Fate/Apocrypha 転輪し始める我が運命 作:朱さん
通常時のセイバーなら精神ダメージを食らいながら戦い悩むけど、うちのセイバーってバーサーカー化した暴君様だからなぁ、どうしよう問答無用で叩き潰すイメージしか出ない
「ふむ、成る程成る程、要は盗品の回収と御礼参りをやるのだな。儂等を除いた12騎のサーヴァントを相手にしながら」
アインツベルンの城の一角にて黒のアサシン李書文は
マスターである衛宮切嗣にアインツベルンの目的と敵の事を教えて貰っていた
「そうだ、僕達はリンセとバーサーカーが正面から強襲を掛けて敵の目を引き付けている間に敵本拠地に潜入後、僕が大聖杯の探索してアサシンが後方待機している敵を撹乱して貰う。もちろん可能なら敵サーヴァントや、そのマスターを殺して貰うけど、12騎もいれば君の圏境を見破れるのもいるだろうね。だから君の真名がバレても構わない、僕等が君に求めているのは通常の魔術で構築された防衛網を容易く通り抜けられるアサシンが敵として居ると言う恐怖を与える事と三騎士と正面から遣り合える戦闘能力、この二つだ。つまり作戦に支障をきたさない限り敵の本拠地で暴れ回って貰うと言うわけだ。」
「呵々!!良い良い、片側の6騎の内何騎かはバーサーカーの方に回されるとしても最低でも三騎はおるのであろう?ならば玉石混合、選り取りみどりでわないか!!マスターである魔術師も厳選された精鋭!!仕合いが愉しみでしょうが無いわ!!」
「っ、、、」
事前に説明されてたとは言え
こうして対面して改めて実感する、やはり英霊と言う存在は嫌いだ。
平和を望み、争いを嫌う自分と闘争を肯定する彼らは決して相容れられないのだと
だが、同時に魔術師殺しとして
彼ら英霊は間違いなく最高戦力であると認識してしまう。
平均的なサーヴァントは戦闘機一機分の戦闘能力を有する、目の前の英霊李書文は本来は神槍の二つ名が示す通りランサーとして現界する筈だったが相棒であるリンセの指示でバーサーカー指定のアレンジを行いアサシンとして召喚した結果
実体と音でしか感知出来無い完全ステルス戦闘機の様なサーヴァントとして現れた
格闘戦型のアサシン故の燃費の良さと暗殺を肯定する合理的な性格も相まって
僕との相性は良い
ここは感情に任せて怒鳴り散らしたい所を我慢して
この意外とお喋りなサーヴァントと今後の戦略について話を煮詰めていこう
所変わり、アインツベルンの城近くの元森にて
「ふん、欠伸が出る程に甘い上にノロすぎるぞ駄マスター」
「うぎゃーー!!」
赤のバーサーカー、アーサー王ことアルトリア・ペンドラゴンは自分のマスターにして今の聖剣エクスカリバーの使い手である愛道輪世ことリンセに暴力もとい、稽古を付けていた
当初は拠点でバーサーカーに指示を出すだけのつもりだったリンセだが、自分の代名詞であるエクスカリバーの使い手の癖に担い手に成っていない所かエクスカリバー自体から拒絶されている癖にどうとも思っていないリンセに激怒したアルトリアに無理やり外に放り出され稽古を付けられていた
「あいたたた、ちょっとバーサーカーさん!?やっぱり魔術師のオレが剣を学ぶのって可笑しいよね!?」
「ほざけ駄マスター、私と同等の適性を持ちながらそこらへんの雑兵以下の腕前など私の沽券に関わる。最低でも死徒共を鼻歌まじりに三枚下ろしに出来るまでは私が許さん、とっとと続ずきをやるぞ駄マスター」
「うぇい!?ゴスロリ美少女と戯れるのはご褒美だけど、物理的に切り刻まれるのはノーセンキューですよーー!!!」
「うるさい、黙って斬られてろ駄マスター、さもなくば貴様のコレクションをまた砕いてやるぞ」
「ぬおおお!?切れた!切れちゃったよ腕が!?そしてなんと言う理不尽!!デレの無いツン何てただの暴力だよ!!そしてやっぱ腕がいてぇぇぇ!!!!!?!??」
この二人は召喚して7日でこんな感じでの日常を形成していてた。リンセもなんだかんだで嫌々言いながらも稽古を受けているのはアルトリアが好みのドストライクで稽古自体も目に見えるレベルで腕が上達しているからであって、決して初日にコレクションの半分を粉砕されたからでわないのである。と言いつつマゾっ気が微妙にある彼とバーサーカー化した結果、暴君属性が付いたアルトリアとの相性が意外と良く何だかんだで尻に敷かれつつ行動を共にしている時点でもう言い訳の仕様が無いのであるが。
勿論、はたから見ればマスターの為に暴言を吐きつつも鍛えてくれる様に見えるがアルトリアがリンセに対して抱いているのは好意では無く侮蔑である
リンセは召喚当初から覇気が無い上に色目を向けてくるのだからムカついてしょうがない。その上、召喚の触媒に使ったのが自分の最も信頼する武具であるエクスカリバーとアヴァロンなのである。持っているだけならまだしも武器として使っている癖に全然使いこなして無いのである。
言うなれば、キャメロットの外観をを悪趣味な金ピカにされた挙句に中を養豚場にされた理解不能で一発で血管がブチ切れる様なものだ。怒りの余り、一刀の元に両断してしまったがまぁ良い。
何故か分からないがアヴァロンの方は正常に、下手したら自分が持っていた時以上に機能していたのですぐ様再生したがまぁ良い、稽古の名目で憂さ晴らしが出来るのだから。
と言う感じで無自覚で無意識に暴君系ヒロインと下っ端系主人公を目指すリンセとクソむかつくけど、外見としぶとさだけは合格な駄目マスターを切り刻むアルトリアと言う
こどもの教育上、非常に宜しくない光景を日夜作り続ずけていった結果、アインツベルンの城付近の森林に点在している穴の群を作り上げたのであった(主にアルトリアの斬撃によって)
それから一週間後
「さてと、教会やロンドンからの刺客に見つからない様に面倒くさいルートを通って、やっとルーマニアに着いた訳だが、バーサーカーさんや荷物多過ぎません?一応、オレらって戦争に来たんだよね?」
ルーマニア某所にて上下ジャージと言う普段通りの駄目人間スタイルでリンセはギャグかネタとしか思えない馬鹿でかいリュックサックを背負っており
リュックからは所々、ぱんやら肉やら野菜やらがはみ出ていて、周囲から好奇の視線に晒されていた
「何を当然な事言っているんだ駄マスター?
戦争に置いて食料物資は重要な要素ではないか。こんな事も分からないとは頭にウジでも沸いたか駄マスター?」
対するアルトリアはハンバーガーを食べ歩きながら、何時もの普段着であるゴシックロリータファッションでこれまた周囲の人々から視線を集めていた
「いやだかさ、今の時代で食料は現地調達か輸送で運び込む物であって、アホみたいに詰め込んだ上で持ち込む物じゃないからね!?見てよこれ、アインツベルンのじっさまにわざわざ空間拡張を施して貰ったリュックがぱんぱんだよ!!10トントラック3台分がはみ出てるんですけど!?」
「知るかそんな事、私が食べたい時に食べて何が悪い?ここら辺はジャンクフードを取り扱っていないしな。それにそもそも私が素直に従ってやっているんだ、この程度の事でひいこら言っている貴様の方が可笑しいんじゃないか?」
「うぐ、」
(英霊、それも王様で暴君でバーサーカーっていう事考えるとアルトリアが言っているん事が正しいから反論が出来ない、これが外道神父なら何かしらの嫌みが湯水の如く言えるんだけどなぁ)
「納得したならとっとと行くぞ、野宿にでもなったら貴様を薄く刻んで吊るすからな」
「って、それってエサに成れって事だよな!?生齧りされるのはイヤーー!?」
「うるさい、それと次の食べ物を寄越せ」
「はい、、」
さて、次回はどうしよう
キリツグと現地で合流する場面から行くか
暴君様のカチコミからのエクスカリバーで行くか
どっちにするかな?
あと、一応ヒロインはうちの暴君様ことセイバーオルタです。
キャラが違うとか言わないでね、私のイメージが元なので
と言いつつも、マジでヒロイン出来るのか?
暴君系騎士王とチート系引きこもりオタクと、、(汗)