転生サトシの旅路   作:ナノブ

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1000を超えるお気に入り登録、嬉しい一言を添えての高評価、そしていつも感想をくださっている方々、本当にありがとうございます。
まさかこれほどまでに多くの方々に読んでいただけるとは思わず、嬉しい限りです。
予定は未定で申し訳ありませんが、モチベが復活し次第カントー編を書き上げさせていただきます。
モチベが復活するまでは、今しばらく書き終わっている36話までを楽しんでいただければ幸いです。
心から感謝いたします。



14.バイバイバタフリー?

第25話 メノクラゲとドククラゲ

 

 

本土へ戻る船に乗るため、ハトバーポートに向かう。

今の手持ちはアオプルコにいた時と変わらずピカチュウ、スイクン、フシギダネ、ヒトカゲ、クラブ、イーブイだ。

ちょうど船があったので乗ろうとしたら、何やら傷付いたタッツーを見かけて足を止める。

 

 

「あれは………」

 

「タッツー?」

 

「可愛い!!」

 

 

カスミがテンションを上げている横で、アオプルコで買っておいたすごいキズぐすりを取り出した。

 

 

「でもあのタッツー、怪我をしているみたいだな」

 

「えっ?」

 

「おいで、タッツー。手当てしよう」

 

「ピカピッカ!」

 

「タッツー!タッツ!タツタッツー!」

 

 

キズぐすりを見せてタッツーを呼ぶと、タッツーは何かを伝えたい様子で話しかけてきた。

口から墨を吐き、メノクラゲとドククラゲの絵を描いてみせる。

 

 

「タッツー!タツタッツー!タッツー!」

 

「何を伝えたいのかしら………サトシ、わかる?」

 

「ん~と……………メノクラゲとドククラゲが、住処を荒らされて怒ってる。人間に復讐しようとしてる。早く止めないと!って……」

 

「「ええっ!!?」」

 

「ピカ!?」

 

 

俺の翻訳に、タッツーは伝わったのが嬉しいのかニコニコ笑顔で頷いた。

 

 

「メノクラゲとドククラゲが……!」

 

「人間を襲おうとしてるなんて、まずいぞ!ポケモンと人間の戦争になりかねん。どうにかして止めないと!」

 

「けどどうやって!」

 

「サトシ、どうする?」

 

「んー……」

 

 

思い出した。

これ、アオプルコのオババの従姉妹が問題の話だ。

綺麗な珊瑚礁の上にホテルを作ろうとして、メノクラゲとドククラゲがそれに怒って復讐する話。

自分達の住処を荒らされたのだから、人間の住処も荒らして構わないだろう、という理論で暴れまわるのだった。

最終的には許してくれたが、今回どうなるか。

 

 

「サトシ………」

 

「ん、」

 

 

考え込んでいると、傷だらけのタッツーを抱えたカスミが懇願するような瞳で見てきていた。

仕方がない。

 

 

「とりあえず、海を荒らしている人に今すぐやめるように言おう。止めないことには話が始まらない。ドククラゲ達を説得するのも、その後じゃないと意味がないしな」

 

「えぇ!そうね!」

 

「海を荒らしてる、というと……」

 

 

タケシとカスミと一緒に、海の向こうに見える建設途中の建物に目を向ける。

あんなところに建物を建てては、海のポケモン達にとっていい迷惑だろう。

きっと表立って怒っているのがドククラゲ達なだけで、実際は相当な水ポケモン達の怒りを買っていそうだ。

 

 

「あれね。あの建物!」

 

「だな。あの建物を建てている責任者に、まずは話をつけて―――」

 

 

そこまで言った時。

沖にいた船の一つが、中央から爆発して真っ二つになった。

 

 

「なっ!!?」

 

「大変だ!船が!」

 

「!!お願い、スターミー、ヒトデマン、トサキント!船の人達を助けて!」

 

「タケシ、俺達はボートを探そう!」

 

「おう!」

 

 

タケシと一緒に大きめなボートを借り、海に逃げた人達の救助に向かう。

ボートに運ばれた船の人達には、麻痺の症状が色濃く出ていた。

社長に知らせなきゃ、とうわ言のように言うので、せっかくなので連れて行くことにする。

タッツーはカスミが治療の目的でモンスターボールに入れた。

 

 

「あたしが社長ババ!うちの連中を助けてくれたそうババ!いや感謝感謝!」

 

 

わっはっはババ、と笑う姿はアオプルコの従姉妹だというオババと瓜二つ。

タケシがアオプルコで会わなかったかと聞くと。

 

 

「あんな業突く張りと一緒にするでないババ!あたしゃ従姉妹ババ!」

 

 

と怒られていた。

理不尽な人だ。

 

 

「あたしゃアオプルコなんか比べ物にならん大リゾート地を作ってるババ」

 

「じゃああの海の上のも?」

 

「もちのろん!最大の目玉!超豪華海上ホテル、パラダイスオババ!じゃが………お邪魔なメノクラゲが工事を邪魔するババ」

 

「何で邪魔されるかって、考えたことあります?」

 

「なに?」

 

 

説得できるかはわからない。

いやおそらく無理だ。

このタイプは、人の話を聞いて自分のやりたいことを諦めるような人じゃない。

それでも、何事においてもチャレンジ精神は大切だ。

一歩踏み出さなければ成功はない。

 

 

「あのホテルの建設が、メノクラゲとドククラゲの住処を荒らしてるんですよ。それにメノクラゲ達は怒ってるんです。大リゾートを作るのは構いませんが、海を荒らすのは止めてくれませんか?」

 

「何が言いたいババ」

 

「あのホテルを建てるのを、諦めてください」

 

「お願いします!このままじゃ、メノクラゲ達が怒って人間達を襲うようになるわ!」

 

「人間とポケモンの戦争になりかねません!自分からもお願いします!」

 

 

カスミ、タケシも一緒になって説得してくれようとするが、オババはふんっと鼻を鳴らしてそっぽを向いた。

 

 

「何故あたしが、メノクラゲなんていう嫌われもののために、最大の目玉である海上ホテルを諦めなければいけないババ?海は広い!メノクラゲ達がどこかよそに行けばいいだけのことじゃろ!あたしゃ悪くないババ!諦めないババ!」

 

 

やっぱり聞いてはくれないか。

 

 

「嫌われものですって!」

 

「気持ち悪いし、儲けは邪魔するし、いいことないババ!」

 

「それでも、どう感じていても、どう思っていても。ポケモンと人は同じ世界で生きています。同じ世界で生きている以上、共存関係が大切です。あちらの世界を勝手に踏み荒らせば、怒るのは当然なんですよ。こっちが自分達の分をわきまえないと」

 

「サトシ………」

 

 

説得を諦めるわけにはいかない。

このままじゃ、美しいハトバーポートがめちゃくちゃになってしまう。

メノクラゲ達の怒りはわかるが、そこまでしては人間達が逆恨みしないとも限らない。

 

 

「オババさんだって、自分の家が荒らされれば怒るでしょう?その怒りは当然のものです。だから、メノクラゲ達の怒りだって正当なものなんです。こっちに怒る権利はない」

 

「権利がないだと?誰に向かって物を言ってるババ!あたしゃハトバーポートの一番の社長ババ!」

 

「社長だろうが何だろうが、メノクラゲ達にとっては同じ人間という一括りで終わります。人間達が自分の世界を壊しに来た。メノクラゲ達にとっては、そういう認識なんですよ。オババさんだって、自分の世界が壊されれば怖いでしょう。怒るでしょう。憎いでしょう。いつか武器を取って、復讐してやろうと思うでしょう?今のメノクラゲ達の心境がそれなんですよ」

 

「うるさいババ!誰が何と言おうと、儲けは邪魔させん!海上ホテルは諦めないババ!」

 

「でも…!」

 

「今のままじゃメノクラゲ達が、ここを襲いにきますよ!」

 

「上等ババ!退治する手間が省けるというもの!向こうから来るならこっちだって有志を募ってやっつけてやるババ!メノクラゲ達はこのハトバーポートの天敵!賞金に百万も出せばたくさんのトレーナーが集まるババ!」

 

 

そう言うが早いか、オババは町中のスピーカーで放送を行い、本当にトレーナーを募り始める。

説得は完全に失敗だ。

やはりこのタイプは、人の話を聞かない。

こうなればトレーナーとメノクラゲ達の衝突は避けられないだろう。

 

渋るカスミを説得して、外に出る。

トレーナー達も賞金目当てに止まらないだろうから、こうなってはメノクラゲ達を説得するしかない。

ロケット団がおかしなことをしでかす前に。

爆発した船の人達を助けたボートで、沖に向かう。

辺り一面メノクラゲの赤い光が見え囲まれたところで、ボートを止めた。

 

 

「メノクラゲ!代表のものはいるか?俺は人間代表として話がしたい、サトシだ!」

 

「………」

 

 

さすがに怯え震えているカスミとタケシを庇いながら、一歩前に出て対話を望む。

メノクラゲ達はしばらく動かずに俺達のことをじっと見て動きを観察していたようだが、こちらが何もしないとわかると、ずいっと一匹のメノクラゲが前に出た。

そして、進化の光が発せられる。

 

 

「「「!?」」」

 

「ピ!?」

 

 

対話の前に進化したドククラゲは、通常の三倍ほどの大きさだった。

主ポケモンだろうか。

 

 

「………お前が代表ってことでいいか、ドククラゲ?」

 

 

ドククラゲはゆっくり頷いた。

 

 

「そうか。まず最初に、謝罪させてくれ。お前達の住処を荒らして悪かった。この通りだ」

 

 

俺が頭を下げると、慌てたようにカスミとタケシ、ピカチュウも頭を下げる。

しばらくそのまま頭を下げ続け、数分ほど待って顔を上げた。

ドククラゲ達は意外そうな顔でこちらを見ている。

 

 

「厳密には俺が、俺達がやったことじゃないけど、お前達からしたら同じ人間だもんな。憎いのはわかるよ。けど、話を聞いてほしいんだ。全ての人が、お前達の家を荒らそうとしているわけじゃない。一部の人が、欲を出してるだけなんだって」

 

「………」

 

 

そして俺は、こちらに話の続きを促すように見てくれるドククラゲに感謝して、あのホテルを建てようとしているのが誰なのかを話し、ホテルの建設を中止するよう説得したが失敗に終わったことを話した。

途端に怒り出す周りのメノクラゲ達。

慌ててそれに待ったをかける。

 

 

「さっきも言ったように、全ての人が悪いわけじゃないんだ!お前達の怒りはわかる!けど、一旦落ち着いて俺達の話を聞いてくれ!」

 

 

俺が声を上げると、ドククラゲが一喝してくれて静かになる。

優しいポケモンだ。

話のわかるポケモンだ。

どうにかしてやりたい。

 

 

「サトシ、どうするの……?」

 

「メノクラゲ達を説得するにしても、住処をどうする。怒りをどうする。明確な解決策がなきゃ、どうにもならないぞ」

 

 

わかってる。

俺なりに一応考えてみた。

悪いのは、あのオババだ。

 

 

「とりあえず、あのオババが建ててる大リゾート地を潰そう」

 

「「えっ」」

 

 

カスミとタケシが同時に驚きの声を上げる。

やっていいのか、という顔だ。

それぐらいやらないと、おそらく伝わらない。

 

 

「ドククラゲ。お前達には、あの大リゾート地で大暴れしてもらいたい。その代わり、リゾート地以外を壊すのはダメだ。リゾート地まで行って思う存分大暴れして、それで海に帰る。もちろん、海上ホテルも潰していい。抵抗しそうな人間達は、俺達が止めておく」

 

 

それ以前にこの数で人間の前に現れれば、まず間違いなく恐れおののいて人間達は逃げ出す気がするが。

変に勇気のあるやつを宥めて逃げさせるのが、俺達の役目になる。

前のようにハトバーポートをめちゃくちゃにさせて怪我人が出るかもしれないよりは、マシだろう。

 

 

「どうだ?これで納得してくれないか?」

 

「………」

 

 

ドククラゲ達はしばらく顔を見合わせて何やら話し込んでいたが、結局は渋々といった様子で頷いてくれた。

そうと決まれば、まずは俺達でトレーナー達を抑えよう。

 

 

「よし!あそこに見える大きな建物がたくさんあるのが、その大リゾート地だ。あそこだけはもう思いっきりめちゃくちゃにしていいから。気が済むまで暴れてくれ」

 

 

ドククラゲ達は俺の言葉に一斉に頷いた。

そして更なる仲間を集めるため、一旦海に潜っていく。

俺達はトレーナー達を抑えるために陸に戻った。

 

 

 

 

 

「だから!メノクラゲ達を攻撃しちゃダメだ!メノクラゲ達が怒っているのは、人間側の自業自得!これ以上刺激しちゃダメなんだ!」

 

「じゃあ何か!メノクラゲ達が攻めてくるのを黙って見てろってのか!」

 

「そうは言ってないでしょ!一回頭を冷やしてって言ってるの!」

 

「頭を冷やせばメノクラゲ達が攻めてこなくなるのか!」

 

「まったく、あぁ言えばこう言うな………。冷静に状況を見れなきゃ、トレーナーとしてはまだまだ三流だぞ」

 

「うるせぇ!百万がかかってんだぞ!」

 

 

やはり金銭目当てのものを止めるのは苦労する。

モンスターボールからポケモンを出そうとするトレーナー達を押し留めていること数分。

海からザバリとメノクラゲ達が顔を出した。

 

 

「!ほら見ろ!あっちから仕掛けてきたぞ!」

 

「こうなったらお前達ごとポケモンで―――」

 

 

止めていた俺達にまで攻撃しようとするトレーナーの言葉を遮って、メノクラゲが次から次へと顔を出す。

勢い勇んでいたトレーナー達も、その数の多さに次第に口を閉じていく。

そして、遂にメノクラゲ達が陸に上がり、進軍が始まった。

 

 

「な、ななな、何だこの数!?」

 

「きゃあああ!気持ち悪い!」

 

 

メノクラゲ達を気味悪がるトレーナー達に、カスミがムッとするがメノクラゲ達は気にすることなく一直線に大リゾート地に向かって行く。

気味悪がって腰が引けるトレーナー達の耳に、爆発音が届く。

ハッと目を向けると、メノクラゲ達が海上ホテルをハチャメチャに壊しているところだった。

さっき波導で確認したが、人間はいないので危険はない。

 

 

「なぁ!!?」

 

 

メノクラゲ達の復讐の始まりに、人間達は言葉を失う。

おびただしいほどの数に、完全に恐怖が勝っているようだった。

そんなトレーナー達の前に、海上ホテルだったものの残骸が投げ付けられてくる。

メノクラゲ達が少しでも怒りを知らしめようと、海上ホテルがあった場所から投げ付けているのだ。

どんどん砂浜に突き刺さっていく残骸に、トレーナー達はすっかり怯えあがりまともに動けているものはいない。

 

大リゾート地のほうでも、技を使ってメノクラゲ達が大暴れしていた。

もはや見る影もないほどボロボロだ。

けれども約束通り、大リゾート地にしか手を出していなかった。

 

 

「見なさい!メノクラゲ達の怒り様を!それでも、あたし達人間が住む住処は壊していない!あたし達の世界は壊さないでいてくれてる!一番憎い海上ホテルとリゾート地だけで、事を済ませようとしてくれているのよ!」

 

「メノクラゲ達は、自分達の住処が壊された復讐のために、人間達の住処を壊したいはずだ。そしてそれができるだけの、数と力がある。それでも、俺達人間に最終通告として、これだけの被害で済ませてくれてるんだ!皆、頭を冷やせ!現実を見ろ!メノクラゲ達の怒りを少しでも感じたなら、相手の世界を壊すようなことをこれ以上するな!」

 

「タケシ達の言うとおりだ。本来、俺達人間はポケモンに頼らなきゃメノクラゲ達には敵いっこないんだ。それをメノクラゲ達も理解している。理解した上で、俺達人間の命を取ろうとはしない。メノクラゲ達を、これ以上刺激するな!」

 

 

カスミ、タケシ、俺と続けて言葉をぶつけると、その場にいたトレーナー達も声が届いた住人達も、メノクラゲ達の怒りが伝わったのか怖々と頷いてくれる。

そんな場に、ドククラゲが海から上がって近付いて来た。

悲鳴を上げて逃げ始めるトレーナー達。

俺達は逃げずに、ドククラゲと向き合った。

その様子を、物陰に隠れながら固唾を呑んで見守っている住人達。

 

 

「ありがとな。約束を守って、リゾート地以外は壊さないでいてくれて」

 

「あなた達の気持ちは、もう十分人間達に伝わっているわ。もう、あなた達の住処を荒らしたりはしない」

 

「これなら、もう安心して海で暮らせるようになると思―――」

 

 

タケシの言葉は、そこで途切れた。

戦車に乗ったオババが、その場に現れたから。

 

 

「おのれぇ!よくもクラゲの分際で!!!」

 

 

やっぱり伝わらない存在が一人。

取り巻き達は、オロオロしているばかりで、止めようとすらしない。

 

 

「弁償するババ!」

 

 

そう言ってドククラゲにミサイルを向けた。

条件反射で、慌ててその射線に身を躍らせる。

 

 

「やめろ!!!!」

 

「「サトシ!!!!!」」

 

「ピカピ!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

ドカンッ!!!!!

 

 

 

 

 

 

間髪入れず大きな音がして、咄嗟に目を瞑る。

 

 

 

 

 

 

しかし、衝撃も痛みも、いつまでたっても襲ってこなかった。

そっと目を開けると、触手で俺の体を包み、守ってくれているドククラゲの姿が。

 

 

「お前………俺のために……」

 

「……」

 

 

ドククラゲは、その柔軟性がある触手でミサイルを受け止めた手を上げて、答えてくれた。

 

 

「えぇいババ!邪魔をするなババ!こうなったらお前をとっ捕まえて、一儲けしてやる!」

 

 

そう言って両手銃を取り出すオババ。

 

 

「ちょっと!まだわからないの!?あんたがやっていることは、人間もポケモンも、みーんな不幸にしているんだから!」

 

「小娘が生意気な…ッ!」

 

 

そこまで言ったオババの前に、ドククラゲが触手で抑えていたミサイルを投げつけた。

当然、爆発が起こる。

 

 

「オババーーーーー!!!?」

 

 

と、オババはロケット団のように吹き飛んでいった。

あの方向はアオプルコだろう。

 

 

「べー!」

 

「はは……」

 

 

舌を出すカスミに苦笑いするタケシ。

何はともあれ、これでメノクラゲ達が海に帰ってくれれば一件落着である。

全てのメノクラゲが海に戻り、ドククラゲも海に戻るとなった時。

ふいにドククラゲが俺達の前に戻ってきて、何かを差し出してきた。

 

 

「ん?これは……」

 

「………タマゴ……」

 

 

何かのポケモンの、タマゴだった。

ドククラゲは無言で、それでも確かな信頼を以て俺達にタマゴをずいっと差し出す。

 

 

「カスミ、受け取ってやれよ」

 

「えっ………いいの?」

 

「もちろん!カスミがメノクラゲ達を想う気持ちが、ドククラゲにも伝わったんだろう」

 

「それに、水ポケモンマスターを目指すカスミなら、ドククラゲから託されるタマゴでも上手に育てられるだろう」

 

「サトシ、タケシ…………ありがとう!」

 

 

カスミは一歩前に出て嬉しそうに、大事そうにドククラゲからタマゴを受け取った。

タマゴを託して満足したのか、ドククラゲも海に戻っていく。

 

 

「ドククラゲ!あたしちゃんと、ちゃんと愛情を込めてこの子を大切に育てるからね!!」

 

「元気でな!」

 

「オババみたいな人に気を付けるんだぞ!」

 

 

ドククラゲの背に手を振って見送った。

その後、海岸を綺麗にして海上ホテルがあった場所もゴミを取り除いて綺麗にするのだと張り切る住人達にも別れを告げ、本土に戻る船に乗る。

一気に仲間が二人も増えて、カスミもウハウハな様子だ。

 

 

「えへへ……出ておいで、タッツー」

 

「タッツー!」

 

「タッツー、それにタマゴも!ゲットだぜ!」

 

「ピッピカチュウ!」

 

 

カスミが俺の真似をしてピースサインすると、つられてピカチュウまでブイサインをする。

 

 

「それって俺の真似か?」

 

「とーぜんでしょ!一回やってみたかったのよね~」

 

「……まぁいいけどさ。ちょっとこっ恥ずかしいな………」

 

 

機嫌のいいカスミに水を差すのもあれなので、誤魔化すように頬をかく。

タケシはそんな俺達を、微笑ましそうに見つめていた。

 

 

 

 

 

第26話 バイバイバタフリー?

 

 

アオプルコを遠く離れ、辿り着いた港町では夏祭りをやっていた。

そこで商いをするゴースに騙され、タケシとコジロウが誘惑されて、一日とんだ目に遭ったりもしたが、ゴースが乙女岬の乙女の想いを守ろうとしていることはアニメの知識で知っていたので、怒るに怒れない。

ただ、お金は大事なのであげなかった。

盗られる寸前に正体を暴いて、軽く追っ払ってやって朝を迎えた。

 

まったく。

憎めないゴースだ。

そういえば、夜浴衣姿になったカスミを綺麗だと褒めたら、顔を真っ赤にしてそっぽを向かれてしまった。

また対応を間違えたのだと思い、こういう時どうすればいいのかタケシに聞こうとしたら、涙を流しながら意気消沈していた。

何故。

 

港町のポケモンセンターで母さんとオーキド博士に連絡を入れ、手持ちのポケモン達を調整する。

今の手持ちは、ピカチュウ、スイクン、エーフィ、ロコン、バタフリー、ニドラン♂だ。

ヤマブキシティを目指して旅を続けていると、体が桃色のバタフリーがオニドリルに襲われている現場を目撃する。

前はなかった展開、映画にあった展開だ。

 

 

「このままじゃ危ないぞ!」

 

「まずいわ!」

 

「どっちでもいいか。助けるぞ、バタフリー!」

 

「フリー!」

 

 

咄嗟にバタフリーを出し、オニドリルと桃色のバタフリーの間に入ってオニドリルの動きを止めさせる。

 

 

「ギャース!」

 

「フリ!」

 

「バタフリー、翼に〝いとをはく〟!」

 

「フリー!」

 

 

俺のバタフリーが桃色のバタフリーを庇いながら、オニドリルの翼に糸を吐いて動きを鈍らせた。

 

 

「!?」

 

「〝エアスラッシュ〟!」

 

「フリーーー!!」

 

「ギャーーーー!?」

 

 

動きが鈍くなったことに驚いた様子を見せたオニドリルの顔に、〝エアスラッシュ〟を叩き込んで怯ませる。

 

 

「行け、〝たいあたり〟だ!」

 

「フリ!」

 

 

オニドリルに渾身の〝たいあたり〟を当て、遠くに吹っ飛ばして事なきを得た。

 

 

「フリ」

 

「よし、よくやったぞ、バタフリー!」

 

「フリー!」

 

 

褒めてあげると、嬉しそうにパタパタと羽を動かす。

可愛い。

助けた桃色のバタフリーも、俺のバタフリーに惚れたようでぽーっと顔を赤くしながら俺のバタフリーにお礼を言っている。

前は俺のバタフリーから惚れた相手だ。

バタフリーもさぞ有頂天だろう―――――――と、思ったのだが。

 

 

「フリ!」

 

 

バタフリーはまるで何も気にするな、とばかりに力強い返事をして、さらっとした態度で対応していた。

あれぇ?

俺のバタフリーがすごく大人な対応をしている。

その対応も桃色のバタフリーの心を射止めたようで、更に顔を赤くしているが、俺のバタフリーは気付いた様子がない。

その後も俺のバタフリーは桃色のバタフリーを気遣いながらも、また会えたらいいねとさらっと別れを告げていた。

桃色のバタフリーもとても名残惜しそうにしながら、どこかへと飛んで行ってしまう。

あれぇ?

 

 

「あの子と一緒に行ってもよかったんだぞ?」

 

「フリ?」

 

「お前の幸せが一番だ。一緒になりたい相手がいたら、そう言って構わないんだからな」

 

「フリ~~~」

 

 

わかっているのかいないのか、バタフリーは俺の胸にグリグリ頭を押し付けてくる。

可愛い。

そんなことがありながら進んでいくと、今度はバタフリーの群れに遭遇した。

 

 

「あれは……」

 

「バタフリー?あんなにたくさん!」

 

「バタフリーは、恋の季節を迎えてるようだな」

 

「恋?」

 

「そう。つまり、産卵の季節。あぁしてバタフリーは、相手を見つけると海を渡ってタマゴを産むんだ」

 

「それじゃあ、サトシのバタフリーも……」

 

「海を渡らせないと、子孫を残せなくなる」

 

「まずいじゃない!サトシ、どうするの?」

 

 

慌てたようにカスミが俺の方を見てくるが、俺の答えはもう決まってる。

 

 

「決まってるだろ。こいつの意思に任せるさ。出てこい、バタフリー!」

 

「フリー!」

 

 

バタフリーはモンスターボールから出てくると、すぐに俺の頭の上に降りてきた。

 

 

「さぁ、バタフリー。この前も言ったように、俺はお前の意思を尊重する。いい相手を見つけてこいよ」

 

「フリ~。フリ~フリ~」

 

 

バタフリーは、そもそも俺と離れる気がないのかふるふると首を横に振る。

 

 

「バタフリー………」

 

「子孫を残すよりも、サトシと一緒がいいのね……」

 

「そういう道もある。けど、道はそれだけじゃない。一先ず、バタフリーの群れに会いに行ってみよう」

 

「そうだな、それがいい」

 

 

タケシの提案に同意して、気球をレンタルして空に上がる。

 

 

「バタフリー、行くだけ行ってこい。気に入る相手が、運命の相手がいるかもしれない。道は一つじゃないんだ。色々確かめてこいよ」

 

「フリ~~~~」

 

 

バタフリーは渋々、といった様子でバタフリーの群れに向かって行った。

 

 

「サトシ、運命の相手なんて言葉、知ってるのね」

 

「…………馬鹿にしてる?」

 

「だ、だって!あんたってポケモンばっかで、ちっともそんな素振り―――」

 

「まぁまぁ」

 

 

カスミが何やら突っついてきたが、気にしないことにした。

前の俺ではよくわからなかったが、転生者としての記憶もある俺なら多少はわかる。

だからこそ、前あれだけ頑張っていたバタフリーの気持ちが、今の俺のせいでもみ消される可能性があるのが嫌なのだ。

 

バタフリーと別れたいわけではない。

それでも、バタフリーが一番幸せになれる道を歩ませてやりたい。

そんな想いでいると、バタフリーは相手を見つけられなかったのか群れから離れてこちらに戻ってきた。

 

 

「バタフリー………」

 

「フリー!フリ~フリ~」

 

 

バタフリーは首を横に振り、俺の腕の中に飛び込んできたかと思えばギュッと抱き付いてくる。

可愛い。

 

 

「………よっぽど、サトシと離れたくないんだろうなぁ」

 

「でもそれじゃあ、子孫を残せないわよ……?」

 

「………」

 

 

どうしようか迷っていると、あの桃色のバタフリーが俺達のことを見つけたのか、傍にやってきた。

 

 

「フリー!フリーフリー!」

 

「フリ?」

 

「フリー!フリ~フリ~」

 

「フリー……」

 

 

桃色のバタフリーは必死になって俺のバタフリーの気を引こうとするが、俺のバタフリーは靡かない。

波導を通して、俺と一緒にいたいという想いが強く強く伝わってくる。

しかしそれと同時に、桃色のバタフリーを少なからず想い始めていることも伝わってきた。

その想いを大事にしながらも、今は恋愛よりもバトルで強くなって俺の役に立ちたいという想いの方が強いらしい。

さて、どうするか……。

 

 

「…………なぁ、バタフリー」

 

「フリ?」

 

「世界は広い。けど、世界は丸い。ここで別れても、きっとまたどこかで会える。俺達は、きっとずっと繋がっている。それを信じて、この子と一緒に行っていいんだぞ?」

 

「フリ……」

 

 

一先ずさとしてみるが、バタフリーには響かなかったらしい。

俺の服をギュッと握り、自分の想いは伝わっているのだろうと、確かな確信をもってこちらを見つめてくる。

思わず言葉に詰まる。

無理強いしたいわけではないのだ。

バタフリーがどんな選択をしようと、幸せならそれでいいのだ。

 

その道が俺と一緒にいくことなら、きっと俺が責任を持って幸せにするのが一番いい。

けど、今を逃せば、バタフリーの運命の相手をも逃してしまうかもしれないと思うと……。

桃色のバタフリーを見ると、とても悲しそうに寂しそうに、俺のバタフリーのことを見ていた。

その目には、薄っすらと涙すら浮かんでいる。

 

 

 

 

 

 

 

………………………。

 

 

 

 

 

 

しょうがないなぁ。

 

 

 

 

 

 

「なぁ、桃色の子」

 

「フリ?」

 

「俺と一緒にこないか?」

 

「フリッ!?」

 

「!」

 

「!サトシ……」

 

「ピ……」

 

 

皆がみんな、驚いたように俺の方を見る。

 

 

「バトルをさせたいわけじゃないんだ。ただ、俺のバタフリーと一緒にいさせてあげたい。だから、無理に俺の手持ちに入ることはないし、普段はオーキド研究所でゆっくりしていていい。何か興味があるものがあったら、俺もできる限りそれを叶えられるように努力する。何より、君の好きな俺のバタフリーとずっと一緒にいられるよ。どうだ?」

 

「フリ……!」

 

 

桃色のバタフリーは、なんて名案!とばかりに目を輝かせる。

俺のバタフリーもハッとしたように顔を上げ、その目を期待に輝かせた。

カスミとタケシとピカチュウは、その手があったかとばかりに手を叩く。

受け入れられるか心配だったが、杞憂だったようだ。

やっぱり、運命の相手とは結ばれたいよな。

空のモンスターボールを一つ取り出す。

 

 

「どうだ。くるか?桃色の子」

 

「フリ!フリーフリー!」

 

 

うんうん、と必死に頷いて桃色のバタフリーは自らモンスターボールに入っていった。

抵抗なく、収まる。

図鑑を取り出して、ニドラン♂をオーキド研究所に転送するように操作する。

 

 

「よし………バタフリー、ゲットだぜ!」

 

「ピッピカチュウ!」

 

「フリ~フリ~!」

 

「出てきてくれ、バタフリー!」

 

「フリー!」

 

「フリー!」

 

「フリ~」

 

「フリ~フリ~」

 

 

モンスターボールから桃色のバタフリーを出すと、さっそくとばかりに俺のバタフリーとイチャつき始める。

タケシが涙を流しながら羨ましがるので皆で笑っていたら、ロケット団のヘリが現れた。

 

 

「なんだ!?」

 

「なんだかんだと聞かれたら」

 

「答えてあげるが世の情け」

 

「世界の破壊を防ぐため」

 

「世界の平和を守るため」

 

「愛と真実の悪を貫く」

 

「ラブリーチャーミーな敵役」

 

「ムサシ」

 

「コジロウ」

 

「銀河を駆けるロケット団の二人には」

 

「ホワイトホール白い明日が待ってるぜ」

 

「ニャーんてニャ」

 

「バタフリーがうようよ飛んでる~」

 

「採り放題、採り放題!」

 

 

いつもの名乗りの後に、ヘリの下から巨大な網が出てくる。

 

 

「採り尽くすニャース!」

 

 

ヘリという、気球よりも自由に空中を移動できる乗り物で、なんとバタフリーを乱獲し始めた。

 

 

「「あガッポガッポ!」」

 

「ニャ!」

 

「こらぁ!なんてことを!」

 

「やめろーーー!」

 

「大事な産卵の季節を迎えているのに!」

 

「バタフリー達は、みんな恋をしているのよーーー!!」

 

「オッホホホホ。そのまま産卵したら、そのタマゴはみーんなあたし達のもの!」

 

「親子でセットでいただきだ!」

 

 

酷いことを宣うロケット団を、さすがに見逃すわけにはいかない。

 

 

「行け、バタフリー!網を壊すんだ!〝エアスラッシュ〟!」

 

「フリ!」

 

 

心得た、とばかりにバタフリーが飛び出していく。

桃色の子は俺のバタフリーを心配そうに見送る。

波導で調べてみると、桃色の子も中々な技を覚えていた。

 

 

「桃色の子」

 

「フリ?」

 

「今回は君の力も借りていいか?」

 

「フリ………フリ!」

 

「よし!〝ちょうのまい〟を限界まで積んでくれ!」

 

「フリー!」

 

 

桃色の子もやる気満々で〝ちょうのまい〟を積み始める。

 

 

「フリー!フリフリー!」

 

 

俺のバタフリーの〝エアスラッシュ〟が、巨大な網を切り裂いて次々にバタフリー達を救出していく。

ヘリと気球では、こちらが手も足も出ないだろうと思っていたらしいロケット団が物凄く慌てている。

 

 

「なぁ!?そんな簡単に切り裂くなんて!?」

 

「ちょっとちょっとニャース!どうなってんのよぉ!」

 

「ニャー。丈夫な網や網を改造する部品を買えるほどのお金はニャース……」

 

 

ガクガクと揺さぶられているニャースが、ロケット団の財布事情を溢す。

そう言えば貧乏生活してたな、この三人。

そのわりにはヘリって。

どこで調達してきたんだ。

ニャースの言葉に、ガビーンと固まるムサシとコジロウ。

バトルと一緒だ、隙は逃さない。

 

 

「バタフリー、プロペラに〝いとをはく〟!」

 

「フリ!」

 

 

バタフリーの強力な〝いとをはく〟でプロペラの動きを少しでも鈍らせる。

その隙に〝ちょうのまい〟を限界まで積んだ桃色のバタフリーがピカチュウを背に乗せ、飛んでいく。

そしてピカチュウは桃色のバタフリーの背から飛び降り、べったりとヘリに張り付いた。

 

 

「ピィカァァ???」

 

「「「可愛い顔して!!!可愛い顔して!!!!」」」

 

「行けっ!〝10まんボルト〟!〝むしのさざめき〟!」

 

「ピィィカァァァァチュウウウウウウ!!!!」

 

「フリーーーーーーーー!!!!」

 

 

いつもよりきついお仕置きを受けて、ロケット団は「「「やな感じーーーーー」」」と飛んで行った。

バタフリー達は全員無事で、空を飛び回っている。

ピカチュウは俺のバタフリーの背に乗り、桃色の子と一緒に帰ってきた。

 

レベルは低くともかなりの威力で〝むしのさざめき〟を放った桃色の子は、俺のバタフリーにもっと強くならねばと、更なる闘志を抱かせるのに十分だったらしい。

守るものができるとさらに強くなれるからな。

期待しているぞ、バタフリー。

 

 

 

 

 

「そういえば、いつまでも桃色の子って呼ぶのはかわいそうなんじゃない?」

 

「あ~確かになぁ」

 

「せっかくだ。ニックネームをつけてやったらどうだ?」

 

 

カスミとタケシの提案で、桃色のバタフリーにニックネームをつけることになった。

太陽以来、久しぶりの名付けである。

さて、どうするか。

 

 

「俺、センスないんだよなぁ……………えっと、」

 

「桃色の子だからってモモコはなしよ?」

 

「……………」

 

 

カスミに言い当てられてしまった。

 

 

「じゃあ、」

 

「ピンクちゃんとかも、安直すぎるからなぁ」

 

「……………」

 

 

今度はタケシに被せられる。

あ~~~~~~~~。

だから、本当にセンスないんだって!

 

うんうん悩み、悩みまくり。

女の子っぽい名前。

女の子が好きなもの。

花、宝石、綺麗なもの……。

色々悩み、タケシとカスミの手を借りて調べまくり。

気付けば夕方。

 

 

「モルガナ、なんてどうでしょう………」

 

 

自信のなさから敬語になる。

由来は宝石のモルガナイトだ。

石言葉は、清純、愛情、優美さ、女性らしさ、誠実、優しさ、慈悲などがあるらしい。

どうして俺が、石言葉なんかを調べにゃならんのか。

これも俺のバタフリー達のため俺のバタフリー達のため……。

 

 

「モルガナ………うん!サトシにしては、いい名前つけるじゃない!」

 

「綺麗な響きだ。石言葉もあっているし、いいんじゃないか」

 

 

カスミとタケシのお墨付きを貰い、俺はイチャついていた俺のバタフリー達を呼んだ。

 

 

「桃色の子。君の名前、モルガナでどうだろう。モルガナイトからとったんだ」

 

「フリッ!?フリー!フリーフリー!!」

 

 

桃色のバタフリー、モルガナは気に入ってくれたようで、優雅に飛び回る。

俺のバタフリーもそんなモルガナを見て嬉しそうにしていた。

 

 

「バタフリー、お前にはこれだ」

 

「フリッ?」

 

 

驚いたように振り返ったバタフリーの首に、前の時と同じように黄色のバンダナを巻く。

見知った姿に、何故かひどく安心した。

 

 

「お前にだけ何も贈らないのもな。飛び辛くないか?」

 

「フリー!フリーフリー!」

 

 

バタフリーも気に入ってくれたようで、モルガナのように優雅に、力強く飛び回る。

丸く収まってよかった。

 

 

「ねぇ見て!綺麗!」

 

「!ほんとだ!」

 

 

バタフリーの群れ達が、夕日が沈んでいく海の上でキラキラ光って、とても幻想的な景色になっていた。

飛んでいくバタフリー達を、俺は自分のバタフリー達と見送る。

俺達は、決して別れることはない。

 

 

「これからもよろしくな、バタフリー」

 

「フリ!」

 

「これからよろしくな、モルガナ」

 

「フリ~!」

 

 

これからも、ずっと一緒だ。

 

 







・バタフリーとサヨナラしなかった。
バタフリーがお嫁さんよりもサトシと一緒にいたい想いの方が強かったため、前のようにはいかなかった。
サトシとしては自分のバタフリーの想いを第一にしたいが、お嫁さんの想いも叶えてあげたかったため、それなら全員一緒にいればいいじゃん!と、自分と一緒にこないかと提案。
結果、新たな仲間が増えた。
これからバタフリー達はオーキド研究所で子育てすることになる。
バタフリーの想いは第一をサトシにおいていたが、これからはモルガナとサトシ、二人が第一になる。





スイクン(色違い) Lv.46

エーフィ♀  Lv.35→36

リザードン♂ Lv.41 -太陽-

ピカチュウ♂ Lv.38

ロコン♂(色違い) Lv.29→30

バタフリー♂ Lv.28→30

ピジョン♂  Lv.30

ニドラン♂  Lv.24→28

フシギダネ♂ Lv.24

ヒトカゲ♂  Lv.26

ゼニガメ♂  Lv.26

クラブ♂   Lv.24

イーブイ♀  Lv.21

ゲンガー♂  Lv.50

バタフリー♀(桃色の色違い) Lv.15 -モルガナ- NEW!

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