ヒカルの碁:奈瀬明日美(中身:社畜おっさん)は、脳内のKataGo先生と最強のスローライフを目指したい 作:高山 虎
「もう、いいんじゃね?」
東京都心の夜景を一望できる、超高級タワーマンションの最上階ペントハウス。
床から天井まで届く巨大なガラス窓の前に立ち、眼下に広がる光の海を見下ろしながら、奈瀬明日美はふと、誰に聞かせるわけでもなく呟いた。その声は、かつての少女特有の甲高さから、大人の女性らしい艶を帯びた落ち着いた響きへと変化していた。
十四歳でプロデビューを果たした彼女も、今や二十二歳。世間一般であれば大学を卒業し、ようやく社会人としての第一歩を踏み出す年齢である。しかし、彼女の歩んできた人生は、同年代の若者たちとは次元が違った。
奈瀬明日美が囲碁界の頂点たる『全七冠』を制覇してから、すでに五年の歳月が過ぎ去っていた。
その五年間、彼女はただの一度も王座から陥落することなく、挑戦してくるすべてのトッププロたちをことごとく返り討ちにし、国内七冠を完全に防衛し続けていたのである。
囲碁界には『名誉称号(永世称号)』という制度が存在する。同一タイトルを五連覇、あるいは通算十期獲得した者にのみ与えられる、引退後もその称号を名乗ることを許される伝説の証だ。
二十二歳となった明日美は、すでに名人、本因坊、十段、天元、王座、碁聖、棋聖のすべてにおいて五連覇を達成し、史上最年少、いや、人類史上唯一の『全七冠永世称号保持者』となっていた。
彼女の圧倒的な支配は、国内に留まらなかった。
『三星火災杯』『LG杯』『富士通杯』『春蘭杯』『応氏杯』……。世界最高峰の国際棋戦においても、明日美は参加するすべての大会で優勝トロフィーを総ナメにし続けた。中国や韓国が国家の威信を懸けてスーパーコンピューターを導入し、何十人ものトッププロを集めた『対・奈瀬流特別研究チーム』を発足させようとも、結果は同じだった。
彼女の脳内に鎮座する未来の超絶囲碁AI『KataGo』の演算能力は、当時の人類の集合知など歯牙にもかけない次元に到達していたのである。
結果として、彼女が打ち立てた記録は、ただ一言で表現される。
『八年間、公式戦無敗』。
百連勝どころではない。プロデビューから八年もの間、何百という公式対局をこなしながら、ただの一度も土をつかなかったのだ。それも、すべてが八十手から百六十手以内の『中押し勝ち』。ヨセの陣地計算に持ち込まれたことすら、ただの一度も存在しなかった。
それはもはや、人間に対する畏怖を通り越し、世界中の棋士たちが「囲碁の神が人間の肉体を借りて顕現している」と本気で信じ込むほどの大記録であった。人類史において、今後数千年が経過しようとも二度と破られることはないであろう、絶対的なアンタッチャブル・レコードである。
しかし、世界の頂点に君臨し続け、誰もが羨む名声と富を手に入れた明日美の内面——その肉体に間借りしている四十二歳の元サラリーマンのおっさんの魂は、深い疲労と、ある一つの確信に包まれていた。
「……これだけ時間が経っても、明日美ちゃん本来の意識が戻らないってことは……もう、彼女は戻ってこないんだろうな」
ワイングラスを傾けるように、ミネラルウォーターの入ったグラスを揺らしながら、おっさんは静かに過去を振り返った。
そもそも、囲碁のルールすら怪しかった彼が、プロ棋士という修羅の道に進むことを決意したのは、ひとえに「奈瀬明日美という少女の体を奪ってしまったことに対する、強烈な罪悪感」からであった。
いつか彼女の意識が戻ってきた時のために。彼女が人生のすべてを懸けて夢見た『プロ棋士』という居場所を守り抜くために。その一心で、脳内のKataGoの指示に従い、罪悪感に胃を痛めながら大先輩たちを容赦なく盤上で惨殺し続けてきたのだ。
だが、八年である。
細胞がすべて入れ替わるほどの途方もない歳月が流れても、頭の奥底から彼女の声が聞こえることは一度もなかった。夢の中で対話することすらなく、ただただ、おっさんの意識だけがこの肉体を完全に掌握し続けていた。
最初の数年こそ「いつか突然意識が切り替わったらどうしよう」とヒヤヒヤしていたものだが、最近ではもう、自分が四十二歳の冴えない中年男性だった記憶のほうが薄れつつあるほどだった。
「明日美ちゃんの精神が戻ってこないなら、私がこれ以上、完璧な『盤上の女神』を演じ続ける意味は薄い」
ガラス窓に映る自分の顔を見つめる。
そこには、息を呑むほどに美しい二十二歳の女性の姿があった。凛とした切れ長の瞳、艶やかな黒髪のショートボブ、一切の無駄がない洗練された立ち振る舞い。世間の男性ファンが熱狂し、女性たちが憧れの眼差しを向ける完璧な容姿。
だが、その内面には、連日の接待とメディア対応、そして終わりのないタイトル防衛戦のプレッシャーに疲れ切った、典型的な「日本の社畜おっさん」の疲労感がどっさりと蓄積されていたのである。
「もう、十分だろ」
おっさんは、ドサッと高級な本革のソファに倒れ込んだ。
「賞金だけで、一生どころか三回くらい遊んで暮らせる額を稼いだしな。スポンサー契約のギャラを含めたら、もう私の個人資産は数十億円を軽く超えてる。……そう、私はついに達成したんだ。前世のサラリーマン時代から夢にまで見た、究極の悲願を!」
おっさんの目が、ギラリと野心的な光を放った。
その悲願とは、囲碁界の発展でも、神の一手の探求でもない。
『FIRE(Financial Independence, Retire Early)——経済的自立と早期リタイア』である。
「もう激務のタイトルホルダーは疲れた。対局のたびに全国を飛び回り、前夜祭で愛想笑いを振り撒き、メディアの的外れな質問にビジネス用語で答える日々はウンザリだ。これからは、可愛い弟子のヒカルや佐為、気心の知れた身内とだけ囲碁を打って、残りの人生は悠々自適に、好きな時に寝て好きな時に起きるニート生活を送りたい!」
八年間の過酷な労働(盤上で石を置く単純作業とはいえ、それに付随する精神的ストレスは甚大だった)から解放される権利は、十二分に勝ち取ったはずだ。
そして、一度「もう働かない」と決めたら、テコでも動かないのが、長年の社会人生活で摩耗しきったおっさんという生き物である。
明日美の行動は、迅速かつ劇的であった。
数日後。日本棋院の最も広い記者会見場には、入りきらないほどの報道陣が押し寄せ、異様な熱気とざわめきに包まれていた。
急遽設定された、奈瀬明日美七冠による『重大発表』の記者会見。
世間は「ついに結婚か!?」「新たなスポンサー契約の発表か?」と様々な憶測を飛び交わせていたが、ひな壇に現れた明日美の口から放たれた言葉は、誰もが想像すらしていない、核爆弾のような破壊力を持っていた。
「——本日をもちまして、私、奈瀬明日美は、現在保持している七大タイトルのすべてを日本棋院へ返上し、公式戦から完全に引退することを発表いたします」
一瞬、会見場からすべての音が消え失せた。
記者たちは己の耳を疑い、カメラマンはシャッターを切る指を止めた。時間が凍りついたかのような沈黙の後、爆発的な怒号にも似た質問の嵐が巻き起こった。
「な、奈瀬先生!? 引退とはどういうことですか!?」
「まだ二十二歳ですよ! 記録は現在進行形で更新中ではないですか!」
「ご病気ですか!? それとも何らかのスキャンダル……!?」
無数のフラッシュが明滅し、マイクが突き出される中、明日美は完璧にコントロールされた涼やかな表情を崩さず、静かに首を横に振った。
「健康状態に問題はありません。ただ、私が囲碁界において成すべき『アジェンダ』はすべて完了したと判断したのです。既存のパラダイムは打ち破られ、新たな囲碁の真理は示されました。これ以上、私が盤上に留まることは、後進の若手棋士たちの成長機会という名の『ブルーオーシャン』を奪うことになりかねません。私は、進藤ヒカルをはじめとする次世代の才能に、未来を託したいのです」
美しい大義名分。だが、その内実は「もう疲れたから一生ゲームしてゴロゴロしてたい」という極めて俗物的な理由である。
しかし、その言葉の響きがあまりにも崇高であったため、記者たちの何人かは感動の涙すら流し始めていた。
だが、この突然の引退発表によって、日本棋院だけでなく、世界の囲碁界が大パニックに陥ったのは言うまでもない。
会見の直後から、明日美の控室には、血相を変えた囲碁界の重鎮たちが次々と雪崩れ込んできた。
「奈瀬さん! 一体どういうつもりだ! 君の引退など、絶対に認められない!」
真っ先に飛び込んできたのは、今やトッププロの一角として完全に覚醒し、打倒・奈瀬明日美に人生のすべてを捧げて修羅の道を歩んできた男、塔矢アキラであった。
彼の目は血走り、スーツの肩で激しく息をしている。
「僕はまだ、君に一度も勝っていない! 君を倒すためだけに、進藤と戦い、父の背中を越えるためだけに、血を吐くような努力をしてきたんだ! なのに、勝手に逃げるなど許さないぞ!」
続いて、引退して名誉職についていたはずの塔矢行洋や、すっかり腰の曲がった桑原本因坊までもが、関係者に支えられながら部屋に駆け込んできた。
「奈瀬君……早まるな。君の存在は、今や日本囲碁界そのものだ。君がいなくなれば、囲碁界の熱狂は一気に冷え込んでしまう」
塔矢行洋が深い苦悩の表情で語りかける。
「カッカッカ……お嬢ちゃん、冗談も大概にせいよ。お前さんがいなくなったら、ワシら老いぼれは何を楽しみに余生を過ごせばいいんじゃ」
桑原もまた、杖を突きながら鋭い眼光で明日美を睨みつけた。
そして何より厄介だったのは、棋院の上層部と、明日美を広告塔として起用している大企業のスポンサーたちである。
「奈瀬先生! 困ります! 先生が引退されては、来期からのタイトル戦の協賛金が半分以下に落ち込んでしまいます!」
「ウチのテレビCMはどうなるんですか! 『無敗の女神』というコンセプトで数十億円の予算を組んでいるんですよ! 違約金が発生しますぞ!」
愛弟子である進藤ヒカルと、その背後にいる藤原佐為も、パニック状態で明日美の前に立ち塞がった。
「奈瀬! オレもまだお前に追いついてねえのに、引退ってなんだよ! ふざけんな!」
『奈瀬殿! 神の領域への道はまだ半ば! ここで歩みを止めるなど、囲碁の神が許しません!』
部屋の中は、阿鼻叫喚の地獄絵図であった。
四面楚歌。全方位からの猛烈な引き留めと、脅迫にも似た説得の嵐。普通の二十二歳の女性であれば、この強烈なプレッシャーの前に泣き崩れ、引退を撤回するしかなかっただろう。
しかし、明日美の中身は、酸いも甘いも噛み分けた、歴戦の元営業マンである。
(フッ……来ることはわかっていたさ。むしろ、これこそが私の思い描いていた『最高の交渉テーブル』の形だ!)
明日美は内心で不敵に笑うと、スッと立ち上がり、その場にいる全員を黙らせるほどの冷徹な、しかし有無を言わさぬ威厳を放つ視線を部屋中に巡らせた。
「皆様。お静かに」
明日美の澄んだ、しかし芯のある声が控室に響き渡ると、騒乱は嘘のようにピタリと止んだ。八年間、誰一人として勝つことができなかった絶対王者の気迫。それに抗える者は、この場には一人もいなかった。
「私が引退の意思を覆すことは、絶対にありません」
その断言に、スポンサーの社長たちが顔を真っ青にする。
「しかし——」
明日美は、意図的に一拍のタメを作った。営業において、相手の絶望を煽った直後に解決策を提示するのは、相手を意のままに操るための基本テクニックである。
「囲碁界の発展と、スポンサーの皆様の利益を損なうような無責任な真似をするつもりもありません。そこで、皆様に一つの『新規プロジェクト』をご提案したいのです」
明日美はホワイトボードの前に歩み寄り、ペンを取った。
「私は公式戦の過密なスケジュールからは退きますが、囲碁界のアイコンとしての活動は継続します。その目玉として、年に一度、巨大なエキシビション興行を開催するというのはいかがでしょうか」
ホワイトボードに大きく書かれた文字。
『ワールド・チャンピオンシップ・チャレンジマッチ(通称:奈瀬杯)』
「……奈瀬杯?」
日本棋院の理事長が、目を瞬かせて復唱した。
「はい。ルールは極めてシンプルです。毎年、日本、中国、韓国の三カ国から、その年の賞金ランキングトップ、あるいは主要タイトルホルダーを一名ずつ選出します。そして、私・奈瀬明日美が、その三名の代表者とそれぞれ『三番勝負』を行うのです。つまり、年に合計九局の特別対局です」
明日美は、スポンサー企業の重役たちに向かって、完璧な営業スマイルを向けた。
「考えてもみてください。私が日常的にタイトル戦に出場し、毎週のように対局している状況は、すでに世間にとって『見慣れた風景』になりつつあります。無敗が当たり前になり、コンテンツとしての希少価値が低下しているのです。しかし、私が引退し、『年に一度、選ばれし三国の最強の勇者たちが、伝説の無敗の女神に挑む』という構図を作ればどうなるか」
スポンサーたちの目の色が変わった。
「対局の舞台は、東京ドームや海外の巨大アリーナを使用し、世界中にペイ・パー・ビュー(有料視聴)で生配信を行います。ただの公式戦ではありません。国家の威信と、人類の叡智を懸けた、年に一度の『人類 VS 神』の頂上決戦です。……放映権料も、スポンサー料も、現在のタイトル戦の比ではありませんよ。莫大な、それこそ数百億円規模のマネーが動く、世界最大の知的エンターテインメント・イベントに成長するはずです」
「おおっ……!!」
スポンサーの重役たちから、感嘆のどよめきが上がった。彼らの脳内にはすでに、世界中のメディアが熱狂し、莫大な広告収入が舞い込むバラ色の未来がハッキリと描かれていた。
引退による損失を補って余りある、超特大のビジネスチャンスの提示。
「しかし、奈瀬君」
塔矢行洋が、鋭い視線で問いただす。
「年に九局とはいえ、世界トップとの対局だ。君自身のコンディション維持や、真剣勝負としての質は担保できるのか?」
「ご心配なく、塔矢先生」
明日美は自信に満ちた笑みを浮かべた。
(なんせこっちにはカタゴ先生がいるんだから、一ミリも問題ないぜ)
「むしろ、公式戦の雑務から解放されることで、私はより高次元の『神の一手』の探求に専念することができます。塔矢アキラ君。進藤ヒカル君」
明日美に名を呼ばれ、二人の若き天才はビクッと肩を揺らした。
「君たちが本気で私を倒したいなら、それぞれの国で過酷な生存競争を勝ち抜き、この『奈瀬杯』への切符を手に入れてみなさい。私が受けて立つのは、真の最強の挑戦者のみです。……どう? 燃えるシチュエーションでしょう?」
「……上等だ」
アキラの瞳に、再び狂気に満ちた闘志の炎が宿った。
「絶対に僕が切符を勝ち取り、君をその玉座から引き摺り下ろしてみせる!」
「オレだって負けねえぞ! 奈瀬の前に座るのはオレだ!」
ヒカルもまた、力強く拳を握りしめた。その背後で、佐為も扇子を広げて『受けて立ちましょう!』と猛烈にアピールしている。
かくして、明日美の提案した『奈瀬杯』の構想は、その場にいた全員の利害を完璧に一致させた。
スポンサーは莫大な利益と世界的な宣伝効果を得る。
棋院は囲碁界の熱狂を維持し、さらに拡大させることができる。
若手棋士たちは「打倒・奈瀬明日美」という究極の目標を与えられ、より一層の研鑽に励む。
そして何より。
奈瀬明日美(おっさん)自身が、最も望んでいた『究極のFIRE生活』の権利を見事に勝ち取ったのである。
(よしっ! これで私は、実質的に『年九日勤務』の超絶ホワイトなニート生活を送りながら、一生食いっぱぐれないポジションを確立したぞ! 営業スマイルも、地方へのドサ回りも、全部おしまいだ!!)
表向きは「囲碁界の未来を憂う孤高の女神」としての威厳を保ちながら、明日美の内面では、四十二歳のおっさんが歓喜のサンバを踊り狂っていた。
引退騒動から数ヶ月後。世間が『第一回・奈瀬杯』の開催に向けた熱狂に包まれる中、奈瀬明日美の姿は、都内の高級マンションの一室にあった。
彼女はゆったりとしたスウェット姿でソファに寝転がり、片手にはポテトチップスの袋、もう片手にはゲームのコントローラーを握りしめている。テレビ画面には、最新のRPGの画面が映し出されていた。
「あー、マジで最高。平日の昼間からゲームして、疲れたら昼寝して、お腹が空いたら出前で美味いもんを頼む。これが人間の正しい生き方だよなぁ」
すっかり自堕落な生活を満喫している美少女の口から、おっさん丸出しの怠惰な独り言が漏れる。
ピンポーン、と玄関のチャイムが鳴った。
「はーい」
コントローラーを置き、だるそうにドアを開けると、そこには進藤ヒカルと、その後ろにフワフワと浮く藤原佐為の姿があった。
「よお、奈瀬! 遊びに来たぜ!」
『奈瀬殿! 今日こそは、私にカタゴ殿との指導碁をお願いします!』
かつての殺伐としたプロの公式戦の空気は微塵もない。今はただ、気心の知れた弟子のヒカルと、囲碁の真理を純粋に追い求める佐為とともに、盤を挟んで笑い合い、検討を深めるだけの穏やかな時間が流れている。
「いらっしゃい、ヒカルくん、佐為。冷蔵庫にケーキが入ってるから、食べながら打とうか。今日は指導碁モードのレベルを最大にしてあげるから、覚悟しなさいよ」
八年間に及ぶ、孤独と重圧に満ちた盤上の独裁者としての騒がしい日々は、ついに終わった。
彼女が世界の表舞台に姿を現すのは、年にたったの九日間だけ。それ以外の三百五十六日は、好きな時に笑い、好きな時に眠る、完全なる自由の日々である。
未来の超絶AI『KataGo』を脳内に宿すおっさんと、平安の天才棋士の霊、そして熱血主人公の少年の奇妙な関係は、プレッシャーのない穏やかな日常の中で、これからも長く、深く続いていくのだろう。
「さて、カタゴ先生。今日も一日、のんびりいきましょうか」
窓から差し込む暖かい午後の日差しの中、奈瀬明日美は、これまでの人生で最もリラックスした、心からの笑顔を浮かべて碁盤の前に座った。
盤上の絶対君主が手に入れた、最強で最高のニート生活。
その平穏が破られるのは、年に一度の『奈瀬杯』の舞台に、塔矢アキラや進藤ヒカルが血走った目で挑戦してくる時だけであったが、それはまた、別の熱い物語の始まりである。
物語はいよいよ最終回に向けて、怒涛のラストスパートへ!
本作は【全15話】、最後まで毎日更新で綺麗に完結いたします。
奈瀬明日美の最強スローライフを最後まで見届けたいと思ってくださる方は、ぜひ今のうちに【☆評価】や【ブックマーク】で最後の一押しをよろしくお願いいたします!
皆様と一緒に、最高の結末を迎えられることを楽しみにしています!
毎日20:11に更新しますので、最後までお付き合いいただけると嬉しいです!