VoidArchive─奈落と少女   作:奈落 in the たらこ

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作者です。勢いに任せていきなりこんなもんを生み出してしまいました。後悔はしていますが反省はしません、独自設定マシマシです()
まぁ脳みそ空っぽにして読んでください。俺もそうやって書いてるので()
あとあらすじにもあるようにがっつりヴェノムシリーズに影響受けてます。何でもかんでも影響されまくる人間の屑であり素晴らしいものをすぐに取り入れられる人間の鏡。これもう実質某先輩だろ()
あ、本編にそっち方面で汚いネタはなるべく出しませんが、作者自身もう症候群に陥るほどなので無意識に使ってたら申し訳ない。










あと一言でいいので感想ください。肯定的な感想だと泣いて喜びます()




ゴミ処理場での出会い

 

 

さて諸君、転生という概念をご存知だろうか。原義の方ではなく、ラノベ的な意味での話だ。

 

なぜいきなりこんな話題を持ち出してきたかって?私はどうしても何処かで観測してるであろう諸君に伝えたいのだよ。

 

「転生って本当にあるんだなって...」

 

さて、転生したからにはまずはなんかいい感じのステータスとかが付与されていないかの確認だ。まずは肉体...

 

「キッショ、何だこの体」

 

視点がやたら低いから小学生にでも生まれ変わったのかと思ったが、私はどうやら何処ぞの神話生物もどきにでも生まれてしまったようだ。黒をベースとして金の歯車が無数に散りばめられたスライム...としか形容出来ない。キモキモスライムと名付けよう。

 

まぁ、多少見た目がキモくても何かいい感じの力があればお釣りが来る。さて、転生ものにありがちな最強チートはあるだろうか。思考を澄まし、この肉体の記憶を思い起こす。

 

「...こりゃすげぇや」

 

軽く思い出しただけで大まかなステータスや背景情報が理解できた。大小いくつもの魔術や錬金術的な何かの知識、というかそう形容されてるっぽい。あとこの体はいろんなものを取り込むことが可能らしい。ハイスペックキモキモスライムだ。上位種族かな?ちなみに名前はタルタロスらしい

 

そして一番大事なのがこれなのだが、どうやら『魔力』を取り込まないと死ぬらしい。

 

そう、死ぬ。

 

そしてさらに大事なことに、今の私は碌に魔力を所有していない。

 

 

 

え?転生初日で死亡するんですか?転生死亡RTA世界記録更新?走者が私しかいないので私がルールです。

 

【悲報】転生ライフ、所要時間数時間足らずで渇死が確定する。

 

そんなクソみたいな現実が見えてきたが、地団駄を踏んでいても仕方がないので周りを見てみる。

 

それなりに整備された道路、ゴミの散らかった歩道、あちこちにある弾痕、二足歩行の機械。

 

「...ブルアカ?それもゲヘナ?いや、ブラックマーケットか」

 

いや、それも大事なんだがさっさと魔力を確保しないと早めに死ぬ。転生早々死にたくはない。神秘とかで代用で「誰だよこんな所にゴミ袋ごと捨てた奴はぁ...」

 

急に体が上昇したことに動揺し咄嗟に振り向くと、ガタイのいいオートマタが俺のことを掴んで持ち上げていた。

 

「あ?なにこれおもちゃ?」

 

「いや生き物」

 

「うわっ喋った!誰だよ人型じゃないやつにオートマタのAI搭載したやつ!重罰だぞこれ!終わったなこいつの制作者...」

 

「あの...俺普通に生きてます」

 

「ま、それをそのまま収集車にブチ込む俺も俺なんだがな...これバレたらどうなるんだろうか...」

 

え?俺転生して数分でゴミ収集車に入れられるん?流石に嫌だよ?

 

体の一部を伸ばし、殴ったり蹴ったりでオートマタに抵抗する。が、ゴミ処理専用に拵えられた機械の体はビクともしない。魔術なるものを使ってもいいのだが、なるべく騒ぎは起こしたくない。騒ぎを起こして魔力切れ的なので逃げきれなかったらどちらにしろ死ぬからだ。

 

「あの!!生きてる存在をゴミ収集車に入れるのってかなり残虐じゃないですかねこれ!!」

 

「俺は何も知らない、いつものブラックマーケットが続いていくだけだ。伸び縮みするゴミ袋なんて知らない...」

 

そう言いながら俺を見向きもせずにゴミ収集車へと放り込み、投入口を閉めるオートマタ。死因圧死とか絶対苦しいんですけど!?!?

 

前が見えないまま痛みに耐える覚悟をしていたが、一切来ない。...そういえば俺スライム的な何かだったわ。てかくっさ

 

「どうすっかなぁこれ...」

 

このまま焼却場に連れてかれても多分終わるし、かと言って何かの手段で車ごとぶっ壊しても絶対問題になるよな...

そういえば前世の社会科見学の時、ゴミはプラットホームから捨てられてもまだ直接焼却されるわけじゃなかったはず。何とかそこらへんで逃げ出せないものか...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなしてるうちに、収集車が処理場に着いたようで、ゴミごとゴミ溜まりへと放り捨てられる。

 

「...案外高低差あるんだな、タマヒュンしちまったよ」

 

この体におそらくタマはないがそれはさておき、こっそりギリギリの魔力で抜け出せるだろうか、あるいは魔術で焼却を耐え切れるだろうか。そんなことを考えてると、不意に隣からうめき声がする。女の子だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え!?ゴミ処理場に生の女の子が!?なんで!?生ゴミじゃないよまだ生きてるよ!!

 

声を掛けるべきか...?いや迷ってる場合では無いんだが、ゴミ処理場でであった女の子に何で声かければいいんだよ、どんな声の掛け方しても不審者だよこれ

 

 

ぐるぐると纏まらない思考を必死に固めようとしていると、その女の子にヘイローが点った。綺麗な青と緑のグラデーションで槍のようなものが中心に浮いている。

 

目が合った。

 

ゴミで汚れているが、空色の毛でメカクレ、結構スタイルがいい...が、少し痩せている。正実モブちゃんを空色にしてスタイル良くしたみたいな感じだ。制服は...多分トリニティだ。あっ(察し)

 

目が合ったまま気まずい沈黙が場を支配する。

 

「...なにこれ」

 

転生者ですとは口が裂けても言えない。仕方ないが、こう言う時はノリに乗って適当にロールプレイ的な何かでも何でもするしかない。

 

「ハハハ!!こんなゴミ溜めに来訪者が2人もいるとはな!!片やボロボロのトリニティ生、片や謎の軟体生物、面白い出会いだとは思わないかい?!」

 

「...えっと、その...」

 

「おっと失敬、まずは私が名乗るべきだな。私はタルタロス、原義では奈落の神なんて言われているが私にそんな大層な力は無い!ただのよく食べる謎生命体さ!」

 

...明らかに相手の子が困惑している。バッドコミュニケーションだ!!!

うんち!!!!!!(ふせいかいのおと)

まぁ一度ロールプレイ始めたからにはもう引っ込みが付かないんだよなぁ!!!(不退転)

 

「その...私は槍田デインです...」

 

「そうかデイン!なぜ君がこんな場所にいるのだい?君はおそらくトリニティ生だろう、争いとは無縁なはずだが?」

 

「あの...その...」

 

「あぁ、言いたくないのであれば言わなくても構わないさ、取り敢えず、ここから出ようじゃないか!臭くてしょうがない!」

 

「えっ...出れるんですか...?」

 

「無論、私だけの力で出れるのであればとっくに出てる。実は今私は燃料切れに近い状況でね、燃料さえ補給できればここから出ることなんて容易いさ」

 

「それはつまり...何か協力して欲しいってことですか...?」

 

「ああ、具体的に言うのであれば君が欲しい!」

 

「えっ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

突如再開する目が合ったままの気まずい沈黙。何故だ!何故なのだ!?そして言い方を大きく間違えたことにこのアホ謎生物が気がつくのはキッカリ15秒後だった。

 

「あ、あぁすまない!言い方を間違えてしまったようだ!つまり私が言いたいのは、君の頭の上に浮いてるそのヘイロー、その中に詰まってるエネルギーを少し分けてもらいたいのだよ」

 

「えっ...これですか?」

 

頭の上にひらひらと手をかざすが、ヘイローはびくともしない。

 

「そうさ!それが私にとっては食料!」

 

「でも...私、もうこのまま眠りたいんです...やめてくれませんか、そういうの」

 

やっぱりなんか訳アリだよなぁ〜〜〜、まぁトリニティ生ってだけでまぁ大体察しは付くけどね

 

「ふむ、それは困った、私としてはここに投げ込まれたのはとても不本意だったのだが、君はここに自ら身を投げ入れたのかい?」

 

「いえ...いや、私はそれを望んでいたのかもしれませんね...」

 

自嘲するようにそうやって吐き捨てるその横顔は、悲しみといった感情より、諦念と言った方が近いだろうか。何をどうされたらキヴォトスでここまでの諦念を感じさせる顔が出来るのだろうか。

 

「...聞かせてくれるかい?」

 

「...嫌です」

 

まっっっずい、時間的にそろそろ人がいるのバレそうだし、魔力がそろそろ底をついてきてる、クソっ!どうするべきなんだ!!

 

「ふむ...実はこちらはそれほど時間がない。こうやって余裕ぶってはいるがいつエネルギー切れで動けなくなるかわからないのだよ。すまないが、少し強硬手段に出させてもらう。なに、痛くはしない。少しじっとしていてくれるかい」

 

「えっ、その、来ないでください!」

 

もうこうなっては仕方ないので生存欲に身を任せデインちゃんに飛びかかるしかない、メカクレに飛びかかるスライムってえっちだなと思ったのは秘密にしておこう。

 

黒い塊が後ずさる少女に覆い被さる。少女も当然もがくが、相手は軟体生物、暖簾に腕押しとはまさにこのことだろう。そうして黒い塊が少女から離れた時、若干少女はげんなりした顔をしていた。

 

 

「ふむ、ご馳走様といったところだろうか」

 

「...最っ悪の気分です」

 

「手荒にしてすまなかった。詫びと言っては何だが、君から得たエネルギーを元にいくつかの核を回せるようになった。だから君のその怪我を治しておこう」

 

「...それで恩を着せたつもりですか?」

 

とりあえずこれで当分死ぬことは無くなったが、デインとの関係値が最悪になってしまった。どうするか...1人でも帰れるようになったんだが、このまま置いていくのは流石にちょっと良心に反する。

 

「ふむ...そういえば君は死にたいんだったな」

 

「そうですよ、それが何か?」

 

というわけで作戦1!!!!

焼身自殺なんて苦しいだけだという事を伝える!!!!!

 

「『火球』」

 

「えっ」

 

スライムの指先に小さな火の玉が浮かび、そのまま形を保っている。熱力学的におかしいだろうあの形は。そんな事を考えていると、その球がこちらへとゆっくりと向かってくる。

 

「えっえっえっ」

 

火の玉が迫ってくるのに思わず後退りをした時、そのスライムは笑みを浮かべると

 

「ハハハ!やはり炎が怖いか!」

 

「あっ...」

 

死ぬ覚悟なんてとうに出来てたはずなのに、それでも体は言うことを聞かず、まだ震えている。

 

「さて、これから君は今の1000倍大きな炎に焼かれる訳だが...どうする?」

 

「...やっぱり、怖いです」

 

「だろうな、私だって怖いさ」

 

ヨシ!!!!!ここまで来たらあと一歩だ!!!!!!!!この子に「生きたい」って言わせたら俺の勝ちだ!!!!!!!

 

「さぁ、それでもまだ、死にたいと言えるかい?」

 

「...少なくとも、焼け死にたくはないです」

 

「ならば、こんな陰気臭いところなど抜け出して、何処かへ遊びにでも行こうではないか!!」

 

その小さくて黒い手がこちらへと伸びてくる。この手を取ったら、また地獄へ突き落とされるかもしれない。でも...少なくとも焼け死ぬのは、苦しそうだから...

 

 

 

 

 

 

そのちっぽけな手を握り返す。彼は何も言わず、私に微笑んでくれた。

 

 

 

 

 

 

「『飛翔』『隠遁者』」

 

 

 

 

 

 

っしゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!俺の勝ち!!パーフェクトゲームでこそ無いもののなんとか連れ出す事に成功したぞ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 




ロールプレイおっ始めちゃったら引っ込みがつかなくなったダイナナモドキ科ナラク目ナラクモドキvs希死念慮持ちトリニティ科セイジツ目オーディンモドキ

ふぁいっ!!!




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