転生サトシの旅路   作:ナノブ

28 / 28
28.思い出も想いも力に変えて

第55話 バトル大会を勝ち抜け!

 

 

とある街に付き、ポケモンセンターにポケモン達を預けていると、オーキド博士から連絡が入った。

 

 

「ポケモン図鑑がバージョンアップしたことを伝えるのを、忘れておっての」

 

「ポケモン図鑑がバージョンアップ?」

 

「そう、新たに発見されたポケモンの情報も載っておるんじゃ。まぁ、サトシに必要かはわからんが…」

 

 

前の記憶や転生者の知識があることに少しドキリとしながら、俺にも必要だからとやり方を聞く。

 

 

「ほれ、その機械にポケモン図鑑を入れるんじゃ。そうすれば新たな情報が送られて、サトシのポケモン図鑑もバージョンアップするんじゃ」

 

 

テレビ電話についている機会に入れて、ポケモン図鑑をバージョンアップしてもらう。

 

 

「それでよし!それじゃ、バッジをバッジりゲットじゃぞ!」

 

 

今回は結構ポケモンをゲットしているからか、お小言は貰わなかった。

オーキド博士との通話を切り、ジョーイさんに預けたポケモン達を受け取りに行く。

 

 

「あなた達も、今日この街で開かれる大会に出るポケモントレーナーかしら?」

 

「え、いえ………大会があるんですか?」

 

 

ポケモンを受け取る際、ジョーイさんから寝耳に水の話を聞く。

 

 

「えぇそうよ。この街の発展のために、ポケモンバトル大会を開こうって話になってね。参加は自由。誰でもOK。今からでも参加できるから、よかったらあなた達もどうかしら?」

 

「是非参加します!教えてくれてありがとうございます!」

 

 

ジョーイさんにお礼を言って、ゾロアとポロックを持たせたヒンバスをサイホーンとポリゴンに交換してから、大会会場まで急ぎ――――向かおうとしたところ、カスミのタマゴが光り出した。

固唾を呑んで見守る中、生まれてきたのはカスミ待望の女の子のイーブイ。

俺達はもうポケモンの赤子には慣れたものである。

ジョーイさんに健康診断をお願いしている間にパパっとミルクを作り、帰ってきたイーブイにミルクをあげて、あやす。

 

イーブイは健康そのもので、カスミによく懐き俺のトゲピーとまるで姉妹のように遊んでいた。

カスミはメロメロだ。

トゲピーも妹ができて嬉しいのか、甘えん坊のはずがお姉さん風を吹かせている。

カスミはイーブイをすぐにシャワーズに進化させることはせず、ある程度成長してからイーブイの意思を聞いて進化先を決めることにしたみたいだ。

 

 

「だって…………イーブイの人生、だもん。あたしの意思だけで勝手に決めるわけにはいかないわよね」

 

 

とは、カスミの言葉。

シャワーズへの未練が残っているという感じは一切なく、本当にイーブイの存在そのものを受け入れたようで、晴れやかな顔をしている。

タケシとピカチュウと顔を見合わせて、俺達も微笑み合った。

トゲピーとイーブイに癒されたところで、改めて大会会場に向かう。

 

そこは多くの人で賑わっていた。

参加受付終了間際に滑り込みで参加受付を済ませる。

タケシとカスミは今回はお休みらしい。

 

俺はピカチュウ、カラカラ、サイホーン、ポリゴンで大会に臨む。

ニンフィアはまだバトルに出すのは不安なので、今回はトゲピーと一緒にカスミとタケシと見学だ。

今回は持ち物の試運転もしてみることにする。

 

参加人数16人のトーナメント制。

優勝賞金は100000円。

優勝賞品はかわらずのいし。

勝つっきゃないぜ!

 

一回戦。

 

 

「カラカラ、君に決めた!」

 

「カラ!」

 

 

カモネギを倒して自信を付けた、オボンの実持ちのカラカラが一番手だ。

相手はルージュラを出してくる。

 

 

「カラカラ、〝はらだいこ〟!」

 

「カラッ!」

 

 

こちらは初手で攻撃力を最大まで上げ、オボンの実で削った体力を回復させる。

何か食べている、という絵面に相手のトレーナーや観客の人達が疑問の声を上げる。

この間に〝てんしのキッス〟や〝うたう〟をされれば面倒だと思っていたが、相手が選択した技は〝まねっこ〟だった。

どうも〝はらだいこ〟の効果を知らなかったようで、とりあえずコピーすれば問題ないだろうという安直な判断だったらしい。

 

ルージュラは攻撃が低いわけではないが、どちらかといえば特攻が高いポケモンだ。

〝はらだいこ〟はあまり意味がない。

効果を知らずに〝ねんりき〟で仕掛けてきたところを〝みきり〟でかわし、〝にどげり〟からの〝ずつき〟で決めた。

 

 

「やったぜ、カラカラ!」

 

「カラ!カラッ!」

 

 

腕の中に飛び込んできたカラカラを撫でまくる。

結果的にこちらはダメージを受けなかったので、オボンの実を食べる必要はなかった。

きのみがバトルに影響を与えたと捉えらえることもなかったので、観客や審判は不正だと判断せず、拍手をしてくれている。

すると、カラカラが光りに包まれた。

 

 

「カラッ!!?」

 

「!?これって…!」

 

 

進化だ!

と思ったら、カラカラが進化を嫌がり自力でキャンセルしてしまった。

ハァ、ハァ、と息を荒げるカラカラの背を撫でる。

 

 

「カラカラは、進化が嫌なのか?」

 

「カラッ…………カラカラ……」

 

 

聞いてみると、カラカラは俺の顔を見上げた後に俯き、力なく首を横に振る。

 

 

「カラ、カラカラ。カラカラカラ」

 

 

どうやら、まだ、進化したくないらしい。

進化して強くなる気はあるのだが、それはまだ今じゃないと思っているようだった。

まだ幼いので、カラカラの姿のまま甘えていたいのかもしれない。

何を言われるかとビクビクしているカラカラの頭を撫でる。

 

 

「そうか。それならそれでいいよ。カラカラのタイミングで、進化してくれれば。カラカラの意志に任せる」

 

「カラッ!………カラーーー!」

 

 

感極まった様子で抱き付いてきたカラカラの背を撫でる。

こういうこともあるのだろう。

ポケモン達の意思を大事にしていこう。

 

 

 

二回戦。

 

 

「ポリゴン、君に決めた!」

 

「!」

 

 

次はしんかのきせき持ちのポリゴンだ。

これが初のトレーナー戦。

頑張っていこう!

 

相手のポケモンはピジョット。

ゲーム特有のレベル前進化している個体じゃなければ、強敵だ。

俺のポリゴンの特性はダウンロード。

ピジョットは防御より特防が低いので、特攻が上がる。

相手は〝ぼうふう〟を仕掛けてきた。

 

 

「行くぞ、ポリゴン!〝こうそくいどう〟!」

 

 

〝こうそくいどう〟を駆使して〝ぼうふう〟の軌道から逃れる。

プテラの巨大な〝ぼうふう〟に見慣れてしまっていたのか、ピジョットの〝ぼうふう〟も強力なはずなのにどこか小さく見えた。

相手が〝でんこうせっか〟で突っ込んできたので、〝たいあたり〟で迎え撃つ。

ポリゴンの方が押されたが、ピジョットにもダメージは与えられた。

 

 

「逃がすな!〝でんきショック〟!」

 

 

空を飛んで距離を取ろうとするピジョットに効果抜群の〝でんきショック〟を当て、続けて〝サイケこうせん〟を放ち畳み掛けていく。

相手が咄嗟に〝こうそくいどう〟を指示し、変則的な動きになったことで〝サイケこうせん〟は外れてしまい、逆に〝かぜおこし〟でポリゴンにダメージが入る。

 

 

「ポリゴン、〝テクスチャー2〟だ!」

 

 

発動した〝テクスチャー2〟で、ポリゴンのタイプが電気タイプへと変わる。

これで〝でんきショック〟がタイプ一致で放てる。

 

しかし相手は、〝テクスチャー2〟の効果を知らないようだ。

無理もない。

ポリゴンしか覚えない技だし、そもそもポリゴン自体が珍しいポケモンなのだ。

バトル中に説明してあげるほど優しくはないけどな。

相手が再び〝ぼうふう〟で仕掛けてきたので、〝こうそくいどう〟でかわしていく。

 

 

「ポリゴン、〝でんきショック〟!」

 

 

放った〝でんきショック〟の威力の高さに、〝テクスチャー2〟が何か威力を上げる技だと誤解した相手トレーナー。

もうその技は使わせない、と〝こうそくいどう〟からの〝でんこうせっか〟をしてきた。

スピード勝負は分が悪いので、あえて受け止めることでピジョットを両足で押さえ込み、超至近距離で連続〝でんきショック〟からの〝サイケこうせん〟で吹き飛ばしてフィニッシュする。

〝こうそくいどう〟でスピードが上がったまま、〝ギガインパクト〟の勢いで腕の中に飛び込んできたポリゴンを、難なく受け止める。

 

 

「よく頑張ったな、ポリゴン!最終進化形相手に勝てるなんて、すごいぞ!」

 

「ピカピッカ!」

 

 

ポリゴンは嬉しそうに足をグルグル回している。

この調子で行くぜ!

 

 

 

準決勝。

 

 

「サイホーン、君に決めた!」

 

 

ちからのハチマキ持ちのサイホーン。

相手のポケモンはカメールだ。

一見すると相性は最悪だが、俺のサイホーンは水タイプに耐性がある。

いい勝負ができるはずだ。

 

 

「サイホーン、〝のろい〟!」

 

 

初手で俺が〝のろい〟を指示すると、〝のろい〟はゴーストタイプのポケモンしか効果が発動しないと思っているらしい相手トレーナーが、馬鹿にしたように鼻で笑ってくる。

続けてすぐに終わらせる、と宣言してカメールに〝みずのはどう〟を指示してきた。

 

混乱を引くのが嫌だがあえて受け、サイホーンがピンピンしているのを見せて動揺を誘い、返しの〝じならし〟で相手の素早さを奪っていく。

サイホーンがピンピンしているのは遠距離攻撃だったからだ、と判断したらしい相手トレーナーは、動揺のままに〝アクアテール〟を指示していた。

サイホーンは特防よりも防御の方が高い。

覚えておこうな。

 

 

「〝ドラゴンダイブ〟で迎え撃て!」

 

 

〝アクアテール〟と〝ドラゴンダイブ〟がぶつかり合い、拮抗も許さず〝ドラゴンダイブ〟が押し勝ってカメールを吹き飛ばす。

 

 

「〝ロックブラスト〟!」

 

 

吹き飛んだカメールに追撃の〝ロックブラスト〟最大回数の五回目が直撃し、カメールは地面に激突した。

戦闘不能か、と思ったが立ち上がってきた。

さすがにそこまで甘くはないようだ。

 

 

「サイホーン!〝のろい〟からの〝じならし〟だ!」

 

 

二度目の〝のろい〟から〝じならし〟を仕掛けたが、こちらの攻撃はタイミングを見た〝まもる〟で防がれ、〝こうそくスピン〟で果敢に攻めてくる。

 

 

「〝ドラゴンダイブ〟!」

 

 

ノーマルタイプの技で、〝アクアテール〟よりも威力の低い〝こうそくスピン〟に負けるはずもなく、再び吹き飛ばして〝ロックブラスト〟を当てた。

二回目の地面への激突で、さすがに戦闘不能になる。

 

 

「よし!よくやったぞ、サイホーン!」

 

 

静かに俺の元までやってきて、俺に頭を撫でられるサイホーンは、正直何を考えているかわからない。

一度だけうん、と頷いてモンスターボールに戻っていった。

バトルに興味がないわけでも、俺の指示を聞かないわけでもないのでいいのだが、もう少し仲良くなって何を考えているかわかるようになりたいなぁ。

 

 

 

決勝戦。

 

 

「ピカチュウ、君に決めた!」

 

「ピッカァ!」

 

 

トリを務めるのは当然ピカチュウ。

でんきだま持ちだ。

相手のポケモンはフシギバナ。

相手にとって不足はない。

 

 

「ピカチュウ!〝10まんボルト〟!」

 

 

効果いま一つの技を指示したからか、準決勝での俺の試合を見ていたのか。

相手は何も指示を出さず、あえて〝10まんボルト〟を受けてきた。

俺のピカチュウの〝10まんボルト〟を受けて想像以上のダメージが入り、勝手に動揺している。

おいおい。

 

慌てて〝じしん〟を指示してきたので、〝でんじふゆう〟ですかす。

俺のピカチュウが〝でんじふゆう〟を覚えていることに再び動揺したトレーナーは、〝ハードプラント〟を仕掛けてきた。

 

 

「〝こうそくいどう〟!」

 

「ピッカ!」

 

 

〝ハードプラント〟の蔦を駆けあがって潰されるのを防ぎ、ノーダメージで避けることに成功する。

フシギバナは反動で動けなくなったので、再びの〝10まんボルト〟で攻めた。

これだけでフシギバナの体力はもう残り僅かになる。

 

 

「〝でんこうせっか〟からの〝かわらわり〟だ!」

 

「ピッカ!」

 

 

ピカチュウが〝でんこうせっか〟を発動させて飛び出した時、何故かその軌跡に電撃が迸っていた。

〝でんこうせっか〟に〝10まんボルト〟を合わせる合わせ技を使っていたから、ピカチュウが間違えてその時の名残りで〝10まんボルト〟を使ったのだろうか。

考えている間にも目にも止まらぬ速さで〝でんこうせっか〟をフシギバナの顎にアッパーの要領で叩き込み、〝かわらわり〟で上がった頭を地面に叩き込んでフィニッシュしていた。

容赦ないね。

 

 

「ピッカー!ピカピ、ピカピカピッカー!」

 

 

サトシ、やったよー!、と笑顔で駆け込んできたピカチュウを抱きしめて、まぁいっかと頭を撫でる。

 

 

「あぁ、すごいぞ、ピカチュウ!技の威力、さらに上がったな!」

 

「ピッカッチュウ!」

 

 

えっへん、と胸を張るピカチュウの可愛いこと。

バトル大会は俺の優勝で幕を閉じた。

優勝賞金100000円と優勝賞品かわらずのいしを受け取る。

 

バトル大会が終わってポケモンセンターに行く途中でロケット団が襲ってきたが、決勝戦で物足りなかったらしいピカチュウが大暴れしてさくっと「「「やな感じーーーーー」」」にした。

ポケモンセンターでポケモン達を預けている間にかわらずのいしを加工して、ペンダントを作る。

ポケモン達を受け取って、カラカラにかわらずのいしを加工して作ったペンダントをプレゼントした。

 

 

「カラ?」

 

「それをつけてると、進化しなくなるんだ。進化したくなった時に、カラカラの意志で外してくれれば、進化できるようになる。進化キャンセルに余計な力を使わなくてよくなるから、よかったらつけておいてくれ」

 

「カラ!?カラッ!カラカラー!」

 

 

カラカラは大喜びでペンダントをつけて、俺に抱き付いてきた。

可愛い。

満足するまで存分に撫でまわして、モンスターボールに戻す。

その後手持ちをピカチュウ、トゲピー、ニンフィア、フシギダネ、ゾロア、ヒンバスにして、旅を再開させるべく出発したのだった。

 

 

 

 

 

第56話 フシギダネの不思議の花園

 

 

旅の途中、おじさんからポケモンバトルを挑まれたので受けて立つ。

 

 

「行けぇ!サイホーン!」

 

「フシギダネ、君に決めた!」

 

「ダネェ!」

 

「サイホーン、〝とっしん〟だ!」

 

 

サイホーンは攻撃力が高く、真っ向からだとフシギダネでは押されてしまうだろう。

 

 

「薙ぎ払え!〝つるのムチ〟!」

 

「ダネフシ!」

 

 

なので〝つるのムチ〟で足を薙ぎ払い、転ばせた。

 

 

「ッ!?」

 

「なっ!?サイホーン!」

 

「〝やどりぎのタネ〟から〝ねむりごな〟だ!」

 

「ダネフシャ!」

 

 

サイホーンが起き上がろうとしている隙を狙って〝やどりぎのタネ〟を打ち込み、起き上がったと同時に〝ねむりごな〟で眠り状態にしていく。

眠ってしまったサイホーンに成す術はなく、〝つるのムチ〟と〝はっぱカッター〟でフィニッシュした。

 

 

「やったぜ、フシギダネ!……フシギダネ?」

 

 

勝ったことを喜びフシギダネの元に駆け寄ると、苦しそうに顔を歪めていた。

サイホーンが変化技を使ったわけでもなく、ダメージは喰らっていないのにどうして、と思っているとフシギダネの背中の蕾が進化の兆しを見せ始める。

 

 

「これは………」

 

「参ったぜ坊主。大したもんだ」

 

「あ、ありがとうございます…!」

 

「ん?フシギダネはどうしたんだ?」

 

「たぶん、進化の兆しだと思うんですけど……」

 

「この近くにポケモンセンターがあるぞ。そこで見てもらうといい」

 

「!ありがとうございます!」

 

 

優しいおじさんに感謝して、フシギダネをポケモンセンターに連れて行く。

フシギダネがジョーイさんに連れて行かれる最中、トゲピーが花瓶の花が咲いたのを教えてくれた。

そういえば、フシギダネの進化に花粉がかかわっていたような?

診察室から出てきたジョーイさんに、改めて進化の兆しがあると教えてくれた。

 

 

「フシギダネが進化すると、フシギソウに進化するのよね!」

 

「戦略の幅も広がるだろうし、よかったな、サトシ!」

 

「あ、あぁ……」

 

 

カスミとタケシの言葉にとりあえず頷くが、前はフシギダネは進化を嫌がった。

結局フシギダネのまま強くなり、進化することはなかったのだ。

今回もフシギダネは、進化しそうな時に進化に耐えていた。

望まぬ進化は、させたくない。

そんなことを考えている横で、ジョーイさんにこっちへ来てみて、と言われ窓際に近付くと、ポケモンセンターの庭の花が次々と咲いていっていた。

 

 

「わぁ!素敵!」

 

「花から光が!」

 

 

咲き誇った花から、花粉が光のように飛んでいく。

 

 

「フシギダネは、ある時期になるとどこからともなく集まって、進化のお祭りのようなことをやると言われているの。どうやらそれは、星のめぐりとか、月の満ち欠けなんかが関係しているみたいで、毎年同じ季節とは限らないらしいわ」

 

「なんだかロマンチックね!」

 

「俺達、大変な時に来ちゃったようだな」

 

「進化はどこで起こるんですか?」

 

「不思議の園、と呼ばれているところよ」

 

「不思議の園、ですか」

 

「えぇ。でもそれは、幻だという人もいるくらいで、はっきりと見た人はまだいないの」

 

「この花達を見ていたら、幻だなんて思えない!きっと不思議の園はどこかにあるんだわ!」

 

 

カスミとタケシがジョーイさんの話を聞いてワクワクしている中で、俺はそっとフシギダネを窺い見る。

バチッと目が合ったフシギダネは、慌てて気まずそうに目を逸らした。

何も気にすることはなく、好きなように生きていいのに。

苦笑して、フシギダネの元に行く。

 

 

「サトシ………?」

 

 

後ろで不思議そうにしているカスミ達を置いて、フシギダネが寝かされている部屋に入り、フシギダネを撫でる。

 

 

「進化が嫌なら、俺はそれでも構わないぞ?」

 

「ダネッ!?」

 

「「えっ!?」」

 

 

言い当てられるとは思っていなかったらしいフシギダネが、心底驚いたような顔になって俺を見上げてくる。

カスミとタケシは、フシギダネが進化を嫌がっていることに驚いていた。

 

 

「構わないさ。お前の生き方はお前だけのものだ。他の誰が何と言おうと、他の誰が何を思おうと、それはフシギダネには関係ない。俺はお前の生き方を尊重するぜ?フシギダネ」

 

「………ダネダ…………」

 

 

フシギダネはうるうると目を潤ませている。

フシギダネが心地好くなるポイントである顎下を手で撫でると、フシギダネは感涙したまま溶けた。

 

 

「ダ~~~ネ~~~」

 

「はは………フシギダネは、フシギダネのままでいいんだよ。進化しなくてもいいし、進化してフシギソウになっても、フシギバナになってもいい。前にも言ったように、どちらか一方の力だけじゃダメなんだ。俺達は、一緒に強くなっていく。ポケモンにトレーナーがいて、トレーナーにポケモンがいる。それで初めて、強くなっていけるんだからな」

 

「ダ……!」

 

 

俺の言葉に、フシギダネはどういうわけか目を見開いて動きを止めた。

そして何かを迷う素振りを見せ、俯く。

どうしたのだろうかとピカチュウを顔を見合わせたところで、ジョーイさんが開けた窓から侵入者があった。

 

 

「ダニャ!?」

 

「!?フシギダネ!」

 

「ピカピカチュ!」

 

「!?まぁ!?」

 

 

複数の〝つるのムチ〟が一斉にフシギダネを持ち上げ、あっという間に連れ去っていってしまったのだ。

慌てて俺も窓から飛び出し、フシギダネの波導を追って走り出す。

 

 

「サトシ!」

 

「サトシ!ピカチュウ!」

 

 

あとから追いかけてくるカスミとタケシが俺達の姿を見失わないように、スピードを制限しながら追っていたので、フシギダネの姿は見失ってしまった。

だが波導ではいまだに追えているので、姿は見えなくともそちらに向かって走る。

 

 

「この花粉の向こうに、不思議の園があるんだ!」

 

「じゃあこれを辿っていけば!」

 

 

走っている先が、花粉が向かう先に向かっていると、タケシ達も気付いたようだ。

この先に、不思議の園が。

と思ったら、森が動いて蔓や蔦が道の先を塞ごうとしていた。

 

 

「サトシ!どうするの!」

 

「俺がこじ開ける!続け!」

 

 

波導で強化した体を使い、蔦をこじ開けて人一人が通れる道を確保する。

カスミ、タケシ、ピカチュウと入ってもらい、俺も入れば勢いよく蔦が閉じて壁になった。

 

 

「なるほどなぁ。これじゃ今まで人の目に触れなかったわけだ」

 

「ピカピ、ピカッチュウ!」

 

 

タケシが納得した声を聞いていると、先に走っていったピカチュウが俺を呼ぶ声がした。

 

 

「どうした?ピカチュウ」

 

 

急いでピカチュウの声がした方に向かうと、大きな広場になっていてフシギダネがたくさん集まっていた。

 

 

「ここが……」

 

「不思議の園……!」

 

 

タケシとカスミが感激している。

フシギダネの歌うような声に、花粉が木に集まって花を咲かせ始めた。

そして大木の中から一際大きなフシギバナが出てくる。

おそらくオヤブン個体なのだろう。

すごく大きい。

 

様子を見ていると、フシギバナの鳴き声に合わせてフシギダネ達も鳴き声を上げ、ついに進化が始まった。

集まっていたフシギダネが、次々とフシギソウに進化していく。

 

 

「す、すごい……」

 

「進化が、いっぺんに……」

 

「これは、進化のお祭りなんだな」

 

「フシギダネは、植物か動物か、昔から意見が分かれてるポケモンだ。生き物は、この二つのどちらが欠けても命を保てない」

 

「お互いがお互いを必要としてるのね」

 

「彼らはこの星の生き物の、シンボルのようなものなのかもしれないな」

 

「不思議だね」

 

 

俺のフシギダネは、と見てみると、やはり進化するのを嫌がっていた。

いや、嫌がっているというより、戸惑っている?

俺は波導を全開にしてフシギダネ達に向けてみた。

 

 

「バナ?バーナ!!」

 

 

フシギダネが進化を我慢していることに気付いたフシギバナが、怒ったように前に出てきてフシギダネに何故進化を拒むと問いかける。

波導を通じて、言葉がわかった。

 

 

「ダネ!ダネダネダ!ダネダネダネフシャ!」

 

 

フシギダネは、進化するのは簡単だが、今の俺にとって本当に必要なのが進化なのかわからないのだと言った。

自分のトレーナーが、サトシが、俺を見つけた時に足りなかったものに気付かせてくれた。

トレーナーの存在の必要さを、トレーナーとトレーナーのポケモンの在り方を教えてくれた。

優しさをくれて、温かさをくれて、居場所をくれた。

サトシは、スレていたフシギダネの俺を、俺のままで認めてくれた!

フシギダネの姿のままでいれば、その時のことを一生忘れず俺は力に変えていける。

力に変えてもっと強くなれる自信がある!

 

だけど、進化することで得られる強さがあるのも事実。

実際俺の同期、リザードンは、カメールは、サトシを想って進化して、更なる強さを得た。

俺だけ置いていかれている自覚は、確かにある。

サトシは進化しなくてもいいし、進化してもいいって言ってくれた。

例えどの道を選んでも、サトシはずっと一緒にいてくれる。

サトシの言葉に嘘はないって、信じられる。

だから、本当に俺の気持ち次第なのだ。

それでも!

 

 

「ダネ!ダネダ、ダネダネダ!ダネフッシャァ!」

 

 

サトシと出会えた思い出も、サトシに貰ったサトシを想う心も、全部力に変えて、俺は強くなりたい!

そのために、進化が必要なのかわからないのだ!

 

 

ハァ、ハァ、と息を切らしてフシギダネは思いの丈をぶちまける。

 

 

「フシギダネ………」

 

 

そんなにも、俺との出会いを大切にしてくれていたなんて。

わけがわかっていないカスミとタケシにも、簡潔に説明する。

 

 

「………………バァ~ナ」

 

 

フシギバナはフシギダネの言葉を聞いて、少し考え込むと、自らの力で周囲の力を操って見せた。

 

 

「バァーナァ!!!」

 

 

そして発動した技、〝ハードプラント〟。

 

 

「ダニャ!?」

 

 

あまりの威力の高さに、フシギダネが驚きの声を上げる。

まさか野生のフシギバナが〝ハードプラント〟を使えるとは。

誰かに逃がされたポケモンなのか?

いや、今はいい。

 

フシギバナは悩むフシギダネのために、進化したらできることを教えようとしてくれているのだ。

そして流れは、フシギバナ対フシギダネのバトルにもつれ込む。

進化した力をはっきり見せるには、これが一番いいと判断したのだろう。

そういうことなら!

 

 

「皆はここに居てくれ」

 

「あ、サトシ!」

 

「ピカピ!」

 

「チョキ!」

 

 

抱えていたトゲピーをカスミに預け、坂を下りてフシギダネの横に走り寄る。

 

 

「ダネダ!?」

 

 

驚くフシギダネに笑いかけ、そっと撫でる。

招かれざる見知らぬ人間の姿に、フシギバナだけではなくフシギソウまで警戒態勢に入ってしまった。

両手を上げ、敵意はないことを伝える。

 

 

「フシギバナ、それにフシギソウ達、勝手に入ってきてごめんよ。けど俺は、このフシギダネのトレーナーで、友達なんだ!フシギダネが進化したくなくて、このお祭りを台無しにしちゃったんなら謝るよ。けどフシギダネの本当の強さは、俺と一緒にいてこそ発揮されるんだ。俺はこいつのトレーナーとして、フシギバナ。お前とバトルすることを望む!」

 

「……………ダネダ……」

 

「……………」

 

 

一瞬迷う素振りを見せたフシギバナは、フシギダネの話に出ていたトレーナーが俺だとわかったようで、許可してくれた。

俺のフシギダネ対野生のフシギバナのバトルが始まる。

と思った時、聞き慣れた声が上から聞こえた。

 

 

「自分の道は自分で決める!」

 

「だから俺達悪の道!」

 

「なぁにも人生生き急ぐことないわよ」

 

「急がば回った甲斐はあるニャァ」

 

「またお前達か……」

 

「またお前達かと聞かれたら」

 

「答えてあげるが世の情け」

 

 

何故か法被姿で現れたロケット団が、いつもの口上を言っている隙にピカチュウを呼び寄せる。

 

 

「いいからさっさとお仕事ニャ!」

 

「あーうるさいわね!」

 

「今ちゃっちゃかやろうと思ってたんだよ!」

 

「「とりゃ!」」

 

 

またさくっと「やな感じーー」にしてやる、と思ったが、気球に取り付けられた機械にフシギソウ達が吸い込まれ始めてしまった。

フシギソウ達にまで電撃を浴びせるわけにはいかない。

フシギバナが踏ん張って〝つるのムチ〟を複数発動させてフシギソウを助けてはいるが、フシギソウの数は多く、フシギバナだけじゃ助けきれない。

 

 

「大変!」

 

「危ないフシギソウ!」

 

 

俺も咄嗟に近くにいた飛ばされそうだったフシギソウとピカチュウを抱き抱える。

 

 

「ソウ……」

 

「大丈夫だ、フシギソウ」

 

 

不安そうにするフシギソウに安心させるよう声をかけて、俺の足に〝つるのムチ〟を巻き付けて耐えているフシギダネに目を向けた。

力強い頷きが返ってくる。

 

 

「行くぞ、フシギダネ!」

 

「ダネ!」

 

「〝はっぱカッター〟!」

 

「ダネフシャ!」

 

「吸引力アップニャ!」

 

「ほいっとな!」

 

 

前に出たフシギダネが〝はっぱカッター〟を放つが、機械の出力が上がったことで突風が吹き荒れフシギソウが入れられている袋まで届かない。

それどころか、フシギバナの体が浮き始めてしまった。

 

 

「バナ!?」

 

「いい感じいい感じー!」

 

「諦めちまいな!」

 

「くっ!」

 

 

気球は〝つるのムチ〟が届く距離よりもさらに上空にいるし、〝はっぱカッター〟もダメとなると他の攻撃技でも届かない。

どうするか、と悩んでいると、腕の中にいたフシギソウが不安そうに鳴いた。

 

 

「ソウ……?」

 

「!大丈夫。大丈夫だ、フシギソウ」

 

「ソウ………」

 

 

フシギソウの目から不安は消えない。

当たり前か。

わけのわからない人間に抱えられて、見知らぬ人間の言葉など信じられないだろう。

だが俺の言葉は、フシギダネには届いたらしい。

 

 

「ダネッ!ダネダネダネダネ……」

 

 

フシギダネの蕾の先に、光が集まり始める。

これは―――。

 

 

「〝ソーラービーム〟か?」

 

「あれ?一匹だけフシギダネがいるけど、どうするぅ?」

 

 

コジロウが俺のフシギダネの存在に気付いたようだ。

 

 

「「フシギダネ?」」

 

「んなのいらなーい!フシギダネなんか雑魚雑魚!」

 

「雑魚なんかいらニャース」

 

「それもそうですねぇ!」

 

「「「な(ニャ)はははは!!!」」」

 

 

あまりの言い様に、さすがにカチンときたぞ。

フシギダネの目もピカチュウの目も据わっている。

 

 

「フシギダネ。〝ソーラービーム〟、発射用意」

 

「ダネェ!ダネダネダネダネ……」

 

 

光を集めて、集めて、必要以上に溜めて。

 

 

「〝ソーラービーム〟、発射!」

 

「フッシャァ!!!!」

 

 

威力以上の想いが込められた〝ソーラービーム〟が、発射された。

ロケット団の気球についた機械を壊し、フシギソウが入った袋を切り取るほどの威力を見せる。

 

 

「〝はっぱカッター〟!」

 

「ダネフシャ!」

 

 

すかさず〝はっぱカッター〟で袋を切り裂き、フシギソウ達を解放した。

気球の籠だけになって落ちてきた、ロケット団。

フシギバナ、フシギソウ達、俺のフシギダネの〝つるのムチ〟を喰らい、「「「やな感じーーーーー」」」と空に吹き飛ばされていった。

安全が確保され、俺も抱いていたフシギソウとピカチュウを降ろす。

 

邪魔は入ったが、これで改めてフシギバナとのバトルだ!

と思ったが、フシギバナにはもうバトルをする気配はなかった。

フシギダネの強さを認め、フシギダネの意思を尊重すると。

進化したくなったら進化するといい、と言って蔓を一本伸ばしてくる。

握手か。

 

 

「……………」

 

 

フシギダネはまだ悩んでいるのか、素直に握手に応じられないようだ。

 

 

「大丈夫だよ、フシギダネ」

 

「ダネダ……」

 

「俺は、どんなフシギダネでも、お前と一緒に生きていく。ともに強くなる。例えフシギダネが進化する道を選んでも、俺がフシギダネとの出会いを一生覚えておく。だから、大丈夫だよ。一人で思い出を抱え込むな。俺にも、お前の想いを共有させてくれ。友達なんだから。半分こしようぜ?」

 

「…………ダネダ……」

 

 

俺の言葉で目を潤ませたフシギダネは、一度下を向いて深く考え込む。

しかし考える時間は一分もいらなかったようで、すぐに目を開けて晴れやかな表情で顔を上げた。

 

 

「決まったか?フシギダネ」

 

「ダニャ!ダニャダニャ。ダネダーネ、ダネフッシャ!」

 

 

フシギダネは宣言してフシギバナと握手した後、俺の腕の中に飛び込んできた。

 

 

「フシギダネ……」

 

 

進化は、しない。

 

俺は、今の俺のままで強くなる。

 

無茶かもしれない。

 

限界があるのかもしれない。

 

進化した方が、今の何倍も強くなれるのかもしれない。

 

できることが増えるのかもしれない。

 

それでも、フシギダネのままでいたいのだ。

 

サトシと出会った時のままで。

 

サトシのピカチュウのように。

 

サトシのために強くなりたい。

 

フシギダネにしかできない戦い方で。

 

サトシに勝利を届けよう。

 

そう決めたのだ。

 

サトシとの出会いに心からの感謝を。

 

サトシとの思い出もサトシへの想いも力に変えて。

 

進化とは別の、勝利を掴む力に変えて。

 

俺は生きていく。

 

これからも、ずっと一緒に。

 

 

「ダーニャ。ダネダネ、フッシャ」

 

 

フシギダネは笑顔で泣きながら、流れる涙をそのままに俺に擦り寄ってくる。

俺のことを、本当に想ってくれているのが伝わった。

トレーナーとして、これほど嬉しいことはない。

トレーナー冥利につきるとはこのことだ。

フシギバナイトは、ハルカにでもあげればいいだろう。

フシギダネを抱きしめる。

 

 

「ありがとう、フシギダネ。俺はお前に釣り合うように、俺も強くなる努力をし続ける。これからも、よろしくな」

 

「ダネ!」

 

「ピーカ」

 

 

頷いてくれたフシギダネをもう一度抱きしめると、ピカチュウが肩に上がって俺の頬に擦り寄ってきた。

全開にしていた波導から、ちょっとしたジェラシーの感情を感じ取る。

 

 

「ピカチュウもよろしくな?」

 

「ピ!ピッカ!」

 

 

途端に嬉しそうに俺の頬に擦り寄るピカチュウの可愛いこと。

 

 

「ソーウ!」

 

「ん?」

 

 

フシギダネを撫でながらピカチュウの頭を撫でていると、いつの間にか傍にいた一体のフシギソウが、目を輝かせながら俺達のことを見ていた。

波導でわかったが、俺が抱えてロケット団に吸い込まれまいとしたあのフシギソウだ。

 

 

「どうしたんだ?フシギソウ」

 

「ソウ、ソウソウ。ソウソウソーウ!」

 

 

フシギソウは、いいないいな、私もあなた達みたいな絆を結びたい!と、ぴょんぴょこ跳ねながら言った。

 

 

「俺達みたいな……?」

 

「サトシとフシギダネの関係に憧れたんだな」

 

「!タケシ、カスミ……」

 

 

いつの間にか傍に、タケシとカスミ、そしてカスミに抱かれたトゲピーがいた。

 

 

「憧れたって言われても、今回俺達バトルらしいバトルはしてないぜ…?」

 

 

オムナイトのように間近で俺達のバトルを見てたなら、まだ強さに憧れたのだとわかるが、今回はバトルはしていない。

 

 

「トレーナーを想って、自分の進む道を決める。流れに身を任せず進化しないという選択肢を取るのは、誰にでもできることじゃない」

 

「それだけフシギダネの、サトシを想う気持ちが強いのね」

 

「そしてサトシの、フシギダネを尊重する姿勢。互いが互いを想い合っていることがよくわかる。このフシギソウは、野生のポケモンには絶対にない、トレーナーとの絆に憧れたんだと思う」

 

「トレーナーとの………」

 

 

タケシの言葉を聞いてフシギソウをもう一度見ると、相変わらずキラキラした瞳で俺達のことを見上げている。

 

 

「そっか………。それなら、フシギソウ。トレーナーを探すといいよ。森を出て町に行ってみたり、トレーナーがいそうな場所に顔を出したりするんだ。君にあったトレーナーが、きっと見つかる。なんだったら、オーキド博士のところに行って紹介してもらうのも――――」

 

「ソウ!!」

 

 

ありかもしれないと言いかけるのと、フシギソウが俺のバッグに〝つるのムチ〟を伸ばしたのは同時だった。

 

 

「?フシギソウ?」

 

 

〝つるのムチ〟でゴソゴソ探して、目当ての物を見つけたのかパァァァッと顔を輝かせ、そのまま赤い光に包まれてバッグに入っていってしまう。

 

 

「……………………………………へ?」

 

 

すぐには、反応できなかった。

何が起こったかわからなくて、フシギダネとピカチュウと顔を見合わせる。

たっぷり十秒は思考が停止していた。

そのうちピカチュウが俺のバッグに顔を突っ込んでゴソゴソと漁り、フシギソウが入っていっただろうモンスターボールを取り出して、俺の手に乗せてくる。

え?

 

 

「「ええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!?」」

 

 

俺とカスミの声が被った。

あまりの驚きに、モンスターボールがオーキド研究所に転送されていくのをただ見送るしかなかった。

 

 

「な、なんっ!!?ど、ど、どうなっ!!!!?」

 

「何が起こったのよ!」

 

 

驚きで口が回らない俺の代わりに、カスミが代弁してくれる。

 

 

「うーーーーーん。フシギソウは、トレーナーとトレーナーのポケモンの絆に憧れたんじゃなくて、サトシとサトシのフシギダネに憧れたんだな。だから、憧れの下で自分も同じような絆を結びたいと思ったんだろう」

 

「だ、だからって………」

 

「自分からゲットされにいくなんて………………まぁ、サトシだからそういうのも見てきたけど……」

 

 

俺よりもカスミの方が先に納得できたようだ。

俺はまだまだ全然理解が追い付かない。

フシギダネを見てみると、ポカンとしていたが徐々に笑みを浮かべていき、俺の顔を見上げて頷いた。

 

 

「フ、フシギダネ……」

 

「ダネダ、ダネダネ。ダネフッシャァ!」

 

「お前が、妹としてあの子の面倒を見てくれるって?」

 

「フシャ!ダネフッシャァ!」

 

 

強くするから任せろ、と〝つるのムチ〟で自信満々に胸を叩くフシギダネ。

まぁ、フシギダネがフシギバナに進化するであろう妹分のことが、気にならないなら別にいいのだが。

それでも。

 

 

「さすがに、驚いた……」

 

「ピーカ……」

 

「チョキチョキチョキ!」

 

「あ!トゲピー!」

 

 

いい加減待ちきれなかったらしいトゲピーがカスミの腕から飛び出して、しゃがみ込んでいる俺の膝の上に飛び乗ってくる。

 

 

「チョキチョッキ!」

 

 

俺の腕の中に飛び込んで、トゲピーは満足そうに笑う。

トゲピーの行動に癒されて、何とか落ち着くことができた。

フシギソウが望み、フシギダネが任せろというならそれを信じてみよう。

思わぬところで、新たな仲間ゲットだ。

フシギバナイトが無駄にならずに済みそうだな。

 

 

「フシギソウ、ゲットだぜ」

 

「ピッピカチュウ」

 

「バーナバーナバーナ!」

 

「!」

 

 

いきなりフシギバナの笑い声が聞こえ、慌てて振り向く。

頭からすっかり抜けていたが、ここはフシギバナ達の不思議の園だった。

見てみると、フシギバナが穏やかな表情で笑っていた。

フシギソウ達も、特に俺達に思うところがあるといった感じではなく、穏やかに見守ってくれている。

 

 

「フ、フシギバナ、フシギソウ達。騒がせて悪かった。お前達の仲間、絶対大切にするから――!」

 

「バナ」

 

 

俺の言葉に迷いなく頷いたフシギバナ。

どうやら信頼してくれているらしい。

仲間を連れ去るなんて、と進化とは別の理由で一触即発になるかと思ったが、よかった。

ホッとして、これ以上邪魔はすまいとタケシ達と退散することにする。

 

蔓や蔦や木の枝が壁を作っていたところまで行くと、するすると解けていく最中だった。

お祭りは終わりのようだ。

フシギバナ達はわざわざ見送りに来てくれて、俺達が不思議の園を出るのを見届けると、背を向けて去って行く。

 

 

「フシギバナー!フシギソウー!さようならーーー!」

 

「また会おうねーー!」

 

「元気でなーーーー!」

 

「ダネダネダーーー!」

 

「ピーーカーーーー!」

 

 

皆で手を振ってフシギバナ達を見送り、俺達もポケモンセンターへと戻った。

心配して待ってくれていたジョーイさんに経緯を話し、少し休ませてもらう。

 

カラカラにあげたかわらずのいしのペンダントの残りを再利用して、フシギダネ用のかわらずのいしのペンダントを作る。

それを持たせてオーキド研究所に送った。

フシギソウのことはフシギダネに任せておけば大丈夫だろう。

あのフシギソウ、なんというか世間知らずというか、箱入り娘っぽい雰囲気だったからなぁ。

それも全部任せたぞ、俺のフシギダネ。

 

 

そういえば、ニンフィアにも心の変化があった。

フシギダネが進化に悩み、俺がどんなフシギダネでも傍にいると言い続けたことが、影響を及ぼしたらしい。

俺が絶対に自分のポケモンを裏切らない、手放さないとわかったらしく、プテラに負けて戦意と殺意に押し潰されそうになった自分が、用済みだと捨てられるかもしれない可能性をようやく完全に切り捨てたらしい。

 

穏やかな表情で俺に頬を寄せてきて、俺の優しさに甘えてるばかりではダメだとわかったから、自分もオーキド研究所に行って強くなってくると言ってくれた。

俺はまだ焦る必要はないと言ったが、ニンフィアは晴れやかな表情で笑みを浮かべて首を横に振った。

 

サトシのために強くなりたいのは、フシギダネだけじゃなく自分だってそうなのだ。

皆がそうなのだ。

それを考えたら、皆がライバルなのだ。

サトシに釣り合うポケモンでいたい。

ライバルに認められるポケモンでいたい。

そのためにも、サトシの優しさに甘えてばかりではいられない。

強くなるために、自分も一歩を踏み出すのだ。

 

と、成長が窺える表情で言ってきた。

あの人懐っこくて誰にでも甘えていたイーブイが、立派になったもんだ。

一つ我が儘を言ってもいいのなら、次のジム戦に出してほしいと言ってきたので、了承する。

これで次のジム戦、ウインディとニンフィアは確定だな。

 

 

ニンフィアもオーキド研究所に送り、手持ちをピカチュウ、イーブイ、ゾロア、ヒンバス、カブトプス、オムナイトにする。

前はカスミに甘やかされてずっと赤ちゃんだったトゲピーも、俺を想って行動できる今回のフシギダネとニンフィアが羨ましくなったらしく、自分もバトルするのだと意気込んでいた。

特性がてんのめぐみなので、白い悪魔が誕生する日も近いかもしれない。

 

前と比べれば仲間がたくさん増えて手持ちに入れるポケモンに悩むが、育てる楽しみも増えた。

これもポケモントレーナーならではの悩みと楽しみだ。

さぁ、ポケモンマスター目指して突っ走っていこう!

 

 

 

 

 

第57話 警察犬ガーディ

 

 

旅を続けて通りかかったオヒナタウンでは、次期が違うのでひな祭りはやっていなかった。

保育園の前を通りかかった時も、鯉のぼりは上がっていなかったし、引き留められもしなかった。

そのまま順調に旅を続けていると、聞こえてきた声。

 

 

「泥棒ーーーーーー!!!」

 

「!?」

 

「なに!?」

 

「泥棒って、ロケット団か!?」

 

 

慌てて辺りを見渡すと現れた、あまりにも泥棒らしい泥棒の格好をした男性。

 

 

「あれはわかりやすい!」

 

「まさしく泥棒ね!」

 

「行けーーーーー!!!!」

 

 

聞こえた掛け声とともに、ガーディが現れて泥棒の道を塞ぐ。

 

 

「逃がすな!」

 

 

飛んだ指示にピクリと耳を動かしたガーディは、慌てて方向転換した泥棒に襲い掛かり、押さえつけた。

すごくよく訓練されているガーディだ。

感心していると、どこからともなくジュンサーさんが現れる。

 

 

「あらあなた達。旅の人?」

 

「あ、えぇ。偶然通りかかって」

 

「あのう、これは一体……」

 

「これはね、警察犬の泥棒退治の訓練なのよ」

 

「警察犬?」

 

「このガーディ達よ」

 

「へぇ…」

 

 

ポケモン図鑑に載っている説明文を読むと、確かに警察犬に向いていそうだ。

タケシがガーディに手を伸ばそうとすると、途端に唸り始める。

 

 

「わっ!?」

 

「あ、あのう。飛び掛かって来たりしないわよね?」

 

「大丈夫。あたしが命令しない限り、噛み付いたりしないわ。全員、整列!」

 

 

ジュンサーさんの指示に、10匹ものガーディがきちんと整列してお座りする。

 

 

「この人達は悪い人じゃないわよ。さぁ皆、ご挨拶」

 

「「「「「「「「「「ワゥ!」」」」」」」」」」

 

「すごい統率力だ……」

 

 

その後、俺達が道に迷っていると知ったジュンサーさんが、警察犬学校に案内してくれて食事をご馳走してくれた。

ありがたい。

そういえば、前はこの警察犬学校で、ピカチュウを警察犬みたいにカッコよくするんだと息巻いて、訓練に参加したっけ。

今回はもう必要ないな。

 

 

「警察犬の訓練って、主にどんなことをしているんですか?」

 

「よかったら、明日一日、特別に見学していく?」

 

「え、いいんですか!?ありがとうございます!」

 

 

と思ったが、カスミの質問から訓練を見学することになった。

まぁいいか。

 

翌日朝の4時に起き、ジュンサーさんとパートナーのガーディの訓練を見学する。

見ていたら俺も体を動かしたくなったので、ジュンサーさんに許可を取ってピカチュウと一緒に訓練に参加した。

前のように電撃を浴びるような結果にはならず、ピカチュウと協力して全部クリアする。

 

 

「いい汗かいたな、ピカチュウ」

 

「ピカピッカ!」

 

「すごいわね、あたし達について来られるなんて……」

 

「サトシのものすごい身体能力の一端を見たわ……」

 

「本当に一端なんだろうな……」

 

 

ジュンサーさんは驚いているが、カスミとタケシは呆れ顔だ。

何故。

とその時、警察犬の学校の塀を突き破って車が侵入してきた。

何だと思っていると、ロケット団が口上とともに現れる。

あっという間にガーディに取り囲まれるが、ロケット団は余裕の表情だ。

 

 

「ロケット団!」

 

「またお前達か!」

 

「何でも言うこと聞くガーディを集団で奪うため!」

 

「全てを思うがままに!」

 

「何を言ってるのよ!警察犬のガーディが、悪いことをするわけがないじゃないの!」

 

「あ~ら、そうかしら?ロケット団特性!」

 

「臭いガスを喰らいなさーい!」

 

 

そうして発射されてしまった臭いガスが、ガーディ達の嗅覚を奪った。

続けて発射されたガスで、声が以上に高くなる。

 

 

「このガスを吸うと、声が甲高く変わっちゃうんだわ!」

 

 

一方のロケット団は、ガスマスクをしていて効果がない。

 

 

「ふふふ、どうだいジャリンコ達」

 

「声変わりガスの威力、思い知ったか」

 

「何のつもりか知らないけど、不法侵入罪で逮捕します!さぁ!行くのよガーディ!」

 

 

ジュンサーさんが指示を出したが、あれだけ統率が取れていたガーディは、指示に従わず混乱している。

 

 

「えっ!?どうしたのよガーディ!逮捕するのよ!」

 

「ガーディ達、ジュンサーさんの命令がわからないみたい…」

 

「鼻が利かなくなった上に、声まで変わってしまったんだ。いくら訓練されたガーディでも無理だよ」

 

「うっふっふっふ!そろそろ次行きましょうか!」

 

「行きましょうか!」

 

 

ご機嫌でロケット団はジュンサーさんの服に着替え、ボイス変わるんジャーというメガホン型ボイスチェンジャーを取り出して、ジュンサーさんの声でガーディ達を操り始めた。

 

 

「どうしたの皆!ロケット団の言うことなんて、聞いちゃダメよ!」

 

「皆ー!特別訓練よ!あの人を逮捕しちゃいなさーい!」

 

 

コジロウのジュンサーさんの声を使った命令に、ジュンサーさんがガーディの縄で縛り上げられてしまう。

嗅覚を封じられ、聴覚で操るか。

今回のロケット団は考えたな。

 

だが――――。

ピカチュウの方を見ると、力強い頷きが返ってくる。

トゲピーも、俺の腕の中で一緒に頷いてくれた。

 

 

「俺達には効かない!ピカチュウ、〝10まんボルト〟!」

 

「ピィィィカァァァチュウウウウウウウ!!!!」

 

「「「なぁぁぁぁぁ!!!!!?」」」

 

 

ロケット団が乗ってきた車に〝10まんボルト〟を直撃させ、驚きに固まっているロケット団を空へ吹っ飛ばした。

 

 

「なんでなんでなんでーーーー!」

 

「どしてどしてどしてーーーー!」

 

「いいところまでいってたにょにーーーー!」

 

「「「やな感じーーーーーー!!!!」」」

 

 

吹っ飛ばされたロケット団を見送ることもなく、ジュンサーさんを助け出す。

 

 

「サトシとピカチュウは、声が違っても騙されたりはしないのね…」

 

「心と心で繋がっているからだ。サトシとピカチュウの繋がりは、嗅覚と聴覚を奪っただけじゃ断ち切れないさ」

 

 

タケシの言葉にくすぐったい気持ちになりながら、頬を寄せてきたピカチュウに答えて俺も抱きしめた。

 

 

「ありがとう、サトシ君。私達もまだまだね…。サトシ君とピカチュウの心はしっかり繋がっていたわ。あたし達も見習わなくっちゃね」

 

 

体が解放されて自由になったジュンサーさんが傍にいたガーディの頭を撫でると、ガーディ達もやっとジュンサーさんと心を繋げたらしく、正気に戻っていった。

その後声が元に戻ってから、ジュンサーさんに見送られ、俺達は旅に戻ったのであった。

 

 







・イーブイのタマゴが孵った。
これから描写は少ないが、カスミはトゲピーの代わりにイーブイを抱っこする形になる。


・『フシギダネのふしぎのはなぞの』より。
フシギダネが進化を嫌がる理由が、この世界ではサトシとの出会いを大切にし、サトシへの想いを力に変えるため、フシギダネの姿のまま強くなりたいからとなった。
進化しない道を選んだ代わりに、進化を拒まない個体がサトシの仲間になった。
どうしてこうなった。





スイクン(色違い) Lv.50

エーフィ♀  Lv.52→53

リザードン♂ Lv.53→54 -太陽-

ピカチュウ♂ Lv.55→56

キュウコン♂(色違い) Lv.46

バタフリー♂ Lv.47

ピジョット♂ Lv.48

ニドキング  Lv.50

フシギダネ♂ Lv.46→49

リザードン♂ Lv.53

カメール♂  Lv.45

キングラー♂ Lv.44

ニンフィア♀ Lv.49

ゲンガー♂  Lv.53

バタフリー♀(桃色の色違い) Lv.20 -モルガナ-

ゲンガー♂  Lv.46

オコリザル♂ Lv.51

ブラッキー♂(色違い) Lv.41

ウインディ♂(ヒスイの姿) Lv.49

リーフィア♂ Lv.36

ベトベトン♂ Lv.45

ジバコイル(色違い) Lv.42

ケンタロス♂ Lv.36

ガルーラ♀  Lv.34

ニョロゾ♂  Lv.35

サイホーン♂ Lv.34→38

バサギリ♂(色違い) Lv.34

ゾロア♀(色違い) Lv.27

ヒンバス♂(色違い) Lv.24

ラッキー♀  Lv.32

カラカラ♂  Lv.32→36

ポリゴン   Lv.30→34

カブトプス♂ Lv.40

プテラ♂   Lv.60

オムナイト♂ Lv.15→20

トゲピー♀  Lv.1→2

フシギソウ♀ Lv.20 NEW!

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(必須:10文字~500文字)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

アニポケ転生者物語(作者:投稿者)(原作:ポケットモンスター)

物心ついた時、主人公はこの世界がアニメ『ポケットモンスター』の世界だと気づいた。▼リーグ制覇や最強を目指すつもりはない。ただ、この世界の空気を吸い、ポケモンたちと触れ合う「エンジョイ勢」として生きていきたい。▼そう思っていたはずが、旅立ちの日に母から託されたのは、シルフカンパニー製の試作デバイスと、データ収集用のポケモン「ポリゴン」。▼オーキド博士から貰った…


総合評価:1773/評価:7.38/連載:349話/更新日時:2026年06月07日(日) 22:26 小説情報

サトシ君(転生者)の目指せ、ポケモンマスター!!(作者:DestinyImpulse)(原作:ポケットモンスター)

▼ 転生したのはオリ主でもモブでもなく紛れもなく主人公。▼ 定期的に世界を救わなくてはならない大役を背負いながらも、ポケモンとの出会いと冒険に胸を躍らせる。▼ ▼「通りすがりのポケモントレーナーだ、覚えておけ!ピカチュウ、君に決めた!!」▼「ピカチュウ!!」▼ コレはアニポケ主人公のサトシに転生した少年が、時にポケモンと絆を深め、時に女の子とのフラグを作り、…


総合評価:7624/評価:8.61/連載:57話/更新日時:2026年06月12日(金) 19:35 小説情報

ニューサトシのアニポケ冒険記(作者:おこむね)(原作:ポケットモンスター)

もしサトシ君に前世の記憶が蘇って、アニポケやゲームの知識を持ったニューサトシになったらこうなっちゃったというお話。▼世界観はアニポケですが、ゲーム、ポケスペ、独自解釈、オリジナル要素を含みます。▼アマゾンプライムビデオでアニポケ見たら書きたくなったのですが、作者は小説を初めて書くので文章がおかしい所があるかもしれません。▼作者はポケモンにわかです。▼【挿絵表…


総合評価:30483/評価:8.94/連載:342話/更新日時:2026年06月18日(木) 20:00 小説情報

ポケモントレーナーの日常?(作者:チャンピオンズやってる人)(原作:ポケットモンスター)

ポケモンの世界に生まれた転生者が旅に出る話▼(世界線がゲームかアニポケかも分からないしエンジョイクソボケなので何をやらかすか分からない)▼アニポケ時空になりました。▼タグは随時追加予定です。▼アンケを投げています。▼基本最速10票を採用していますが見逃しなどあり複数が10票越えしていた場合は1番多い票数の案を採用する予定です。よろしければ適当でもええのでポチ…


総合評価:4474/評価:8.58/連載:11話/更新日時:2026年05月24日(日) 05:03 小説情報

孫悟空成り代わりオリ主(作者:雨曝し)(原作:ドラゴンボール)

▼ 孫悟空に成り代わったオリ主が可愛い子を求めて冒険する話。▼タグは随時追加


総合評価:4023/評価:8.08/連載:6話/更新日時:2026年03月30日(月) 13:29 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>