竜の姫に俺は乗る─召喚されしロボオタ、姫が変身したロボを駆り最強を目指す─   作:三丈夕六

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第36話 ランキングの罠

「ギシャアアアアアアアアア!!?」

 

『これで終わりです!!』

 

 地面から現れたサンドワーム。その首を実体剣で切り捨てる。サンドワームから溢れ出した光は、ティアマトの体に吸い込まれた。

 

〈300ptを獲得しました〉

 

 森林エリアを出発してから十数時間。再び日の入りが近づく中、俺とティアマトは、砂漠エリアでモンスター狩りをしていた。

 

 地中に忍ぶサンドワームはその大きさによって振り分けられているポイントも変化するらしい。今のはかなり大きかったからか、高めのポイントに設定されていた。

 

『今は何ポイントなんでしょうか?』

 

 ティアマトがポツリと呟く。ここ1時間は戦闘に集中していたせいでランキングを見られてなかったな。ここで一回確認しておくか。

 

「AI、1位から10位までのランキングを表示してくれ」

 

〈データベースを照合。竜闘の儀モンスター討伐ランキングを表示します〉

 

 AIがコクピット内に簡易的なランキングを表示。ティアマトにも伝わるようにか、上から順番に読み上げてくれる。

 

 1位 ティアマト 9600pt

 2位 ヴィヴル 9000pt

 3位 ツィルニトラ 8900pt

 4位 イルムガン 8500pt

 

 お、結構モンスター狩っただけあってかなりのポイントになったな。イルムガンが大きく伸びているのが気になるけど。

 

〈続けて、5位以下も表示します〉

 

 画面が上にスクロールし、6位以下のランキングも表示される。そういえば、4位より下は見るの初めてかも。最初から上位に食い込んでいたからか自分にばかり意識が向いていたな。

 

 どれどれ、5位以下は……。

 

 5位 ネリー 1800pt

 6位 ケルヒトニク 1500pt

 7位 ベルシス 1250pt

 8位 ルビーナ 1200pt

 9位 バロンズ 1150pt

10位 スーガル 1050pt

 

 

「え」

 

 どういう事だ? 5位以降はかなりポイントが低い。4位と5位の間に6000pt以上差があるぞ? なんでこんな……。

 

 そう思ったのはティアマトも同じなようで、彼女は困惑したような声を上げた。

 

『いくら私達が効率よく敵を倒したといっても、今日は10時間以上も活動できたのですよ? これほど差がつくなんて……』

 

  確かにティアマトの言うとおりだ。竜機兵は40機以上参加しているんだぞ? ワザとモンスターを倒さなかった? いや、そんなことをするメリットがない。それに、昨日4位だったヤツは3000pt以上保有していたはず……。

 

 

 気味が悪いな。俺達の知らないところで何かが起こってる……そんな気がする。

 

『あれ? 見て下さいショウゴ。何かが近付いてきます』

 

 ティアマトが顔を向ける。モニター越しに見る彼女の視界。砂漠のはるか奥が拡大されると、竜機兵が見えた。数機の竜機兵が編隊を組んでこちらへ飛行してくる。なんだ? ボスクラスのモンスターでもいたのか?

 

 向かって来る。

 

 武器を構えて、一切の迷いなく。

 

 竜機兵達は、まるで「俺達を狙っているかのように」向かって来ている。それを見た瞬間、儀式ルールが頭をよぎった。

 

 竜機兵を倒すと、そのポイントが倒した者に引き継がれるという追加ルールが。

 

「……マズイ、アイツらの狙いは俺達だ!」

 

『え? どういう事……ひぅ!?』

 

 スラスターを全開にして左へ飛ぶ。左手にヴァース・ショットを展開して竜機兵達へ連射。散開した竜機兵達が声を上げた。

 

 

『仕掛けて来たぞ!』

『散れ!』

『おい!? 勝手に先行すんなよ!?』

『悪いね〜! オレらが仕留めるぜ!』

『させるかよ!』

 

 

 品のない声が辺りに響く。やっぱりだ。アイツら、俺達を倒してポイントを奪う気でいやがる。

 

『ど、どういうことなんですか!? ひっ、激し……♡』

 

 荒っぽい操作になってしまい、ティアマトの声が漏れる。だけど気遣ってやる余裕は無い。すまんティアマト。

 

『あ……ひっ!?』

 

 ヤツらが連続で発射する弾丸を姿勢制御用スラスターで回避。ペダルを踏み込み、ヤツらの周囲を旋回するように飛行。ヴァース・ショットで応戦する。

 

「アイツらランキング下位の竜機兵だ! 俺達を倒して一発逆転狙うつもりなんだよ!」

 

 これで不自然なランキングの意味が分かった。俺達の知らないところで「竜機兵狩り」をしたヤツがいるんだ。だから6位以下からポイントの高いヤツらが排除されて、ポイントの低いヤツが残った。それがあのランキングの正体だ。

 

 そして、それは同時に低位の機体に思い出させることにもなる。「上位の竜機兵を倒してポイントを奪えば、一発逆転も狙える」って。

 

 

『散開して前後から仕掛けろ!俺が仕留める!』

『仕留めるのは俺だって!』

『どっちでもいい。アイツ倒したら次はお前らだし』

『言うねえ〜!』

 

 

 見えない誰かに踊らされた竜機械兵達。ヤツらが散開し、武器を構える。どいつもコイツも威勢がいいな。もう俺達を倒したつもりのヤツもいる。

 

 だけどな、甘いんだよ。

 

「なぁティア。俺達がアイツらに負けると思うか?」

 

『私達は正面からこの順位を勝ち取ったんですよ? 漁夫の利を狙うような方達に倒されるなど……ありえません!』

 

「言うようになったじゃん」

 

『ショウゴが私をこうしたのですよ……? いつも褒めてくれますし……責任とって下さいね!』

 

 恥ずかしそうなティアマトの声。な、なんか変な意味に聞こえるんだけど……。

 

 でも、あの自信のなかったティアマトが自分を信じられるようになって良かった。

 

 

「よし!! アイツらに見せてやろうぜ! 俺達に手を出したらどんな目に遭うかってな!」

 

『はい! 悪い子にはお仕置きしてあげます!!』

 

 

 本気のティアマト。それがどれほど脅威になるか、お前達に見せてやるぜ!!

 




〜ティアマト〜

私達を簡単に倒せると思ったら大間違いです!分からせてあげましょう……私達の実力を!

次回、2人の実力


絶対見て下さいね♡
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