第40話 ミニリュウの伝説
ようやくついたサファリゾーン。
一先ずサファリボールを貰うため、管理施設に入る。
「何じゃ、お前達は」
「あの、俺マサラタウンのサトシっていいます」
「あたしカスミです」
「タケシといいます」
「俺達、サファリゾーンでポケモンをゲットしたくて……」
出迎えてくれたおじさんに自己紹介すると、おじさんも座っていた椅子から腰を上げた。
「ワシはカイザー。このサファリゾーンの管理人じゃ」
「管理人さんでしたか」
カイザーさんは受付棚の奥から、サファリボールと釣竿を貸し出してくれる。
受け取ろうとすると何故か銃を突き付けられて、咄嗟に両手を上げた。
「はじめに言っておくが、サファリゾーンで使えるのはこのサファリボールと釣り竿だけじゃ。ルールを守らん時はワシのサンダーボルトが火を噴くぞ」
「わ、わかりました」
素直に頷いてサファリボールと釣竿を受け取っていると、カスミがある写真に気付いた。
「わ~!これってもしかして、ミニリュウ!?」
「えっ?」
「どれどれ?」
皆でその写真を見ると、確かにミニリュウと若い頃のカイザーさんが映っていた。
しかしカイザーさんは慌てて写真をひったくり、ミニリュウはいないと豪語する。
何か訳があるようだったので、だって!、と言いかけるカスミを宥めた。
そのままカイザーさんは写真を持ったまま外へと出て行ってしまう。
「なんであんなムキになるのかしら…」
「サトシ、何か知ってるか?」
「んー、と。確か、三十年前、伝説のミニリュウを発見したのがカイザーさんだったはずだ。けど、その噂を聞いたトレーナー達が押し寄せて、手あたり次第ポケモン達をゲットしまくった。その影響でサファリゾーンがすっかり荒れ果てちゃって、ゴミで溢れる始末。それ以来、サファリゾーンでゲットできるポケモンが30体までになったんじゃなかったかな……」
「よく知ってるわね、サトシ……」
もちろん、転生者の知識である。
「伝説のポケモン、ミニリュウか……」
「サトシは興味ないの?」
「興味はあるけど、穏やかに暮らしているところを無理やり旅に連れて行くようなことはしたくないかな」
「サトシらしいわね!」
有難いことに、カスミは笑顔で賛同してくれる。
カスミに笑顔が戻ってよかったぜ。
「じゃあ、行ってきます」
「サファリボールを全部使い終わったら、すぐに戻るんだぞ?」
「「「はーい」」」
サファリゾーンへの扉を開いてくれたカイザーさんに、揃って頷いて一歩を踏み出そうとしたところ、いつもの声が響いた。
「こーらジャリボーイ」
「ロケット団!」
サファリゾーンの入り口の上に、ロケット団が立っていた。
やることやらないとね、と言って口上を述べる中、カイザーさんが銃を撃ちまくって無理やりロケット団を入り口の上から降ろした。
「ジャリボーイ達。今回は、正々堂々勝負してやるよ」
「このサファリゾーンの中でどちらがたくさんのポケモンをゲットできるか、我々と勝負だ!」
「おみゃー達が勝ったらもう二度と邪魔はしないと約束してやるニャァ」
知識としても経験としても、後のことを知っている俺としてはこいつらの嘘に乗るのも癪だ。
「そんな約束はいいから、俺が勝ったらでんきだまを寄越しな」
「ニャ?」
「でんきだま……?」
「もしかして、知らないのか?」
「し、ししし、知ってるし!」
「でんきだまね!でんきだま!いいでしょう!あんた達が勝ったら、でんきだまをやろうじゃないの!」
言質は取った。
これでピカチュウの強化ができるし、意味のない約束をこちらが受けなくて済む。
「もしお前達が負けたら、お前達の持ってるポケモン全部いただくからな!」
「はいはい」
というわけで、勝負スタートだ。
さっそく見つけたケンタロスの群れ。
「来たぞ、サトシ!」
「おぅ!行け、サファリボール!」
サファリボールを投げ、タケシと一緒にケンタロスをゲットする。
「ケンタロス、ゲットだぜ!」
「ピッピカチュウ!」
「次に行こう!」
「おぅ!」
今回はケンタロスは一匹で十分だ。
前は事故でゲットしてしまったようなものだし、今回は野生でのびのびと暮らしていくことを願う。
少し歩くと、今度はサイホーンを見つけた。
ゲットしようとも思ったが、タケシがゲットしたいとのことだったので、譲る。
無事サイホーンはタケシにゲットされた。
再び少し歩いた先で、今度はガルーラの群れを見つけた。
是非捕まえたいと思っていたところだったので、なるべくバトルに向いていそうな個体を狙ってサファリボールを投げ、ゲットする。
「よっしゃ!ガルーラ、ゲットだぜ!」
「ピッピカチュウ!」
すこぶる順調である。
次に行った先で、今度はすごく幼いカラカラを見つけた。
自分の骨を抱えて座り込んでおり、どこか弱っている様子だ。
近くに親の姿もなく、心配になって近寄った。
「カラカラ、どうかしたのか?」
「カラッ!?」
驚いた様子で顔を上げたカラカラのお腹が大きな音を立てて、慌ててカラカラはお腹を押さえる。
「カラ………」
「お腹空いてたのか」
「ちょっと待ってろ」
その場でお湯を沸かし、リーフィアにあげているミルクと同じものを作り、哺乳瓶に入れてカラカラの前に差し出した。
「カラ……?」
「飲んでいいぜ?」
「カラ……」
カラカラは迷った様子だったが、空腹に耐えきれなかったのかおそるおそる哺乳瓶に口を付け、少し飲んだと思ったら一気に飲み干しにかかった。
「お、おいおい。そんなに一気に飲んだら…――」
「カラッ!?カッ、カラッ!?」
「ほぉら、言わんこっちゃない」
むせたカラカラの背をさすってやり、誰も取らないからゆっくり飲むように言うと、カラカラは言われた通りゆっくりとコクコク飲み始める。
しばらくして飲み終わると、満足したようで哺乳瓶から口を放した。
「腹はいっぱいになったか?」
「カラ!」
「それはよかったぜ」
元気になって立ち上がり、自分の骨を上に掲げるカラカラの口元を拭いてやる。
幼いから少し心配だが、ここはサファリゾーン。
野生とはまた少し違う場所なので生きていけるだろうと思い、別れを告げてその場を後にする。
「ゲットしなくてよかったの?」
「まだ幼いからなぁ」
「即戦力を求めてるわけでもないが、赤子のポケモンを求めてるわけでもないからな」
タケシの言う通り、俺達は旅の途中、危険な目に遭うこともあるだろう。
赤子のポケモンを求めてゲットしているわけでもない以上、生きやすいところで生きていてもらった方がいいだろう。
その後しばらく歩いたが中々ポケモンは見つからず、湖の傍に出たのでカスミの提案で釣りをすることになった。
カスミがバッグから色々なポケモンルアーを出す。
「今日はカスミスペシャルでゲットしよっと!」
カスミのフィギュアが付いたルアーを出し、釣竿に付けて湖に投げる。
俺とタケシもカスミのルアーを借りて釣りをしようと思ったところ、カスミの釣竿がものすごい勢いで引き、手伝ったところなんとギャラドスが釣れた。
ゲット!、と意気込んだものの糸が切れて逃がしてしまう。
「ギャラドスもいるのね……」
「ゲットし損ねたな」
「ギャラドスは…………あたしはゲットいいや……」
いつになくカスミが気を落として言うので、少し気になったが取り成すように声をかけて釣りを再開する。
タケシがクラブ、カスミがヤドン、俺がニョロモを釣り上げた。
カスミがヤドンをゲットした後、タケシのクラブをどうしても欲しいと交渉するのを横目に急いでニョロモをサファリボールに入れる。
このニョロモ、隠れ特性のすいすいだったから尚更。
結局クラブはカスミにゲットされた。
専門外だから育ててみるのも一興だが、育て慣れた人の元に行った方がクラブにとっても幸せだろう、とはタケシの談だ。
優しいぜ。
するとここで、何やらおかしな機械にくすぐられて苦しんでいるカイザーさんがやってきた。
意味がわからなくて、とりあえずピカチュウに〝10まんボルト〟を指示し、機械を破壊する。
聞けば、ロケット団が勝負を放り投げてミニリュウのいる場所を聞きだしたという。
やはりそうなるかと、皆で急いでミニリュウのいるりゅうのたにに向かう。
辿り着くと、ロケット団がちょうど爆弾を湖に放り込んだところだった。
慌てて爆弾の後を追って湖に飛び込んだカイザーさんの後に続いて俺も飛び込もうとすると、カスミに腕を引かれて止められる。
「サトシ!!!」
「な、何だよ。どうしたカスミ」
「どうしたじゃないわよ!今飛び込んだら!」
どうやら心配してくれたらしい。
俺は安心させるようにカスミの肩に手を置いた。
「大丈夫」
「サトシ……」
「大丈夫だ、カスミ」
いつもの言葉。
それだけでカスミは安心したらしく、腕の力が抜ける。
湖に飛び込むと、カスミが助っ人としてヒトデマンを出してくれた。
そのヒトデマンに息が続きそうにないカイザーさんを任せ、俺は水中を潜る。
一番下で爆弾を見つけ、それを拾い上げて水面に戻ろうとした時、目の前にハクリューが現れた。
角に特徴的な傷があり、写真で見たミニリュウによく似ている。
ハクリューは手を貸してくれるらしく、背に乗せてくれた。
一気に水面に上がり、あと少しで爆発する爆弾をロケット団目掛けて投げ付ける。
ロケット団の手に渡ったと同時に爆発し、ロケット団は空の彼方に飛んで行った。
ハクリューとカイザーさんは再会し、ハクリューの子であるミニリュウがカイザーさんと対面する。
感動的な再会。
俺もいつか、誰かと別れることになったら。
再会できた時、こんな感じで心から喜びあえる関係でいたいと思う。
何はともあれ、サファリボールはまだ残っているのでゲットを再開する。
どうせならそれぞれ分かれて、時間になったら戻ってきて何をゲットしたか見せ合おうという話になり、タケシとカスミと別れて散策を続ける。
まず、湖に入って湖を広げるように工事しているサイホーンがいて、二度見した。
ピカチュウと驚きながら見学していると、湖を広げすぎて他のポケモン達が困っているのがわかったので、サイホーンをサファリボールで捕まえる。
「サイホーン…………ゲットだぜ?」
「ピッピカチュウ?」
このサイホーン、バトルでは活躍しそうだが癖がありそうだ。
次に、色違いのストライクが自慢の鎌を振り回して大暴れしているのを発見した。
興奮してるまま俺達にも襲い掛かって来たので、適当な木の棒を拾って波導で強化し、ストライクと打ち合う。
武士のように斬り合いを続け、〝いやしのはどう〟を真似た波導を流しながら受け流していると、徐々にストライクが落ち着いてきた。
「俺の声、聞こえるか?わかるか?ストライク」
「!!」
ストライクは興奮自体は落ち着いたようだが、俺との斬り合いが楽しいらしく、襲い掛かるのを止めようとしない。
仕方ない、わからせるか。
受け流すだけだった太刀筋を変え、一気に踏み込んでストライクの鎌を弾き、ストライクの喉元に棒を突きつける。
「俺の勝ちだ」
「………」
俺が宣言すると、ようやくストライクの動きが止まる。
そしてしばらく俺の目を見つめ、受け入れたかのように目を閉じたかと思えば、身を引いて俺の前に跪いた。
「…………え?」
波導を向けると、オコリザルのように俺のことを強者と認め、主人として仰ぐと決めたらしい。
ってことは………。
サファリボールを当てると、抵抗なく収まる。
「ストライク、ゲットだぜ?」
「ピッピカチュウ?」
ポケモンが増えるのはいいことなので、何でもいいか。
さぁ次に行くぞ!と足を踏み出した途端、解放していた波導に何やら焦りの波導が引っ掛かった。
「何だ?」
「ピカピ?」
「いや、何か……」
こっちに、来る。
草むらをかき分ける音がして、姿を現したのは……――――。
「ラッキー!」
「ラッキー!?」
「ピッカー!?」
なんと珍しい、野生のラッキーだった。
「ラキ!?ラッキー!ラキラッキー!」
ラッキーは俺達の姿を見てビックリしたようだが、すぐに近寄ってきて俺の腕を引いてくる。
「ど、どうしたんだ?」
「ラキ!ラキラッキ!」
あっちあっち、と指差して、ラッキーは俺の腕を引っ張る。
そして元来た方に戻り出し、俺の方を振り向く。
「ラッキー!ラキラッキー!」
「何かあったのか!」
「ラッキー!」
頷くラッキーの後を追い、俺とピカチュウも走り出す。
走り出して驚いたが、このラッキーとんでもなく足が速い。
俺はともかくピカチュウが置いて行かれそうだったので、ピカチュウを肩に乗せてラッキーの後を追う。
ラッキーはサファリゾーンの端に向かっていった。
ふとラッキーが、一本の木の前で立ち止まる。
「ラキ!?ラキ!?」
慌てて何かを探すようにキョロキョロと見渡すが、目視できる範囲にポケモンの姿はない。
「ここに、誰かいたのか?」
「ラキ!ラキラキ!」
困り顔で頷いたラッキーは、あっちへ行って見渡し、こっちへ行って見渡し、キョロキョロと忙しく動き回る。
「ラッキー!ラッキー!」
誰かを呼んでいるようだ。
俺も気になって、波導を広げることにした。
すると、目の前にある木が透けてその奥に倒れているポケモンが二匹見えた。
透けたということは、この木は……。
「幻影?」
「ピ?」
試しに手を伸ばして木に触れ、波導を流すと幻影――――イリュージョンが打ち破られる。
目の前の景色が、カーテンをめくるように変わっていく。
そこには、傷付いて倒れながらもこちらを鋭い目でにらんでいる色違いのゾロアと、倒れ伏して今にも虫の息の色違いのヒンバスがいた。
「っ!!!?」
「ピカ!!?」
慌てて駆け寄ろうとするが、ゾロアが無理に立ち上がってヒンバスの前に立ち塞がったのを見て、一旦足を止める。
「ウゥゥゥゥゥ!!!」
思い切り威嚇してくるゾロアに、一先ず両手を上げた。
「俺達は敵じゃない。傷付けたりしないよ。ただ君達を、助けたいだけなんだ」
「ピカピーカ」
「アゥゥゥゥゥ!」
こちらの言葉など信じられないとばかりに、ゾロアの威嚇は止まらない。
早く手当てしないと、起き上がれそうにないヒンバスが心配だ。
俺は波導の力を全開にする。
ゾロアから流れ込んでくる感情。
恐怖、恐怖、恐怖、恐怖、恐怖。
怒りも恨みも憎しみもない。
ただ一色、恐怖で埋め尽くされている。
それでも俺に対して威嚇するのは、ヒンバスが大事だから。
「うっ……!」
「ピカピ!?」
波導を通して、ゾロアの心の痛みが伝わってくる。
胸辺りがズキズキと痛む。
思わず服の上からギュッと押さえると、途端に脳内に光景が映し出された。
皆と色が違うからと、群れから迫害され追い出されたゾロア。
親にも見放されて孤独になり、彷徨っていた時に偶然人間と目が合った。
珍しいからと追い掛けられ、ポケモン達に攻撃され、逃げるのに必死だった。
特性のイリュージョンを用い逃げ果せたが、何度も、何度も、何度も何度も人間は現れる。
そのうちイリュージョンで人間を撒くことを覚えた。
それでも攻撃してくる人間は後を絶たない。
ある時、いつものようなポケモンを従えた人間ではなく、機械を従えた人間と出会った。
その人間にイリュージョンは効かず、機械に捕まって電撃を流されて弱ったところを檻に入れられた。
狭く、冷たく、暗い鉄格子の中。
乗り物に揺られ、陸を越え、海を越え。
そこで出会った、自分と同じように群れから迫害され、人間から見向きもされずにいたさかなポケモンのヒンバス。
同じだね、って。
一緒だねって。
初めて、心を分かち合える友達ができた。
鉄格子の中、人間達は餓死させるつもりなのか、ご飯さえくれず。
まるで物のように、酷いときは蹴っ飛ばして扱う。
どうしてこうなったのかわからなくて。
それでも、二人一緒なら耐えられた。
同じ鉄格子の中にいるポケモン達は、片っ端からどこかに運ばれていく。
人間が言うには、売り飛ばしただとか、研究用だとか。
色々分けられて物として管理される。
人間が何をしたいのかわからなくて、イリュージョンを使って檻の鍵を開けたままにさせたことがあった。
イリュージョンを駆使して、自分達が連れて行かれる予定の部屋を、覗き見た。
地獄だった。
ここに連れ出されば、待っているのは――――――。
だから、イリュージョンを駆使して逃げ出した。
もちろん、友達も一緒。
イリュージョンで姿を隠して、外の世界に飛び出した。
全く知らない土地だった。
右も左もわからず、ポケモン達に聞いてもその土地で見ないポケモンだからか攻撃される。
人間に見つかれば問答無用で何かのボールを投げられる。
弾いて、弾いて、弾いて、逃げて。
一度、追い詰められたことがある。
その時に、人間が言った。
「この魚、本当にボロっちいな。みすぼらしいし。こいつはいいや」
その言葉に、ものすごい怒りが湧いて。
ヒンバスを文字通り蹴っ飛ばした人間に、我を忘れて襲い掛かった。
気付けば、人間は逃げていた。
フー、フー、と息を弾ませる自分を、心配してくれるヒンバス。
大切な友達。
傷付けられてたまるか。
そこから逃げて、逃げて、逃亡生活。
もはや何から逃げているのかわからなくなった時。
これまでの傷が原因で、ヒンバスが弱ってきてしまった。
大丈夫だと気丈に笑ってくれるが、それでも水のないところでは明らかに呼吸が弱い。
限界が近い。
どこか、隠れられる場所へ―――。
そうして見つけた、サファリゾーンという、野生とは少し違った場所。
イリュージョンで見回りを掻い潜り。
たまにしか訪れない人間達の目を欺くのは簡単だった。
水辺もあるし、ここなら――――。
いつも通り、ポケモン達が許してくれなかった。
縄張りに勝手に入るなと、どこへ行っても攻撃される。
自分を庇って攻撃を受けたヒンバスが、重傷だ。
どこに行っても、居場所がない。
生きることを許してくれる場所がない。
この世界に、何故自分達は生まれてきたのか。
わからない。
どこへ行けばいい?
わからない。
自分ももう、限界だ。
背負っていたヒンバスの重みで、潰れそうだ。
足を止めて、うつぶせに倒れる。
どうしたらいい。
誰か、誰か――――――。
タスケテ―――――。
ラッキー!?
脳内に流れた映像は、体感では一瞬だった。
気付くとピカチュウが心配そうに俺の顔を覗き込んでいた。
何かが頬を伝う感覚がして、頬に手を当てる。
そこでようやく、自分が泣いていることに気付いた。
「ピカピ……?」
「ピカチュウ…………俺……」
この世界に居場所がない感覚。
よく知っている。
それは俺が、スイクンと出会う前、ずっと感じていたものだ。
自分がどういう存在かわからなくて。
自分の存在が、この世界に許されない気がして。
それで、それで―――――。
スイクンに出会って、全てが許された。
袖で涙を拭う。
今一番つらいのは、ゾロアとヒンバスだ。
「ピカピ……」
「大丈夫だ、ピカチュウ」
肩に乗っているピカチュウにそう言ってから、俺は威嚇しているゾロアの前に片膝をついて、なるべく視線を合わせた。
「はじめまして。俺はマサラタウンのサトシ。君と、君の友達のことを、助けたいんだ。俺に君達のことを、助けさせてくれないか?」
「ウゥウゥゥ!」
そっと手を差し伸べてみても、ゾロアは威嚇をやめない。
それでも手を引っ込めず、差し伸べたまま努めて優しい笑みを浮かべた。
「大丈夫。この世界に、君達の居場所は絶対あるよ」
「っ!?」
ゾロアが驚いたように大きく目を見開く。
「俺も昔は、自分の存在がわからなくて、この世界に居場所がない気がしてたんだ。けど、あるポケモンのおかげで、ようやくこの世界で息ができた心地がした。あの感覚を今でも覚えてる。この世界に居場所ができて、自分という存在を根付かせることができた、あの感覚を」
「!!」
ゾロアは驚き、信じられないと言わんばかりにわなわなと口を震わせている。
「俺が見つけられたように、君達にも見つけてもらいたい。君達の居場所が、絶対ある。俺が、君達の居場所を作る。この世界に生まれた意味を、きっと見つけられる。けどそのためには、今を生きていかなきゃいけない。俺に、君達がこの世界で生きる、手助けをさせてくれ。俺に、君達の命を、助けさせてくれないか?」
「…………」
今回は波導は使っていないが、俺がゾロア達の心情を言い当てたことで心が揺れているらしく、ゾロアは威嚇を止め、どうしようか非常に悩んでいる様子だ。
それでも人間である俺を信じ切れないらしく、大切な友達の命を任せていいのかわからない、と苦しそうな顔をする。
「ゾロア………」
「ピッカ!ピカピ、ピカピカピッカ!」
「…………」
ピカチュウも説得にかかってくれるが、俺のポケモンだからか決め手には欠けるようだ。
「ラッキー。ラキラッキー」
「ラッキー…」
助け船を出してくれたのは、俺達をここまで連れてきてくれたラッキーだった。
手当てしよう、この人達はきっと大丈夫、私の言葉を聞いて私を捕まえるんじゃなくついてきてくれた、と話してくれる。
ゾロアも徐々にだが、警戒して固くなっていた体の力を抜いていく。
あと一押しか、と思ったところで、意外な援軍が現れた。
「カラ!」
「!カラカラ!?」
「ピカ?」
俺がミルクをあげた、あの幼いカラカラがどういうわけか草をかき分けて現れた。
そして思い切り戸惑うゾロアに近寄っていく。
「カラ、カラカラ。カラカラカラ!」
このひとたちはだいじょうぶ、ごはんくれた、じぶんのことをおもってつかまえないでいてくれた、やさしいひとたち、と話してくれた。
ゾロアは幼いカラカラがここまで来て、必死に俺達のことを援護する様子に、一先ず信じるに至ってくれたらしい。
「…………アン……」
警戒態勢を完全に解いて、ヒンバスの前からどいてくれた。
「!……手当てして、いいのか?」
「アン………」
俺の言葉に頷いたゾロアは、緊張の糸が切れたのか倒れ込み、ヒンバスと同じように意識を飛ばしてしまった。
「!!!ゾロア!!」
「ピカ!!!」
「ラッキー!」
「カラ!!!」
慌ててゾロアとヒンバスの傷をチェックする。
どちらも瀕死状態の重傷だ。
呼吸も弱い。
「ラッキー!〝いのちのしずく〟か〝いやしのはどう〟か、〝タマゴうみ〟使えないか!?」
「ラキ!ラキラッキー!」
ラッキーに聞くと、〝いのちのしずく〟をゾロアとヒンバスに使ってくれた。
多少はよくなるが、外傷が消えるわけではない。
持っているげんきのかけら、キズぐすりと薬を駆使して、二人の命の灯火が消えないように必死に治療する。
ラッキーも何度も何度も、〝いのちのしずく〟を使ってくれた。
前の時の記憶で、タケシに色々教わっていた甲斐があり、なんとか二人の治療が完了する。
ポケモンセンターに連れて行きたいところだが、この近くにはないのでないものねだりだ。
とにかくできる限りの治療が終わり、二人の呼吸が弱々しくも安定したものになって一呼吸ついた。
「ラッキー………?」
「カラ………?」
治療の邪魔にならないようにしながらも、心配そうに近くにいてくれたラッキーとカラカラが俺の顔を覗き込んでくる。
「大丈夫。ポケモンの自然治癒力は人間に比べてとてつもないからな。呼吸は安定したから、あとは目が覚めればだいぶよくなると思う」
「ラッキー……!」
「カラ!」
安心して俺と同じように息を吐くラッキーと、喜ぶカラカラ。
すーすーと静かな寝息を立てていたゾロアが魘され始めたので、そっと体を撫でてやる。
しばらくして再び呼吸が安定したのを見て、再びホッと息を吐く。
ここでのポケモンゲットは中止だな、と今更ながらに思いながら、二人が目を覚ますまで根気強く待つ。
しばらくすると、ヒンバスの方が先に目を覚ました。
「ヒ、ン………?」
「お、目が覚めたか!」
「バッ!!?」
起きたばかりで人間の顔を見るのは刺激が強かったのか、ヒンバスは飛び起きた。
だがその拍子に傷が痛んだらしく、体を縮こまらせてぷるぷると痛みに耐え涙目になる。
「あ………ごめん、驚かせちゃったな。俺はマサラタウンのサトシ」
「ピカ、ピカチュウ」
「カラ、カラカラ」
「ラッキー!」
俺が自己紹介すると、ピカチュウ達もその後に続いた。
ヒンバスは周りにいるポケモン達の数の多さに、驚いて目を白黒させている。
「君の友達のゾロアに許可を貰って、君達の傷の手当てをさせてもらったんだ。どうだ?少しは楽になったか?」
「………………バッ」
友達のゾロアが許した、と聞いたからか、ヒンバスの警戒心が少し緩む。
まだまだ予断を許さない状況ではあるが、一先ず目が覚めたことで峠は越えたらしい。
まだ寝ているゾロアに顔を寄せるヒンバスを見て、心から安堵する。
そういえば、ここに来る直前に湖があったなと思い出した。
「ヒンバス、水のある所に行くか?」
「バッ?」
「もちろん、ゾロアも一緒に。君が少しでも元気になるなら、俺達が水辺に連れて行くよ」
「……………バッ」
俺の言葉に、ヒンバスはおそるおそる頷く。
俺はヒンバスとゾロアをそっと抱き上げた。
触れた瞬間ビクッとして、ギュッと目を閉じたヒンバスが少し痛々しい。
ピカチュウとカラカラはラッキーの頭の上に移動し、一緒に湖まで移動する。
湖について、ヒンバスをそっと水に浮かべる。
傷口が沁みるようだったが、それでも水中にいる方が安心できるらしく、目に見えてヒンバスの動きがよくなる。
俺もヒンバスの動きを注意深く見ながら座って、膝の上に寝ているゾロアを寝かせた。
「バッ!バッバッ!」
久しぶりの水らしく、ヒンバスがとても嬉しそうにしている。
それだけで、助けた甲斐があったというものだ。
人間である俺が一緒だからか、湖のポケモン達は近寄ってこようとはしない。
ピカチュウ、カラカラ、ラッキーと一緒に微笑ましく見守っていると、ゾロアも目を覚ました。
「アン……?」
「おはよう、ゾロア」
「!?」
ゾロアもヒンバスのように驚いて飛び上がり、傷の痛みで体を縮こまらせてぷるぷるする。
可愛さで、思わず笑ってしまいそうになる。
「驚かせてごめん。君達が目覚めてくれて、本当によかった」
「アン?」
君、達。
というところに引っ掛かったのか、ゾロアは顔を上げる。
そして水中で楽しそうに泳ぐヒンバスを見て、パッと顔を輝かせた。
「アン!アンアン!」
「バッ!?バッバッ!」
ゾロアが俺の膝の上からヒンバスに声をかけると、ヒンバスもゾロアに気付いて近寄ってきた。
傍に寄ると、お互いよかったね、よかったねと頭をこすり合わせる。
「ピィカ……」
「あぁ、よかった……」
本当に、よかった。
「カラッ……カラァ~~」
「おっと」
カラカラも感極まったのか、泣きながら俺に抱き付いてきたので抱きしめながら頭を撫でてやる。
そういえばこのカラカラ、まだ幼かったな。
ゾロア達を説得してくれるほどしっかりしてたから、すっかり忘れてた。
「よかったな、カラカラ。お前もありがとな」
「カラ~~~」
泣きながらギュッと俺に抱き付いてくるカラカラの可愛いこと。
二人とも目が覚めたことで、気が緩んだのだろう。
泣き止む気配がない。
仕方ないので、苦笑しながら抱きしめて頭を撫で続けた。
しばらくすると泣き疲れたのか、俺に抱き付いたまま眠ってしまった。
自由だなぁ。
「まぁいいけど」
「ピッカ」
カラカラを撫でていると、膝の上にいるゾロアと湖に浮かんでいるヒンバスが、俺のことをじっと見ていることに気付いた。
改めて、二人と向き合う。
「もう一度自己紹介するな?俺は、マサラタウンのサトシ。ポケモンマスターを目指して旅をしてるんだ。ポケモンマスターっていうのは、全てのポケモンと友達になること。だから俺は、君達とも友達になりたい」
「「!?」」
俺の言葉に、二人とも驚いたように目を見開く。
「友達になって、俺は君達の居場所を作りたい。どこか、安心して穏やかに暮らせる場所を作りたい。改めて、俺に、君達が生きる手助けをさせてくれないか?」
カラカラが寝ているので、声を落として。
それでも心が伝わるように、真摯に。
二人に、想いを伝える。
「君達は異端じゃないよ。体の色が違うのは、天からの授かりものだ。珍しいかもしれないけど、変じゃない。二人とも綺麗だ。俺は、君達の理解者になりたいし、理解者を作りたい。君達を、独りにさせたくない。どうしても。君達が、独りで泣かないでいい世界にしたい」
驚きに目を見開いて固まっていた二人は、そっと顔を見合わせた。
そして俺が手当てした跡を見て、互いに頷く。
「アン!」
「バッ!」
「ん?」
-初めて優しくしてくれたあなたのことを、信じることにした-
-初めて気味悪がらないでいてくれた人-
-初めて目の色を変えなかった人-
-初めて暴力を振るわなかった人-
-初めて問答無用で襲ってこなかった人-
-初めて、私達を見て、欲を抱かなかった人-
-初めて心配してくれた人-
-居場所を作ってくれるって言ったけど、きっとあなたの傍でなら-
-自然に私達の居場所ができる気がする-
-世界で初めて深呼吸させてくれた、あなたの傍で-
-私達は、生きていくことにする-
「………………いいのか?俺、ポケモンバトルとかたくさんするぜ?もちろん、二人がしたくないなら出すつもりはないけど………」
二人の申し出が意外すぎて、戸惑いながらそう返すと、二人は少し悩む素振りを見せたが俺に近寄ってきた。
そしてカラカラを起こさないように、二人ともそっと俺に擦り寄る。
「クゥ~~」
「バッ……」
俺でいい。
俺がいい。
そういう想いが、伝わってくる。
人間に酷い目に遭わされ、あそこまで人間に恐怖を抱いていたのに。
どうしてここまで、俺に懐いてくれたのか。
考えてもわからないが、それなら俺は、絶対に二人を裏切ることがないように。
二人の想いを裏切れば、今度こそ世界に絶望してしまうだろう。
そんなことが、絶対に起こらないように。
二人を順番に撫でる。
「絶対、大切にする。俺が、できる限り君達を、幸せにするから」
「………アン!」
「バッ!」
俺の言葉に、二人は泣きながら頷いてくれる。
サファリボールを二つ取り出せば、ゾロアとヒンバスは迷いなく入っていった。
数回揺れて、収まる。
「ゾロア、ヒンバス、ゲットだぜ」
「ピッピカチュウ」
「ラッキー」
ピカチュウの後に続いてくれたラッキーに、顔を向ける。
「ありがとな、ラッキー。君のおかげで、だいぶ助かったよ。二人を助けられたのは、君のおかげでもある。本当に、ありがとう」
「ラキラッキー」
ラッキーは俺の言葉に、にっこり笑ってくれる。
そしてどういうわけか、余っていたサファリボールを一つ取って、自分から中に入っていってしまった。
「……………………え?」
抵抗なく、収まる。
「――――――!!!!?」
叫ばなかったことを、褒めてほしい。
慌ててサファリボールを手に取って中にいるラッキーのことを波導で調べる。
ゾロア達のことを見守って行きたいと思ったこと、俺の治療の手際に感動したこと、俺の旅路がこのようなポケモン達に多く出会う旅路なら力を貸したいこと、俺と一緒に強くなりたい、と。
色々な想いを抱いて俺の仲間になってくれたことが、わかった。
優しいポケモンだ。
確かな覚悟を持って俺の仲間になる道を選んでくれたなら、俺もそれに応えなければ。
「これからよろしくな、ラッキー。ラッキー、ゲットだぜ」
「ピッピカチュウ」
俺に力を貸してくれるポケモンが増えて、これからの旅が楽しくなりそうだ。
さて、そろそろ戻った方がいいだろう。
寝ているカラカラには悪いが、起きてもらうしかない。
「カラカラ。カラカラ?」
「カ、ラ………?」
寝惚け眼で目を擦りながら起きてくれたカラカラを、そっと地面に降ろす。
「俺達、そろそろ行くよ。ゾロア達を説得してくれてありがとな。元気で」
「カッ!!?」
カラカラは俺の言葉に、ゾロアもヒンバスも、ラッキーの姿もないことに驚いたように辺りを見渡す。
立ち上がってピカチュウが俺の肩に乗ると、カラカラは慌てて俺の足にしがみついてくる。
「どうした?」
「カラ!カラカラ!カラカラカラッ!」
ついていく、いっしょいく、いっしょがいいと伝えてくる。
ちからになるから、やくにたつから、どうかと必死な様子のカラカラに苦笑して、カラカラを抱き上げる。
ミルクをあげたこと、ゾロア達を助ける様子を見ていたことで、どうやら思った以上に懐かれたらしい。
「カラ………?」
涙目でこちらを見上げてくるカラカラに、笑顔を向ける。
「これからよろしくな、カラカラ」
「!カラ!」
笑顔で頷いてくれたカラカラに、サファリボールを当てる。
抵抗なく収まっていき、無事にゲットできた。
だいぶ仲間になったポケモンが増えた。
カスミ達が待っている場所へと戻り、合流する。
タケシはパラスと仲良くなり、ゲットしたらしい。
カスミは水辺のポケモン一点狙いで釣りをしていたらしいが、結果は0。
最終結果的に、タケシはケンタロス、サイホーン、パラス。
カスミはヤドン、クラブ。
俺はケンタロス、ガルーラ、ニョロモ、サイホーン、色違いのストライク、色違いのゾロア、色違いのヒンバス、ラッキー、カラカラ。
となった。
九体ものポケモンを仲間にしたことでタケシ達には当然のように驚かれ、経緯を聞かれた。
ゾロアとヒンバスのことを話すと、二人とも憤っていた。
一緒にいたカイザーさんは、ゾロア達がサファリゾーンに迷い込んできたことに気付けなかったと、驚いていた。
何はともあれ、これからは俺が大切にしていくと話すと、皆納得してくれた。
サファリゾーンの管理施設にある転送装置を借りて、手持ちを整理する。
この際だから色違いのスイクンのこともオーキド博士に知らせてしまおうと、スイクンの許可を取ってオーキド研究所に送る。
ゾロアとヒンバスも一度ちゃんとした治療と健康チェックを受けた方がいいということで、オーキド研究所に送る。
ピカチュウ、リーフィア、ロコン、ゲンガー(のろわれボディ個体)、コイル、ニョロモを手持ちにした。
テレビ電話で母さんに連絡してからオーキド博士に連絡を入れる。
「サ、サ、サトシィィィィーーーーー!!!!」
「わっ、びっくりした」
開口一番、叫ばれた。
「な、なななな、な!な!ど!ど!ど、う!だ!だ!だだだ!」
「オーキド博士、言葉にできます?」
「だ、だだ………………誰のせいだと思うとるんじゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
「うるさいぃぃ………」
オーキド博士の大声に、カスミが耳を塞ぐ。
俺は苦笑いしかできない。
「ス、スイクンが、何故お主から送られてくる!?し、しかも、通常とは色が違うスイクンなど!!どういう経緯があってそうなったんじゃ!!!!」
「え~と…………話せば、長いんですが……」
「まさかこのスイクン、お主が幼い頃一緒にポケモンハンターを捕まえた、あのスイクンか!?」
「あーーーー……はい、実はそうで―――」
「色違いじゃったのか!!!!しかも再会したのか!?旅の途中で!?」
「はい。(あの出来事の後すぐに)再会して、俺に力を貸してくれるって言ってくれて(嘘ではない)、仲間になってくれたんです」
「そんなことが…………………あ~~~~~~~~~~」
オーキド博士は頭痛でもするのか、頭を抑える。
「大丈夫ですか?オーキド博士」
「…………大丈夫じゃ。全く、サトシはワシの想像の斜め上を行くと思っておったが、まさかまさかじゃ……」
オーキド博士はようやく落ち着いてきたのか、大きなため息を吐きながら顔を上げる。
「研究できるのはありがたいが、あまり公にせず、人が群がらないようにせねばな。ということはじゃ。シゲル達にも内緒にしておくか?」
「あ、はい。できればお願いしたいです。俺の仲間は、できることなら内緒に……」
「うむ、了解した。そもそもシゲル達と戦う以上、手の内はできるだけ隠しておいた方がいいじゃろうて。お互いバトルするまで秘密。それでいい」
理解があって本当に助かる。
まぁ元々、スイクンはずっと俺達が修行していたマサラの森の奥の湖で、誰にも見つからないよう修行すると思うので、早々に見られることはないと思うが。
確かオーキド研究所にロケット団のヤマトとコサブロウが忍び込む話があったと思うので、その時の最終秘密兵器になるだろうか。
俺の手元に居るのが一番安全な気はするが、手持ちが六匹までしか持てない以上、ピカチュウと一緒に枠を圧迫してしまうのは否めない。
しかもピカチュウはまだ外に出ているからいいが、スイクンは人目に付かないようずっとモンスターボールの中だ。
退屈だろうし、窮屈だろうし、暇だろう。
満足にレベリングもできないし。
それならオーキド研究所でのびのび体を伸ばしていてくれた方が、いいのかもしれない。
少なくとも、俺が色違いのスイクンを仲間にしていることを、バトルで知らせるまでは。
今回のポケモンリーグで出すかはわからないが、それでもいつかは俺の仲間の一人として、出す時が来るだろう。
その時までは、スイクンの存在は秘密にしておきたい。
その時が来れば、堂々と俺の仲間だと自慢しよう。
ポケモンハンターが来ようと、ポケモンコレクターが来ようと、密猟者が来ようと、悪の組織が手を伸ばそうと。
俺とスイクンの絆で、全部とっ捕まえてやる。
あぁ、今は未来が――――。
「これからが、楽しみじゃのう」
「はい、本当に!」
・原作ではロケット団が仕掛けてきた約束にタケシ達は反発するも、今回はタケシもカスミもサトシの実力を買ってるし信頼しており、ロケット団との勝負は絶対サトシが勝つと思ったので反対しなかった。
・タケシがケンタロスとサイホーンとパラス、カスミがヤドンとクラブをゲットした。
スイクン(色違い) Lv.49
エーフィ♀ Lv.50
リザードン♂ Lv.50 -太陽-
ピカチュウ♂ Lv.50
ロコン♂(色違い) Lv.43
バタフリー♂ Lv.43
ピジョン♂ Lv.44
ニドキング Lv.42→43
フシギダネ♂ Lv.44
ヒトカゲ♂ Lv.44
カメール♂ Lv.42
クラブ♂ Lv.41
ニンフィア♀ Lv.39→40
ゲンガー♂ Lv.53
バタフリー♀(桃色の色違い) Lv.20 -モルガナ-
ゲンガー♂ Lv.41
オコリザル♂ Lv.48
ブラッキー♂(色違い) Lv.37→38
ガーディ♂(ヒスイの姿) Lv.40→41
リーフィア♂ Lv.15→20
ベトベトン♂ Lv.40
コイル(色違い) Lv.33→35
ケンタロス♂ Lv.28 NEW!
ガルーラ♀ Lv.25 NEW!
ニョロモ♂ Lv.15 NEW!
サイホーン♂ Lv.26 NEW!
ストライク♂(色違い) Lv.30 NEW!
ゾロア♀(色違い) Lv.25 NEW!
ヒンバス♂(色違い) Lv.20 NEW!
ラッキー♀ Lv.23 NEW!
カラカラ♂ Lv.15 NEW!