転生サトシの旅路   作:ナノブ

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30.ヤマブキシティ騒動

第62話 カメックスの島

 

 

朝起きて、ナツメから届いていたメールの内容に、嫌な予感が強くなる。

電話して詳しく聞けるかとメールしたところ、朝の4時半だったにもかかわらずすぐに返信がきて、ナツメと電話を繋げる。

聞けば、ヤマブキシティのジュンサーさんに連絡が繋がらなくなっており、ヤマブキシティが封鎖され始めたらしい。

どうしよう、どうしたらいい、と不安になっているナツメを一先ず落ち着かせて、家族と一緒にいるように言って俺もヤマブキシティに向かうと告げ、電話を切り上げる。

 

カスミとタケシが起きてから事情を話して準備を整え、カツラさんに別れを告げてポケモンセンターで手持ちをピカチュウ、トゲピー、バタフリー、カメール、キュウコン、キングラーに変更した。

グレン島からマサラタウン行きの船に乗るため、船乗り場に急ぐ。

あと少しで船というところまで来て、海から何やら慌てているこちらに向かってくる波導をキャッチし、足を止めた。

 

 

「何だ……?」

 

「サトシ、どうした?」

 

「いや、何か…………来る」

 

「来るって、海から……?」

 

 

俺に倣って足を止めたカスミとタケシが、俺の言葉を疑うことなく海に視線を向けた。

するとザバァッと海をかき分けて、カメールが姿を現す。

 

 

「カメカメーーーーー!カメ!?」

 

「カメール!」

 

「こんなところに何故?」

 

「わーー可愛い!」

 

 

カメールの姿にメロメロなカスミは一先ず置いておいて、カメールは何やら焦り慌てているが、俺達がどういう存在かわからずどうすればいいか迷っているようだった。

ヤマブキシティに行くのは大優先であるが、困っているポケモンを見捨ててはいけない。

 

 

「カメール、君に決めた!」

 

「ガメ!」

 

「カメ!?」

 

「カメ?カメカメ?」

 

「カメ!カメカメ!」

 

 

俺のカメールを出して、一先ず野生のカメールの警戒心を解く。

カメール同士で話していたと思ったら、俺のカメールは驚き慌てるような顔になって、俺に事情を説明してくれた。

何でも、カメールが住んでいる島のボスであるカメックスが他のゼニガメやカメール達と一緒に眠りに落ちた状態のままで、異常事態が発生しているらしい。

ただの睡眠ではないその事態にカメールは怖くなり、他の存在に助けを求めに来た、ということだった。

 

 

「だったら、その異常事態を解決してカメックス達を助けないと!」

 

「そうだな、放ってはおけない!」

 

「カメール、あたし達も手を貸すわ!だから安心して!」

 

「カメェ!」

 

 

カスミの言葉に頷いたカメールは、ようやく安心してくれたらしく笑顔を見せてくれる。

確かに可愛い。

俺のカメールも可愛いがな!

 

ボートを借りてカメール達に引いてもらいながら、野生のカメールの案内で地図に載っていない島に辿り着く。

そこではゼニガメとカメール達が甲羅状態で眠っていた。

奥の玉座のような石の上では、大きなカメックスが同じように甲羅状態で眠っている。

ピカチュウやカスミ達には離れたところにいてもらって、俺は波導で自分の体を守りつつカメックスに近付いた。

 

 

「うーーん……」

 

「サトシーーーどうだーーー?」

 

「何かわかりそうー?」

 

「ちょっと待ってくれー!」

 

 

離れた場所に居るカスミ達に答え、一先ず怪我や異常がないかを確認してから波導でカメックスの体を調べてみた。

するとカメックスの右キャノンに、何か詰まっているのを発見した。

何か、って……………ポケモン?

 

 

「カメックスのキャノンに、ポケモンが詰まってる、のか……?」

 

 

信じられないが、波導で調べたところそうらしい。

一旦カスミ達のところに戻って、調べた結果を話す。

 

 

「「キャノンにポケモンが詰まってる!?」」

 

「あぁ、どうやらそうらしい。そのポケモンから、睡眠波みたいなものが流れてるんだと思う」

 

「それじゃあ、キャノンに詰まったポケモンも助けないと……」

 

「カメックスだけの問題じゃなさそうだな」

 

「どちらのポケモンを助けるためにも、まずはカメックスにキャノンを外に出してもらわないとな」

 

 

カメックスは頭も両手足もキャノンも甲羅の中にしまった状態で寝ているのだ。

 

 

「それもそうね。どうするの?」

 

「少しの間だけでも、起こすしかないだろうな」

 

 

そう言ってタケシは、島にある草を使って眠気覚ましの薬を作り始める。

さすが、手際がいい。

だけどなぁ。

 

 

「……………カメックス、顔も出てないんだよなぁ……」

 

「「…………………」」

 

 

タケシの手が止まり、カスミが気まずそうに頬をかく。

口の中に薬を入れられない以上、もはや最終手段を取るしかない。

 

 

「ピカチュウ、カメール。一緒に来てくれ」

 

「ピッカ!」

 

「カメ!」

 

 

ピカチュウは肩に乗り、カメールは抱っこして。

一緒にカメックスに近付く。

 

 

「カメックス、悪い。少し我慢してくれ。カメール、〝みずでっぽう〟!ピカチュウ、〝10まんボルト〟!」

 

「カメーーーーー!」

 

「ピィィィカァァァチュウウウウウウウ!!!」

 

 

多少の罪悪感からカメックスを撫でて、カメールの〝みずでっぽう〟で電気を通りやすくした後にピカチュウの〝10まんボルト〟でダメージを与える。

しばらくすると、のっそりとカメックスの顔が出てきた。

次いで手、足、そしてキャノンが出てくる。

 

 

「……?、?ガァメ……?」

 

「カメックス、手荒な起こし方で悪い。ちょっと待っててくれな」

 

 

まだ寝惚けているカメックスに一言謝り、後ろから登らせてもらってキャノンに詰まっているポケモンを傷付けないように引っ張り出す。

出てきたのはなんと、目を回したプリン。

そういえばこんなこともあったな、ようやく思い出してきたわ。

キャノンの中でも歌っていたらしいプリンが出てきて、カメックスの目が完全に覚めたらしい。

ゼニガメやカメール達も、次々と目覚めていく。

 

 

「やったーーーー!皆目覚めていくわ!」

 

「やったな、サトシ!」

 

「あぁ。こいつが原因だよ」

 

 

ピカチュウ達とタケシ達の元に戻って腕に抱えたプリンを見せれば、二人はあぁなるほど、という顔をした。

プリンに外傷らしい外傷はなくただ単に気を失っているだけのようで、起きると歌い始めてしまうのでしばらくは眠っていてもらおうということになり、流されない位置の砂浜にそっと置いた。

 

 

「ガァァァァメェェェェェェ!!!」

 

 

カメックスの咆哮に続き、ゼニガメ達とカメール達が咆哮を上げる。

大方自分達の復活を知らしめて、といったところだろう。

 

 

「カメー!カメカメ!カメール!」

 

 

俺達に助けを求めてきたカメールが、本当にありがとうとお礼を言ってくる。

 

 

「気にしなくていいよ。特に何事もなく終わってよか――――」

 

 

俺が言いかけると、海からザッパァーンとギャラドスメカが姿を現した。

カスミの顔が一気にげんなりする。

 

 

「あの、メカ………」

 

「まぁ、考えるまでもなく……」

 

「あいつらだな」

 

 

断言した俺の言葉を裏付けるように、すぐさまロケット団がでてきて口上を言い始める。

面倒だが海にいる以上、〝10まんボルト〟すると海に住むポケモン達にもダメージを与えかねないので、最後まで聞くしかない。

 

 

「さぁ、そのカメックスはあたし達のものよ!」

 

「大人しく寄越すんだな!」

 

「だぁれが!」

 

「素直に従う理由はないな」

 

「何だったら、ポケモンバトルで相手してやるぜ?」

 

 

ロケット団の物言いに、カスミ、タケシ、俺と言い返すと、ロケット団は舐められていると思ったらしく怒り始める。

 

 

「なぁによ何よ!その言い方!」

 

「俺達のこと舐めてると、痛い目見るぞ!」

 

「おみゃーらが侮る我らの力、見せてやるニャ!」

 

 

そう言ってギャラドスメカが地上用のメカに変わり、島に突撃してくる。

やりやすくなった。

 

 

「ピカチュウ!〝10まん―――」

 

「ガァメ」

 

「!カメックス……」

 

 

ピカチュウの〝10まんボルト〟でまたさくっとやな感じーーにしようと思ったら、俺の前に出てきたカメックスに止められる。

見れば、ゼニガメとカメール達も前に出てきて、やる気状態だ。

ならここは譲ろう。

 

 

「ガァァァァメェェェェェェ!!!!!」

 

 

カメックスが放った〝ハイドロポンプ〟を合図に、ゼニガメとカメール達も各々〝ハイドロポンプ〟や〝みずでっぽう〟をロケット団のメカに放つ。

俺のカメールもカメックス達に続き〝みずでっぽう〟を放っていたが、カメックスの〝ハイドロポンプ〟を見てコツを覚えたのか〝ハイドロポンプ〟になっていた。

いいかんじである。

一つに集まった水はすさまじい威力となり、メカを打ち上げた。

 

 

「な、なんでこうなるのよーーーー!」

 

「このメカのいいところ全然出せなかったーーーー!」

 

「次はもっとすごいメカを作るニャーーーー!」

 

「「「やな感じーーーーーーー!!!」」」

 

 

メカごと打ち上げられ吹っ飛ばされたロケット団は、そのまま海に落ちていった。

メカが海のゴミにならなければいいが。

 

 

「すごい威力!」

 

「さすがだな!」

 

「いいもの見せてもらったぜ」

 

「カメ!カメカメ!」

 

 

〝ハイドロポンプ〟を覚えたカメールもご機嫌だ。

邪魔者もいなくなり、これで本当に一件落着である。

カメックス達と別れを済ませ、グレン島に帰ろうとボートに乗ろうとした時、一匹のカメールが走り寄ってきた。

 

 

「カメーーーー!」

 

「あら?」

 

「俺達に助けを求めてきたカメール……」

 

「まだ何かあったのか?」

 

 

カメールは俺達の元に辿り着くと、そのままの勢いでカスミの足に抱き付いた。

 

 

「どうしたの?カメール」

 

「カメ!カメカメ!カメール!」

 

 

カメールは笑顔でカスミと一緒に行く、と告げている。

安心させてくれたことがよほど嬉しく、このカメールの力になったらしい。

カメックス達の方を見れば既に旅立つ了承は得ているようで、こちらに手を振っていた。

カメールの言葉はわからずとも、その想いはカスミに届いたらしい。

 

 

「!!あたしでいいの!?」

 

「カメカメ!」

 

 

カスミの言葉に、カメールはニコニコ笑顔で何度も頷く。

 

 

「ありがとう、カメール!絶対大切にするからね!はい、モンスターボール!」

 

 

カスミが空のモンスターボールをカメールに差し出すと、躊躇うことなくカメールはモンスターボールの中に入っていった。

数回揺れて、収まる。

 

 

「やったやったーーーー!カメール、ゲットだぜ!」

 

「ブイブーイ!」

 

「ピッピカチュウ!」

 

「やったな、カスミ」

 

「おめでとう!」

 

「ありがとう、サトシ!タケシ!」

 

 

カメールが入ったモンスターボールに頬擦りして、カスミは本当に嬉しそうだ。

新たな仲間を加え、改めてカメックスの島を後にしてグレン島に戻った。

乗るはずだったマサラタウン行きの船は当然出てしまっており、この後すぐに出るのはクチバシティ行きの船だった。

とりあえずそれに乗ることにして、ナツメにメールでクチバシティから向かうと連絡を入れる。

すぐに返信がきて、クチバシティまで迎えに行くと書かれていた。

 

今外に出るのは危なくないか?とか、ずっとヤマブキジムに籠っていたナツメが急に都市を跨いで移動して体調とかの面は大丈夫か?とか。

色々気になったことを聞いたが、どれも大丈夫、問題ないと返ってきた。

車でもあるのかと聞けば、テレポートで行くと。

なるほど、その手があったか。

頼りになるナツメに迎えを頼み、俺達は船に乗り込んだ。

 

 

 

 

 

第63話 前哨戦

 

 

クチバシティに着いて、一先ずポケモンセンターに入った。

当初はマサラタウンから向かうものだと想定した手持ちにしていたので、ガチメンバーに変えていく。

トゲピーはどうしようか、とトゲピーを抱き上げて目を合わせると、うりゅ、と目を潤ませた。

うん、一緒に行こうか。

トキワジム戦の時は一度オーキド研究所に行ってもらう必要があるかもしれないが、今はまだ大丈夫だろう。

 

タケシは今回はガチポケを呼ばず、ずっと手持ちに入れていたイワーク、イシツブテ、ズバット、ロコン、パラス、サイホーンで行くらしい。

ずっと俺のバトルの特訓に付き合ってきたから、レベルも上がってるしな。

カスミはスターミー、トサキント、タッツー、コダック、イーブイ、メノクラゲに手持ちを整えていた。

俺は手持ちをピカチュウ、トゲピー、エーフィ、太陽、ゲンガー(のろわれボディ個体)、オコリザルにした。

 

グレンジム戦では公式戦に持ち物を持ち込むことを躊躇い、様子を見て使わなかった持ち物も、改めて解禁しよう。

エーフィにはたつじんのおび、太陽にはものしりメガネ、ゲンガーにはかいがらのすず、オコリザルにはパンチグローブ。

 

ピカチュウにはずっとでんきだまを持ってもらっており、トゲピーは今回は観戦枠なので持ち物は無しだ。

と思ったのだが、ピカチュウ達全員が持ち物を持って自分だけ無しだとわかると頬を膨らませたので、とりあえずメトロノームを持ってもらった。

使わないだろうが、トゲピーをあやすいい玩具にもなるしな。

準備を終えて、ポケモンセンターを出る。

 

 

「サトシ君!!!!」

 

「!?」

 

 

出た瞬間、誰かが思い切り抱き付いてきた。

声でわかった。

ナツメだ。

 

 

「ナツメ………」

 

「……サトシ君…………」

 

 

抱き付かれているからわかるが、ナツメは震えていた。

よほど怖かったのか、いきなりの非常事態にどうすればいいのかわからないのか。

この場合は両方か。

ナツメを宥めるように、ぽんぽんと優しく背中を叩く。

 

 

「大丈夫、って無責任なことはまだ言えないけど、そう言えるようになるまで俺も力を貸す。そのためにナツメ。君の力も貸してほしいんだ。頼めるか?」

 

 

俺の言葉にナツメは少しだけ震えを収め、そっと顔を上げた。

あ、抱き付かれている体勢で顔を上げられるとすごく近いですねはい。

 

 

「サトシ君が、そう言うなら………いくらでも力を貸すわ」

 

「ありがとう」

 

 

安心させるために笑ってみせれば、ずっと顔を強張らせていたナツメもようやく笑ってくれた。

そしてナツメが再び腕に力を入れ―――。

 

 

「はーーーーーーい!!!それならとっととヤマブキシティに向かってもらおうじゃないの!!!!」

 

 

いきなりカスミが俺とナツメの間に入り、抱いていたはずのイーブイを頭に乗っけて両腕で俺とナツメの距離を離した。

確かに、急ぐに越したことはないな。

 

 

「今この時も、何が起きているかわからない。急ごう!」

 

「ピカ!」

 

 

俺の言葉に頷いてくれたのは、ピカチュウだけだった。

カスミとナツメは何やら火花を散らしているし、タケシは涙を流しながら呆れるという器用なことをしているし、トゲピーはナツメと俺に挟まれて苦しかったのか頬を膨らませていた。

どうした皆、急ごうぜ?

 

ポケモンの技ではなく、ナツメ自身の超能力であるテレポートを使用して一度ナツメの家に行くとのことで、ナツメから離れている分余計に力を使うことになるので、できればテレポートする際皆どこかに触れていてほしいと言われた。

ナツメが俺と手を繋ごうとするのをカスミが間に入って阻止してきて、ナツメと固い握手を交わしている。

ジムリーダー同士、ライバル意識でも目覚めたのかもしれない。

 

結局もう片方のナツメの手と俺が手を繋ぎ、俺とタケシが手を繋ぐことになった。

ピカチュウとトゲピー、イーブイがしっかりトレーナーに触れていることを確認して、ナツメのテレポートでヤマブキシティにあるナツメの家へと飛んだ。

 

 

「おぉ!サトシ君達!来てくれたか!」

 

「お待ちしていました!」

 

「ゴスゴース!」

 

「ゲンゲンゲー!」

 

 

ナツメの家に着くと、すぐにナツメのご両親とゴースとゲンガーが出迎えてくれた。

街の異様な雰囲気に、一家全員困り顔だ。

 

 

「突然お邪魔しちゃってすみません。俺達でできそうな事態であれば、なんとか解決してみせます」

 

「あたしも!ロケット団は見逃せないわ!」

 

「俺もです!まずは街の詳しい様子、わかりますか?」

 

「街の様子については、ナツメが調べてくれたよ」

 

 

一先ず詳しい状況を知ろうと聞いてみれば、ナツメが超能力を使って調べ上げた後らしい。

ナツメの方を見ると、無表情ながらドヤ顔していた。

ここまでやる気になるのは珍しい、と父親が呟いていたので、自分がジムリーダーを務める街を守りたい思いがあるのだろうと波導を向けてみれば、俺の役に立ちたい思いでいっぱいだった。

 

ナツメにとって、俺は初めてできた友人という関係だ。

その友人を失わないために、何としても役に立って自分の存在を色濃いものにしたい、といったところだろうか。

そんなことをしなくても、ナツメとの関係を失わせるつもりはないのだが。

 

とりあえずナツメに詳しい状況を聞くと、どうやら数日前からシルフカンパニーを中心にロケット団がヤマブキシティを占拠しているらしい。

ナツメは最初ジムの外には一切出ていなかったので気付かなかったが、俺に連絡をくれた数時間前にジムの中にいても聞こえてきた外の騒がしい音が気になって、ケーシィに頼んで外を見てきてもらって気付いたのだとか。

 

ロケット団の幹部がキーストーンとメガストーンを所持していたことが緊急事態としてジムリーダー全員に通知され、ロケット団を見かけたら即通報と決められていたのでとりあえず通報しようとしたところ、ジュンサーさんにも街の外部にも繋がらなくなっていたと。

 

それでさすがに異常事態だと察し、ジムリーダーとしてどうにかすべきではあるがマフィアであるロケット団相手に、ずっとジムにいただけの自分がどこまでやれるのか、あらゆる手段を使ってくるであろう相手にどう立ち向かえばいいかわからず、何もできない自分に苛立ちながら怖くなって俺に連絡してくれたと。

 

ナツメに情けない姿を見せたと謝られたが、非道な手段を厭わないロケット団相手に、下手に一人で飛び込まなかったのは賢明な判断だと言えるだろう。

いかにナツメが強いと言えど、多勢に無勢になる場合がある。

 

 

「とりあえず、シルフカンパニーだな」

 

「そうね。そこがロケット団の目的地!」

 

「シルフカンパニーにいるロケット団をどうにかすれば、このロケット団襲撃の謎も解けそうだ」

 

 

あとは外部とどう連絡を取るかだが、これは簡単だ。

ナツメがテレポートで隣の街に行き、ジュンサーさんに報告すればいい。

外部との連絡が一切断たれているとは知らなかったので、俺達がクチバシティについてすぐやればいいことを失念していた。

 

 

「とりあえず、ナツメにはもう一度クチバシティに行ってもらって、マチスさんに応援要請とジュンサーさんに通報を頼みたい。できるか?」

 

「……………もちろん。でも、サトシ君の戦闘の手助けができなくなる」

 

「大丈夫よ。あたし達がいるから」

 

「…………………」

 

「何か反応しなさいよ!!」

 

 

ナツメはどうも、家族と俺以外の人間にあまりかかわろうとしない。

思わず苦笑してしまう。

 

 

「誰にも見られず外にテレポートできるなら、最初からそうして街の外に助けを求めに行けばよかったのに」

 

「………!」

 

 

ぶすくれたカスミのトゲトゲした言葉に、ナツメはその手があったか、と今気付いたようで目を丸くした。

 

 

「気付かなかった、のか?」

 

「サトシ君に助けを求めることしか、頭になかったわ」

 

「それだけあまり外に関心を向けていなかった弊害だな……」

 

 

タケシも少し呆れたように苦笑している。

ご両親も目を泳がせていたので少し気まずい空気になったが、空気を呼んだゴースとゲンガーが一発芸で笑わせに来てくれた。

仕切り直しだ。

 

 

「とりあえず俺、カスミ、タケシは、三人でシルフカンパニーに乗り込んで、事態を(力尽くで)解決する。ナツメは―――」

 

「サトシ君たちをシルフカンパニーまで送り届けるわ」

 

「………わかった。シルフカンパニーに送ってくれた後で、クチバシティまで行ってマチスさんとジュンサーさんに連絡を。そうしたらヤマブキシティに戻ってきてもらって、シルフカンパニーの外、ヤマブキシティ内にいるロケット団の団員を片っ端から片付けていってくれ。たぶん、外には幹部連中は配属してないだろうから」

 

「わかったわ。私のことまで色々気遣ってくれて、ありがとう、サトシ君」

 

 

あ、バレた。

 

 

「私はジムリーダーだから、街の緊急事態には動かなければいけない。そうしなければ立つ瀬がなくなるという思いを汲んで、シルフカンパニーの外という、街の皆にわかりやすい場所で戦わせてくれることも。ロケット団と戦うことに緊張している私を気遣って、ジムリーダーであるマチスと一緒に幹部がいない場所を提案してくれたことも。本当に、ありがとう」

 

「……あの、皆まで言われると、俺が恥ずかしいので…………」

 

「ふふふ」

 

 

ナツメは本当に嬉しかったのか、ほんのり頬を染めてそれはそれは綺麗に笑った。

可愛いなちくしょう。

 

 

「わかったそれでいこうさぁ出発だレッツゴー!!!!!」

 

 

何故かタケシが早口でまくし立て、俺の腕を引いて立ち上がらせて強引に歩き出した。

お、おいおい。

 

 

「テレポートで行くんだから、移動する必要はないんじゃ――」

 

「今は黙っておいてくれこの色男ーーーーー!!!」

 

「う、うん???」

 

 

タケシが涙を流しながら俺に怒鳴ってきたので、その勢いに負けてとりあえず頷いた。

意味がわからずピカチュウとトゲピーを見れば、むくれているトゲピーをピカチュウがなだめているところだった。

カスミは―――――カスミの方を見ようとしたら、タケシに止められた。

何故。

ナツメのご両親は微笑ましそうにしているし、何なんだ。

 

 

 

リュックを背負ってピカチュウを肩に乗せ、トゲピーを抱き上げれば準備OK。

何か力になりたいと言ってくれたナツメのご両親には、勝った後のご飯をお願いして家にいるよう言い、ゴースとゲンガーに何かあったらご両親を守るようお願いして俺達は出発した。

シルフカンパニーの外、目立たない位置にテレポートで着く。

 

 

「それじゃあサトシ君、気を付けて」

 

「あぁ、ナツメもな」

 

 

短い言葉を交わしてナツメは再びテレポートしていき、俺達はシルフカンパニーに乗り込んだ。

シルフカンパニーの入り口前にいた見張りのポケモンをピカチュウの〝10まんボルト〟で速攻し、俺の体術で気絶させてナツメの家で渡された縄で縛る。

一階に入って階段の前にいた見張りのポケモンも〝10まんボルト〟で戦闘不能にし、面倒くさかったのでついでに見張りの人間達も〝10まんボルト〟で気絶させる。

 

 

「ねぇ。上の階にボスがいるなら、エレベーターで一気に上まで行っちゃわない?」

 

「そうだな。一々団員を相手するより、それが楽だろう」

 

「そうしたいけど……」

 

「?ダメな理由があるのか?」

 

 

前の記憶ではこんな事件が起きた記憶はなかったが、知識を思い返せば確かにシルフカンパニーでロケット団との戦闘があった。

知識通りであるならば、サカキ様も来ていて一番上の階にいるはずだ。

道中ワープパネルでの移動やカードキー入手や、だるい仕掛け等が多いときた。

 

だがここはゲームの中ではなく現実。

知識通りなのか波導で調べてみると、そういうだるい仕掛けが見当たらない代わりになんと一階以外の各階の一部屋に、シルフカンパニーの社員たちが集められて捕まっているようだった。

人質にされてはたまらないので、解放していくのがいいだろう。

 

波導で調べたことを、カスミ達にも伝えた。

ついでに下っ端であろうロケット団員の数がものすごく多いことも。

 

 

「なるほどな。それは一階一階助けていく必要がありそうだ」

 

「ロケット団の数が多くたって、こっちにはあたしとタケシとサトシがいるんだから!対処可能よ!」

 

 

自信満々に言い切ってくれるカスミのなんと頼もしいことか。

 

 

「そうだな。背中は任せたぜ?二人とも」

 

「!!うん!」

 

「あぁ、任せろ!」

 

 

俺が拳を突き出すと、二人も真似て拳をぶつけてくれた。

特にカスミは久しぶりに大暴れできるからか、とてつもなく嬉しそうだ。

 

 

「さぁ、行こう!」

 

「あぁ!」

 

「えぇ!」

 

「ピッカ!」

 

「チョゲ!」

 

「ブイ!」

 

 

皆で気合を入れて、二階に踏み入る。

 

 

「な!?なんだお前達は!どうやってここに!」

 

「下の見張りの奴らは何をしてるんだ!」

 

「くそっ!かかれ!」

 

 

俺達に気付いた下っ端達が、次から次へと襲い掛かってきた。

 

 

「ゲンガー、君に決めた!」

 

「頼むぞ、イシツブテ!」

 

「行くのよ、スターミー!」

 

 

対するこちらもポケモンを出して、対処していく。

一対一のお綺麗なバトルになるはずもなく、ほぼ混戦乱戦状態で下っ端達のポケモンを倒していく。

レベルはそこまで高くなく、ほぼ一発か二発で沈んでいくので楽なものだった。

奇襲が成功したのでそこまで数のいなかった二階は早々に片付けた。

シルフカンパニーの社員が集められている部屋に入り、恐怖か怯えか諦めか、ほぼそういった感情を宿した目でこちらを見た社員達の目が、次々と驚きに見開かれていく。

 

 

「大丈夫ですか?」

 

「き、君達、どうしてここに………」

 

「外の、ロケット団は………?」

 

「二階は片付けました。これから三階に上がって社員の皆さんを助けに行きます」

 

 

社員さん達を縛っていた縄を解きながら俺が答えると、社員達はざわつきさらに驚かれる。

 

 

「き、君達だけでかっ?」

 

「無茶だ!子ども達だけでなんて、危険すぎる!」

 

「例え危険でも、誰かが助けに行かなきゃ。ひょっとしたら、手遅れになる可能性だってなくはないんです」

 

「それに、あたし達なら大丈夫です。こう見えて、とーっても強いですから!」

 

 

カスミのウインク付きのお茶目な発言に、それでも社員さん達の顔からは不安が消えない。

まぁいいか。

社員さんの不安を消すのが目的ではないのだから。

 

 

「二階にいたロケット団達は、皆伸びて気絶してます。そいつらの捕縛をお願いしていいですか?俺達は次に行きます」

 

「ま、待ってくれ!」

 

 

社員さん全員の縄を解き終わり、その縄を使ってロケット団の捕縛をお願いしたら、急に呼び止められた。

何だ何だと振り返れば、社員さんは少し悩み迷った後、自分の白衣のポケットから何かを取り出し、こちらに差し出した。

 

 

「?何です?」

 

「これはアップグレード。ロケット団に盗られないように、私が隠し持っていたものだ。よかったら持っていってくれ。私達が持っていても、もう守り切れないだろう……」

 

 

アップグレード!

ポリゴンを進化させるのに必要なアイテム!

まじか。

 

 

「いいんですか?」

 

「託せるなら、それに越したことはない」

 

 

そういうことならありがたく。

 

 

「いただきます。ありがとうございます」

 

 

アップグレードを受け取って、大事にリュックに入れる。

そして待っていてくれたカスミ達の元に合流し、二階を社員さん達に任せて三階へと向かった。

 

二階の騒ぎを聞き付けて多く集まっていたのか、三階は二階の倍以上の数がいた。

こちらもポケモン達を複数だして、ほぼバトルロイヤル開始である。

戦っているとタケシのイシツブテがゴローンに、パラスがパラセクトに進化した。

戦力が増して勢いに乗り、三階も片付けていく。

 

社員さん達の部屋に行くとやはりまた驚かれたが、このやり取りを何回も続けるとさすがにこちらが疲れてしまうので、驚いている社員さん達を適当に流して二、三人の縄を解き、ロケット団の捕縛をお願いして四階に行くことにした。

 

三階には主に四階のロケット団の下っ端が来ていたようで、四階は二階のように比較的簡単に片付けられた。

ここではカスミのトサキントがアズマオウに進化していた。

社員さん達を解放すると、今度はシルフスコープを差し出される。

 

 

「い、いいんですか?」

 

「君達のような勇敢で強いトレーナーの役にこそ立つ道具だと思う。どうか、持っていってくれ」

 

 

そう言われては断りづらい。

役に立つ場面があるかは置いておいて、ありがたくいただいて大事にリュックに入れた。

 

 

「よし、次は五階だ!」

 

「まだまだ戦えるわよ!」

 

「ポケモン達の回復なら、俺に任せておけ!」

 

「頼もしいぜ、二人とも」

 

「ピカピッカ!」

 

 

非常に頼りになる二人とともに、五階に上がる。

五階にはこれまたロケット団の下っ端達が多かった。

どうも二階、三階、四階と解放していったことで、さすがに上に連絡がいったらしい。

下っ端達のポケモンのレベルが少し上がり、数は三階よりも増え、ただひたすらに面倒だった。

 

一対一のバトルにはならないので、俺はピカチュウ、エーフィ、ゲンガーを出し、イワーク、ゴローン、ズバット、サイホーンを出したタケシと、スターミー、アズマオウ、タッツー、メノクラゲを出したカスミと背を預け合い、戦っていく。

混戦乱戦状況で経験値が爆入りしているのか進化祭りのようで、タケシのズバットがゴルバットに、カスミのメノクラゲがドククラゲに進化する。

 

その勢いに乗って五階、六階と片付けていく。

七階に上がったところで、俺達の前に立ち塞がる幹部が二人。

 

 

「なっ!?騒がしいと思えば、また貴様らか!!もう邪魔はさせません!!」

 

「なるほど。アポロが苦戦したというトレーナーですか。この私、ランスも相手させていただきましょう」

 

 

アポロとランスだ。

幹部の登場にカスミとタケシが少し緊張した様子を見せたので、太陽とオコリザルを出して俺が前に出た。

 

 

「サトシ!」

 

「二人は下っ端を頼む。太陽とオコリザルは体力満タンだから、心配いらない」

 

「………わかった!」

 

「露払いは任せて!」

 

 

ピカチュウとエーフィとゲンガーにカスミとタケシの援護を頼み、太陽とオコリザルで改めて幹部二人に向き合う。

 

 

「相変わらず生意気ですね。ですが、それもここまでです!」

 

 

またメガシンカしてくるようなら、確かに俺のポケモン達総出でかからないと大変かもしれない。

 

 

「アポロ、油断はせず。キーストーンとメガストーンを取り上げられてしまったあなたでは、あまりに心もとない」

 

「っ!く、わかっています!」

 

 

いいこと聞いたぜ。

アポロはタマムシシティでの負けにより、キーストーンとメガストーンを取り上げられたらしい。

幹部全員が持っているのかと思ったが、そうでもないようだ。

さすがに数が限られており、アポロが持っていたのは実験運用的な形で持たされていたのだろうか。

いや、今は考察はいい。

 

 

「ここは二人がかりで確実に倒します!行け、マルマイン!」

 

「行きなさい、ゴルバット!」

 

 

あちらはタッグバトル、こちらはダブルバトル。

問題ない。

太陽もオコリザルも、やる気十分。

 

 

「太陽、〝えんまく〟だ!」

 

「グォゥ!!」

 

 

カスミとタケシの邪魔にならない範囲で、〝えんまく〟をまく。

まさか俺から視界を悪くするとは思わなかったようで、アポロとランスの顔が歪む。

残念だな、俺には見えてるんだ。

 

 

「オコリザル、マルマインに〝シャドーパンチ〟!太陽、斜め上方向!ゴルバットに〝かえんほうしゃ〟!」

 

「ウッキャ!」

 

「グアゥ!!」

 

 

視界が悪くて戸惑うマルマインとゴルバットにそれぞれ直撃を当てる。

 

 

「マルマイン、〝リフレクター〟!」

 

「ゴルバット、〝ちょうおんぱ〟です!」

 

 

アポロとランスが慌てて出した指示は、まさかの変化技だった。

さすがは幹部といったところか。

〝ちょうおんぱ〟は簡単に避けられたが、〝リフレクター〟は厄介だな。

とりあえず続く二撃目を当てて、戦闘不能にまで持っていく。

 

 

「相変わらず小癪な!」

 

「なるほど、ただの蛮勇ではないようですね」

 

 

戦闘不能になったマルマインとゴルバットをそれぞれモンスターボールに戻し、アポロとランスは次のモンスターボールを手に取る。

 

 

「行け、マタドガス!」

 

「行きなさい、マタドガス!」

 

 

次に出してきたのは、ダブルマタドガス。

マルマインは早々に処理できたからいいが、こいつも〝じばく〟か〝だいばくはつ〟の可能性がある。

 

 

「「〝どくどく〟!」」

 

「「マァタドガァス」」

 

 

ダブル〝どくどく〟で、太陽もオコリザルも猛毒状態にされる。

これで早期決着を要求されるが、今回はバトルで手一杯だった前回と違い、俺の心にも余裕がある。

逆に前回余裕綽々だったアポロは焦りと苛立ちと怒りに心を支配されている。

毒消しを使う隙を作りたい。

 

 

「太陽、〝ねっぷう〟!」

 

「マタドガス、リザードンに〝10まんボルト〟!」

 

「オコリザルに〝サイケこうせん〟!」

 

 

どちらも効果抜群の技で攻めてきた。

 

 

「グワァァァァ!!!!」

 

 

広範囲に攻撃できる太陽の〝ねっぷう〟で、〝10まんボルト〟も〝サイケこうせん〟も防ぐ。

その間にオコリザルはマタドガス達との距離を詰めていた。

 

 

「〝みだれひっかき〟!からの〝あばれる〟だ!」

 

「ウッキャァァァァ!!!」

 

 

アポロのマタドガスに〝みだれひっかき〟からの〝あばれる〟コンボを決めるが、〝リフレクター〟の効果であまりダメージにはなっていない。

〝あばれる〟の追加効果で混乱状態になるが、オコリザルは怒りのままに自分を殴りすぐに混乱状態が解けた。

 

 

「マタドガス、〝ベノムショック〟です!」

 

「太陽、援護を!〝かえんほうしゃ〟!」

 

「グワゥ!」

 

「オコリザル、〝ちきゅうなげ〟!」

 

「ブヒ!」

 

 

ランスのマタドガスの〝ベノムショック〟を〝かえんほうしゃ〟で防いで、次いで身を反転させたオコリザルの〝ちきゅうなげ〟でダメージを与える。

 

 

「〝ヘドロばくだん〟!」

 

 

〝ちきゅうなげ〟を決めたところにアポロのマタドガスの〝ヘドロばくだん〟を喰らってしまったが、オコリザルはすぐに動いた。

 

 

「〝ふんどのこぶし〟!」

 

「ウッキャァァァァァ!!!!」

 

 

〝ちきゅうなげ〟で地面に叩き付けられ、まだ起き上がれていなかったランスのマタドガスを〝ふんどのこぶし〟でアポロのマタドガスに向かって吹っ飛ばす。

マタドガスとマタドガスがぶつかった勢いでダメージを負ったところを、二匹まとめて太陽の〝かえんほうしゃ〟で追撃をかけた。

 

 

「ちっ!マタドガス、〝ダストシュート〟!」

 

「〝ベノムショック〟です!」

 

「〝ねっぷう〟!〝ふんどのこぶし〟!」

 

 

同じ場所から二匹同時に仕掛けてきてくれるのはありがたい。

どちらも〝ねっぷう〟で迎撃し、勢いが止まらず飛んできたものをオコリザルの〝ふんどのこぶし〟で打ち返していく。

打ち返したものがマタドガス達に当たって爆発が起き、その爆発によって生じた煙に紛れて再びオコリザルが距離を詰める。

 

 

「太陽、〝エアスラッシュ〟!オコリザル、〝ふんどのこぶし〟!」

 

「グワァァァァ!!」

 

「ウッキャァァァァァ!」

 

 

太陽の〝エアスラッシュ〟をマタドガス達に直撃されると、運よく怯みを引いたようでマタドガス達の動きが止まり、簡単に〝ふんどのこぶし〟を当てられた。

あともう一押し!

と、アポロとランスが目を見合わせたのを見逃さなかった。

 

 

「「〝だいばくはつ〟」」

 

「戻れ!オコリザル!太陽!」

 

「「!?」」

 

 

予想通りの技を指示した瞬間にオコリザルと太陽をモンスターボールに戻し、〝だいばくはつ〟を回避する。

簡単に次の技を読まれたことで、アポロもランスも悔しそうに顔を歪ませる。

ランスに至っては二匹しかポケモンを持っていなかったようで、マタドガスを戻した後アポロしか次のモンスターボールを手にしない。

 

 

「行け、ゴルバット!」

 

「太陽、〝えんまく〟!」

 

「グワァァァァ!」

 

 

再び初手〝えんまく〟で視界を奪い、今回は攻撃の隙にはせずに毒消しを使う隙にする。

太陽とオコリザルの毒を消して、再び送り出す。

ここからは二対一なので簡単に対処することができ、ゴルバット、続けて出てきたブーバーを簡単に倒す。

 

 

「くそっ!行け、ヘルガー!」

 

 

焦りと苛立ちの表情でこちらを睨み付けてくるアポロの残る手持ちは、メガシンカを取り上げられたヘルガーのみ。

特性ははやおきだと知っているので、太陽の炎技も効果いま一つながら通る。

一気に押していくぜ!

 

 

「ウキャ!ブヒッ!」

 

 

と思ったら、オコリザルが一歩前に出て自分に戦わせてくれと頼んできた。

前回のリベンジがしたいのだろう。

自分だけ何もできずに終わってしまったから。

太陽の方を見れば、オコリザルを尊重するように一歩下がる。

 

 

「わかった。頼むぞ、オコリザル!」

 

「ウッキャ!」

 

「オコリザル一匹で十分だと?どこまでも生意気な……!どれだけ我々を愚弄すれば気が済む!ヘルガー、〝かえんほうしゃ〟!」

 

「突っ走れオコリザル!〝メガトンキック〟!!!」

 

「ウキャアアアアアア!!!!」

 

 

放たれた高威力の〝かえんほうしゃ〟を掻い潜り、〝メガトンキック〟をヘルガーにぶち当てて吹き飛ばす。

 

 

「ヘルガー!しっかりなさい!〝サイコファング〟!」

 

「迎え撃て!〝ふんどのこぶし〟!」

 

 

〝サイコファング〟と〝ふんどのこぶし〟が激突し、火花が散った。

どちらも引かず、何度も激突してはその度に互いにダメージを負うが、ダメージを負うことで威力が上がっていくのが〝ふんどのこぶし〟という技である。

だんだんとオコリザルが押し勝つようになり、遂にヘルガーを殴り飛ばした。

 

 

「なっ!?ヘルガー!!」

 

「〝インファイト〟!」

 

「ウッキャァァァァァ!!!」

 

 

吹っ飛んだヘルガーに〝インファイト〟の直撃が決まり、ヘルガーが倒れ伏す。

メガシンカなしとはいえ、前回は何もさせなかった俺のオコリザルにここまでやられるとは思っていなかったらしく、アポロが驚愕の表情を浮かべている。

 

 

「起きなさいヘルガー!〝かえんほうしゃ〟!!」

 

「ガ、ウ……!」

 

 

アポロの怒声にヘルガーは何とか立ち上がろうとしているが、技を放つまでいけていない。

きっちり戦闘不能にしてやるのがあのヘルガーにとってもいいのだろう。

 

 

「〝ふんどのこぶし〟」

 

「ウキャァァァ!」

 

 

威力が上がった〝ふんどのこぶし〟をヘルガーに叩き込み、今度こそ戦闘不能にした。

ヘルガーを倒して息が上がっていたオコリザルは、自分の両拳を見下ろしてようやく倒したという実感が湧いたのか、とてつもない咆哮を上げた。

その歓喜の咆哮は空気を震わせ、膝を付いたアポロと俺があっさり勝ったことが信じられないという表情をしていたランスを、まるでお前達の出番は終わりだとでも言うように壁際まで押しやった。

次いで、オコリザルの体が光り始める。

 

 

「!?」

 

 

メキメキと体が大きくなり、パシンッと光が弾けた先には、まるで幽鬼のような姿をしたポケモン、コノヨザルがいた。

 

 

「進化、おめでとう。やったな、コノヨザル!!」

 

 

嬉しくて声をかけると、コノヨザルはグッとサムズアップしてくれる。

カッコいいぜ!

コノヨザルを見て驚愕しているのは、アポロとランスだけではなく、カスミもタケシも、その場にいたロケット団の下っ端達も全員だった。

見たことないポケモンということ、オコリザルがまだ進化するということ、そしてコノヨザルの姿に驚いたのだろう。

皆の動きが止まったのをいいことに、ピカチュウとエーフィがその隙をついて無双し片付けていく。

 

七階のロケット団達を全て片付け、社員さん達を解放する。

解放している間にアポロとランスには逃げられてしまったが、さすがに幹部になるとそう簡単には捕まえられないと割り切るしかないだろう。

戦ってくれたポケモン達をキズぐすりで回復しながら、先に進む。

 

ロケット団の幹部二人を倒した俺を止められる存在はもうおらず、八階、九階、十階を片付けて、いよいよ十一階。

最上階へ到着だ。

ここまでの道中で、タケシのサイホーンがサイドンに、カスミのタッツーがシードラに進化している。

手持ちのポケモンがほとんど進化したタケシとカスミはものすごくご機嫌であり、そのままの勢いで社長室に飛び込んだ。

 

 

「社長さんよぉ。俺を騙せると思うなよ?マスターボール、本当はできているんだろう?」

 

 

入ってきた俺達を一瞥だけして社長さんに視線を戻したサカキ様は、俺達を気にすることなく話を続けていた。

サカキ様の目的はやはりマスターボールのようだ。

サカキ様がマスターボールを手に入れてしまえば、ミュウツーを己の意思のままに操ることができるようになってしまうかもしれない。

なんとしても阻止しなければ。

 

 

「マスターボールなんていう高性能のボール、そう簡単に作れたりはしませんよ。あなたの正体を知ってしまった今では、もう作ろうとは思いませんがね」

 

「ほう。俺の正体を知って抗うか。服従の姿勢をとったほうが身のためだと思うがな」

 

「社長という役職に就いてから、身の危険にさらされることは何度かありましたからなぁ。今更老い先短い自分の命よりも、ポケモン達の命や他のトレーナーの命を大事にしたいと思うのは、老いぼれの我が儘なのですよ」

 

「そうか。ではお前の命ではなく、社員の命を一つずつベットしていくことにしようか?」

 

「!!?」

 

 

社長室でサカキ様と対峙し、一歩も引いていなかった社長さんの顔が歪む。

 

 

「社員さん達なら、全員解放しましたよ」

 

「なに?」

 

 

入ってきた俺達を取るに足らないと思っていたのか、視線を向けただけで何もしてこなかったサカキ様の顔が、ようやく俺達に向いた。

 

 

「言葉通りだ。社員さん達は全員解放した。幹部のアポロとランスも撤退した」

 

「残るはあなただけだ」

 

「社長さんを解放しなさい!」

 

「ピィカ!」

 

 

俺達の言葉に、ようやく事態を悟ったらしいサカキ様はため息を吐いた。

 

 

「何やら下が騒がしいとは思っていたが。実験運用でアポロに授けていたキーストーンを取り上げたのは下策だったか?いや、そうか、アポロが子どもに負けたと言っていたか。そして今回はアポロとランスを………では、お前が」

 

 

何か納得したらしいサカキ様が、俺に視線を固定する。

 

 

「タマムシシティで邪魔をしてくれたのも、お前達か」

 

 

ほのかに怒りの感情が混ざっている断定口調で告げられて、俺達は咄嗟に戦闘態勢を取った。

肯定も否定もしなかったが、その反応だけでサカキ様は満足したらしく、立ち上がる。

先ほどまで俺達に何の感情も向けていなかったのが嘘のように、マフィアのボスとしてのプレッシャーを放ってくる。

さりげなくカスミを庇う位置に立つ。

 

 

「俺は今、ようやく目当ての物を手に入れられそうで機嫌がよかったんだがな。お前達のせいで台無しだ。大人の世界に子どもが口を挟まないでもらいたかったが、仕方ない。少し、痛い目に遭ってもらうぞ」

 

 

そう言ってサカキ様はモンスターボールからサイホーンを出して、こちらに差し向けてきた。

 

 

「コノヨザル、君に決めた!顎下を狙え!〝インファイト〟!」

 

「ブヒッ!」

 

 

即座にコノヨザルを出し、〝インファイト〟でサイホーンをぶっ飛ばす。

急所に入るよう狙ったので、見事ワンパンした。

コノヨザルはサカキ様も見たことがなかったようで、戦闘不能になったサイホーンをモンスターボールに戻しながら眉間に深いしわを刻んでいる。

 

 

「……………ペルシアン」

 

「ペルニャー!」

 

「ピカチュウ、〝10まんボルト〟!」

 

「ピィィィカァァァチュウウウウウウウ!!」

 

 

サカキ様の静かな声で、サカキ様の横に控えていたペルシアンが飛び出してきたので、こちらはピカチュウの〝10まんボルト〟で足を止めさせ、〝でんこうせっか〟からの〝かわらわり〟で吹っ飛ばした。

コノヨザルのタイプは、まだ覚らせたくない。

 

 

「ほう………どのポケモンも、中々よく育てられているじゃないか。それにそのポケモンは…………まさか、オコリザルの進化形か?」

 

「えぇ、まぁ」

 

 

とりあえず素直に頷いておいたが、それ以上の情報をあげるつもりはない。

それはサカキ様もわかっているようでペルシアンをモンスターボールに戻し、ふむ、と何か考え込んでいる。

このまま本気のバトルに突入するなら、狭い室内で戦えるポケモンは限られてくる。

特に、太陽には戦いづらい場所となるだろう。

 

あちらはビルの中だろうが損害を考えずに戦ってくると思うので、どちらにせよこちらが不利になる可能性が高い。

自分の中で決断を下したようで、サカキ様はもう一度ため息を吐くとモンスターボールからサイドンを出して悠々と窓際に歩いて行く。

 

 

「逃げるんですか?」

 

「今俺は、全力で相手をしてやれる手持ちではなくてね。次会った時は、お前達を全力で叩き潰してやろう。だからそう吠えるな」

 

「次があると思ってるのか!!」

 

「今ここで、大人しく捕まりなさい!」

 

「それはできない相談だ。我がロケット団は不滅。全てのポケモンはロケット団のために存在する。それを思い知らせてやるよ」

 

「待て!」

 

 

不穏なことを言うサカキ様を咄嗟に追いかけて捕まえようとしたが、用意していたらしい煙玉を使われてしまい、波導を使う前に俺の手をすり抜けてサイドンで壁を壊し、そこから出て行ってしまった。

波導で探ると、どうも元からヘリを用意していたらしく、黒塗りのヘリが上昇していくのがわかる。

 

太陽に乗って追うのは簡単だったが、これ以上刺激して蛇が出てきても困るので、見送るしかない。

出てくるのはミュウツーかもしれないが。

 

 

「君達、ありがとう。助かったよ」

 

「いえ、無事でよかったです」

 

「社員さん達も全員解放できたので、もう大丈夫だと思います」

 

 

俺とタケシの言葉に、社長さんはホッと安堵したようで肩の力を抜き、座っていた椅子の背もたれに背を預けた。

 

 

「我が社のピンチを助けてくれた君達のことを、私はこの先決して忘れない。それで、これをどうするかだ………」

 

 

社長さんは心底困った顔で、テーブルの上にマスターボールを置いた。

 

 

「これは、マスターボール!」

 

「できてたんですか!?」

 

「うむ。何処にも売っていない、秘密の試作品マスターボール。実は一つだけ完成していたんだ。どんなポケモンでも捕まえられる伝説のボール。こんなもの、作るべきではなかった………」

 

 

社長さんは深く後悔しているようで、その顔には影が差している。

 

 

「今回のお礼だ。凄腕のトレーナーである君達に、これを託してもいいかな?」

 

「えっ!?」

 

「真っ当なトレーナーである君達にも、どうしようもない出来事が降りかかることがあるだろう。その時にでもこのマスターボールの存在を思い出して、使ってくれればいい」

 

「………」

 

「………」

 

「………」

 

 

タケシとカスミと見つめ合い、二人の目が俺に向きじっと見つめられたので、代表して俺が受け取った。

マスターボールかぁ。

使い所、あるのかなぁ。

 

 

「君達に押し付けてすまないね」

 

「いえ。これがロケット団の手に渡る方が大問題ですから」

 

「そうね。あたし達が上手に使えばいいのよ」

 

「あまり公にせず、こそっとな」

 

 

タケシのお茶目な発言に、ようやく社長さんの顔が和らぐ。

まぁいいか。

知らないところでマスターボールが伝説のポケモンに使われて生態が崩れるような事態にならないと思えば、自分で持っておくのが一番安全か。

すると外からバタバタバタと足音が聞こえ、マチスさんとナツメが社長室に顔を出した。

 

 

「OH! もう終わったのかい!さすがはサトシだな!」

 

「もう全員解放したなんて……」

 

「マチスさん!ナツメ!」

 

「来てくれたんだ!」

 

「Yes! ロケット団にこれ以上好き勝手されるわけにはいかない!今、ポケモンGメンと協力して捕縛されていたロケット団達を輸送していっている。社員さん達にも大きな怪我はなく、皆無事だ!」

 

「これもサトシ君のおかげね」

 

「もしもーし。あたしとタケシもいたんですけどぉ?」

 

「………………」

 

「何か反応しなさいよ!」

 

 

相変わらずのナツメにようやく俺も肩の力を抜くことができ、フッと微笑んだ。

 

 

「社長さんも無事か!」

 

「あぁ。彼らのおかげで、傷一つないよ」

 

「Great! この後のことは、俺達に任せてくれてOK! サトシ達は、ゆっくり休んでくれ」

 

「わかりました、お願いします」

 

「ピカピッカ!」

 

 

マチスさんのお言葉に甘えて、俺達は退散することにした。

ナツメがテレポートで送ると言って聞かなかったので、ナツメと一緒にナツメの家へと帰る。

ナツメ、絶対この後の仕事放り投げたくて、俺達とテレポートしただろう……。

まぁ、ナツメも今回は頑張ってくれたし、よしとしよう。

 

ナツメの家に着くと、ナツメのご両親とゴースとゲンガーに大喜びで出迎えられた。

ご両親がニコニコ笑顔で、ヤマブキシティ内のロケット団を蹴散らしていくナツメの勇姿を写真に撮れたと、いの一番に報告してくれて心が温まった。

ポケモン達を回復させて用意してくれていたご飯をいただいてから、その日はナツメの家に泊まらせてもらって就寝する。

俺は大丈夫だったが、カスミとタケシは思っていた以上に気を張っていたらしく、バタンキューだった。

お疲れさん。

 

 

翌日。

ヤマブキシティを占拠していたロケット団の姿はなくなり、本来の活気が戻った。

ヤマブキシティのために戦ったナツメの姿を多くの街の人達が目撃しており、感謝して手土産を持って現れる人すらいた。

初めてのことに戸惑うナツメの背を押して、交流を図らせる。

緊張と戸惑いで無表情のナツメに、それでも街の人達は感謝して笑顔で頭を下げている。

いい街である。

 

ナツメと一緒にいた俺達もロケット団の捕縛に一役買ってくれたのかと聞かれ、咄嗟に誤魔化した。

肯定してもいいのだが、有名になりすぎると面倒だからな。

もうサカキ様には顔を覚えられているが、それはそれとして。

お昼になってようやく一息つくことができ、ナツメがあの後のシルフカンパニーについて、基ロケット団のことについて報告してくれた。

 

 

「社員も社長も全員無事。研究していた道具とか資料とかはいくつか盗られたようだけど、ほとんどは無事。つまりロケット団に占拠された割に損害は少ない。すぐに元の企業として復活できるって」

 

「そうか。それはよかった」

 

「ある道具作成だけは、もう二度としないと言っていたけれど……」

 

 

マスターボールのことだろう。

ナツメはわかっていないようだったので、ここで公にすることもない。

 

 

「ロケット団のほうは?」

 

「ロケット団は、シルフカンパニーに来ていた下っ端達のほとんどを捕縛することができたらしいわ。残念ながら来ていたらしい幹部数名と、ボスは逃したけれど、下っ端達に何か情報を聞き出すって」

 

「そうか」

 

 

下っ端がどれだけ情報を持っているかによるが、まぁ捕まえられたのはいいことだろう。

 

 

「それと、サトシ君は次、トキワジムを目指しているのよね?」

 

「ん?うん、そうだけど……」

 

 

突然話が変わり、何のことかとナツメを見る。

 

 

「ロケット団がキーストーンとメガストーンを持っていることが知らされて、私達ジムリーダーにも優先して、数名キーストーンとメガストーンを渡されているの」

 

「えっ?」

 

 

何それ初耳。

 

 

「私もメガシンカできるポケモンであるフーディンを持っていたから、私にも渡されたわ。トキワジムのジムリーダーにも渡されたらしいって聞くから、最後のジムになるなら、もしかしたら使ってくるかもしれないと思って」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………………………え゛?

 

 

 

 

 

 

「一応聞くけど、渡されたキーストーンは一つだけ、だよな?」

 

「?そうよ」

 

 

 

最低限はクリア。

 

 

よかったよかった。

 

 

なるほどなるほど。

 

 

何の準備も対策もない状態のあの場で戦っていたら、確実に俺が負けていたのか。

 

 

今回は本当にただの前哨戦だったのか。

 

 

戦わなくてよかったぜ。

 

 

うんうん。

 

 

よかったよかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

な に も よ く な い。

 

 

 

 

 

 

 

え、なんですかそれ。

 

 

ロケット団の首領として持っているだろうキーストーンに加え、ジムリーダーとして渡されたキーストーンがあると?

 

 

キーストーンをサカキ様が、二つ所持している?

 

 

つまり、メガシンカポケモンを二体使ってくるんですか?

 

 

カントー地方最強のジムリーダーと言われている強さで?

 

 

メガシンカポケモンが、二体?

 

 

それに加えて、ミュウツーもいるかもしれない?

 

 

え、ミュウツーをメガシンカ?

 

 

それはナイナイ。

 

 

 

 

 

 

ない、よね……?

 

 

 

 

 

どっちにしろ。

 

 

 

 

 

え、俺、大丈夫?

 

 









スイクン(色違い) Lv.51→52

エーフィ♀  Lv.54→55

リザードン♂ Lv.55→56 -太陽-

ピカチュウ♂ Lv.56→57

キュウコン♂(色違い) Lv.46→48

バタフリー♂ Lv.47→48

ピジョット♂ Lv.48

ニドキング  Lv.50

フシギダネ♂ Lv.49

リザードン♂ Lv.53

カメール♂  Lv.45→48

キングラー♂ Lv.44→47

ニンフィア♀ Lv.50

ゲンガー♂  Lv.53→54

バタフリー♀(桃色の色違い) Lv.20 -モルガナ-

ゲンガー♂  Lv.46

オコリザル→コノヨザル♂ Lv.51→54

ブラッキー♂(色違い) Lv.45

ウインディ♂(ヒスイの姿) Lv.50

リーフィア♂ Lv.36

ベトベトン♂ Lv.45

ジバコイル(色違い) Lv.42

ケンタロス♂ Lv.36

ガルーラ♀  Lv.34

ニョロゾ♂  Lv.35

サイホーン♂ Lv.38

バサギリ♂(色違い) Lv.34

ゾロア♀(色違い) Lv.31

ヒンバス♂(色違い) Lv.28→30

ラッキー♀  Lv.32

カラカラ♂  Lv.36

ポリゴン   Lv.34

カブトプス♂ Lv.41

プテラ♂   Lv.60

オムナイト♂ Lv.24→28

トゲピー♀  Lv.10→13

フシギソウ♀ Lv.25→29


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▼ 転生したのはオリ主でもモブでもなく紛れもなく主人公。▼ 定期的に世界を救わなくてはならない大役を背負いながらも、ポケモンとの出会いと冒険に胸を躍らせる。▼ ▼「通りすがりのポケモントレーナーだ、覚えておけ!ピカチュウ、君に決めた!!」▼「ピカチュウ!!」▼ コレはアニポケ主人公のサトシに転生した少年が、時にポケモンと絆を深め、時に女の子とのフラグを作り、…


総合評価:7629/評価:8.61/連載:58話/更新日時:2026年06月19日(金) 19:30 小説情報

ニューサトシのアニポケ冒険記(作者:おこむね)(原作:ポケットモンスター)

もしサトシ君に前世の記憶が蘇って、アニポケやゲームの知識を持ったニューサトシになったらこうなっちゃったというお話。▼世界観はアニポケですが、ゲーム、ポケスペ、独自解釈、オリジナル要素を含みます。▼アマゾンプライムビデオでアニポケ見たら書きたくなったのですが、作者は小説を初めて書くので文章がおかしい所があるかもしれません。▼作者はポケモンにわかです。▼【挿絵表…


総合評価:30504/評価:8.94/連載:345話/更新日時:2026年06月21日(日) 20:00 小説情報

俺、サトシになってました(笑)(作者:黒ソニア)(原作:ポケットモンスター)

気がついたらアニポケの主人公:マサラタウンのサトシに転生した平凡な一般人。▼転生憑依したものの、アニポケと全く異なる展開に戸惑ったり、様々なトラブルに遭遇したり……甘酸っぱい青春を送ったりする。▼そんな彼が頑張って『ポケモンマスター』を目指す物語だ。▼作者はポケモンにわか初心レベルなので、ご了承下さい。


総合評価:10765/評価:8.5/連載:89話/更新日時:2026年05月13日(水) 12:00 小説情報

ポケモントレーナーの日常?(作者:チャンピオンズやってる人)(原作:ポケットモンスター)

ポケモンの世界に生まれた転生者が旅に出る話▼(世界線がゲームかアニポケかも分からないしエンジョイクソボケなので何をやらかすか分からない)▼アニポケ時空になりました。▼タグは随時追加予定です。▼アンケを投げています。▼基本最速10票を採用していますが見逃しなどあり複数が10票越えしていた場合は1番多い票数の案を採用する予定です。よろしければ適当でもええのでポチ…


総合評価:4486/評価:8.58/連載:11話/更新日時:2026年05月24日(日) 05:03 小説情報


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