竜の姫に俺は乗る─召喚されしロボオタ、姫が変身したロボを駆り最強を目指す─   作:三丈夕六

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閑話 3年後の2人?

 

 ~ショウゴ~

 

「ショウゴ。起きてくださいショウゴ」

 

 体が揺れる。目を開けると、ティアマトが俺の顔を覗き込んでいた。

 

「ん? あぁ……もう朝か」

 

「もう♡ 昨日あんなに頑張るから起きられないのですよ♡」

 

「え?」

 

 昨日? 頑張ったってなんだ?

 

 昨日の事を思い返していると、ティアマトがなぜか自分のお腹を摩った。

 

「早く授かりたいですね。男の子だと嬉しいです。ショウゴに似た優しい子が生まれますように♡」

 

 授かる? 男の子?

 

 ティアマトが言っている事の意味が分かって徐々に血の気が引いていく。

 

「は!? え!? いや、いやいやいや!! 俺は何もしてねぇぞ!?」

 

「どうしたのですか? 急に恥ずかしがるなんて。出会った頃みたいに……あ! 分かりました! 初心に戻って愛し合おうという意味ですね!?」

 

「ちょっ!? 違うから!」

 

 ティアマトのヤツ冗談にしてもやりすぎだろ

! 一緒の部屋で寝泊まりしてるのに流石にそれはシャレにならないって!

 

 ん? 出会った頃みたいに……?

 

 ……よく考えたらティアマトがそういうストレートな事言うか? いつもなら天然すぎてそう聞こえるだけだし。

 

 この前ライネさんと話している時に「え? 赤ちゃんって子飛竜が運んで来るのではないのですか?」とか言ってたし。いや、それはそれで常識無さすぎだけどさ……。

 

 不思議に思ってティアマトを見ると、彼女は頬を赤くして恥ずかしがった。反応は変わらないが、俺が知るティアマトより少しだけ大人びて見える。服装も落ち着いてるし、こんな服着てる所見た事ないぞ。

 

 え、もしかして……俺が考えている事が正しかったとしたら……。

 

 俺は、思い切って聞いてみる事にした。

 

「な、なぁティアマト? 俺達が出会ってから何年目だっけ?」

 

「え? 結婚して2年だから……3年目ですね♡」

 

「け、けけけけけけ結婚!?」

 

「何をそんなに驚いているのですか? お父様達の前で誓い合ったではありませんか。永遠の愛を」

 

「エッ!? 永遠……!?」

 

 それって結婚式の話か? ダメだ……陰キャの俺には想像すらできない。

 

 だが、これでハッキリした。どういう訳か俺は未来に来てしまったようだ。いや、記憶喪失で俺は過去のショウゴだと思い込んでいる? そんなそんな、コードギ◯ス二期でもあるまいし……。

 

「そうそう、それよりですね? 今日はお休みなのは覚えてますか?」

 

 ティアマトが体を寄せてくる。彼女が妖艶な笑みを浮かべで、俺をベッドへ押し倒した。

 

「ちょっ!? な、何だよ急に!?」

 

「ふふっ、元気みたいですし昨日の続き……しましょう?」

 

「ちょっと待てえええええ!!? 心の準備がああああああ!?」

 

「何を恥ずかしがっているのですか♡ ほら早く♡」

 

 ティアマトは、太ももで俺を押さえ付け、そのまま服を──。

 

 

 

 

  ……。

 

 

 

  …。

 

 

「はっ!?」

 

 気がつくと見知った天井だった。ハインズの屋敷の天井。窓の外はまだ薄暗い。耳を澄ますと、チュンチュンと鳥の鳴き声が聞こえた。

 

「あれ……?」

 

 

 夢だったのか?

 

 体の感覚が戻ってくる。頬をツネってみると、ちゃんと痛みが走った。

 

「あ〜……良かったぁ……」

 

 今思えば、どんな家で暮らしてるとか、間取りなんかも分からなかったもんな。

 

 あのままの流れだったら絶対そういうことしてたよな? 今の光景が夢でホッとしてる自分がいる。ティアマトの事が嫌いとかじゃなくて……もっとちゃんとしたいっていうか……あのまま流されてたら絶対後悔したと思う。ティアマトにも失礼だし。

 

「……ん?」

 

 ふと横を見ると、ティアマトが俺のベッドに顔を埋めて眠っていた。床に座ってなんともだらしない姿。こう見るとお姫様に見えないな。

 

「ムニャムニャ……」

 

「ティアマトのヤツまたか……俺が寝てるところ見ようとしてそのまま寝ちまったのか?」

 

「言いこと思い付きましたぁ……」

 

 ティアマトを抱えて彼女のベッドに寝かせようとすると、ディアマトはそんな事を呟いた。

 

「ティアマトも夢見てるのか?」

 

「ショウゴ、私をティアって呼んで下さいぃ〜せっかく恋……ムニャ」

 

「どんな夢見てるんだよ……」

 

 ティアマトをベッドへ寝かせ、毛布をかけてやる。ふと思い立って彼女のベッドの側へ腰を降ろしてみると、ティアマトの寝顔がよく見えた。ティアマトが時々俺の寝ている顔を見てくるけど、こんな気分なんだろうか?

 

 さらさらした淡い緑色の髪。頭の小さな角。気持ちよさそうに眠っている顔。それを見ていると、俺は安心した気持ちになった。

 

「なんでこんな安心してるんだ、俺」

 

 ……。

 

 そうだ。夢の中で見た大人のティアマトは、俺を置いていってしまった気がしたから不安な気持ちになったんだ。

 

 目の前にいるティアマトは俺と同じだ。たまに困惑するくらい天然な時があるけど……でも、俺と同じ。まだお子様だ。だから安心するんだ。

 

「ショウゴ……恥ずかしがらないでぇ……」

 

 そんなティアマトと一緒に大人になればきっと俺も恥ずかしくなくなって、もっと素直になれるかも。

 

 

 だから……今のティアマトがいいな、俺は。

 

 

「がんばるよ」

 

 

 俺は、眠るティアマトへそう呟いた。

 

 

 

 

 

 




〜ティアマト〜

あれ? ショウゴの寝顔を見ていたはずがいつの間にベッドに……? もしかして私夢を見ていたのでしょうか?

次回より第二章!次回より18:05に投稿致します♡
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