禁忌混成傭兵団   作:甘めのコーヒー

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第20話

《WARHAMMER 40,000》

 

NEVERMOURN

 

第十八章

 

《血の宴》

 

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敵旗艦《歓喜の聖堂》。

 

崩壊した艦橋。

 

炎。

 

煙。

 

紫色の瘴気。

 

血。

 

肉片。

 

死体。

 

そして。

 

その中央に立つ快楽の王子。

 

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周囲を。

 

ネヴァーモーン全軍が包囲していた。

 

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誰も喋らない。

 

誰も笑わない。

 

先程まで騒いでいたオーク達ですら、

静かだった。

 

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なぜなら。

 

ここにいる全員が覚えている。

 

死んだ仲間達。

 

負傷した兵士。

 

燃えた居住区。

 

泣いていた子供達。

 

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その全ての原因が。

 

目の前にいた。

 

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ヴォルグラムが静かに言う。

 

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「やれ。」

 

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その瞬間だった。

 

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グラッグ

 

最初に動いたのは。

 

オーク。

 

グラッグだった。

 

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「オオオオオオオ!!」

 

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巨大な筋肉が膨れ上がる。

 

床が割れる。

 

鋼鉄の甲板が陥没する。

 

巨大ハンマーを振り上げ。

 

まるで砲弾のような速度で突撃した。

 

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快楽の王子が腕を振る。

 

紫色の衝撃波。

 

空気そのものが裂ける。

 

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ドガァァァン!!

 

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グラッグの身体が吹き飛ぶ。

 

数十メートル。

 

壁へ激突。

 

鉄骨が折れる。

 

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しかし。

 

止まらない。

 

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血だらけの顔で笑う。

 

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「痛ェナ!!」

 

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再び突撃。

 

ハンマーが横薙ぎに振るわれる。

 

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轟音。

 

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快楽の王子が受け止める。

 

しかし。

 

床が砕ける。

 

艦橋全体が揺れる。

 

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「家族泣カセタナ!!」

 

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さらに。

 

二撃。

 

三撃。

 

四撃。

 

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まるで攻城兵器だった。

 

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カイウス

 

その隙。

 

鋼鉄の巨人が動く。

 

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カイウス。

 

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パワーアーマーの駆動音。

 

ボルトピストル。

 

巨大なパワーソード。

 

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「右から行く。」

 

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マリーン達が展開。

 

銃撃。

 

爆発。

 

閃光。

 

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快楽の王子が幻覚を放つ。

 

甘い声。

 

苦痛。

 

快楽。

 

精神汚染。

 

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若い兵士が膝をつく。

 

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しかし。

 

カイウスが肩を掴む。

 

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「見るな。」

 

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「前だけ見ろ。」

 

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次の瞬間。

 

パワーソードが唸る。

 

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ズガァァァァァ!!

 

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紫色の腕が切断される。

 

血ではない。

 

光が飛び散る。

 

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王子が絶叫した。

 

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リリス

 

紫炎が舞う。

 

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リリス=ヴァール。

 

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悪魔の翼。

 

赤い瞳。

 

黒い炎。

 

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彼女はゆっくり歩く。

 

まるで舞踏会のように。

 

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「痛い?」

 

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指先から黒炎が広がる。

 

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炎が。

 

快楽の王子の足を焼く。

 

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『ァァァァ!!』

 

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「うちの子達はもっと痛かったわ。」

 

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炎が増す。

 

紫の肉体が崩れていく。

 

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その笑顔は優しい。

 

しかし。

 

瞳だけは冷たかった。

 

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セトラ

 

静寂。

 

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緑色の光。

 

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セトラが前へ出る。

 

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「終了する。」

 

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杖を掲げる。

 

古代ネクロン文字が浮かぶ。

 

空間が歪む。

 

時間が軋む。

 

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快楽の王子の身体の一部が消滅する。

 

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『何だ……その力は……』

 

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「文明だ。」

 

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短い言葉。

 

そして。

 

再び光。

 

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腕が消える。

 

肩が消える。

 

肉体が削られる。

 

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まるで存在そのものを否定する攻撃だった。

 

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マルケウス

 

そして。

 

狂人が笑う。

 

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マルケウス。

 

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チェインソード起動。

 

血まみれ。

 

片目から流血。

 

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「隊長だけ楽させるなってな。」

 

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その背後。

 

混沌種部隊。

 

ガルム。

 

部下達。

 

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全員突撃。

 

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「うおおおお!!」

 

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「ぶっ殺せ!!」

 

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「家族の仇だ!!」

 

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斧。

 

剣。

 

銃。

 

拳。

 

牙。

 

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快楽の王子へ殺到する。

 

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何百もの刃。

 

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王子は必死に抵抗する。

 

しかし。

 

止まらない。

 

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ネヴァーモーンは。

 

一度怒ると止まらない。

 

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ドッグ・ハント

 

その時。

 

一人の人間が歩く。

 

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ドッグ・ハント。

 

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弾はない。

 

ナイフも折れた。

 

拳だけ。

 

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快楽の王子が笑う。

 

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『人間が何を――』

 

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ドッグは答えない。

 

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ただ。

 

静かに歩く。

 

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後ろには。

 

若い傭兵達。

 

レオン。

 

一般兵。

 

傷付いた仲間達。

 

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ドッグが拳を握る。

 

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「お前。」

 

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王子が見る。

 

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「死んだ奴の顔。」

 

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「覚えてるか?」

 

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沈黙。

 

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「覚えてねぇだろ。」

 

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次の瞬間。

 

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ドガァァァ!!

 

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人間の拳が。

 

快楽の王子の顔面を殴り飛ばした。

 

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全員が驚く。

 

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「これは。」

 

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もう一発。

 

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「死んだ家族の分。」

 

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さらに。

 

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「怪我した奴の分。」

 

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さらに。

 

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「泣いたガキの分。」

 

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王子の顔面が砕ける。

 

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「最後に。」

 

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ドッグは笑う。

 

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「俺達の分だ。」

 

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渾身の拳。

 

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王子が吹き飛ぶ。

 

玉座へ激突。

 

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瓦礫。

 

炎。

 

崩壊。

 

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そして。

 

静寂。

 

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ヴォルグラム

 

最後に。

 

ヴォルグラムが歩く。

 

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巨大斧。

 

赤い義眼。

 

血塗れの装甲。

 

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快楽の王子は立ち上がれない。

 

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『なぜ……』

 

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『なぜここまで……』

 

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ヴォルグラムは答える。

 

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「家族だからだ。」

 

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王子の目が揺れる。

 

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「……理解できねぇか?」

 

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斧を掲げる。

 

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「なら。」

 

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義眼が赤く燃える。

 

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「地獄でゆっくり考えろ。」

 

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巨大な斧が振り下ろされる。

 

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轟音。

 

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艦橋が割れる。

 

炎が吹き上がる。

 

紫色の光が消える。

 

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そして。

 

長かった戦いは。

 

ついに終わった。

 

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誰も喋らない。

 

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しばらくして。

 

グラッグが言った。

 

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「……腹減ッタ。」

 

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ドッグが笑う。

 

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「俺もだ。」

 

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マルケウスが肩を竦める。

 

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「酒あるか?」

 

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リリスが微笑む。

 

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「たくさんあるわ。」

 

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カイウスが剣を収める。

 

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「帰るぞ。」

 

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セトラが静かに頷く。

 

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「家へ。」

 

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そして。

 

ヴォルグラムが振り返った。

 

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血塗れの家族達。

 

傷だらけの仲間達。

 

それでも。

 

全員生きている。

 

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「……帰って飲むぞ。」

 

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その言葉に。

 

艦橋全体が笑いに包まれた。

 

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銀河最悪。

 

銀河最狂。

 

銀河最強の傭兵団。

 

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その名は。

 

⸻

 

NEVERMOURN

 

⸻

 

家族を傷付ける者にとって。

 

彼らこそが。

 

本当の地獄だった。

 

⸻

 

《WARHAMMER 40,000》

 

NEVERMOURN

 

第十八章 完

 

――続く――

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