VoidArchive─奈落と少女 作:奈落 in the たらこ
いや、嘘じゃ無いんですよ。ただ、オリジナリティを出したいなとふと思ったので、そういう要素は薄れるかもしれません。申し訳ない。
さて、無事にゴミ処理場を脱したわけだが。ここからどうしよう(無計画)
しっかし...臭いな、俺ら。歳端もいかぬ少女を連れ出しておいて抱く感想では無いとは思うが、それでも臭いもんは臭い。
「あの...タルタロス...さん?」
「どうしたのだデイン」
「お風呂...入りたいです」
「一緒にか?」
「違います!!!!!」
とまぁ勢いのままに出てしまったセクハラは置いておいて、確かに風呂に入りたい。
だが問題なことに、俺は金を持っていないのだ。デインちゃんならワンチャン持ってないだろうか
「入りたいのは構わないが、お金は持っているのかい?」
「あっ...」
知 っ て た 。ならばこのキヴォトス、不審者2人、やるべきことは一つ!!
「ならばカツアゲと行こうでは無いか!!」
「ダメだと思いますけど...」
「なぁに、拷問をするわけでも無い、ちょっと怖がらせるだけだ」
デインちゃんからの静止を無視して、かかりそうな獲物を探す。さて、キヴォトスに来てからまだ数時間も経ってないカツアゲ初心者だが、うまく行くだろうか。
倫理観?私は一向に構わんッッッッ!!!!
お、いた。歩きスマホしてるスケバンが2人。
「行くぞデイン!」
「えっえっ」
デインちゃんの手を引っ張ってスケバンの元へと連れて行く。当然スケバンもこちらに気がつくわけで。
「あ"ぁ?てめぇ何ジロジロ見てんだよ!」
「てかなんか臭いんですけど〜?臭わない〜?」
「えっと...その...」
ちなみにカツアゲの作戦などない。とりあえず何で脅すかをこの場で考えないと逆にこちらがカツアゲされてしまうから全速力で考えないといけない。少しはものを考えたらどうなんだこのスライムは(自戒)
...せっかく核を回して魔力に余裕が出てきたんだ、ちょっと力試しと行きますか。
デインちゃんの陰でこっそりと詠唱を済ませる。発動する術式は『究極錬金』。生み出すは魔剣『ネメシス』。確か記憶の中じゃ最高火力を誇るってあったからどのくらいの威力かを確認しておきたい。
こっそりとデインちゃんに後ろから『ネメシス』を手渡す。明らかに困惑してるので小声で後ろから伝える。
「それで脅せば万事解決さ」
「えっえっえっ」
一方のスケバン2人、唐突に出てきた魔剣に困惑を隠せずとも、見た目的には装飾品寄りなのでまぁ当然...
「なーんか高そうな剣持ってるじゃん、それ頂戴よ」
「そうそう、それくれたら痛い目は見ずに済むよ〜?」
「えっ...その...」
あかん!!このままじゃカツアゲ失敗しちゃう!!仕方がないのでちょっと手助けしてあげよう。
魔術『浮遊』で、魔剣を垂直に浮かせて空へと飛ばす。金属の塊が空を飛んでるのを見たデインちゃん+2名はもはやドン引きしているが、それは関係ない。俺は風呂入るための金が欲しいんだ!!!!!
距離にしておおよそ20メートル。ビル7階分くらいの距離まで浮かんだところで、思いっきりネメシスを地面へと急加速させる。
「堕ちろ」
その勢いのままに突き立てられたネメシスは、半径8メートルほどのクレーターを残して、剣一本から起きていいレベルを優に超えた大爆発を起こした。
無論スケバンたちは吹っ飛んだ。詰め寄られていたデインちゃんも同様にだ。これはちょっと...怒られるなこりゃ
え?俺?危険を察知してマンホールに逃げ込みました。ピースピース(某メイド)
とりあえずデインちゃん回収するかぁ...
「最っ低です!!!!!」
「まぁまぁ、結局お金も手に入ったのだし、さっきのことは忘れて風呂にでも入ろうじゃないか」
「確かに、お風呂には入りたいですけど...」
「そうだろう、近場に銭湯があることは把握済みだ。行こうではないか」
「だからって、あんな大規模な騒ぎ起こした上に、あんな、あんな...///」
何がダメだったのだろうか。スライムの体を生かして財布を探すためにある程度体をまさぐったのがダメだったのだろうか。だが何処かでこれを観測している先生方に誓おう。断じて見てもいないし触ってもいない。本当にだ。
「行かないのなら私1人で行くぞ」
「行きます!!」
半ばヤケクソ気味にそう叫ぶ。私本当にこの人(?)についてきてよかったのだろうか…
「問題発生だ」
「...どうしたんですか?」
「私はどっちの風呂に入ればいいんだ?」
「男湯でいいと思いますけど...」
おし!!ゴネるぞ!!!(唐突)ここでゴネて女湯に入ればまだ見ぬサービスシーンを何処かで見ているかもしれない先生方にお届けできるかもしれないからだ!!断じて不純な意図はない!!!これは聖戦だ!!!
「だが考えてくれ、私には穴があるわけでも無いし棒と玉がぶら下がってる訳でもない。生物学的に性別が定まってないのだ。これではどちらに入ればいいのか分からない」
「言い方が最低です...でもタルタロスさんって、喋り方や声からして男性じゃ無いんですか?」
「ふむ...性別とはそのようにして定まるのか?私個人の性自認は定まってないのだがね」(大嘘)
「でも一緒にお風呂入るのはなんか嫌なので男湯入ってください」
「ウ"ッ」
タルタロス、撃沈
死因 『なんか嫌』
どうやら先生方にサービスシーンをお届けすることはできないみたいだ。無念...
幸運にも男湯には誰も居なかったおかげで通報はされなかった。女湯の方はどうだろうか。
...流石に覗きはしないでおこう。
「しっかし、何なのかねこの体は。魔力を溜め込まないと死ぬこと以外は基本的にほぼ完璧だし、余りにも強すぎる。何なんだこれは一体」
そんな事を誰もいない脱衣所で呟いていると、ふと隣に気配を感じる。さっきまでそこには誰もいなかった筈なのに、いつの間にかそこにいた。姿を見られたと言う焦りと、突然の出現という恐怖で一瞬で距離を取る。
そこには、銭湯にはとても似つかわしく無い黒いスーツを着込み、同じく黒い頭部に白いひび割れを持つ怪人がいた。俺はこの男を知っている。
「動くな」
咄嗟に究極錬金で『ダーククロニクル』を生み出し、切先をその怪人へと向けた。
「クックック、落ち着いてください黒いスライムさん。まずは自己紹介と行きましょう」
「黙れ、人生のトラウマをほじくり返されたく無ければ大人しく尻尾巻いて帰った方がいい」
「私の名前は黒服と申します、貴方のお名前は?」
クッソ、こいつペースを崩さねぇ!!やりづれぇ!!
「最後の警告だ、この場から立ち去らないならお前は死んだ方がマシな目に遭う」
「...そうですか。ここは大人しく引くとしましょう」
そうして黒服が霧となって消えたことを確認してから、ダーククロニクルの武装を解除する。
「何だよクソが...」
風呂入って疲れ取った後だってのに、またどっと疲れた気がする。
「あれ?タルタロスさん、どうしたんです?」
デインちゃんが風呂から上がってきたみたいだ。
「...何でも無いさ」
あとがき?特に書くことないです
続きません。