちゃんだった。

 

 

 

 

 

 

 

”帝都”で小さな剣術道場を営んでいたじいちゃんは事故の知らせを聞いてすぐに駆け付け、呆然とする僕の代わりに葬式やら引き取りの手続きやら全部片づけてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

心がどっか行っちまってた僕を見捨てることなく、かいがいしく世話を焼いてくれたのには感謝しかない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ようやく心が戻ってきた僕はじいちゃんに感謝の言葉を告げた後、すぐに今の世界について調べ始めた。

 

 

 

 

 

 

 

”帝都”、”征夷大将軍”、”日本帝国”、極めつけは”BETA”。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「BETAの世界か、よし、たどりついた」

 

 

 

 

 

 

 

純夏が、いうには、地球外生命体”BETA”の侵略を受ける地球に転移してきてしまった武が、あらゆるものを失いながら人類を存続させるために戦う世界だったかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕も転移であったが、自身の前の世界が、武が去った後の世界にいるとなると悪態も吐きたくなる。何せこの世界、BETAももちろん強敵なのだが、それ以上に味方である人類が”最凶”の強敵なのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おおよそ人間の負の面だけを煮詰めて凝縮したとしか思えないような所業の数々。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ相手が気に食わないというだけで行われる足の引っ張り合い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あまりにも薄い根拠のもと組み立てられる楽観論と戦略。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それをもとにして行われる軍事作戦と大敗による戦線の後退。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

極めつけが”地球に破滅級の爆弾投げ込んでほんの少しの人類を宇宙に逃がす”である。 

 

 

 

 

 

 

 

BETAに負ける要素が、非常に多いのだ。主に人類のせいで。

 

 

 

 

 

 

 

純夏との約束だが、悪態が出ようというものだ。

 

 

 

 

 

 

 

まぁ、僕のいた世界は、結果から言って、人類は勝った、そこに至るために様々な犠牲があったと言うことだ。

 

 

 

 武達が、オリジナルハイヴを落した後、確かにBETAの学習能力は無くなった。だが、だからと言って油断できる状況ではなかった。

 

 

 

 BETA最大の脅威は物量―――。

 

 

 

 それを知らしめるように、オリジナルハイヴを落された数百万のBETAは近くのハイヴへと向かう。

 

 

 

 受け入れたハイヴは、すぐに飽和状態となり人類への逆襲を始めたし。

 

 

 

 

 

 

 

想像しながら苦笑する聡一はあくまで他人事のように感想のにものふけっていた。

 

 

 

 国連上層部はすぐにでも香月夕呼に支援を求める。

 

 

 

 さて困ったのは『前の世界』の香月夕呼だ。何しろその時の彼女には既に手駒が無かったのだ。

 

 

 

 宗像や風間は生きてはいるものの意識不明の重体。涼宮妹は負傷していて出撃できない。

 

 

 

 オリジナルハイヴから生還できた白銀は『元の世界』へと帰ってしまったし、同じく生還できた社はオペレーターとしては優秀だがやはり戦力外。

 

 

 

 そして頼みの綱の00ユニットは機能停止状態。

 

 

 

 唯一動ける人間として、僕がいたが、僕1人の衛士一人でユーラシア大陸全土で起こっているBETA大逆襲をどうにか出来るはずがない。

 

 

 

 当然の事ながら香月夕呼はこう言った。今は無理、と。無理でも何でもやるんだよ、と言わんばかりに上層部はせっついてくるが、無い袖は振れない。

 

 

 

 しかしそんな押し問答をしている中、独自に行動する勢力があっな、それもとびっきりの過激派、まったく本当、迷惑だった。

 

 

 

 

 

 

 

 既に虫の息であったオルタネイティヴ5だが、これを機に勢力図をひっくり返す算段を立てたのだ。

 

 

 

 なんと、手近なハイヴに片っ端からG弾を落したのだ。―――それも無許可で。

 

 

 

 おそらくは相当焦っていたのだろう。確かに人類の宿願であるオリジナルハイヴを敵対していた勢力に落されたのだから焦るのも仕方がないのだろうが―――しかしこれはあまりにも無謀且つ無駄だった。

 

 

 

 

 

 

 

因果応報と言うべだ。

 

 

 

 

 

 

 

 結果として―――G弾はBETAに通用しなかった。

 

 

 

 BETAは明星作戦の際に、既にそれを学習していたのだ。一発目で対応できたのは、おそらく鑑純夏から情報が流出していたためと思われる。

 

 

 

 

 

 

 

話によると、G弾の入った再突入殻ごと光線級に撃墜されたそうだ。BETAはG元素に反応する習性があるから、それを利用して見極めたのだろう、とは『前の世界』の夕呼先生の弁だし。

 

 

 

 

 

 

 

 それによりG弾神話は脆くも崩れ去った。

 

 

 

 その上、オルタネイティヴ5の独走―――無許可でG弾投下は流石に各国が黙ってはなかった。

 

 

 

 特にG弾信奉者の多い米国などは見ていて可哀想になるぐらい他国の信頼を失墜していったそうだ。

 

 

 

 折しもオルタネイティヴ5=米国という偏見という名の等式が既に成り立っていたために起こった―――オルタネイティヴ4側からしてみれば喜劇だ。

 

 

 

 しかしながら、今回ばかりは対岸の火事ではなかった。

 

 

 

 G弾が無効果されれば、当然の如く00ユニットに白羽の矢が立つ。だが、前述したように鑑純夏は既に機能停止状態にあり、再起動出来たとしても、それはもう鑑純夏ではないただの人の形をしたコンピューターだ。

 

 

 

 さて進退窮まってきた―――社も志願してきたが、夕呼先生は  断っていた、多分、心情的なものだろうが―――まぁ、僕の預かり得るところではないしね。

 

 

 

 

 

 

 

 無論、その中で清水聡一自身も候補に挙がった。適正としては、全ての因果を超える存在である彼は非常に高い―――のだが。

 

 

 

 

 

 

 

そんな時夕呼先生は閃いたそうだ。―――自分自身はいったいどうなのかと

 

 

 

 

 

 

 

そして調べてみた結果、驚くべき数値が出たそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

まさか鑑と同等以上とは、ねぇと、そんな感想をきいた。

 

 

 

 

 

 

 

『前の世界』の香月夕呼は決断したし。

 

 

 

 

 

 

 

状況が今と違うからな。数式は手元にある、鑑純夏によって成功する前例は作ってある、素体適正はその鑑以上―――後は、誰が手を下すか

 

 

 

 

 

 

 

 そこでお鉢が回ってきたのが清水聡一だ。香月夕呼としては、あまり近しい人間には手を下させたくなかったのだろう。副官であるピアティフ中尉にも何も言わなかったそうだ。

 

 

 

 そしてその段階で、清水聡一は『世界移動、既に次のループが決まっていた、確証は、無いが。

 

 

 

 

 

 

 

次の世界のループで、過去に、移動するか、賭けだがその事を考えたらいちいちらちがあかないし、上手く成功すれば、武を『元の世界』に送らなくても、僕が覚えてさえいれば事足りる。そう言う意味も含めて、僕が適任だったんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 そして、香月夕呼は00ユニットなった。

 

 

 

 

 

 

 

そこから先はもう八面六臂の大活躍だ。対BETA相手には凄乃皇を使って無双。量子電導脳をフルに使っての兵器開発。リーディングやプロジェクションを用いた洗脳とも言える権謀術数。古今東西、何処を探しても貴方以上に世界を好き勝手出来た女はいないな

 

 

 

 

 

 

 

まぁ、夕呼先生の近くにいた僕は00ユニット脅威論を掲げた連中の気持ちが分かりすぎる程に分かったからな。―――無論、夕呼先生は真っ先に奴らから潰したが。

 

 

 

 

 

 

 

 後に付いた渾名が魔女ではなく女帝なのだから笑えない。別の世界を転生したり、転移を繰り返し、無限の時間や経験を蓄積を蓄えている聡一をして、どんなチートだ、と思わずにはいられない程だ。

 

 

 

 

 

 

 

ともあれ、そうしている内に七年で地球のハイヴは片づいた。月を取り戻すのにそこから二十年程掛かるが、これは物資や人材が足りなかったためだ。それをクリアしたら、実質一年も掛からなかった

 

 

 

 

 

 

 

 その後の火星は、更に物資や人材が必要だった。因みに、清水聡一が天寿を全うする間際に聞いた話では、火星の先遣調査隊を率いていたのは香月だったそうだ。

 

 

 

 とは言え、00ユニットは歳を取らない。国連の上層部は00ユニットの正体を知っているから良いとしても、周りは知らないのだ。

 

 

 

 しばらくは本人として特殊メイクなどで誤魔化し、二十年ぐらい経ってから娘として立ち振る舞い、火星調査の時は孫として香月姓を名乗っていたそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

僕、月で負傷して一戦を退いき、後教官職に就いた。因みに、まりもちゃんの後釜だし。

 

 

 

 

 

 

 

 00ユニットの正体を知っているのだ。当然、香月の手の届く範囲にいた。

 

 

 

 

 

 

 

社霞は、確か、夕呼先生の助手だし。僕としても妹というか娘みたいな感情が芽生いるし、まぁ、手をだしたこともあるし。彼女が四十過ぎるまでは見合いを勧めていたんだが―――主に武のことが忘れられない世界が多いらしい。

 

 

 

 

 

 

 

まぁ、僕、はちゃっかり知り合いの女性達に襲われて、地獄をみた。

 

 

 

人生謳歌したな、 いろんな世界を移動しては、仕事漬け、こっちに来てからは戦闘漬け。そうやってやっと手に入った『次に死ぬまで』の平穏なんだ。次のループも分かっていたし―――少しぐらいはっちゃけた所で問題ない。

 

 

 

 

 

 

 

 00ユニットの人格移植技術を使って、鏡純夏を人間に戻す。

 

 

 

 

 

 

 

BETAはクローン技術で増殖する。その際、反応炉内にあるデータを参照するが、この横浜基地にある反応炉は鑑純夏のデータを持っている。何せ、ここで純夏は解体されたのだからな。

 

 

 

 

 

 

 

 00ユニットになった夕呼先生には、が最初に行う作業はプロジェクションによる反応炉のハッキングとクラッキングだ。これには00ユニットに欠かせないODLによる防諜対策も兼ねる。

 

 

 

 反応炉の制御を乗っ取り、まずは通信機能を破壊する。その上で、現在封印されているBETA製造プラントと思わしき区画を解放、再起動させる。

 

 

 

 BETA製造にはG元素が必要だが、人間一人の生成程度ならばこの横浜基地内にあるサンプル用のG元素で十分だ。

 

 

 

 プロジェクションにより乗っ取っているため、間違ってもBETAは生成されない。

 

 

 

 更にクローン技術とは言っても、BETAのクローンは今現在人類が持っているそれよりも格段に進化している。その為、ドリー現象のような遺伝子上の致命的欠陥は皆無、更には肉体年齢も自由自在となる。

 

 

 

 その上で、鑑純夏の意識を今の脳髄からクローン体へと移すのだが―――。

 

 

 

 

 

 

 

新たな肉体を手に入れてもすぐに安定はしないだろうな。むしろ、量子電導脳が無い分、武が直接話しかけたとしても『物わかりが悪い』だろう。―――最悪、精神が崩壊する恐れがああるだろうし。

 

 

 

 

 

 

 

 だからこそ00ユニット香月夕呼が必要だ。

 

 

 

 

 

 

 

プロジェクションを用いて説得―――もしくは、真実を伝える。いかに、如何に00ユニットの能力が高くても、精神を完全にコントロールすることは難しい。誘導するだけならともかくな。もし封印したとしても、似たような体験―――例えば武と結ばれるなどして記憶の関連付けが行われれば、思い出してしまうかも知れない。―――そうなれば、今度こそ鑑純夏は壊れるだろうし 

 

 

 

 

 

 

 

 だからこそ、まだ脳髄である内に全てを知り、納得ずくで人間に戻る必要がある。

 

 

 

 

 

 

 

夜。

 

 

 

 

 

 

 

一通り調べ終わった僕はじいちゃんの家の縁側に座り込み、まあるいお月様を見上げながらこれからどうするか考える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

普通に考えて、このまま何もしなければこの世界もBETAに負けるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

調べた限りではこの世界も負けた歴史と同じ道をたどっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

”白銀武”が現れれば兆にひとつの勝機もあるかもしれないが、もはやそれは博打の類だし、彼が勝てた世界もすさまじいほどの人的・資材的リソースを消費することになった。

 

 

 

 

 

 

 

そこまでやって得られたのは”たった30年の猶予”だけだ。

 

 

 

 

 

 

 

これで勝った、というやつはよほどの阿呆だろう。

 

 

 

 

 

 

 

香月夕呼が00ユニットなった世界なら兎も角。

 

 

 

 

 

 

 

となれば、戦うしかない。

 

 

 

 

 

 

 

人類の一人としてBETAと戦う。正直最も徒労に終わる可能性が高い。だが成功すれば得る物も大きいハイリスク・ハイリターンな選択だ。

 

 

 

 

 

 

 

戦う方法は一兵士として、というのは却下だ。”絶対に”無能な上層部に使いつぶされて終わる。

 

 

 

 

秘密結社をつくるしかないな、別の世界では、つくったし。

 

力が、戻り次第、召喚魔法で、呼び寄せられでばもっといいし、でも、できなければ自分1人でやるしかない。

 

 

 

まぁ、呼び寄せるメンバーは、戦友や力をもった奥さん、喧嘩しなければいいけど.

 

 

 

幸い戦う方法は僕の前のいた世界の知識にあったし、後は、力だけだ。

 

 

 

 

 

 

 

必要なものをそろえることができれば、成功する可能性はそれなりに高い、はずだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「調べ物は終わったかの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうするか、と月を見ながら考える僕に、じいちゃんが声をかけてきた。

 

 

 

 

 

 

 

そのまま僕の隣に座る。

 

 

 

 

 

 

 

惚けていたと思ったら、突然家中ひっくり返して色々調べだした僕に何か言ったり止めたりもせず、気が済むまでやらせてくれた様だ。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やっぱりじいちゃんには頭が上がらない。

 

 

 

 

 

 

 

そして、ちゃんと話すべきだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……じいちゃんはさ、生まれ変わりって信じる?」

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。