【挿絵表示】
次の動画に勇気をいただいて書きました。
『スーパーアイドルマスターOG』 https://www.youtube.com/watch?v=fynUJrLmSG0&list=RDfynUJrLmSG0&start_radio=1
『Love You』 https://www.youtube.com/watch?v=lp5iFyCGMXg&list=RDlp5iFyCGMXg&start_radio=1
『WINNER!』 https://www.youtube.com/watch?v=9d55K6cTWaw&list=RDfynUJrLmSG0&index=7
『ROCK ME NOW』 https://www.youtube.com/watch?v=ssiuBPllFa8&list=RDssiuBPllFa8&start_radio=1
『BLACK DIAMOND』 https://www.youtube.com/watch?v=O51QDKKBReQ&list=RDO51QDKKBReQ&start_radio=1
『真赤な誓い』 https://www.youtube.com/watch?v=8tCT0I9Tc7s&list=RD8tCT0I9Tc7s&start_radio=1&rv=RQ38PnsU1Fs
『Burn』 https://www.youtube.com/watch?v=ZQGstnfTmAk&list=RDZQGstnfTmAk&start_radio=1
『Kill The King』 https://www.youtube.com/watch?v=RQ38PnsU1Fs&list=RDRQ38PnsU1Fs&start_radio=1
『FARAWAY』 https://www.youtube.com/watch?v=kxxnyhoM6N4&list=RDkxxnyhoM6N4&start_radio=1
『Shout It Out Loud』 https://www.youtube.com/watch?v=J5ZxRfZZ4MA&list=RDJ5ZxRfZZ4MA&start_radio=1
『桜ナザリック』 https://www.youtube.com/watch?v=i6AT_3JOIRI&list=RDQ4xE7T4ca24&index=3
素晴らしい作品に感謝します。
〝賢明王〟ストラスは相も変わらず昔風の眼鏡をつけた、賢そうな少女の姿をとっていた。地球向け映像版とはいえ、数十万の知的種族が巻き込まれ、銀河間にまで広がった大戦争をついに決着させた遠征の報告にしては、拍子抜けするほど日常的で愛らしい映像だ。異星種族からの放送ではいつものことだが、
図1:報告
「このたびの〝アンドロメダ戦役〟については、一部の情報
「今回の〝大戦〟はまず、〝銀河系戦役〟として始まりました。〝先帝〟種族の側近団であった中枢種族同士の、権力闘争からくる内戦です。これに対して、当時の文明開発長官であったサタンは、〝先帝〟からの移住者による指導も得て銀河系の秩序回復に成功し、新王朝を開きました。この戦いで衰亡した旧帝国の残党はアンドロメダ銀河に逃れると、その〝中核領域〟を占領し、同地を拠点として新帝国に散発的な攻撃を企てました。しかし、この〝銀河系襲撃〟の失敗や苛酷な専制統治への不満は、政権からの離反種族と一部の先住種族による蜂起を招きます。彼女達は同銀河の〝中核領域〟と〝外縁領域〟の中間を占める〝境界領域〟の方面に移動して
図2:遠征
「ところが艦隊進発の直前になって、抵抗運動勢力及び偵察艦隊から、旧帝国派の反攻による優勢の回復と、従来は局外中立を保っていた〝外縁領域〟の先住種族からの攻撃が通報されました。新皇帝サタンはこれを憂慮して、遠征艦隊の正副司令官である種族融合体アスタロト、アスモデウス及び私ストラスの本体だけでなく、彼女自身を含む他の全理事種族の大型分離体も派遣することを決定したのです」
「各融合体・分離体は、種族複製の制限法規に違反することなく能力を増すために、特別な強化外殻を伴いました。この外殻は、各種族の量子頭脳が設置された可動惑星の周囲に展開し、それぞれ独立の機動・防御・攻撃及び情報処理能力を有する多数の
図3:強化外殻
図4:母艦
「遠征艦隊は主力艦隊、分遣艦隊及び後方艦隊によって編成されました。主力艦隊は前線正面において、旧帝国派種族・先住種族に対する戦闘及び交渉を実施する、通常作戦部隊です。この艦隊は、遠征艦隊の総司令官アスタロトの本体と
「分遣艦隊は敵支配領域の内部に潜入し、特に中枢種族の発見と捕捉を任務とする、特殊作戦部隊です。この艦隊は、技術部門副司令官である私ストラスと、姉妹種族のアミー及びヴォラク、また〝皇帝領の戦い〟でアミーと共に中枢種族と戦ったバールゼブル及びグラシャラボラスからなり、私以外の四者は分離体でしたが、それぞれ指揮下の艦隊を伴っていました」
「後方艦隊は戦線の背後において、銀河系との連絡・輸送及び政策的配慮を担当し、必要な時は戦闘及び交渉にも参加する、後方支援部隊です。この艦隊には、帝国本土の本体と超空間通信によって常時連絡を保つサタンの分離体、その助言者として異種族心理分析の第一人者アドラメレクの分離体、両者の護衛として強力な武装を有する帝国本土防衛司令官アモンの分離体、及び彼女が率いる本土防衛艦隊の一部が所属しました」
「ただし遠征の報告に当たっては、各理事種族による行動の背景についての理解も必要となりましょう。そこで私は作戦の経過をお知らせする前に、各種族の来歴や関係から説明を行います。まず、遠征艦隊の総司令官たる〝正義公〟アスタロトは、社会性の渡り鳥を祖先とする種族です。集権的な統治機構を必要とする農耕・定住生活の経験が少ないため、個人の自由やその基礎となる平等の理念が発達した種族です。彼女が軍事種族として高い評価を得たのは好戦性や攻撃性からでなく、その清廉実直な気性や移動生活への適応能力によるものです。かつて、情報不足のまま彼女の母星に襲撃を試みた犯罪組織の艦隊は、その〝惑星〟の大部分が長期の行軍と作戦に適応すべく、高度な自給・戦闘能力を有する無数の可動小惑星と巨大航宙艦の集合体と化していた事実を発見し、直ちに降伏しました」
図5:母星
「しかしこうした母星の解体は、過去の戦闘による被災経験や職務上の必要性によるもので、彼女自身は決して戦闘狂の種族ではありません。実は彼女は、自ら輸送警護を行う通商・交易種族から発展した歴史を持ち、他の多くの種族との長い経済・文化交流の経験もあります。そのため彼女は、そうした交流先に資源や情報の保管庫を設置しており、万一戦闘で艦隊が大損害を被っても、その活動や人格への影響は限定的であるという強みも得ています。さらに彼女は他種族との相互帰化も多数に及び、自文明の美点を普及しながら、他文明の長所も摂取・仲介する能力が高いので、むしろ彼女の種族的個性は、異文化尊重の啓発と新文化の創造にあるとさえ言えます。そしてまさに、この変わらざる文化的多様性への理解こそが彼女に、かつて文明開発長官だった現皇帝からの厚き信頼や、多くの種族からなる帝国正規軍の各艦隊からの支持を得させたのです」
図6:アスタロト
「遠征艦隊の民政部門副司令官である〝熱情王〟アスモデウスは、種族融合体への発展以前には巨大な頭脳をもつ爬虫類に類似した種族でしたが、三つ頭の凶悪な怪物という形容は旧帝国派の虚偽宣伝です。実際には彼女は、大脳が三つの領域に分かれて、それぞれが個人的・社会的な利害判断と両者を合わせた総合的判断を分担する生物です。これは決して表裏ある性格を意味するものではなく、他の種族であれば未分化な頭脳で直観的に行う意思決定を、より客観的・分析的かつ内省的に行えるものです。ゆえにこの能力はむしろ利害関係者に対し、相互の利益を明確化した上で最大限に両立できるよう、誠意を以て積極的・精力的に交渉する態度を可能とするものといえます。こうした性格は量子人格化後にも引き継がれ、他種族との紛争を予防しつつ良好な協力関係を永続させることを通じて、彼女の産業種族のみならず行政、特に外交種族としての成功にもつながりました」
図7:アスモデウス
「しかし、そんな彼女にも失敗の経験はありました。かつて彼女は文明開発省の副長官として、旧帝国の有力な中枢種族へ内密に接近し、発展途上種族への支援と権利付与への協力を求めましたが、制裁の威嚇を伴う拒絶を受けました。さらにそればかりか、この種族と対立する他の中枢種族からも、抗争に乗じて利益を得ようとしたという政治的な邪推と中傷を受けたのです。しかし、これは彼女自身の問題というより、帝国内部の種族間格差と権力闘争が、彼女の能力を以てしても克服困難なまでに激化していたことを意味するものです。彼女はこの経験から、後にサタンが帝国中枢の不正を知って直訴を試みた際に、その使節船の通行を実力によって阻止しました。しかし彼女は自らの解任も覚悟しつつ、直後に詳しく説明を行い、その真意を知った現皇帝から慰労と感謝の言葉を受け取りました。これに応えて彼女は後に、〝自衛措置を講じての公開請願〟という献策を行ったのですが、これに始まる多くの種族の努力が帝国の崩壊を防ぎ、最小限の犠牲で新王朝への移行を可能としたことは、もはや歴史的な事実です」
図8:信頼
「アスモデウスは、旧帝国派の〝中核領域〟への侵略に対し、それまで中立的な不干渉の態度をとってきた〝外縁領域〟の種族が、
図9:助言