学園の天才は自由を謳歌する   作:ラハイロイはいいぞおじさん

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普通にリアル多忙すぎて筆が進まない...
ゆったり書かせてもらいますね。


やはり大人の権力って怖い...!!

「あ”あ”あ”あ”ぁ”......」

「そんな声を出さないでくれないかな、元はといえば君のせいだろうに。」

「うるさい、聞きたくない~、でも愉しかったからオッケーです。」(キリッ)

「どうして、そんなどや顔ができるのか......」

 

そんな会話をしているのは金髪赤眼の超美形の高身長イケメン、保健室のリューク・ヘルセン先生である。なんというか多くの女子生徒の心を奪っていそうな見た目である。まぁこれで結構歳を食っているのだが。

ちなみに俺はヘル先と呼んでいる、しかし本名もヘルセン。発音が同じなのである。

実質違いはないね!

ともかくとして、俺は今保健室のお世話になっている。

なんでもヘル先が「レインボーパチパチキャンディー」なる面白いものを作っていると情報を獲得し、その製作に参加したのだが、俺が面白がって入れた物を実験で食べてみたらこの通り。

全身麻痺の行動不能状態に。これがゲームのボス戦だったら発狂もんだぞまったく。

 

「君なら”共鳴能力”を使えばなんとも無いはずだけれど。」

「いやいや、能力使っちゃったら面白くないでしょ。しかもどんな効果なのかがわからないわけだし。」

「まぁ、君のことだ。それを楽しみにして参加したのだろう?」

「さっすがヘル先!その通り、大正解!!...っていててて。」

「はぁ、一応今の君は病人......共鳴能力を使っていないのなら重病人のはずなんだ。しばらくは安静にしておくように」

 

釘を刺されてしまった。

まぁ、正直今の俺は口を動かせるだけで他の手だったり、足だったりは動かずベットの上でゴロゴロとするしかないのである。

話し相手になってくれるヘル先は仕事に戻ったし、N.A.N.A.さんは表で対応。

ふむ、暇だな。

そんな風に天井を見ていた。

 

「あれ、ハーディ君?」

「んにゃ?」

 

と声が聞こえた方に何とか顔を向けてみる。

そこには長い茶髪を四つの三つ編みにした小さな少女がいた。

名前はシグリカ。ラベル学部に所属するロイ人の少女である。非常に優秀でヘリオディック・シックスを目指す優等生だ。

 

「あれ、シグリカじゃんやっほ」

「うん、久しぶりかな?というかハーディ君はどうしたの?どこか体調が悪いの?」

 

そう言って、シグリカはずかずかと距離を詰めてくる。

この子はいつもそうだ。距離が近い。

彼女はすぐそばの椅子に座り、手をベットにおいて前屈みになっている。

半分顔を覗き込んでいる形だ。こちらを心配している表情だ。

 

「うーん、全身麻痺なう。口だけ動くんだよね」

「えっ、それって大丈夫なの?」

「だいじょーぶだいじょーぶ。へーきへーき。」

「まぁ、ハーディ君がそういうならいいんだけど、本当に無理しないでね?」

「わーってるよ。」

 

と、シグリカという少女は何かとこちらを気にかけてくれるのだ。

まぁ、十中八九彼女の生き方と俺の生き方があまりにも真逆すぎるんだろう。

だから、憧れる部分があるんだろうな。

 

「んで、シグリカは用があって保健室に来たんじゃないの?そっちの予定はダイジョブ?」

「あぁ、ううん。大丈夫。ちょっと遅れてるみたいで、少し暇になったの。」

「そか。じゃあ俺暇だし話し相手になってくんね?」

「うん、いいよ!」

 

そうしてシグリカとは適当に雑談をした。

純粋に彼女とは学部が違うため、会える機会が少ない......いや、俺がサボろうと逃げているのが原因だったりするのだが。それは一旦置いておいて。

彼女との共通点はニヴォラとダーニャという友人である。いずれも女子生徒。男子生徒はいないね。

ハーレムだやったー、俺は純情なのでこう考えておく。

しかしまぁ、シグリカは友人関係に恵まれていないのでは?

 

「最近も困っている生徒のために奔走してんのか?」

「うん、それはもちろん!みんなのためにね!」

「...あのなシリカ。それは別にいいんだけど、無理はしすぎるなよ?レポート提出遅れて単位落としとかしたら元も子もないからな。」

「えぇっと、それはハーディ君に言えるんじゃない?」

「あるぇ〜?心配してたら逆に心配されてるんだけど〜?」

「それはそうだよ、だって今、珍しく保健室にいるし、単位がまずいのはあなたの方じゃないのかな。学園一のサボり魔さん?」

 

まずい、この子レスバ強いぞ!!!

 

 

「いいいいいいやややややや。そんなわけないですし〜?俺はちゃんと必要な単位は取ってますし~?????」

「それ絶対取れてないやつだよね!?取れてたとしても相当ギリギリでしょ!?」

「そんなん、教授の慈悲で......」

「慈悲で、単位をもらっているのかい、ハーディス君?」

 

おっと、視界外からイケメンの声が。

きっと幻聴なのだろう。そうに違いない!

 

「もし、それが本当なんだとしたら、ルシラー学園長に報告しなければいけないね。」

 

そんな幻覚なんていう都合の良い夢なんてなかった。

何とか首を動かし視界にヘル先を捉えた。やっぱり幻聴じゃなかった。

 

 

「あ、ちょ、ヘルセン先生。それはないじゃないですか~冗談ですよも~」

「なら単位についてはそういうことにしておくけど、次口走ったら報告させてもらうからね?君の面倒を見る教授達にはちゃんと感謝をしておきなさい。」

「うっす。」

「さて、シグリカさん待たせてしまって申し訳ない。時間についてはしっかりと取るから安心してくれ。」

「分かりました。それじゃあハーディ君もまた。ニーヤちゃんとニヴォラちゃんも会いたがってたから今度一緒に遊ぼうね」

「はいよー、暇だったらなー」

 

そう言って、二人は個室へと向かった。

密室で男女二人......何も起こらないはずもなく、なんて展開にはならないだろう。

そもそもそういう二人ではないし、まぁ起こってたら起こってたで非常に面白い展開だから笑いに行くけどね。

ははっ!

 

 

 

ー*ー*ー*ー*ー*ー*-*-

 

 

 

リューク先生と一緒に部屋に入る。

最近、私の精神面のケアをしてもらっている。

もちろん、そういうのはあまり受けたくないんだけどね。

どうしても、最近辛くなっちゃって。

 

「さて、そこに座って。」

「わかりました、失礼します。」

「それにしてもさっきはハーディス君と結構会話が盛り上がっていたね。どんな話をしていたんだい?」

「え、えっと、普通の雑談ですよ!最近どうしてるとか、楽しかったこととか...」

「ふむ、もしかしたらシグリカさんは彼と一緒にいる方がいいかもしれないね。」

「え!?えっとぉ......そ、それはなぜですか?」

「ハーディス君と話しているときの君はなんというか、穏やかというか普段よりも活力があるような雰囲気を纏っているような気がしてね。」

 

その言葉を聞いて、少し思い返してみてもあまり自覚はない。

確かにハーディ君と話すのはとても楽しいし、嫌なことを忘れられる気がする。

だから、自然と盛り上がっちゃってるのかな?

心の中で、ひとまずそういう事にしてリューク先生の目を見る。

 

「彼はなんというか自由...少々自由すぎるのが我々教師陣の悩みの種だからね。君が憧れるという言葉が正しいのかはわからないけれど、そういう感情を抱くのは必然だろうね。」

「ふふ、確かにハーディ君はなんというか人生を楽しんでますからね。そういえば、リューク先生って結構仲いいですよね。」

「あぁ、それは......別に君の事を信用していないわけではないんだけど、多分彼は言わないだろうか口を閉じておくよ。」

「え、ちょっと待ってください。それ気になります、聞かせてください!」

「まぁ、ひとまずこの後も予定があるんだろう?ひとまず本来の予定から済まそうか。」

 

そうして、メンタルケアを受けた後にハーディ君についての話をしない代わりに、彼がリューク先生と一緒に作った「レインボーパチパチキャンディー」の新作をもらった。

この後、ニーヤちゃんにあげようかな?

そんな事を思いながら保健室を去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

蛇足ではあるが、その後全身からゲーミングカラーを放つダーニャが発見されたそう。

その結果、シグリカはダーニャにコッテリ叱られたらしい。

ついでに、製作に携わったハーディスも叱られたとか。

とばっちりである。いや?製作者ということを考えれば妥当であるだろう。

 

 

 




Tips
シグリカはハーディスに対してそれなりの感情を持っている。憐れなり。

Q.ハーディスについて
「ふむ、彼は一言で表すのであれば「狂人」と言っても差し支えないだろう。彼の興味がラハイロイの破滅に向いていないことが奇跡ともいえるね。私も案外手を焼いてしまっているよ。ルシラー学園長はなんだかんだ言って甘やかしてしまうからね。」ーーーリューク・ヘルセン
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